1月のデザインイベントカレンダー
新年にたずねたい、デザインのイベントをご紹介します!
Houzz Japan
2017年1月1日
Houzz Japan 公式アカウント
いよいよ2017年が始まりました。今月も、各地で気になる建築やデザインの展覧会が開催されています。
写真:阿佐ヶ谷の書庫(東京都、2013年) ©堀部安嗣
堀部安嗣展 建築の居場所
会場:TOTOギャラリー・間
会期:1月20日から3月19日まで
入場料:無料
建築家・堀部安嗣は20余年にわたり、住宅をメインにゲストハウスなど80を超える作品を手がけてきた。堀部のつくり出す空間には、多角形などの幾何学をベースとしたフォルムと装飾を排した端正な外観、それらを構成する木や石、コンクリートなど巧みな素材使いと収まりの美しさがある。近年では公共性のある空間も手がけ、2013年に竣工した《竹林寺納骨堂》(高知県)が高く評価され「2016年建築学会賞(作品)」を受賞した。この展覧会では《竹林寺納骨堂》を含む14作品による5編の短編映画を制作され、会場で上映される。それぞれの建築と月日をともにしてきた人びとの様子、周囲の環境との関わりなどから、作品の表情を読み取ることができる。
会場には堀部自身の事務所の調度を持ち込むほか、スタディ模型から、堀部氏愛用の設計道具、影響を受けた建築を紹介。建築が生まれるまでの過程を再現する。◆詳しくはこちら
堀部安嗣展 建築の居場所
会場:TOTOギャラリー・間
会期:1月20日から3月19日まで
入場料:無料
建築家・堀部安嗣は20余年にわたり、住宅をメインにゲストハウスなど80を超える作品を手がけてきた。堀部のつくり出す空間には、多角形などの幾何学をベースとしたフォルムと装飾を排した端正な外観、それらを構成する木や石、コンクリートなど巧みな素材使いと収まりの美しさがある。近年では公共性のある空間も手がけ、2013年に竣工した《竹林寺納骨堂》(高知県)が高く評価され「2016年建築学会賞(作品)」を受賞した。この展覧会では《竹林寺納骨堂》を含む14作品による5編の短編映画を制作され、会場で上映される。それぞれの建築と月日をともにしてきた人びとの様子、周囲の環境との関わりなどから、作品の表情を読み取ることができる。
会場には堀部自身の事務所の調度を持ち込むほか、スタディ模型から、堀部氏愛用の設計道具、影響を受けた建築を紹介。建築が生まれるまでの過程を再現する。◆詳しくはこちら
「アセンブル_共同体の幻想と未来」展
会場:アイ・オブ・ジャイル(EYE OF GYRE) / ジャイル(GYRE)3F(東京、表参道)
会期:2017年2月12日まで
(休館日2017年1月1日)
入場料:無料
〈アセンブル〉 は2010年に設立された、15人のアーティストと建築家による集団。ロンドンを拠点に、アート、デザイン、建築といったジャンルを超えた市民的公共性に根差した社会的活動を行っている。リバプールのスラム街の再生プロジェクトに住民とともに取り組んだその手法が高く評価され、イギリスでもっとも重要な現代美術賞である「ターナー賞」を2015年に受賞した。作品づくりでもなく、問題解決の手段としてのデザインでも、自己表現としてのアートでもなく、そこにある社会、暮らす人びとと関わりながら問題提起していくその活動を通して、今最も注目を集める集団だ。◆詳しくはこちら
会場:アイ・オブ・ジャイル(EYE OF GYRE) / ジャイル(GYRE)3F(東京、表参道)
会期:2017年2月12日まで
(休館日2017年1月1日)
入場料:無料
〈アセンブル〉 は2010年に設立された、15人のアーティストと建築家による集団。ロンドンを拠点に、アート、デザイン、建築といったジャンルを超えた市民的公共性に根差した社会的活動を行っている。リバプールのスラム街の再生プロジェクトに住民とともに取り組んだその手法が高く評価され、イギリスでもっとも重要な現代美術賞である「ターナー賞」を2015年に受賞した。作品づくりでもなく、問題解決の手段としてのデザインでも、自己表現としてのアートでもなく、そこにある社会、暮らす人びとと関わりながら問題提起していくその活動を通して、今最も注目を集める集団だ。◆詳しくはこちら
写真:黒漆塗椀。 所蔵:桂樹舎和紙文庫
WASHI 紙のみぞ知る用と美 展
会場:LIXIL:GINZA 2F
会期:2月25日まで開催(1/4までと水曜日休館)
入場料:無料
