「読書の秋」に見つめ直したい、本の置きかた、収納のしかた
いつのまにか増えてしまう本の収納と整理について考えてみました。
栗原晶子|Akiko Kurihara
2016年10月27日
フリーの編集&ライターとしてインテリア誌やハウジング誌を中心に取材・執筆活動する傍ら、NPO法人ハウスキーピング協会認定の整理収納アドバイザーとして、コラムの連載やセミナーの企画に携わる。暮らしがラクに楽しくなる、整理収納アイデアを研究・発信中です。
また、エンタメ好きとして演劇や映画に関するライティングも手がけています。
フリーの編集&ライターとしてインテリア誌やハウジング誌を中心に取材・執筆活動する傍ら、NPO法人ハウスキーピング協会認定の整理収納アドバイザーとして、コラムの連載やセミナーの企画に携わる。暮らしがラクに楽しくなる、整理収納アイデアを研究・発信中です。... もっと見る
「読書の秋」といわれる由来は、本を読むのに最適な気候であるからだとか。日本では終戦間もない頃から10月下旬から11月上旬にかけた2週間が読書週間に定められています。本を読むのに最適な季節ということは、本の整理収納にも目を向けやすい季節ということ。専用棚と、それ以外の場所にも意外と幅をきかせているかもしれない本の整理収納についてチェックしていきましょう。
無造作に置いてかっこいいのは2~3冊
カーペットの上、ベッドサイドに無造作に置いてある本。そんなシーンを素敵なインテリアのサイトや雑誌で見かけます。でもこれは、「読みかけの本」または、「インテリアとして見せたいお気に入りの本」といったシーンに溶け込んでいることでおしゃれに映ることを忘れてはいけません。無造作に置いてもいいのはせいぜい2~3冊。油断をすると、ただの無秩序になってしまいます。また読みかけであっても、家族で暮らす場合はそれぞれが好き勝手に読みかけの本を置き始めたら大変です。そんなわけで、無造作のつもりで長らく置きっぱなしにしている本や雑誌があれば、まず一か所に集めてみましょう。
カーペットの上、ベッドサイドに無造作に置いてある本。そんなシーンを素敵なインテリアのサイトや雑誌で見かけます。でもこれは、「読みかけの本」または、「インテリアとして見せたいお気に入りの本」といったシーンに溶け込んでいることでおしゃれに映ることを忘れてはいけません。無造作に置いてもいいのはせいぜい2~3冊。油断をすると、ただの無秩序になってしまいます。また読みかけであっても、家族で暮らす場合はそれぞれが好き勝手に読みかけの本を置き始めたら大変です。そんなわけで、無造作のつもりで長らく置きっぱなしにしている本や雑誌があれば、まず一か所に集めてみましょう。
本棚のサインに目を向けて
本が棚に収まりきらず、はみだしていないでしょうか。立てて並べた本と棚板の隙間に横にして突っ込んでいる本があれば、それは飽和状態、見直しのサインです。もちろん、本以外のものを隙間に入れていれば、それもチェックです。
棚ごとに見直していくといいでしょう。無理やり押し込んでいたりする場合、本が傷んでいたりするかもしれませんので保存状態もチェックしていきます。その際、次のポイントを基準に分けていきます。作業ができるように始める前は床面を確保してください。
本が棚に収まりきらず、はみだしていないでしょうか。立てて並べた本と棚板の隙間に横にして突っ込んでいる本があれば、それは飽和状態、見直しのサインです。もちろん、本以外のものを隙間に入れていれば、それもチェックです。
棚ごとに見直していくといいでしょう。無理やり押し込んでいたりする場合、本が傷んでいたりするかもしれませんので保存状態もチェックしていきます。その際、次のポイントを基準に分けていきます。作業ができるように始める前は床面を確保してください。
種類で分ける
何の本か、誰の本か、想定できる種類で分けていきます。リビングなど共有スペースに本棚がある場合は、人別に分ければ、それぞれが残すか手放すかのジャッジができます。持っていたことすら忘れていて、よくよく中身を確かめないとわからない本が出てきたら、手放すことを前提に別に避けておくのも作業をスムーズに進めるコツです。
何の本か、誰の本か、想定できる種類で分けていきます。リビングなど共有スペースに本棚がある場合は、人別に分ければ、それぞれが残すか手放すかのジャッジができます。持っていたことすら忘れていて、よくよく中身を確かめないとわからない本が出てきたら、手放すことを前提に別に避けておくのも作業をスムーズに進めるコツです。
サイズで分ける
サイズで分けるのも方法のひとつです。図鑑や辞典など大きなサイズと新書や文庫本などは、サイズ別に分類して収納する棚を分けます。棚板を本の高さに合わせて調節すれば、無駄なく収納できるこの方法はとても一般的ですが、本が増えて管理出来なくなってくると、サイズがバラバラだったり、効率の悪い収納になっている場合が多いのです。改めて分けてみて見直してみましょう。
サイズで分けるのも方法のひとつです。図鑑や辞典など大きなサイズと新書や文庫本などは、サイズ別に分類して収納する棚を分けます。棚板を本の高さに合わせて調節すれば、無駄なく収納できるこの方法はとても一般的ですが、本が増えて管理出来なくなってくると、サイズがバラバラだったり、効率の悪い収納になっている場合が多いのです。改めて分けてみて見直してみましょう。
