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ミニマリストで始めるひとり暮らし:家具選び編
春から新生活を始める人、初めてひとり暮らしをする人に向けた、賢いミニマリストの暮らし方アドバイス、今回は家具のお話です。最初に揃える家具は、どんなふうに選べばよいのでしょう?
Motoko Sasaki
2017年2月19日
Houzzコントリビューター。フリーランスの編集&ライター。10才頃からインテリア雑誌の定期購読をはじめる。1999〜2007年、出版社にて雑貨&インテリア誌編集部に在籍。旅好きが嵩じ、2008年に旅するライターユニット「auk」を立ち上げ、毎年オランダとベルギーに滞在。2015年現在までに3冊のガイドブックを出版。菓子研究家いがらしろみ主宰、romi-uni booksの編集も担当。
Houzz contributor, Editor and Writer of Books and Magazine in JAPAN.Specialty is Interior,Lifestyle,Cooking,Handmade,Travel,Fasion.....and more.and,I'm staying in Netherlands and Belgium every year.I published the Netherlands and Belgium guide book.
【Book】2015/『Holland Short Trip オランダ・ショート・トリップ』(スペースシャワーブックス) 2011 /『Belgium Bruxelles Promnade Classique ベルギー・ブリュッセル クラシックな街歩き』(産業編集センター) 2009 /『Holland Travel Book オランダ・トラベル・ブック』(現マイナビ、元東京地図出版)
Houzzコントリビューター。フリーランスの編集&ライター。10才頃からインテリア雑誌の定期購読をはじめる。1999〜2007年、出版社にて雑貨&インテリア誌編集部に在籍。旅好きが嵩じ、2008年に旅するライターユニット「auk」を立ち上げ、毎年オランダとベルギーに滞在。2015年現在までに3冊のガイドブックを出版。菓子研究家いがらしろみ主宰、romi-uni... もっと見る
部屋の大きなスペースを占め、いちばん存在感があるものは「家具」です。本当に必要なものだけで快適に暮らす、ミニマリスト流ひとり暮らしのためには、家具も最小限にすることが大事。特に、家具は大きな買い物です。失敗しないために、まずはどの家具が必要なのか、どんなものを買えばいいのか、ひとり暮らしに最適な家具選びのポイントを知っておきましょう。
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最低限必要な家具は、ベッドとテーブルだけ
ひとり暮らしの初日からごはんを段ボールの上に置いて食べたり、固い床の上に布団を敷いて寝るのは、ちょっとせつないもの。何はなくとも、ベッドとテーブルは用意しておきたいところです。この2つさえあれば、たとえ引っ越しの荷物が片付いていなくても、きちんとした生活を送ることができるからです。
さらにいえば、ベッドとテーブル以外の家具は、なくても何とかなります。食器棚、本棚、ソファ、テレビ台などはすべて、いわば部屋の装飾品。本当に必要かどうか、引っ越し後の1ヶ月間、よく考えてみましょう。
ひとり暮らしの初日からごはんを段ボールの上に置いて食べたり、固い床の上に布団を敷いて寝るのは、ちょっとせつないもの。何はなくとも、ベッドとテーブルは用意しておきたいところです。この2つさえあれば、たとえ引っ越しの荷物が片付いていなくても、きちんとした生活を送ることができるからです。
さらにいえば、ベッドとテーブル以外の家具は、なくても何とかなります。食器棚、本棚、ソファ、テレビ台などはすべて、いわば部屋の装飾品。本当に必要かどうか、引っ越し後の1ヶ月間、よく考えてみましょう。
シンプル、ベーシック、天然素材
