すぐれた建築家が必ず実践している設計における8つの習慣とは?
よい建築家は物語を紡ぎ、センスを大切にしながらデザインする。ルールを知りぬき、 それを破るべきときも知っている――すぐれた建築家の設計をめぐる習慣とは?
Eric Reinholdt
2016年11月27日
建築家にとって、設計のプロセスは、非常に個人的なものであり、人それぞれに異なるものだ。私の場合、新しいプロジェクトに着手するときにはいくつか決まって使う道具がある。ひとつは、お気に入りのシャープペンシル。本体の太さは中くらいで軽く、グリップ部分に浅い凹凸がついており、芯は中くらいの濃さで硬すぎず柔らかすぎないHB。上のほうにクリップが付いているが壊れていて、親指に近い位置には芯を送る小さなボタンがある。
私の設計はいつも、このシャープペンシルから始まる。プロジェクトの予定地を訪れると、まずこれを使って、ポケットサイズの方眼ノートにメモを取り、スケッチを描く。このときいっしょに持っていくのが、紐で束ねた何本かの〈プリズマカラー〉の色鉛筆(ライトクリーム、スカイブルー、メイグリーン、フレンチグレー、黄土色、さび赤色)で、これでスケッチに色付けして整理する。私は必ずこの方法でなければダメだ。こういった道具があれば、アイデアがスムーズに浮かんでくることもわかっている。
このような習慣は、建築家ひとりひとりに独特なものだ。一方で、われわれ建築家が共有していることもある。優れた設計の基盤となる、より広い意味での設計をめぐる習慣である。今回は、有能な建築家たちが設計プロセスで役立てている習慣を、(たくさんあるなかから)8つ、取り上げたいと思う。
私の設計はいつも、このシャープペンシルから始まる。プロジェクトの予定地を訪れると、まずこれを使って、ポケットサイズの方眼ノートにメモを取り、スケッチを描く。このときいっしょに持っていくのが、紐で束ねた何本かの〈プリズマカラー〉の色鉛筆(ライトクリーム、スカイブルー、メイグリーン、フレンチグレー、黄土色、さび赤色)で、これでスケッチに色付けして整理する。私は必ずこの方法でなければダメだ。こういった道具があれば、アイデアがスムーズに浮かんでくることもわかっている。
このような習慣は、建築家ひとりひとりに独特なものだ。一方で、われわれ建築家が共有していることもある。優れた設計の基盤となる、より広い意味での設計をめぐる習慣である。今回は、有能な建築家たちが設計プロセスで役立てている習慣を、(たくさんあるなかから)8つ、取り上げたいと思う。
1. よい「物語」を創る
場所の記憶とは、なにかしら物語と結びついているものだ。ある家が、一人のクライアントがもつ、特定の場所、特定の時間をめぐる結びついた物語を語るとき、その家は豊かな暮らしの体験を作り出し、生きる意味をつくりだす。
建築デザインの学校に入学すると、早い段階で教わるのが、物語を創り、そこからプロジェクトのコンセプトを形成することだ。この基本コンセプトは「パルティ」(最初の出発点)と呼ばれる。
「パルティ」とはルールブックのようなものだ。パルティがうまくできていれば、次にどうすればいいか分からなくなったとき、立ち戻って考えることができる。考えを整理し、デザインで物語をいちばんうまく伝えるにはどうするべきか、判断の指針となる存在だ。
場所の記憶とは、なにかしら物語と結びついているものだ。ある家が、一人のクライアントがもつ、特定の場所、特定の時間をめぐる結びついた物語を語るとき、その家は豊かな暮らしの体験を作り出し、生きる意味をつくりだす。
建築デザインの学校に入学すると、早い段階で教わるのが、物語を創り、そこからプロジェクトのコンセプトを形成することだ。この基本コンセプトは「パルティ」(最初の出発点)と呼ばれる。
「パルティ」とはルールブックのようなものだ。パルティがうまくできていれば、次にどうすればいいか分からなくなったとき、立ち戻って考えることができる。考えを整理し、デザインで物語をいちばんうまく伝えるにはどうするべきか、判断の指針となる存在だ。
