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ワークトップや壁から雑貨まで。大理石を取り入れたモダンなインテリア
美しい天然の色や模様が魅力の大理石。取り入れやすい大理石調のタイルや、大理石を部分使いした家具や雑貨も登場し、キッチンやバスルーム以外に使う例も増えています。
Motoko Sasaki
2018年5月20日
Houzzコントリビューター。フリーランスの編集&ライター。10才頃からインテリア雑誌の定期購読をはじめる。1999〜2007年、出版社にて雑貨&インテリア誌編集部に在籍。旅好きが嵩じ、2008年に旅するライターユニット「auk」を立ち上げ、毎年オランダとベルギーに滞在。2015年現在までに3冊のガイドブックを出版。菓子研究家いがらしろみ主宰、romi-uni booksの編集も担当。
Houzz contributor, Editor and Writer of Books and Magazine in JAPAN.Specialty is Interior,Lifestyle,Cooking,Handmade,Travel,Fasion.....and more.and,I'm staying in Netherlands and Belgium every year.I published the Netherlands and Belgium guide book.
【Book】2015/『Holland Short Trip オランダ・ショート・トリップ』(スペースシャワーブックス) 2011 /『Belgium Bruxelles Promnade Classique ベルギー・ブリュッセル クラシックな街歩き』(産業編集センター) 2009 /『Holland Travel Book オランダ・トラベル・ブック』(現マイナビ、元東京地図出版)
Houzzコントリビューター。フリーランスの編集&ライター。10才頃からインテリア雑誌の定期購読をはじめる。1999〜2007年、出版社にて雑貨&インテリア誌編集部に在籍。旅好きが嵩じ、2008年に旅するライターユニット「auk」を立ち上げ、毎年オランダとベルギーに滞在。2015年現在までに3冊のガイドブックを出版。菓子研究家いがらしろみ主宰、romi-uni... もっと見る
大理石は、正式には「結晶質石灰岩」といい、石灰岩がマグマ近くの地中で熱によって結晶化したもの。古代から建造物や彫刻などに使われてきた伝統的な素材です。従来の大理石のあるインテリアはラグジュアリーでリッチなイメージでしたが、ここ数年でぐっとモダンで洗練されたものも増えてきました。汚れや水に強いため、キッチンやバスルームの定番素材でもありますが、最近はタイル状の大理石や大理石を使った家具のバリエーションも増え、インテリアに取り入れやすくなったのも人気の理由です。今回は、大理石を素敵に取り入れている国内外のインテリアをご紹介します。
大理石の壁の大胆な模様と光沢感が、シックでコンテンポラリーなインテリアの効果的な背景になっているリビング。トラッドなインテリアにももちろん似合う素材ですが、こんなシンプルで洗練されたアレンジが今風です。
キッチンのワークトップ材の定番
大理石のキッチン台はみんなの憧れ。パンや餃子の皮をこねたり、熱いものを置けるのも魅力です。とはいえ、大きな一枚天板になると値が張るのも事実。一部だけに大理石を使うという選択肢もあります。
大理石のキッチン台はみんなの憧れ。パンや餃子の皮をこねたり、熱いものを置けるのも魅力です。とはいえ、大きな一枚天板になると値が張るのも事実。一部だけに大理石を使うという選択肢もあります。
大理石には、白やベージュ、ピンク、グリーン、ブラックなど天然由来のさまざまな色がありますが、中でもブラックはシックな雰囲気。ワークトップに使えば、粉ものを練るときなど、粉が目立つので片付けや掃除がしやすそうです。
ベージュ系はナチュラルテイストやカントリースタイルのキッチンにぴったり。大理石もモザイクタイルになると、ぐっとカジュアルで親しみやすくなりますが、大理石ならではのマーブル模様が効いていておしゃれです。
壁やバックスプラッシュに
壁に大きめの大理石のタイルを貼ったキッチン。モノトーンで統一した都会的な雰囲気です。グレーの大理石のなかでも、白の分量が多い明るいものを選んでいるのがポイント。陽の光も、夜のライティングも似合うキッチンです。大理石は火にも強く、油汚れの掃除もしやすいので、コンロまわりに最適です。
壁に大きめの大理石のタイルを貼ったキッチン。モノトーンで統一した都会的な雰囲気です。グレーの大理石のなかでも、白の分量が多い明るいものを選んでいるのがポイント。陽の光も、夜のライティングも似合うキッチンです。大理石は火にも強く、油汚れの掃除もしやすいので、コンロまわりに最適です。
