コメント
“好き”を持つ。“好き”に持つ。「リアルコラージュ」で今の私を浮き彫りに
好きな服、好きなアイテム。好きを集めて、自分だけのコラージュをつくってみましょう。
宇野由紀子
2016年12月14日
株式会社テンネット代表
impress & organize 店主
ライフテクスチャリスト
質感研究室室長
企画プロダクション勤務を経て、収納用品メーカーで商品開発を手がけ役員も務める。2002年に整理収納用品のWEBショップ「収納の巣」を立ち上げ、2012年に運営会社である株式会社テンネットの代表取締役に。暮らしにスムーズをもたらす収納はもとより、自分の“好き”を探求し、自分らしくモノを持つことも収納の役割と考え、研究・企画・創作。2016年にスタートした収納レーベル「VIVIDEEP」では好きとつながり深める装置としての収納ツールを追求している。2017年に収納の巣本店の名称を「impress & organize」に改め、同時に新プロジェクト「質感研究室」もスタート。モノゴトを好きと感じる理由に質感が関係しているとの自論をベースに、好きを手繰り寄せるセンサーを研ぎ磨くことをテーマにしている。
嵯峨美術大学 デザイン学科 生活プロダクト領域 非常勤講師
株式会社テンネット代表
impress & organize 店主
ライフテクスチャリスト
質感研究室室長
企画プロダクション勤務を経て、収納用品メーカーで商品開発を手がけ役員も務める。2002年に整理収納用品のWEBショップ「収納の巣」を立ち上げ、2012年に運営会社である株式会社テンネットの代表取締役に。暮らしにスムーズをもたらす収納はもとより、自分の“好き”を探求し、自分らしくモノを持つことも収納の役割と考え、研究・企画・創作。2016年にスタートした収納レーベル「VIVIDEEP」では好きとつながり深める装置としての収納ツールを追求している。2017年に収納の巣本店の名称を「impress... もっと見る
12月も半ばにさしかかり、新年の足音が聞こえてきました。来年はどんな年にしたい? なんてことを話題にする時期。でもせっかくなのでその前に、今年はどんな年だった? を思い返すのも師走ならではの楽しみになるのではないでしょうか。
少し話は横道にそれるのですが、私はモノを収めること、収納ごと、の提案をなりわいとしています。それもあって、「さぞかし宇野さんの部屋はモノが少なくすっきりしているんでしょうね」というようなことをよく人から言われます。そのたびに首を大きく横にふり「それがね、モノが大好きなのでたくさんモノがあるんです」とニンマリ。実用に機能を発揮してくれるアイテムはもちろんのこと、好みのモノに囲まれて、穏やかな気持ちになったり、ワクワク楽しくなったり、役に立つとは言いがたいモノからもいろんな恩恵を受けています。
ただ、気づかないうちに「それほどでも……」なモノが混じることもありますし、感性が少しずつ変化するのも自然のなりゆき。暮らしの中の“好き密度”が薄まってくることは多いにあり得ます。
そこで、私がたまに実践するのは「好きのコラージュ」。雑誌などの切り抜きでイメージマップをつくるといった平面のコラージュでなく、実際のアイテム、自分の持ち物でリアルコラージュをするのです。コラージュ用の置き場所を少し用意し、“大好き”を集め、並べていくだけ。「何を?」と選んでいく行為は“今”の自分との対話になり、選び集まったモノたち=コラージュを目にすることが、自分の嗜好を見つめ直すことになります。1年のしめくくりのこの時期にとてもおすすめです。
少し話は横道にそれるのですが、私はモノを収めること、収納ごと、の提案をなりわいとしています。それもあって、「さぞかし宇野さんの部屋はモノが少なくすっきりしているんでしょうね」というようなことをよく人から言われます。そのたびに首を大きく横にふり「それがね、モノが大好きなのでたくさんモノがあるんです」とニンマリ。実用に機能を発揮してくれるアイテムはもちろんのこと、好みのモノに囲まれて、穏やかな気持ちになったり、ワクワク楽しくなったり、役に立つとは言いがたいモノからもいろんな恩恵を受けています。
ただ、気づかないうちに「それほどでも……」なモノが混じることもありますし、感性が少しずつ変化するのも自然のなりゆき。暮らしの中の“好き密度”が薄まってくることは多いにあり得ます。
そこで、私がたまに実践するのは「好きのコラージュ」。雑誌などの切り抜きでイメージマップをつくるといった平面のコラージュでなく、実際のアイテム、自分の持ち物でリアルコラージュをするのです。コラージュ用の置き場所を少し用意し、“大好き”を集め、並べていくだけ。「何を?」と選んでいく行為は“今”の自分との対話になり、選び集まったモノたち=コラージュを目にすることが、自分の嗜好を見つめ直すことになります。1年のしめくくりのこの時期にとてもおすすめです。
例えばアクセサリー。日頃収納している棚やケースからお気に入りを取り出して、自由にコラージュ。“好き”のエッセンスがどんどんくっきりと。
トレーなどを複数用意してテイストごとに分けてみると、どんなテイストが今の気分にしっくりくるか、自分の中でのブームはどんなものかといった、“好き”のいくつかのラインが見えてくるかもしれません。
こちらもアクセサリーですが、ナチュラルに馴染む色目ばかりを合わせる、エレガントなアイテムばかりを飾る、という風に雰囲気の合うものどうしをディスプレイする気分でコラージュしてもいいですね。手持ちのアイテムがどんどん愛おしくなってくるでしょう。
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これは文句なしに大好き! と思える洋服をクローゼットから取り出して、掛けたり置いてみたり。「着ている自分が好き」という客観的な目線を加えると“今”の視点がより鮮明になります。
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バッグや靴、小物類のうっとりな組み合わせをつくっていくのも楽しい作業。椅子などに置いて写真に収めていくと、毎朝のコーディネートでも活躍しそうです。
棚の一角を空けてコラージュコーナーにするのもいいですね。最近出会って刺激を受けた本、キュンとなる雑貨、大切な思い出…… 心の動くモノたちを集めていきます。
食器やキッチングッズの“好き”にも焦点を合わせてみましょう。
いつもとは違うスペースにスタイリング感覚で持ち出し、世界観を写真にパシャリとしてもいいですね。“好き”の視点が広がる愉しいコラージュに。
カテゴリーにも時間軸にも有用無用にもとらわれず、「今年の私は何に惹かれ、何に心が動いたのか」をモノを通して再確認するリアルコーラジュは、“今”の自分を浮き彫りにし、“今”のポートレイトを描いていくような、そんなイメージかもしれません。
好きの彩度を高め、新しい1年をクリアな眼と心を持ってスタートできると思うとちょっとワクワクしませんか。
教えてHouzz
みなさんの「好きのコラージュ」の写真をコメント欄でシェアしてみてみましょう!
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