持ち続けたい必要な本かどうかを見極める
数を減らしたいときは、自分がこの先も持ち続けたい本であるかを見極めます。雑誌などは古い情報から処分という目安もありますが、これは一人ひとり価値基準が異なります。「この先何度も手に取り読みたい本」「思い出として残しておくべき本」「情報としていつでも使える本」など、持ち続けるべき理由に向き合ってください。高かった、買ったばかり、なんとなくなどの理由は持ち続けるべき理由にはなりません。
数を減らしたいときは、自分がこの先も持ち続けたい本であるかを見極めます。雑誌などは古い情報から処分という目安もありますが、これは一人ひとり価値基準が異なります。「この先何度も手に取り読みたい本」「思い出として残しておくべき本」「情報としていつでも使える本」など、持ち続けるべき理由に向き合ってください。高かった、買ったばかり、なんとなくなどの理由は持ち続けるべき理由にはなりません。
役に立つものは厳選する
レシピ本や収納本を数多く保有している人も多いですね。「役に立つ」という意味ではどれも使える本です。しかし、類似しているものを複数持っていても、そもそも開くのはその中の数冊ということも多いもの。気づけばもうレシピを見なくても作れるという状態だったりしませんか。複数持っている場合は、厳選することで、今の自分に一番必要な情報を手元に置いておけるようになり、空いたスペースをさらに有効活用できるという別のメリットに目を向けてみてください。
レシピ本や収納本を数多く保有している人も多いですね。「役に立つ」という意味ではどれも使える本です。しかし、類似しているものを複数持っていても、そもそも開くのはその中の数冊ということも多いもの。気づけばもうレシピを見なくても作れるという状態だったりしませんか。複数持っている場合は、厳選することで、今の自分に一番必要な情報を手元に置いておけるようになり、空いたスペースをさらに有効活用できるという別のメリットに目を向けてみてください。
整頓したくなる仕掛けをつくる
モノは取り出しやすく、しまいやすく収納するのが基本です。本も同様ですが、比較的所有数が多い場合は、整頓したくなる仕掛けをつくるのもいいでしょう。例えばシリーズで持っている本やコミック本などは、数字順に並べるなどがその例です。また、見た目を意識して、背表紙の色でそろえたり、あえてカバーをかけ、背表紙をそろえて収納すると図柄が出るようにするなどという仕掛けもできます。書店や図書館のように、インデックスをつけるのもいいですね。
モノは取り出しやすく、しまいやすく収納するのが基本です。本も同様ですが、比較的所有数が多い場合は、整頓したくなる仕掛けをつくるのもいいでしょう。例えばシリーズで持っている本やコミック本などは、数字順に並べるなどがその例です。また、見た目を意識して、背表紙の色でそろえたり、あえてカバーをかけ、背表紙をそろえて収納すると図柄が出るようにするなどという仕掛けもできます。書店や図書館のように、インデックスをつけるのもいいですね。
手放すと決めた本はどうするか?
買い取りもとても一般的になりました。しかし、売りに行くならもう少しまとまってからにしようとか、ついでがある時にしよう、などと考えているとなかなか手放せず、いつまでも部屋の一角に置いたままになってしまいます。せっかく残しておきたい自分にとって必要な本を選び取ったのですから、手放すと決めたものは即日対処することをおすすめします。
買い取りもとても一般的になりました。しかし、売りに行くならもう少しまとまってからにしようとか、ついでがある時にしよう、などと考えているとなかなか手放せず、いつまでも部屋の一角に置いたままになってしまいます。せっかく残しておきたい自分にとって必要な本を選び取ったのですから、手放すと決めたものは即日対処することをおすすめします。
さて、最後に、「読書の秋」と相性のいいものを考えてみましょう。例えばイメージするのは、優雅なティータイム? もしかして、いただきもののフレーバーティーがパントリーの一角に埋もれていたりしませんか? 寒くなってきたら飲もうとか、お客様が来たときに封を開けようなどと、意外と長くストックされてしまうことの多いものの一つです。
せっかくですから、これを機に見直して、お気に入りの本とともにティータイムも楽しむ秋はいかがでしょうか。
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いかがでしたか?
本の収納について、工夫していることがあれば、ぜひコメント欄で教えてください。
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短い時間でしたが整理も出来て清々しい心持ちです。(喜)
思い立ったらすぐ実践、素晴らしいですね!清々しい心持ち、そうなのです。整理収納で手に入れていただきたいのは、いただけるのは、そういう喜びと快適さなんですよね。(嬉)
コメント失礼します。
サイドテーブルはどちらのブランドのものでしょうか?とても好みです。