LDKの主役になる、キッチンの表情豊かな「背中」に注目!
対面式のオープンキッチンの場合、案外大切なのはキッチンの「背中」、つまり裏側。それは対面するLDから見ると実は表側、とても目立つ場所だからです。
オーダーキッチンのプランニングの際、新築でもリフォームでも、私のお客様のほとんどが対面式のオープンキッチンを希望されます。対面式オープンとは、ダイニングやリビングに対して「開いている」ということ。個室で黙々と調理や後片付けするのはイヤ、どんなときでも家族の方を向いて、家族と同じ空気を感じていたい、という気持ちの表れなのでしょう。
このレイアウトにおいて、キッチンの作り手の思案どころのひとつは、キッチンの「背中」のデザインです。キッチンに立つ人からは見えないキッチンの「背中」、つまり裏側は、たいていの場合ダイニングまたはリビングと向き合うことに。それはダイニングやリビング側から見ると、転じてキッチンの表側となるのです。表情豊かで魅力的な「背中」はLDKのインテリアの要となります。今回はそんな、キッチンの「背中」のデザインバリエーションに注目したいと思います。
このレイアウトにおいて、キッチンの作り手の思案どころのひとつは、キッチンの「背中」のデザインです。キッチンに立つ人からは見えないキッチンの「背中」、つまり裏側は、たいていの場合ダイニングまたはリビングと向き合うことに。それはダイニングやリビング側から見ると、転じてキッチンの表側となるのです。表情豊かで魅力的な「背中」はLDKのインテリアの要となります。今回はそんな、キッチンの「背中」のデザインバリエーションに注目したいと思います。
木の質感が楽しめるカウンターと収納
堂々たる風格のこのアイランドキッチンの「背中」は、木柄を横目に貼った面。キッチン本体を横長に見せる効果も期待でき、奥に見える背面収納とのコンビネーションもしっかりとれていて、パーフェクトな美しさ。収納と着座スペースを1:2のバランスで設け、デザイン性だけでなく、実用性もしっかり確保されています。
堂々たる風格のこのアイランドキッチンの「背中」は、木柄を横目に貼った面。キッチン本体を横長に見せる効果も期待でき、奥に見える背面収納とのコンビネーションもしっかりとれていて、パーフェクトな美しさ。収納と着座スペースを1:2のバランスで設け、デザイン性だけでなく、実用性もしっかり確保されています。
壁クロスを貼り、丸テーブルを置いたかのように
リフォームの施工例です。キッチンのワークトップをLD側に向かって同じ高さで延長し、テーブルとしました。レンジフードやキッチンの「背中」側は、部屋の壁と同様のクロスで仕上げています。ワークトップに使用した人工大理石は、現場での加工ができるので、変則的な形にも対応可能。そのおかげで個性的なデザインに仕上げることができました。
リフォームの施工例です。キッチンのワークトップをLD側に向かって同じ高さで延長し、テーブルとしました。レンジフードやキッチンの「背中」側は、部屋の壁と同様のクロスで仕上げています。ワークトップに使用した人工大理石は、現場での加工ができるので、変則的な形にも対応可能。そのおかげで個性的なデザインに仕上げることができました。
テーブルとつながる、ディスプレイのステージ
ワークトップを延長し、そのままダイニングテーブルとしてつなげたキッチンカウンター。木の素材感により、一体感や家具らしさが強く出ています。リビング側に向いた「背中」には奥行き20cmほどの棚を取り付け、レコードジャケットをディスプレイ。しゃれた心憎い演出です。
ワークトップを延長し、そのままダイニングテーブルとしてつなげたキッチンカウンター。木の素材感により、一体感や家具らしさが強く出ています。リビング側に向いた「背中」には奥行き20cmほどの棚を取り付け、レコードジャケットをディスプレイ。しゃれた心憎い演出です。
背面収納と面材を揃えて
このペニンシュラタイプのキッチンの「背中」はホワイトのフラットな扉が連続するスッキリしたデザイン。ステンレス貼りの蹴込部分がレンジフードの質感とマッチしています。背面収納とキッチンの「背中」の素材をコーディネートするのは確実でまちがいのない方法。空間に見事に溶け込んで、キッチンが住まいの中心ということが一目でわかるショットです。
このペニンシュラタイプのキッチンの「背中」はホワイトのフラットな扉が連続するスッキリしたデザイン。ステンレス貼りの蹴込部分がレンジフードの質感とマッチしています。背面収納とキッチンの「背中」の素材をコーディネートするのは確実でまちがいのない方法。空間に見事に溶け込んで、キッチンが住まいの中心ということが一目でわかるショットです。