和傘や、提灯、塗り箱もの、建具や食器など日本で和紙が広く作られるようになったのは、江戸時代になってから。漉(す)き方や産地によって特長のある和紙に、さまざまな加工技術が加わることで、暮らしを彩る道具たちが誕生した。木、布、皮の代用として使われた紙製品約80点を、生活場面ごとに分けて紹介している。
なかでも「住」のコーナーでは襖障子に用いられる「江戸唐紙」や「利久紙」、光沢のある鉱物でつくられた染料、雲母(きら)や貝殻を砕いて作られた胡粉(こふん)の描画による「襖紙見本帳」を見ることができる。大胆な図案や色柄から、襖紙が空間を仕切るだけでなく、室内装飾としても役割を果たしてきたことがうかがえる。また和紙による光の拡散効果を利用した「行灯」や屋内用敷物の和紙も展示している。
さまざまな特性を活かした和紙の造形文化を楽しむとともに、新たな和紙の可能性を再考する機会になっている。◆詳しくはこちら
WASHI 紙のみぞ知る用と美 展
会場:LIXIL:GINZA 2F
会期:2月25日まで開催(1/4までと水曜日休館)
入場料:無料
和傘や、提灯、塗り箱もの、建具や食器など日本で和紙が広く作られるようになったのは、江戸時代になってから。漉(す)き方や産地によって特長のある和紙に、さまざまな加工技術が加わることで、暮らしを彩る道具たちが誕生した。木、布、皮の代用として使われた紙製品約80点を、生活場面ごとに分けて紹介している。
なかでも「住」のコーナーでは襖障子に用いられる「江戸唐紙」や「利久紙」、光沢のある鉱物でつくられた染料、雲母(きら)や貝殻を砕いて作られた胡粉(こふん)の描画による「襖紙見本帳」を見ることができる。大胆な図案や色柄から、襖紙が空間を仕切るだけでなく、室内装飾としても役割を果たしてきたことがうかがえる。また和紙による光の拡散効果を利用した「行灯」や屋内用敷物の和紙も展示している。
さまざまな特性を活かした和紙の造形文化を楽しむとともに、新たな和紙の可能性を再考する機会になっている。◆詳しくはこちら
写真:朝顔形小便器 撮影:梶原敏英
「染付古便器の粋ー青と白、もてなしの装い」
会場:Bunkamura ギャラリー
会期:1月9日まで(1月1日は休廊)
観覧料:無料
「染付古便器」とは染付の技法を用い、青と白で花鳥風月などの文様を美しく描いた陶磁器製の便器のこと。明治半ばの美濃大地震からの復興を契機に、木製の便器に代わり、やきもの製の便器が普及していくなか、「染付古便器」は旅館や料亭の主人をはじめ富裕層の人びとの心を捉え、一世を風靡した。清々しい便器は「ご不浄」とも呼ばれた、暗くて人目をはばかる便所の空間を、視覚的に清らかな「もてなしの空間」へと変えていった。
美術品にも比肩する美しさと華やかさをまとった染付古便器の逸品をINAXライブミュージアム収蔵のコレクションから選りすぐって展示し、その魅力とともに、しつらえの美を通して「もてなしの心」や現代にも受け継がれる日本独自のトイレ文化を深く知ることができる。◆詳しくはこちら
*展覧会やイベントの情報はjp_editor(at)houzz.com までご連絡ください。
「染付古便器の粋ー青と白、もてなしの装い」
会場:Bunkamura ギャラリー
会期:1月9日まで(1月1日は休廊)
観覧料:無料
「染付古便器」とは染付の技法を用い、青と白で花鳥風月などの文様を美しく描いた陶磁器製の便器のこと。明治半ばの美濃大地震からの復興を契機に、木製の便器に代わり、やきもの製の便器が普及していくなか、「染付古便器」は旅館や料亭の主人をはじめ富裕層の人びとの心を捉え、一世を風靡した。清々しい便器は「ご不浄」とも呼ばれた、暗くて人目をはばかる便所の空間を、視覚的に清らかな「もてなしの空間」へと変えていった。
美術品にも比肩する美しさと華やかさをまとった染付古便器の逸品をINAXライブミュージアム収蔵のコレクションから選りすぐって展示し、その魅力とともに、しつらえの美を通して「もてなしの心」や現代にも受け継がれる日本独自のトイレ文化を深く知ることができる。◆詳しくはこちら
*展覧会やイベントの情報はjp_editor(at)houzz.com までご連絡ください。
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いつも素敵なイベントのご紹介、どうもありがとうございます。
WASHI 紙のみぞ知る用と美 展、タイトルも洒脱ですし、和紙の可能性を改めて見られるという事で、とても興味があります。期間も長いので、出掛けてみようと思います。
ところで、「染付古便器の粋ー青と白、もてなしの装い」の写真、朝顔形小便器に朝顔の模様というのが洒落ていますね(笑)