前回の心がまえ編で、私がひとり暮らし当初から使っているものは姿見と衣装ケースの2つだけだと書きました。どちらも、デザインに流行がなく、飽きずに使えるものです。今までに家具を何度も買い替えてきてわかったのは、家具は「シンプル、ベーシック、天然素材」がベストだということ。たとえ、いつか買い替えることになろうとも、シンプルなデザインでしっかりとしたつくりの家具を選ぶことが大事。お値段は少し高くつくかもしれませんが、永く使えるので、結果的にお得です。
前回の心がまえ編で、私がひとり暮らし当初から使っているものは姿見と衣装ケースの2つだけだと書きました。どちらも、デザインに流行がなく、飽きずに使えるものです。今までに家具を何度も買い替えてきてわかったのは、家具は「シンプル、ベーシック、天然素材」がベストだということ。たとえ、いつか買い替えることになろうとも、シンプルなデザインでしっかりとしたつくりの家具を選ぶことが大事。お値段は少し高くつくかもしれませんが、永く使えるので、結果的にお得です。
お気に入りのテーブルを探す
テーブルは、床に座る生活ならローテーブル、椅子に座る生活ならダイニングテーブルとチェアと、自分の生活スタイルに合ったものを選びましょう。サイズは、2人でゆったりと食卓を囲めるものがおすすめ。デスクやドレッサー、作業台としても使うため、ある程度の広さがあったほうが使い勝手がよいと思います。
万が一、引っ越しまでに気に入るものが見つからなかった場合は、アウトドア用のテーブルを買うのも手です。コンパクトに収納できるので、別のものに買い替えてもレジャーで使えますし、サブとして置いておいても邪魔になりません。
テーブルは、床に座る生活ならローテーブル、椅子に座る生活ならダイニングテーブルとチェアと、自分の生活スタイルに合ったものを選びましょう。サイズは、2人でゆったりと食卓を囲めるものがおすすめ。デスクやドレッサー、作業台としても使うため、ある程度の広さがあったほうが使い勝手がよいと思います。
万が一、引っ越しまでに気に入るものが見つからなかった場合は、アウトドア用のテーブルを買うのも手です。コンパクトに収納できるので、別のものに買い替えてもレジャーで使えますし、サブとして置いておいても邪魔になりません。
人数や用途によってサイズを変えられるテーブルも候補に
大人数で集まったり、資料や布地を広げて作業をしたりすることがあるなど、大きなテーブルがあったほうがいい人は、天板を広げて使うバタフライテーブルや、入れ子式に収納できるネストテーブルも選択肢に入れてみてください。ふだんはコンパクトに使えるので、部屋を圧迫することはありません。
大人数で集まったり、資料や布地を広げて作業をしたりすることがあるなど、大きなテーブルがあったほうがいい人は、天板を広げて使うバタフライテーブルや、入れ子式に収納できるネストテーブルも選択肢に入れてみてください。ふだんはコンパクトに使えるので、部屋を圧迫することはありません。
これが、サイズ違いのテーブルがセットになったネストテーブル。「ネスト=巣」という意味で、大きなテーブルの下に、小さなテーブルを収納することができます。
ベッドまわりはお金をかけて吉
1DKの部屋に住んでいた頃、一度ベッドを処分して、布団生活をしたことがあります。押入れに布団をしまうスペースはなかったので、普段はたたんで部屋の隅に重ねて置き、来客時はソファのような形にたたんで布でカバーをしていました。部屋は広く使えるようになりましたが、とにかく布団の上げ下げが面倒……。結局、数ヶ月後に新しいベッドを購入するはめに。ひとり暮らしはベッドのほうが断然ラク、というのが結論です。
ベッドや寝具にこだわるのは、ひとり暮らしの醍醐味、贅沢です。質のよい眠りは、質のよい寝具から。よく眠れると、一日の過ごし方が変わってきます。
1DKの部屋に住んでいた頃、一度ベッドを処分して、布団生活をしたことがあります。押入れに布団をしまうスペースはなかったので、普段はたたんで部屋の隅に重ねて置き、来客時はソファのような形にたたんで布でカバーをしていました。部屋は広く使えるようになりましたが、とにかく布団の上げ下げが面倒……。結局、数ヶ月後に新しいベッドを購入するはめに。ひとり暮らしはベッドのほうが断然ラク、というのが結論です。