家具感覚のたっぷり収納
このキッチンの「背中」には、引き出しがたくさん設けられていて、ダイニングスペースから見ても、まるで家具のような感覚。白いキッチンは女性の憧れ。空間もぱっと明るくなり、毎日楽しく料理ができそうです。
このキッチンの「背中」には、引き出しがたくさん設けられていて、ダイニングスペースから見ても、まるで家具のような感覚。白いキッチンは女性の憧れ。空間もぱっと明るくなり、毎日楽しく料理ができそうです。
床材、壁材とコーディネート
ヘリンボーン張りの床材がそのまま立ち上がってきたかのような仕上げ方がとてもユニークです。個性的なこの「背中」をずっと眺めていたい気分になるのでは。この部分のインパクトが大きいので、視線がストレートに届く背面収納のデザインは引き算のバランスで。グレーのフラットパネルでシンプルに構成されていて、全体のバランスが素晴らしい仕上がりです。
ヘリンボーン張りの床材がそのまま立ち上がってきたかのような仕上げ方がとてもユニークです。個性的なこの「背中」をずっと眺めていたい気分になるのでは。この部分のインパクトが大きいので、視線がストレートに届く背面収納のデザインは引き算のバランスで。グレーのフラットパネルでシンプルに構成されていて、全体のバランスが素晴らしい仕上がりです。
素材と色づかいで個性を表現
セミクローズドタイプで、マンションの対面キッチンなどにもしばしば見られるデザインです。しかしながらちょっと異質なのは、「背中」の仕上げがクロスではなくタイルで、それもかなりインパクトの強いタイルを使っているところ。雑然としがちなキッチンの内側をほどよく目隠ししながら、空間のフォーカルポイントになっています。
セミクローズドタイプで、マンションの対面キッチンなどにもしばしば見られるデザインです。しかしながらちょっと異質なのは、「背中」の仕上げがクロスではなくタイルで、それもかなりインパクトの強いタイルを使っているところ。雑然としがちなキッチンの内側をほどよく目隠ししながら、空間のフォーカルポイントになっています。
奥行きを利用した飾り棚
こちらには吊り戸棚がありませんが、対面キッチンの代表的なスタイル。ワークトップの奥行きをダイニングに向かって広くとることで、レンジフードの裏にあたる場所に飾り棚を設けることができました。空間を上手に活用しながら、ディスプレイも楽しむことができます。
こちらには吊り戸棚がありませんが、対面キッチンの代表的なスタイル。ワークトップの奥行きをダイニングに向かって広くとることで、レンジフードの裏にあたる場所に飾り棚を設けることができました。空間を上手に活用しながら、ディスプレイも楽しむことができます。
パイン材でつくられたオーダーメイドキッチンに加え、飾り梁、窓枠、ランプシェードなど、隙のないカントリーテイストでまとめられたダイニングキッチンです。このキッチンの「背中」にも、奥行きの浅い飾り棚が。ちょこんと並べられた可愛らしい小物や料理本などから、住み手が生活を楽しんでいるワクワク感が伝わってきます。
LDK空間の印象をつくる「背中」
キッチンの「背中」が、LD空間に及ぼす効果を如実に物語る施工例です。タイル壁がさりげなくスペースを隔てながら、同時にこの空間のシンボリックな存在感を漂わせています。カウンターチェア、飾り棚、縦羽目板風な背板など、リズムがあってとても楽しい表情。スモーキーなブルーも効いています。
キッチンの「背中」が、LD空間に及ぼす効果を如実に物語る施工例です。タイル壁がさりげなくスペースを隔てながら、同時にこの空間のシンボリックな存在感を漂わせています。カウンターチェア、飾り棚、縦羽目板風な背板など、リズムがあってとても楽しい表情。スモーキーなブルーも効いています。
美しい木目が印象的な仕上がりです。アイランドキッチンの「背中」に、ガラスのダイニングテーブルをぴったりとつけて配置。温もりのある印象を醸し出す木材と、ガラスやスチールといったクールな素材との組み合わせは、意外にも相性がよく、成功率が高いのです。LDK空間の落ちついたモダンな印象は、キッチンのこの「背中」あってこそなのです。
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カウンターを延長してテーブルにした事例は興味深かったです。
ちなみに、私の自宅のキッチンはクローズタイプなので、壁紙をアクセントクロスにしています。