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シンプルだけれど自分らしい。受け継いだアイテムを大切にする、北欧の一人暮らし
本当に大切なもの、必要なものだけを選び抜いたミニマリストの暮らしに自分らしさをプラス。スウェーデンの医学生が暮らす、すっきりと快適な家をご紹介します。
A
2016年11月17日
スウェーデンのヨーテボリにある、カロリーネ・ワスさんの3部屋のアパートメントを彩るのは、白くペイントした床に軽やかなファブリック、家族から受け継いだ家具やオークションで見つけた掘り出し物、そしてアート。ミニマリズムと個性が、いいバランスを作り出している。
「数か月間、家をきれいに掃除して、持ちものを整理しました」とワスさん。「今は、とてもシンプルで、ものがあまりない空間になりました。残っているのは、それぞれに歴史があり、私のことをよく表しているものたちばかりです」
「数か月間、家をきれいに掃除して、持ちものを整理しました」とワスさん。「今は、とてもシンプルで、ものがあまりない空間になりました。残っているのは、それぞれに歴史があり、私のことをよく表しているものたちばかりです」
ペンダントライト:イケア
どんなHouzz?
住まい手:科学研究者で医学生のカロリーネ・ワスさん
所在地:スウェーデン、ヨーテボリ
規模:延床面積76平方メートル
「このアパートメントを初めて見て、すぐにも改修が必要なひどい状態だったにもかかわらず、すっかり気に入ってしまったんです」と、ワスさん(写真)は言う。「手を加える必要があるせいで、この物件に気後れした人は多いんじゃないでしょうか」
住まい手:科学研究者で医学生のカロリーネ・ワスさん
所在地:スウェーデン、ヨーテボリ
規模:延床面積76平方メートル
「このアパートメントを初めて見て、すぐにも改修が必要なひどい状態だったにもかかわらず、すっかり気に入ってしまったんです」と、ワスさん(写真)は言う。「手を加える必要があるせいで、この物件に気後れした人は多いんじゃないでしょうか」
ワスさんがここに引っ越して来たのは2008年。アパートメントの建物は19世紀に建てられたもので、ヨーテボリ中心部に位置し、近所にはたくさんのカフェやレストランがある。入居した当初は、ベッドルームとリビングルームの間には開口部があるだけだったが、「インターネットのサイトで両開きドアを見つけて、スウェーデン南部まで引き取りに行ったんです」とワスさんは言う。
「ここは大好きな部屋です。キッチンとバスルームは前のオーナーがリノベーションしたばかりだったんですが、それ以外は改修する必要がありました。研磨機をレンタルして、床は自分で塗り直したんです」
北欧のHouzzツアーを読む
「ここは大好きな部屋です。キッチンとバスルームは前のオーナーがリノベーションしたばかりだったんですが、それ以外は改修する必要がありました。研磨機をレンタルして、床は自分で塗り直したんです」
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トランクは、ワスさんがトロントで買ったもの。「トロントに2年間住んで、神経科学と統合失調症の研究をしていたんです。ある日、ガレージセールをしているところに偶然通りかかって、この古いトランクが25ドルで売られているのを見つけました」
「ベッドルームの壁は状態が悪く、漆喰を塗る必要がありました」とワスさんは言う。「1回目の塗りを施してみて、その見た目が素敵で気に入ったので、そのままにすることに決めたんです。かなりラフな感じですが、それがまさに求めていた雰囲気にぴったりでした」
ベッドルームに飾られたスケッチは、ワスさんの作品。画もトロント時代に習ったそうだ。
「私の母は、絵がとても上手だったんです。父はアーティストで、私も子どものころから父に連れられていろんな展覧会に行きましたね」
ワスさんが育ったのは、スウェーデン中部に位置する、森林に覆われたヴェルムランド県。「地元のアーティスト、ラース・レリンは、子ども時代からのお気に入りの1人です。彼の展覧会は何度も見に行きました」
「私の母は、絵がとても上手だったんです。父はアーティストで、私も子どものころから父に連れられていろんな展覧会に行きましたね」
ワスさんが育ったのは、スウェーデン中部に位置する、森林に覆われたヴェルムランド県。「地元のアーティスト、ラース・レリンは、子ども時代からのお気に入りの1人です。彼の展覧会は何度も見に行きました」
ベッドルームの壁の1つは、オープンシェルフ、洋服ラック2つ、そしていくつかのボックスを使った収納システムになっている。これがアパートメント内で唯一の収納だ。
収納がある壁の隣には、小さなベルベットのソファが置かれている。オークションサイトで見かけて、「一瞬で虜になってしまいました」と言うワスさん。「でも、実際に行って見てみると、まるでお人形さん用みたいにとっても小さくて、驚いてしまいました!ふつうのソファじゃなかったんです。子どもならせいぜい2人座れるくらいでしょうね!」
収納がある壁の隣には、小さなベルベットのソファが置かれている。オークションサイトで見かけて、「一瞬で虜になってしまいました」と言うワスさん。「でも、実際に行って見てみると、まるでお人形さん用みたいにとっても小さくて、驚いてしまいました!ふつうのソファじゃなかったんです。子どもならせいぜい2人座れるくらいでしょうね!」
ソファの上に見える帽子は、1950年代にヨーテボリに移り住んで帽子職人をしていた祖母の作品だ。
ベッドルームの反対側には、家族から受け継いだ小型のデスクがある。「この1年間、生活全体をシンプルにしようと思い、要らないものを処分するようにしてきました。より少数の、質の高いものを大切にしながら暮らしたいんです」とワスさんはいう。
ワスさんは科学者として働くかたわら、医学部で学んで3年目になる。「海外に住み、働いていたこともあります。でも今は、ヨーテボリが自分の居場所だと感じます。特にこのアパートメントにいるときはそうですね」
間違いなく注目を集めるのが、キッチンにある赤い冷蔵庫。「自分で買った大きなアイテムは、これが最初ですね。そしてもう1つ、私の大事な生活の一部であるコーヒーマシン。朝起きると、まずここに向かいます」
「それ以外は、新しいものはあまり買っていません。持っているもののほとんどは、誰かから受け継いだものなんです。ここは私にとって本当に大切な場所になりました。私もこのアパートメントと一緒に成長してきたように思えます。友達を呼んで、ここでいっしょに過ごすのが好きですね。私の家は、私自身を映し出している場所なんです」
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