機能的で優しいエコ素材、コルクをインテリアに取り入れよう
今、コルク素材のインテリアが改めて見直されています。人にも家にも地球にも優しいうえ、断熱性や吸音性も高く、軽量で安全、リサイクル可能な優秀素材です。
ブラッキン・ヘザー
2021年9月20日
Houzz contributor.
Home Life Style インテリア、収納空間デザイン。
「贅沢な時間を過ごせる、あなたらしい心地よい住まいづくり」をモットーに、一人ひとりの個性や「好き」を引き出しながらのインテリアのコーディネーション、
より快適な暮らしのためのライフスタイルに合わせた収納計画のご提案をいたします。
著書「ふつうの住まいでかなえる外国スタイルの部屋づくり(文藝春秋)
Interior decoration and storage space planning in Tokyo, Japan. English/Japanese bilingual, with interior design and decoration experience in Europe and Japan.
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コルク素材の用途としてよく知られるのは、子供部屋の床に敷くマットや、メモや写真などを貼るコルクボードでしょう。この身近な素材が最近、インテリア素材として再び注目を浴び、より幅広い用途に使用されています。
コルクは環境に優しい、すぐれたエコ素材。コルク樫の樹皮から製造され、木を倒さずに採取できるため、二酸化炭素を吸収する森林を減らすこともなく、温暖化への影響も心配なし。リサイクル可能な天然素材であり、ワインの栓などの製造の際に出た廃材もリサイクルできるため、無駄が発生しません。また、コルクは人や住まいにも優しい素材です。断熱性や吸音性、吸湿性に優れ、あらゆる部屋で活用できます。天然の防虫剤ともいわれる「スペリン」という成分が含まれ、ハウスダストやダニを防ぐ効果も知られているので、アレルギーでお悩みの方や、小さな子供のいるご家庭にもおすすめです。今回は、コルク素材のよさを活かした使い方例をご紹介しましょう。
コルクは環境に優しい、すぐれたエコ素材。コルク樫の樹皮から製造され、木を倒さずに採取できるため、二酸化炭素を吸収する森林を減らすこともなく、温暖化への影響も心配なし。リサイクル可能な天然素材であり、ワインの栓などの製造の際に出た廃材もリサイクルできるため、無駄が発生しません。また、コルクは人や住まいにも優しい素材です。断熱性や吸音性、吸湿性に優れ、あらゆる部屋で活用できます。天然の防虫剤ともいわれる「スペリン」という成分が含まれ、ハウスダストやダニを防ぐ効果も知られているので、アレルギーでお悩みの方や、小さな子供のいるご家庭にもおすすめです。今回は、コルク素材のよさを活かした使い方例をご紹介しましょう。
壁材として
- 温もりのある色と質感がおしゃれ
書斎や勉強部屋の机の正面の棚の奥をすべてコルク材に。単なるメモボードではなく壁材として見ても、その質感やナチュラルな色合いのよさに改めて気づかされます。
- どんな色にも合うベースの存在
- 加工しやすく、DIYも簡単
一見、レンガ調の壁紙に見えるこのキッチンの壁は、ペイントしたコルクシートをカットしてレンガの模様に貼ったもの。キッチンのほか、子供部屋やワークスペースでも使えそうなアイデアです。カッターナイフで簡単に切れるので、気軽にカスタマイズできます。
床材として
コルクのクッション性は足腰に優しく、滑りにくいので子供や老人、ペットのいる家でも安心の床材です。保温性にすぐれ、冬は暖かく、夏はさらっとした肌触りで、寝室にも最適。吸音性が高いことで特に子供部屋におすすめの床材とされ、皇室で子供部屋にコルクの床材が取り入れられたことも話題になりました。
コルクのクッション性は足腰に優しく、滑りにくいので子供や老人、ペットのいる家でも安心の床材です。保温性にすぐれ、冬は暖かく、夏はさらっとした肌触りで、寝室にも最適。吸音性が高いことで特に子供部屋におすすめの床材とされ、皇室で子供部屋にコルクの床材が取り入れられたことも話題になりました。
- おしゃれなフローリングのように
2色のコルクタイルを使ってストライプやチェッカーなどの模様も楽しめます。ここでは、ダークブラウンとライトブラウンのタイルを交互に貼って、ストライプに。奥行き感を出すのにも効果的な貼り方です。
- キッチンにもおすすめ
- 階段に敷きつめる
家具の素材として
モダンでクールな空間に温かみを与える、シンプルなフォルムのコーヒーテーブル。軽くて持ち運びしやすいコルクのよさは、このように家具にも活かせます。有名デザイナーが発信するおしゃれなコルク製の家具にも注目が集まっています。
モダンでクールな空間に温かみを与える、シンプルなフォルムのコーヒーテーブル。軽くて持ち運びしやすいコルクのよさは、このように家具にも活かせます。有名デザイナーが発信するおしゃれなコルク製の家具にも注目が集まっています。
イギリスのプロダクトデザイナー、ジャスパー・モリソンが、スイスの家具会社、ヴィトラと共同開発したサイドテーブル『コルクファミリー』。サイドテーブルやスツールとしてさまざまなシーンで活用でき、軽いので簡単に移動できるのも魅力。上の写真のように2つ重ねて高さを出しても。
こちらもジャスパー・モリソン作のコルクスツール。オットマンやコーヒーテーブル代わりにもなります。
コルクのシートは適度に柔らかく、座り心地も抜群です。上はシャンパンの栓を思わせる楽しい形のスツール。左はノルウェーのデザイナー、ラース・ベラーによる、シンプルで美しいバースツール。海岸で見つけた、波で削られてなめらかになったコルクの破片からインスピレーションを受けたデザインで、《ドリフト》(=漂流)という名前がつけられています。
照明のシェードにも
コルクの画期的な使い方で話題となった、イギリスのデザイナー、ベンジャミン・ヒューバートの『フロートペンダント』。ワインの栓に使われたコルクの余りをブロック状に固め、シェードの形に掘り、くりぬいたコルク材の破片を再び固めて新たなシェードを作るという、一切の無駄を出さない製造工程。素材感を活かしたシンプルなデザインでも注目を浴びる照明器具です。
肌に心地よく、目にも楽しめる、最適なフローリング材を選ぼう
床材の写真をもっと見る
コルクの画期的な使い方で話題となった、イギリスのデザイナー、ベンジャミン・ヒューバートの『フロートペンダント』。ワインの栓に使われたコルクの余りをブロック状に固め、シェードの形に掘り、くりぬいたコルク材の破片を再び固めて新たなシェードを作るという、一切の無駄を出さない製造工程。素材感を活かしたシンプルなデザインでも注目を浴びる照明器具です。
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Office K さま
コメントありがとうございます。
私もこの記事を書きながら、コルクを上手に使いたいと思うようになりました。おしゃれに使う方法もたくさんあると思います。
これからもどうぞよろしくお願いいたします!
コルクの床マットを愛用しています。日本式に床に座るのが好きな人にも床の冷たさ硬さがとても軽減されるのでオススメです。ただ、床マットの場合裏の素材がとても埃を寄せ付けるのと、コルクの表面も汚れやすく経年による変色もあるので最近はラグの下に敷いています。こうするとフローリングの冷たさが全く気にならなくていいです。
床に使用してみたいとは思うのですが、やはり汚れるのが気になります。