物語の始まりとなるのは、何か特定のものかもしれない。例えば、大切に残していきたい1本の木。または、もっと幅広く「すべての部屋に自然光を取り入れる」というアイデアかもしれない。「白はどこにも使わないでほしい」というような具体的なクライアントの要望や、立地の形状が出発点になることもある。これは、小規模なリノベーションやインテリアデザインに至るまで、あらゆる段階のデザイン課題について言えることだ。
より大きな指針となるアイデアを見つけ出し、それを中心に物語を創り出すことで、デザイン上のあらゆる判断が意義あるものになるのだ。
より大きな指針となるアイデアを見つけ出し、それを中心に物語を創り出すことで、デザイン上のあらゆる判断が意義あるものになるのだ。
2. リスクをとる
普通と違うことに挑戦するリスクは、分野を問わず、クリエイティブな作業においては避けられない。見直し、考え方を変え、改造を加え、以前と同じ作業でも新しい手法で取り組んでいく。もちろん物理的な法則からは逃れられないが、ときには重力に逆らおうとすることだってある。いつも革新的で大胆なことをする必要はないが、ある問題に対して違う見方をしてみると、通常の方法とは異なる、ユニークな解決法が見つかることは多いのだ。
普通と違うことに挑戦するリスクは、分野を問わず、クリエイティブな作業においては避けられない。見直し、考え方を変え、改造を加え、以前と同じ作業でも新しい手法で取り組んでいく。もちろん物理的な法則からは逃れられないが、ときには重力に逆らおうとすることだってある。いつも革新的で大胆なことをする必要はないが、ある問題に対して違う見方をしてみると、通常の方法とは異なる、ユニークな解決法が見つかることは多いのだ。
こちらは、デザインにインパクトを加えたいときに使える、私の好きなテクニックのひとつ、高さ240センチ強の特大ドアだ。通常のドアはおよそ高さ203センチ×幅91センチで、おおむね人体のスケールにあっている。私たちはこの通常サイズに慣れているため、それが240センチの大きな扉に替われば、その違いは瞬時に目につく。開閉という単純な動作のなかで、ドアの重量と高さが自然と意識されるようになる。
当然ながら大きなドアは高価だが、大きさを変えるだけで、なんということのない標準的な設計要素が、特別なものに変化してしまうのだ。高さのあるドアをガラス張りにすれば、そのぶん多く光を取り入れることもできる。また、こちらの廊下のような狭いスペースなら、ドアのサイズによって縮尺の印象ががらりと変わり、広く見せることも可能だ。私がこのドアを使うのは、天井高が同じく240センチの場合が多い。ドアを開けると、まるで壁全体が消えてしまったかのような印象を作り出せるのだ。
当然ながら大きなドアは高価だが、大きさを変えるだけで、なんということのない標準的な設計要素が、特別なものに変化してしまうのだ。高さのあるドアをガラス張りにすれば、そのぶん多く光を取り入れることもできる。また、こちらの廊下のような狭いスペースなら、ドアのサイズによって縮尺の印象ががらりと変わり、広く見せることも可能だ。私がこのドアを使うのは、天井高が同じく240センチの場合が多い。ドアを開けると、まるで壁全体が消えてしまったかのような印象を作り出せるのだ。
3. ディテールに細心の注意を払う
建築が目指すいちばん重要な目的とは、問題を解決することだ。そして、良い建築と悪い建築との違いは、その問題解決をどのような方法で行うか、にある。解決の方法に詩的な美しさがあるか否か、とも言えるだろう。
階段の側面ガードをどうするかという問題には、さまざまな解決方法があるが、写真の階段を設計した建築家は、ミニマルで、ごく自然なデザインを選択している。ステンレススチールのケーブルのグレーがコンクリートの階段の色とぴったり合い、ケーブルの接続部分も綿密に計算されている。
