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襖や簾をとりいれて、和モダンのインテリアに
現代の日本の家、和モダンの家にこそとりいれたい、新しくてセンスのいい襖や簾がたくさん登場しています!
小川のぞみ
2017年3月2日
ライター/ホームステージャー。日本・湘南エリアからアメリカ・カリフォルニア生活を経て、再び湘南エリアに在住(現在、高断熱・高気密の長期優良住宅に居住中)。カタログやメディアへのライティング、インテリアや整理収納のアドバイス、住宅購入相談やホームステージング(家具に関してのご相談やコーディネート)に取り組む。
ライター・コピーライター歴は10年以上。ウェブサイトや雑誌、ECサイトや通販誌、カタログや広告媒体(商業施設の冊子やポスター、大手企業発行の会報誌など)を担当。分野は、住宅、インテリア、教育、ファッション、ランジェリー、インタビュー取材など。企画からの参画やスタイリスト経験も多数。
ライター/ホームステージャー。日本・湘南エリアからアメリカ・カリフォルニア生活を経て、再び湘南エリアに在住(現在、高断熱・高気密の長期優良住宅に居住中)。カタログやメディアへのライティング、インテリアや整理収納のアドバイス、住宅購入相談やホームステージング(家具に関してのご相談やコーディネート)に取り組む... もっと見る
日本の伝統建具である襖(ふすま)や簾(すだれ)は、純和風住宅のみならず、モダンな住宅の和空間づくりに活用しやすいインテリアです。この記事では、現代の住宅に気負わずとりいれるコツをご紹介したいと思います。
平安時代の寝殿造、室町時代の書院造といった日本の建築様式とともに発達してきた襖や簾。古来より空間を仕切るための可動式の間仕切りとして重宝され、優美な目隠しであると同時に、通風や採光も可能にする画期的なものでした。
現代でもその伝統は引き継がれ、日本家屋のインテリアにおいて主役級の存在感であることに変わりはありませんが、今の時代らしい和モダン空間でも活かしやすいアイテムだということは忘れられがちです。意外にも、襖と簾は空間のアクセントとしてとりいれやすく、コンテンポラリーな住宅で簡単に和モダンを実現してくれます。Houzzの事例をヒントに、さまざまな楽しみかたを探ってみましょう。
平安時代の寝殿造、室町時代の書院造といった日本の建築様式とともに発達してきた襖や簾。古来より空間を仕切るための可動式の間仕切りとして重宝され、優美な目隠しであると同時に、通風や採光も可能にする画期的なものでした。
現代でもその伝統は引き継がれ、日本家屋のインテリアにおいて主役級の存在感であることに変わりはありませんが、今の時代らしい和モダン空間でも活かしやすいアイテムだということは忘れられがちです。意外にも、襖と簾は空間のアクセントとしてとりいれやすく、コンテンポラリーな住宅で簡単に和モダンを実現してくれます。Houzzの事例をヒントに、さまざまな楽しみかたを探ってみましょう。
「脱・地味」! 色柄でオリジナリティを演出
襖といえばベーシックな色柄、もしくは和柄ばかりを連想してしまいますが、明るい色合いでとりいれれば新鮮な和モダンテイストになります。こちらの事例では、アクセントカラーとして和色を思わせる鮮やかな黄色をセレクト。伝統的な和室がひと味違って見えます。
襖といえばベーシックな色柄、もしくは和柄ばかりを連想してしまいますが、明るい色合いでとりいれれば新鮮な和モダンテイストになります。こちらの事例では、アクセントカラーとして和色を思わせる鮮やかな黄色をセレクト。伝統的な和室がひと味違って見えます。
古くさい襖のイメージをガラリと変えたいなら、絵を飾るようにとりいれてみましょう。大きな花柄が目を引く襖なら、まるでアートです。写真のような畳敷きはもちろん、フローリングの空間でアレンジしても映えること間違いなしです。
自分好みの襖が見当たらない、というかたにおすすめしたいのが、お気に入りの壁紙でのリメイクです。写真の襖×孔雀の羽モチーフのコンビネーションは、とてもユニーク。和洋折衷にしてしまえば、モダンな住宅内でも簡単にコーディネートできます。
また、襖といえば大きな和室の間仕切りのイメージが強いですが、あえてこのようなLDKの小上がりスペースの建具として採用したら、かわいらしいインテリアといったニュアンスに。さらに収納扉も襖になっているところに注目です。市松模様のフォーカルポイントが、個性を演出してくれます。
「脱・掛けるだけ」! 簾の楽しいとりいれかた
広縁にたくさんの簾を掛けるのも風情がありますが、これぞという工芸品のような細幅の簾を飾ってみるのはいかがでしょうか。縁側のみならず、LDや個室でアクセントとして採用してみてください。個性的なフォーカルポイントとなるだけでなく、眺めるだけで優雅な気持ちに浸れそうなインテリアです。
広縁にたくさんの簾を掛けるのも風情がありますが、これぞという工芸品のような細幅の簾を飾ってみるのはいかがでしょうか。縁側のみならず、LDや個室でアクセントとして採用してみてください。個性的なフォーカルポイントとなるだけでなく、眺めるだけで優雅な気持ちに浸れそうなインテリアです。
こちらはただの簾ではなく、間仕切りとして使える簾戸(すど)。簾よりもきっちりとした印象ですが、風と光を程よく通す面材のため涼やかな見た目は同じです。戸袋に収納すれば空間を開放できるため、内外のつながりを大事にする今どきの住宅にぴったりです。
簾をイメージしたロールスクリーンは、それだけで和モダンの演出に。簾調のクールなデザインと生地を巻き上げたときの収まりのよさは、コンテンポラリーな住宅にこそ似合います。カーテンがわりに検討できるため、気軽にチャレンジできます。
簾は調度品のような趣を感じるアイテムですが、最近はモダンなバリエーションが見られます。デザイナーズ家具と調和するアッパースルーの簾のある空間は、シェーズロングとあわせた大人のスタイリングに。和のエッセンスを足したいときにとても便利なアイテムです。
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