ベッドや寝具にこだわるのは、ひとり暮らしの醍醐味、贅沢です。質のよい眠りは、質のよい寝具から。よく眠れると、一日の過ごし方が変わってきます。
収納が少ない部屋におすすめ、収納付きベッド&ロフトベッド
収納スペースがほとんどない部屋では、ベッド下の収納力が重要なカギになります。チェスト付きのベッドもいいですし、脚のあるベッドなら収納ケースを組み合わせて使うことができます。ただ、ベッド下は意外とホコリが溜まる場所なので、掃除のときのために、収納ケースをキャスター付きにするなど、出し入れがラクにできるものを選びましょう。
収納スペースがほとんどない部屋では、ベッド下の収納力が重要なカギになります。チェスト付きのベッドもいいですし、脚のあるベッドなら収納ケースを組み合わせて使うことができます。ただ、ベッド下は意外とホコリが溜まる場所なので、掃除のときのために、収納ケースをキャスター付きにするなど、出し入れがラクにできるものを選びましょう。
畳と布団は外国でも人気だそうです。布団派の人は、こんな収納付きの畳ベッドを選べば、布団の上げ下げをしなくてもOK。ベッド本体をあえて大きなキングサイズにして、小上がりの和室のようなコーナーをつくってもいいですね。
ロフトベッドは、高い位置にあるベッドの下の空間をたっぷり活用できる優秀アイテム。収納はもちろん、デスクコーナーやソファコーナーもつくれるのが魅力です。日本の市販品でも、木製のしっかりとしたつくりのものが見つかります。
最後に来客用の布団についてですが、これは持つ必要はありません。必要なときは配送してくれる布団レンタルサービスがありますし、私は友達が泊まるときは、寝袋に寝てもらっています。
最後に来客用の布団についてですが、これは持つ必要はありません。必要なときは配送してくれる布団レンタルサービスがありますし、私は友達が泊まるときは、寝袋に寝てもらっています。
便利に使えるのは、多目的用途の小家具
テーブルとベッドのほかに、あると便利なものを挙げるとすれば、いくつもの用途に兼用できる小家具です。たとえばスツールなら、腰掛けるのはもちろん、踏み台にしたり、カフェテーブル代わりにしたりと多目的に使えます。照明やグリーンを置いても素敵です。
テーブルとベッドのほかに、あると便利なものを挙げるとすれば、いくつもの用途に兼用できる小家具です。たとえばスツールなら、腰掛けるのはもちろん、踏み台にしたり、カフェテーブル代わりにしたりと多目的に使えます。照明やグリーンを置いても素敵です。
ローシェルフやベンチは、TVボード兼パソコン台、ベンチ兼収納棚など、多目的に使えます。いろいろな使い方ができるものは、置く場所が変わってもフレキシブルに活用できるので、不要になることはほとんどありません。ミニマルなひとり暮らし向けの家具といえるでしょう。
長年悩み続ける「ソファは必要か?」問題
ひとり暮らしをしていると、ソファが欲しくなるときが必ず来ます。たとえ最初は持っていなかったとしても、暮らすうちに「ゆったりと座ってテレビが観たい」「くつろげる空間をつくりたい」と思ったとき、ソファが欲しくなってしまうのです。私は、といえば、常にソファのあるひとり暮らしをしてきました。ソファのある暮らしに憧れ、ソファのあるインテリアが素敵に見えたからです。ただ実際は床に座っていることのほうが多いですし、ソファに座ったとしても短時間だけ。悲しいことに、ソファはほぼインテリアの飾りになっています。
ひとり暮らしをしていると、ソファが欲しくなるときが必ず来ます。たとえ最初は持っていなかったとしても、暮らすうちに「ゆったりと座ってテレビが観たい」「くつろげる空間をつくりたい」と思ったとき、ソファが欲しくなってしまうのです。私は、といえば、常にソファのあるひとり暮らしをしてきました。ソファのある暮らしに憧れ、ソファのあるインテリアが素敵に見えたからです。ただ実際は床に座っていることのほうが多いですし、ソファに座ったとしても短時間だけ。悲しいことに、ソファはほぼインテリアの飾りになっています。