ディテールは、我々が日常生活で最も身近に触れる部分であるだけに、重要である。ひとつの構造のなかに、その構成要素すべてをどのようにまとめあげているのか。それがディテールである。
建築が目指すいちばん重要な目的とは、問題を解決することだ。そして、良い建築と悪い建築との違いは、その問題解決をどのような方法で行うか、にある。解決の方法に詩的な美しさがあるか否か、とも言えるだろう。
階段の側面ガードをどうするかという問題には、さまざまな解決方法があるが、写真の階段を設計した建築家は、ミニマルで、ごく自然なデザインを選択している。ステンレススチールのケーブルのグレーがコンクリートの階段の色とぴったり合い、ケーブルの接続部分も綿密に計算されている。
ディテールは、我々が日常生活で最も身近に触れる部分であるだけに、重要である。ひとつの構造のなかに、その構成要素すべてをどのようにまとめあげているのか。それがディテールである。
共通項のあるディテール群を作ることで、プロジェクトに統一感が生まれる。こちらの写真では、水平方向の板張りで仕上げた壁と、左側の板目模様のコンクリート壁とが共鳴している。素材は違っても、同じ「言語」を持っているのだ。プロジェクト内で使う金属パーツについても同様で、例えばドアの取っ手をすべてステンレススチールのバーハンドルで統一したり、水回りの金具類はすべてニッケル製マット仕上げの角ばったスタイルのもので統一する、などが考えられる。
4. シンプルにする
「簡素化というのは、不要なものを削り、必要なものの言葉が聞こえるようにすることだ」とは、画家のハンス・ホフマンの言葉である。私たちは往々にして複雑さと面白さを混同して用いてしまいがちだが、必要最小限の要素にそぎ落とすのも、建築家の学ぶ技術である。機能を持たないものは、その必要性を疑ってみるべきだ。
簡素化することでデザインが改善する可能性がある部分として、以下にいくつか例を挙げる。
シンプルさの力
「簡素化というのは、不要なものを削り、必要なものの言葉が聞こえるようにすることだ」とは、画家のハンス・ホフマンの言葉である。私たちは往々にして複雑さと面白さを混同して用いてしまいがちだが、必要最小限の要素にそぎ落とすのも、建築家の学ぶ技術である。機能を持たないものは、その必要性を疑ってみるべきだ。
簡素化することでデザインが改善する可能性がある部分として、以下にいくつか例を挙げる。
- シンプルなフォルムにすると、作るのが容易で、装飾を施さないままでも美しいし、費用が抑えられる。
- 使う素材の数を抑える。多くても2~3種類の素材に絞り、それぞれの素材がどのように使われるべきかルールを作る。ひとつの素材でも、なめらかな表面からラフな仕上げまで変化をつけることで、複雑化することなくさまざまな効果が演出できる。
- シンプルなモールディングを使う(またはモールディングを使わない)。
- シンプルな窓にする。窓の大きさは大小2種類だけに限定し、サイズを統一。
- 素材と素材の接合部分は、そのまま見せて表現の一部にする。継ぎ目を隠せば、費用も時間もかかる場合が多い。
シンプルさの力
5. 秩序をつくる
建築家というのは、あらゆるものに、あらゆるレベルにおいて、秩序をつくりだそうとするものだ。
秩序を求めれば、自然と序列化が必要になってくる。いちばん重要なものは何かを決め、ほかのものをそのあとに従わせるためだ。
私はたいてい、新たなプロジェクトに着手するとき、立地(既存または新規)、クライアント、予算という3つのことがらを評価することから始める。その3つの中で、最も強い要素を基本に全体コンセプトを作り、そこから物語を創造していく。これが、秩序の始まりだ。
そして、最も強い要素が何であれ、必ず敷地へ戻ることとなる。その敷地の特徴(眺め、地形、周囲の構造)のなかで、もっとも重要なものは何かを見極めるためだ。
建築家というのは、あらゆるものに、あらゆるレベルにおいて、秩序をつくりだそうとするものだ。