真っ白では味気ない壁が、大理石のニュアンスカラーや「脈」と呼ばれる天然の柄によって表情豊かな壁になります。
洗面カウンターや洗面ボウルに
汚れにくく掃除も簡単という点では、洗面スペースやバスルームなど水まわり空間にもおすすめです。白や淡いグレーなら空間を明るく、黒ならホテルのような格調高い雰囲気に。大理石に含まれる色で全体をコーディネートするとハイセンス。
汚れにくく掃除も簡単という点では、洗面スペースやバスルームなど水まわり空間にもおすすめです。白や淡いグレーなら空間を明るく、黒ならホテルのような格調高い雰囲気に。大理石に含まれる色で全体をコーディネートするとハイセンス。
大理石で作られた洗面ボウルは存在感たっぷり。アイアンの脚が締め色になって、シャープな印象になります。
タイルの大きさでイメージが変わる
床などに張る場合は必要なタイルの数によって値段が変わるので、どちらがお得かは一概には言えません。タイルのサイズで、イメージも変わってくるので、好みのものを選びましょう。小さめのタイルを敷きつめると、大理石ならではの模様がモザイクになってきれいです。
床などに張る場合は必要なタイルの数によって値段が変わるので、どちらがお得かは一概には言えません。タイルのサイズで、イメージも変わってくるので、好みのものを選びましょう。小さめのタイルを敷きつめると、大理石ならではの模様がモザイクになってきれいです。
壁面に大きなタイルを使い、シャワールーム床に小さなタイルを使った例。大きなタイルには優雅な雰囲気があります。水回りの床に小さなタイルを使うと、目地が多いことで滑りにくくなるという利点も。
大理石のアートワークを楽しむフロアタイル
大理石調のタイルも上質で使いやすいものが増えています。写真は大理石を模したセラミックタイルで、マーブル模様を再現するのではなく、あえてグラフィカルに強調したデザイン。モダンでシンプルなインテリアに映える色バリエーションが揃っています。
大理石調のタイルも上質で使いやすいものが増えています。写真は大理石を模したセラミックタイルで、マーブル模様を再現するのではなく、あえてグラフィカルに強調したデザイン。モダンでシンプルなインテリアに映える色バリエーションが揃っています。
こちらの床も、大理石のように見えて、実はマーブル調にデザインされたタイル。耐久性にも優れ、低コストで大理石風の床を楽しむことができます。ホワイトやベージュ、グレーなどカラーバリエーションもあるので、イメージ通りのフロアになります。
大理石のテーブルトップでハンサムなインテリアに
大理石を使った家具を取り入れるなら、まずはサイドテーブルがおすすめです。木などの天然素材とも、アイアンなどのハードな素材とも相性抜群なのも大理石の魅力。花をひとつ飾るだけで、ワンランクアップのインテリアになります。
大理石を使った家具を取り入れるなら、まずはサイドテーブルがおすすめです。木などの天然素材とも、アイアンなどのハードな素材とも相性抜群なのも大理石の魅力。花をひとつ飾るだけで、ワンランクアップのインテリアになります。
大理石のお手入れのしやすさ、掃除のしやすさは、テーブルでも実感。コーヒーや食べ物をこぼしても、さっと拭くだけできれいになります。美しいだけでなく機能面も優れているのです。
トレイや小物入れなど大理石製の雑貨にも注目
雑貨なら、内装や家具よりも気軽にインテリアに取り入れられます。トレイの上に、大理石のカラーと合わせたモノトーン雑貨などをディスプレイ。マーブル模様は、グリーンとの相性も抜群です。
雑貨なら、内装や家具よりも気軽にインテリアに取り入れられます。トレイの上に、大理石のカラーと合わせたモノトーン雑貨などをディスプレイ。マーブル模様は、グリーンとの相性も抜群です。
小さな小物入れやコースターは、ディスプレイや収納に活躍。時計やアクセサリーをのせるだけで絵になります。色の違う大理石を並べても統一感があります。
トレーやキャンドルスタンドなど、大理石に木を合わせたインテリア雑貨も人気です。写真のカッティングボードは、オードブルなどを盛りつけてテーブルで器のようにも使えるすぐれもの。異素材の組み合わせですが、天然素材どうしなのでナチュラルな雰囲気です。
DIY派には、ホームセンターなどで手に入る大理石調のカッティングシールもおすすめです。キッチンのシンク扉などインテリアに使うのはもちろん、紙製ボックスやスマホケースなどに貼ってオリジナル雑貨を作っても素敵ですよ。
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