コメント
心地よいリビングをつくるための家具の配置、9つの基本ルール
ソファやコーヒーテーブル、テレビの置き場所次第で、快適な空間になることも、逆に居心地が悪くなることも。心地よいリビングをつくるための基本ルールをご紹介します。
Eva Byrne
2016年10月18日
形や広さはいろいろあれど、暖かく心地よいリビングルームで、一人ほっとしたり、友だちや家族と一緒に過ごしたりしたいと思うのは万人共通のこと。でも、暖かく心地よい空間を作りあげるといっても具体的にどうしたらよいのでしょう? どこがダメなのかがわからなくて途方にくれる、ということだってありえます。
そこで、リビングルームの雰囲気作りに大きな役割を果たす家具の配置について考えてみました。これからご紹介する方法を活用して、自分にぴったりの配置を見つけてください。
そこで、リビングルームの雰囲気作りに大きな役割を果たす家具の配置について考えてみました。これからご紹介する方法を活用して、自分にぴったりの配置を見つけてください。
1.すでにある要素を基準に考える
家具は部屋に「置く」のではなく、「配置する」もの。つまり、それぞれの家具がどこにあるべきか、部屋の中のほかの要素とどのような関係にあるかについては、じっくりと考える必要があるのです。
考えをまとめるときのヒントや出発点として、暖炉や窓など部屋にすでに存在している主要な要素を使うと、整然とした落ち着いた空間をつくることができます。例えば窓の近くには、ソファを置くより椅子を2つ置く方が光りを遮ることがありません。また、暖炉の正面には大きなラグを配置し、左右に対称にソファを置けば、暖炉が快適で力強いフォーカルポイントになります。
家具は部屋に「置く」のではなく、「配置する」もの。つまり、それぞれの家具がどこにあるべきか、部屋の中のほかの要素とどのような関係にあるかについては、じっくりと考える必要があるのです。
考えをまとめるときのヒントや出発点として、暖炉や窓など部屋にすでに存在している主要な要素を使うと、整然とした落ち着いた空間をつくることができます。例えば窓の近くには、ソファを置くより椅子を2つ置く方が光りを遮ることがありません。また、暖炉の正面には大きなラグを配置し、左右に対称にソファを置けば、暖炉が快適で力強いフォーカルポイントになります。
2. 家具が対話する配置を
上の写真の椅子とソファのように、家具同士が向かい合って「おしゃべり」しているかのように並べてみましょう。家具に誘われて、あなたもおしゃべりしたくなるはずです。
上の写真の椅子とソファのように、家具同士が向かい合って「おしゃべり」しているかのように並べてみましょう。家具に誘われて、あなたもおしゃべりしたくなるはずです。
3. 部屋の「重心」を見つける
部屋の重心とは、いちばん大きい家具があるべき場所、と考えてみましょう。リビングルームの場合、たいていはソファがいちばん大きい家具になりますが、暖炉やストーブ(なければ窓)の正面か隣に置くと、しっくりくることが多いようです。
重心を見つけるというこの方法を使うと、部屋にバランスと調和が生まれます。家具が錨(アンカー)の役割を果たして、部屋全体をコーディネートするときの力強い出発点になってくれます。
リビング空間に合わせた、ベストなソファの配置を考える
部屋の重心とは、いちばん大きい家具があるべき場所、と考えてみましょう。リビングルームの場合、たいていはソファがいちばん大きい家具になりますが、暖炉やストーブ(なければ窓)の正面か隣に置くと、しっくりくることが多いようです。
重心を見つけるというこの方法を使うと、部屋にバランスと調和が生まれます。家具が錨(アンカー)の役割を果たして、部屋全体をコーディネートするときの力強い出発点になってくれます。