秩序を求めれば、自然と序列化が必要になってくる。いちばん重要なものは何かを決め、ほかのものをそのあとに従わせるためだ。
私はたいてい、新たなプロジェクトに着手するとき、立地(既存または新規)、クライアント、予算という3つのことがらを評価することから始める。その3つの中で、最も強い要素を基本に全体コンセプトを作り、そこから物語を創造していく。これが、秩序の始まりだ。
そして、最も強い要素が何であれ、必ず敷地へ戻ることとなる。その敷地の特徴(眺め、地形、周囲の構造)のなかで、もっとも重要なものは何かを見極めるためだ。
建物の外見(かたち)を決める以前に、その敷地の上にある空間について考え、秩序をつくりだす必要がある。いちばん共有の度合いが高い部屋から、いちばんプライベートな部屋までを整理し、入り口はどこか、どのように空間が展開していくかを決めるのだ。
リノベーションの場合、秩序のよりどころは、既存の建築に不足しているもの(自然光、広さ、屋外とのつながりなど)によって決まることが多い。私も、過去のプロジェクトでは、特定のモジュールやグリッド、素材を規定するルールブックや、モジュールを追加する際の指針まで作成したこともある。
フランシス・D・K・チン氏の著した素晴らしい図入りの建築概論『建築のかたちと空間をデザインする』(邦訳は彰国社)は、建築学科の1年生にとっては必読書である。とくにデザインの秩序に関しては、今でも私にインスピレーションを与えてくれる1冊だ。
リノベーションの場合、秩序のよりどころは、既存の建築に不足しているもの(自然光、広さ、屋外とのつながりなど)によって決まることが多い。私も、過去のプロジェクトでは、特定のモジュールやグリッド、素材を規定するルールブックや、モジュールを追加する際の指針まで作成したこともある。
フランシス・D・K・チン氏の著した素晴らしい図入りの建築概論『建築のかたちと空間をデザインする』(邦訳は彰国社)は、建築学科の1年生にとっては必読書である。とくにデザインの秩序に関しては、今でも私にインスピレーションを与えてくれる1冊だ。
6. 繰り返し、繰り返し、繰り返す
建築において、反復するのは良いことである。共通のテーマとなる要素を何度も繰り返すことで、前項の「秩序を打ち立てる」習慣が強化される。窓、ドア、柱、梁、素材……これらすべてが、建物の自然な秩序の一部なのだ。
反復が多いからといって、つまらないデザインにはならず、むしろデザインに統一感を与えてくれる。同じ柄、素材、グリッド、大きさの繰り返しは、秩序を支える存在でもあるのだ。ここで重要なルールは、効果を得るためには、どんなものでも最低3つ繰り返して用いる必要があるということ。2つあって良いものは、3つあればさらに良い、というわけだ。
繰り返しが理にかなっているのは、経済的な理由からだけではない。繰り返すことによって基準点となるベースができ、それが本当に大切なものを引き立たせる背景となるのだ。次に紹介する習慣の基盤となる。
建築において、反復するのは良いことである。共通のテーマとなる要素を何度も繰り返すことで、前項の「秩序を打ち立てる」習慣が強化される。窓、ドア、柱、梁、素材……これらすべてが、建物の自然な秩序の一部なのだ。
反復が多いからといって、つまらないデザインにはならず、むしろデザインに統一感を与えてくれる。同じ柄、素材、グリッド、大きさの繰り返しは、秩序を支える存在でもあるのだ。ここで重要なルールは、効果を得るためには、どんなものでも最低3つ繰り返して用いる必要があるということ。2つあって良いものは、3つあればさらに良い、というわけだ。
繰り返しが理にかなっているのは、経済的な理由からだけではない。繰り返すことによって基準点となるベースができ、それが本当に大切なものを引き立たせる背景となるのだ。次に紹介する習慣の基盤となる。
7. あえてルールを破る