クッションがあれば、ベッドがソファになる
くつろぎのための空間は、ソファを買わなくてもつくることができます。その方法は、ベッドをソファにしてしまうこと。マルチカバーをかけて、大小のクッションを並べるだけで、お気に入りのコーナーになるはず。さまざまなサイズのクッションを並べて、クッションの間に埋もれるようにもたれかかれば、ソファ以上の心地よさです。
くつろぎのための空間は、ソファを買わなくてもつくることができます。その方法は、ベッドをソファにしてしまうこと。マルチカバーをかけて、大小のクッションを並べるだけで、お気に入りのコーナーになるはず。さまざまなサイズのクッションを並べて、クッションの間に埋もれるようにもたれかかれば、ソファ以上の心地よさです。
ひとり暮らしでソファを買うのは、相当の覚悟が必要
それでもソファが欲しいという人は、処分に手間がかかること、場所をとる分部屋が狭くなること、座り心地は値段に比例するということを踏まえたうえで、覚悟をもって買ってください。
ひとり暮らしに引っ越しはつきものです。今の部屋に合うサイズのものを買っても、次の部屋にはしっくり来ないことがあります。私はそうしてソファを買い替えてきて、処分するのにも結構なお金を使いました。また、ひと部屋しかない間取りでは、ベッドとソファをひとつの空間に置くことになるので、かなりの圧迫感を強いられます。そのため、ソファは大きくても2人掛けまで、木製フレームで軽やかなデザインにするなどの工夫が必要です。コンパクトでも、ソファは高価なもの。素材や座り心地のいいものは、お値段もよいです。
それでもソファが欲しいという人は、処分に手間がかかること、場所をとる分部屋が狭くなること、座り心地は値段に比例するということを踏まえたうえで、覚悟をもって買ってください。
ひとり暮らしに引っ越しはつきものです。今の部屋に合うサイズのものを買っても、次の部屋にはしっくり来ないことがあります。私はそうしてソファを買い替えてきて、処分するのにも結構なお金を使いました。また、ひと部屋しかない間取りでは、ベッドとソファをひとつの空間に置くことになるので、かなりの圧迫感を強いられます。そのため、ソファは大きくても2人掛けまで、木製フレームで軽やかなデザインにするなどの工夫が必要です。コンパクトでも、ソファは高価なもの。素材や座り心地のいいものは、お値段もよいです。
本はボックスやかごに入れ、一定量だけを持つ
本は収納する場所が大きければ大きいほど増えていくもの。本棚があれば、本棚を埋めるまで詰めてしまうのが、本好きの習性です。本は、たとえ手放したとしても、もう二度と手に入らないというものはほとんどありません。また読みたくなったら、書店や電子書籍でもう一度購入すればよいのです。ミニマリストとしては、何度も読み返すお気に入りだけをかごやボックスなど入れ、入らなくなってきたら整理する習慣をつけましょう。こうすると、本当に好きな本だけが手元に残っていきます。
本は収納する場所が大きければ大きいほど増えていくもの。本棚があれば、本棚を埋めるまで詰めてしまうのが、本好きの習性です。本は、たとえ手放したとしても、もう二度と手に入らないというものはほとんどありません。また読みたくなったら、書店や電子書籍でもう一度購入すればよいのです。ミニマリストとしては、何度も読み返すお気に入りだけをかごやボックスなど入れ、入らなくなってきたら整理する習慣をつけましょう。こうすると、本当に好きな本だけが手元に残っていきます。
照明が部屋の個性をつくる
最後に照明の話です。照明はインテリアを決めると言っても過言ではない大事なもの。引っ越し前に、天井照明の取り付け部分がどうなっているか見てみてください。引っ掛けシーリングタイプなら、好きな照明に取り替えることができます。照明を変えると、部屋の雰囲気ががらりと変わり「自分の部屋」という実感が湧いてきます。おすすめは、ダクトレール、ライティングレールと呼ばれるレール状の照明パーツを付けること。ペンダントライトが複数吊り下げられます。
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