リビング空間に合わせた、ベストなソファの配置を考える
4. 家具は壁から離して置く
壁にぴったりつけて置きたくなるかもしれませんが、ぐっと我慢しましょう。特に部屋が狭い場合、家具を壁から離すなんてと思うかもしれませんが、実際には光や空間の流れが良くなるのです。ほんの数センチで十分です。
広い空間の場合は、部屋の中に安らげる場所をいくつかつくるようにしましょう。例えば細長い部屋なら、暖炉を囲んでソファでくつろぐコーナーをつくれますし、窓辺にローテーブルを置いて植物を並べたり、読書用の椅子を置いたりしてもコーナーはつくれます。
壁にぴったりつけて置きたくなるかもしれませんが、ぐっと我慢しましょう。特に部屋が狭い場合、家具を壁から離すなんてと思うかもしれませんが、実際には光や空間の流れが良くなるのです。ほんの数センチで十分です。
広い空間の場合は、部屋の中に安らげる場所をいくつかつくるようにしましょう。例えば細長い部屋なら、暖炉を囲んでソファでくつろぐコーナーをつくれますし、窓辺にローテーブルを置いて植物を並べたり、読書用の椅子を置いたりしてもコーナーはつくれます。
5. テレビと暖炉の関係を考える
暖炉は自然とリビングルームのフォーカルポイントになりますが、最近はますます大きくなるテレビとの間で空間の主役の座をめぐる争いが繰り広げられています。これを解決する方法の1つは、暖炉とテレビを並べて置くこと。写真のように炉胸(暖炉の煙突を囲む突き出た壁)を広げてテレビ用の凹みを作るとか、テレビが暖炉と同じ高さになるように低いユニット家具に置くという方法があります。
もう1つは、テレビを(車輪のついた)可動式のユニット家具に載せて、暖炉のそばに置くという方法。これなら必要に応じてテレビを動かすことができます。また、暖炉の真上の壁にテレビを取り付けるのもおすすめです。
暖炉は自然とリビングルームのフォーカルポイントになりますが、最近はますます大きくなるテレビとの間で空間の主役の座をめぐる争いが繰り広げられています。これを解決する方法の1つは、暖炉とテレビを並べて置くこと。写真のように炉胸(暖炉の煙突を囲む突き出た壁)を広げてテレビ用の凹みを作るとか、テレビが暖炉と同じ高さになるように低いユニット家具に置くという方法があります。
もう1つは、テレビを(車輪のついた)可動式のユニット家具に載せて、暖炉のそばに置くという方法。これなら必要に応じてテレビを動かすことができます。また、暖炉の真上の壁にテレビを取り付けるのもおすすめです。
6. 彫刻的な照明を取り入れる
家具や部屋は、たいていの場合、角があるか四角に近い形をしています。直線的なラインを和らげる彫刻的な要素を、照明器具で取り入れてみてはいかがでしょうか。フロアランプでも壁掛け式でも構いません。
特大のランプを使えば、小さな部屋ではドラマを、もっと広いスペースではスケールを強調することができます。また、家具の配置を考える際の出発点としても自然です。自分の部屋のレイアウトには魅力が欠けていると感じるなら、存在感のある照明選びから始めてみてはいかがですか?
照明の記事を読む
家具や部屋は、たいていの場合、角があるか四角に近い形をしています。直線的なラインを和らげる彫刻的な要素を、照明器具で取り入れてみてはいかがでしょうか。フロアランプでも壁掛け式でも構いません。
特大のランプを使えば、小さな部屋ではドラマを、もっと広いスペースではスケールを強調することができます。また、家具の配置を考える際の出発点としても自然です。自分の部屋のレイアウトには魅力が欠けていると感じるなら、存在感のある照明選びから始めてみてはいかがですか?