これには、前項の習慣があることが必須条件になる。繰り返しのパターンが作られていてこそ、ルールを破るべきところが判断できるのだ。例えば、グリッドに沿って整然と並んでいる窓があり、その中でひとつの窓だけが規則から外れているとすれば、それはなにか特定の、重要な理由があるはずだ。木の樹冠の眺めや、遠くの景色を取り入れるためかもしれない。
反復による秩序ある背景のなかで計算されたルール破りをすることで、特別な意味合いを演出できる。反復とのバランスを取り、単調になり過ぎないようにする効果もある。
これには、前項の習慣があることが必須条件になる。繰り返しのパターンが作られていてこそ、ルールを破るべきところが判断できるのだ。例えば、グリッドに沿って整然と並んでいる窓があり、その中でひとつの窓だけが規則から外れているとすれば、それはなにか特定の、重要な理由があるはずだ。木の樹冠の眺めや、遠くの景色を取り入れるためかもしれない。
反復による秩序ある背景のなかで計算されたルール破りをすることで、特別な意味合いを演出できる。反復とのバランスを取り、単調になり過ぎないようにする効果もある。
こちらの階段は、効果的にルールを破っている好例だ。周囲は対照的に、ごく抑制のきいた空間であることがわかるだろう。
一般的に階段といえば、左右の側板と、蹴込み板のある段、手すりとガードレールから構成されている。
こちらの階段のデザイナーは、そういった概念をことごとく再考してルールを壊し、階段をまるで彫刻的なオブジェへと変身させている。重いコンクリートの台から、上階からぶら下がる軽やかな階段構造へと跳び移るような動きを感じさせることで、通る人に上方に向かうプロセスを意識させている。
蹴込み板がないため、視界が広がり、光を通してくれる。合板の側板が、構造を支えるとともに、ガードレールの役割も兼ねている。
一般的に階段といえば、左右の側板と、蹴込み板のある段、手すりとガードレールから構成されている。
こちらの階段のデザイナーは、そういった概念をことごとく再考してルールを壊し、階段をまるで彫刻的なオブジェへと変身させている。重いコンクリートの台から、上階からぶら下がる軽やかな階段構造へと跳び移るような動きを感じさせることで、通る人に上方に向かうプロセスを意識させている。
蹴込み板がないため、視界が広がり、光を通してくれる。合板の側板が、構造を支えるとともに、ガードレールの役割も兼ねている。
8. 五感を考慮に入れる
インターネットで目にする美しい建築の数々は、私たちの視覚を楽しませてくれるものだが、それは実際の建築体験とはかなり異なる。建築家として学ぶのは、五感すべてを考慮に入れてデザインすることなのだ。
眺めの良い家にすることも大事だが、不要な音や、近くにある海や針葉樹のにおいを遮断することも、同じくらい重要なのだ。
建築家なら、足の裏に触れたときの、ひんやりとしたコンクリートと温かみのある木の感触の違いや、雨が金属板の屋根に当たる音まで検討し配慮するものだ。
インターネットで目にする美しい建築の数々は、私たちの視覚を楽しませてくれるものだが、それは実際の建築体験とはかなり異なる。建築家として学ぶのは、五感すべてを考慮に入れてデザインすることなのだ。
眺めの良い家にすることも大事だが、不要な音や、近くにある海や針葉樹のにおいを遮断することも、同じくらい重要なのだ。
建築家なら、足の裏に触れたときの、ひんやりとしたコンクリートと温かみのある木の感触の違いや、雨が金属板の屋根に当たる音まで検討し配慮するものだ。
実際に体験する場面からデザインを考えていくと、住まいや空間をより快適な居場所にするために、建築に何ができるかが見えてくることが多い。優秀な建築家やデザイナーは、光と影の具合や、1日のあいだに日射しがどう動くか、風がどちらから吹くのか、近所の物音はどうかなど、さまざまな点に注意を払い、それにどう対応すべきかを考えているのだ。
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ただ、これを読んだからといって、そのままいいデザインが生まれるというわけにはいかないでしょうね。