照明の記事を読む
7. コーヒーテーブルを中心に考える
椅子を並べたスペースの中心にローテーブルを置くと、コミュニケーションの場の中心が生まれるとともに、本やスナックを置く便利な場所にもなります。
高さ35〜40センチなら完璧です。それより高いと、存在感が出過ぎるかもしれません。サイズは大きいにこしたことはありません。小さなラグと同じで、小さなテーブルはフォーカルポイントにもならないのでコーディネートの役に立ちません。
ライフスタイルに合わせて。コーヒーテーブルの選び方
椅子を並べたスペースの中心にローテーブルを置くと、コミュニケーションの場の中心が生まれるとともに、本やスナックを置く便利な場所にもなります。
高さ35〜40センチなら完璧です。それより高いと、存在感が出過ぎるかもしれません。サイズは大きいにこしたことはありません。小さなラグと同じで、小さなテーブルはフォーカルポイントにもならないのでコーディネートの役に立ちません。
ライフスタイルに合わせて。コーヒーテーブルの選び方
8. アートは戦略的に飾る
アートは空間の大きさを感じさせたり、親近感を出してくれたりしますし、単調になりかねない部屋なら強いフォーカルポイントにもなります。家具の配置が決まらないときは、まず壁に印象的なアート作品を掛け、これをガイドにして家具を置いてみましょう。
何を掛けるかより、どう掛けるかが重要かもしれません。たいていの場合、作品の中心の高さが床から150センチになるように掛けると、見やすく、部屋にも馴染んで、満足できるでしょう。
アートで手軽におしゃれな家
アートは空間の大きさを感じさせたり、親近感を出してくれたりしますし、単調になりかねない部屋なら強いフォーカルポイントにもなります。家具の配置が決まらないときは、まず壁に印象的なアート作品を掛け、これをガイドにして家具を置いてみましょう。
何を掛けるかより、どう掛けるかが重要かもしれません。たいていの場合、作品の中心の高さが床から150センチになるように掛けると、見やすく、部屋にも馴染んで、満足できるでしょう。
アートで手軽におしゃれな家
9. ラグの力を使う
大きなラグは、中心となるソファコーナーをしっかり定めるだけでなく、部屋に質感と色を取り入れることができます。家具はラグの周りに置くのではなく、全体または一部がラグの上に乗るように置くと効果的です。
ラグを選ぶときには形にも注意しましょう。長方形のラグは、置く向きによって部屋の印象が大きく変わります。
1年中快適に過ごせるラグの選び方
大きなラグは、中心となるソファコーナーをしっかり定めるだけでなく、部屋に質感と色を取り入れることができます。家具はラグの周りに置くのではなく、全体または一部がラグの上に乗るように置くと効果的です。
ラグを選ぶときには形にも注意しましょう。長方形のラグは、置く向きによって部屋の印象が大きく変わります。
1年中快適に過ごせるラグの選び方
おすすめの記事
リビングの記事
ソファのサイズ選びの基本とバランスのよいレイアウトとは?
壁に寄せる? 部屋の真ん中に置く? 2人掛けと3人掛けのどちらがいいの? 1人掛けやアームチェア、オットマンとの組み合わせは? ソファのベストな配置について考えてみましょう。
続きを読む
コーディネート・スタイリング
床と家具の木の色を揃えずに、バランスよく見せる7つの方法
ナチュラルな木目を活かした家具をフローリングの部屋に置くとき、木の色を同じに揃えなければと思い込んでいませんか? 濃さや質感が違っても、素敵にまとめる方法はいろいろあります。
続きを読む
インテリア
造作家具と置き家具、どちらを選ぶ?それぞれのメリット・デメリットとは
壁に固定し、空間と一体にするかたちで造り付ける「造作家具」と、そのまま空間に置いて使う「置き家具」。それぞれの特徴とメリット・デメリットを、インテリアのプロが解説します。
続きを読む
コーディネート・スタイリング
世界に一つだけのお気に入り、プロに作ってもらうオーダーメイドアイテム
自分にぴったりのものが見つからないなら、希望を伝えてオーダーメイドで作ってもらう手があります。専門家が親身に相談にのってくれるでしょう。
続きを読む
インテリア
ソファライフが快適になる!サイドテーブルのアイデア
ソファで過ごす時間をもっと快適にしたいなら、サイドテーブルをプラスするのがおすすめ。インテリアコーディネーターが、サイドテーブルの選び方や組み合わせ方のコツもご紹介します。
続きを読む