10月の日本&海外デザインイベント情報
金木犀の香る10月です。過ごしやすい気温になってぶらぶら散策が楽しくなりますね。今月も注目の国内と海外のデザインイベントをご紹介します。
Houzz Japan
2016年10月3日
Houzz Japan 公式アカウント
国内外のデザインや暮らしに関するイベントを毎月ご紹介するデザインイベントカレンダー。今月は世界中に影響を与えたデザインに触れられる展覧会から、ワークショップがたくさん企画されている祭典まで足を伸ばしたくなるイベントが盛りだくさん。ちょっとした行楽気分でぜひ出かけてみてください。
写真:2015年のLIVING & DESIGNの会場風景
LIVING & DESIGN 2016
会場:大阪南港 ATC ホール
会期:10月12〜14日
入場料:1,000円(招待状持参者、事前登録者は無料)
「住まいと暮らしのリノベーション」を軸に8年目を迎える国際見本市『LIVING & DESIGN』。今年は、「テクノロジーが創り出す次世代のリアルデザイン」をテーマに掲げ、技術革新がもたらす未来を予測しつつ、同時に自然、伝統といった原点への回帰を求める人々の心に寄り添い、人の暮らしを真に豊かに するデザインを追求する。日本および、アメリカ、イタリア、カナダ、タイ、ドイツ、ベルギー、海外 6 ヶ国から、計142社が出展。会期中は建築家の坂茂とデザイナー喜多 俊之との対談や、インテリア&テキスタイルデザイナー川上玲子 と女優でガラスデザイナーの川上 麻衣子による北欧の暮らしとインテリアに関するトークなど特別企画も数多く行われる。◆詳しくはこちら
LIVING & DESIGN 2016
会場:大阪南港 ATC ホール
会期:10月12〜14日
入場料:1,000円(招待状持参者、事前登録者は無料)
「住まいと暮らしのリノベーション」を軸に8年目を迎える国際見本市『LIVING & DESIGN』。今年は、「テクノロジーが創り出す次世代のリアルデザイン」をテーマに掲げ、技術革新がもたらす未来を予測しつつ、同時に自然、伝統といった原点への回帰を求める人々の心に寄り添い、人の暮らしを真に豊かに するデザインを追求する。日本および、アメリカ、イタリア、カナダ、タイ、ドイツ、ベルギー、海外 6 ヶ国から、計142社が出展。会期中は建築家の坂茂とデザイナー喜多 俊之との対談や、インテリア&テキスタイルデザイナー川上玲子 と女優でガラスデザイナーの川上 麻衣子による北欧の暮らしとインテリアに関するトークなど特別企画も数多く行われる。◆詳しくはこちら
オランダのモダン・デザイン
リートフェルト/ブルーナ/ADO
会場:東京オペラシティ アートギャラリー
会期:11月23日まで開催中
入場料:1200円
オランダのユトレヒトに生まれ、20世紀のデザインに大きな影響を与えたヘリット・トーマス・リートフェルトとディック・ブルーナ。家具職人から出発し、世界的な建築家となったリートフェルトは、名作家具《レッド・ブルー・チェア》や、世界遺産にも登録されている《シュローダー邸》など、純粋な色彩と幾何学フォルムを使った斬新なデザインで注目を集めた。ブルーナはおびただしい数のグラフィックデザインと、とりわけ世界中で親しまれている『ミッフィー(うさこちゃん)』の絵本シリーズの作者として有名だが、そぎ落とされた造形要素で多様な表現を紡ぎ出す手法はリートフェルトからの影響もうかがえる。2人の仕事は一見対照的に見るが、ともにオランダの歴史・風土に根ざし、「基本的な要素による純粋な表現」という点で、根幹となるデザインの理念を共有していると言える。
リートフェルト/ブルーナ/ADO
会場:東京オペラシティ アートギャラリー
会期:11月23日まで開催中
入場料:1200円
オランダのユトレヒトに生まれ、20世紀のデザインに大きな影響を与えたヘリット・トーマス・リートフェルトとディック・ブルーナ。家具職人から出発し、世界的な建築家となったリートフェルトは、名作家具《レッド・ブルー・チェア》や、世界遺産にも登録されている《シュローダー邸》など、純粋な色彩と幾何学フォルムを使った斬新なデザインで注目を集めた。ブルーナはおびただしい数のグラフィックデザインと、とりわけ世界中で親しまれている『ミッフィー(うさこちゃん)』の絵本シリーズの作者として有名だが、そぎ落とされた造形要素で多様な表現を紡ぎ出す手法はリートフェルトからの影響もうかがえる。2人の仕事は一見対照的に見るが、ともにオランダの歴史・風土に根ざし、「基本的な要素による純粋な表現」という点で、根幹となるデザインの理念を共有していると言える。
さらに、リートフェルトとブルーナを結ぶ存在として、オランダの国民的玩具シリーズADO(アド)を日本で初めて紹介する。ADOはデザイナーのコー・フェルズーの指導のもと、サナトリウムの患者の作業療法として製作が始まった。造形活動を社会貢献の場として活かすだけでなく、その高いデザイン性でオランダ中の子どもたちを楽しませた。リートフェルトとブルーナ、そしてADO、異なる時代のユニークな3つの視点で、生活に深く結びついたオランダのデザイン文化、その人間味あふれる魅力を探る。
展覧会では、リートフェルトのヴィンテージ家具(初期の製作品)を中心に《レッド・ブルー・チェア》の初期バージョンから、《ジグザグチェア》、《ステルトマン・チェア》まで代表作27点に加え、リートフェルト自作の家具・建築の模型、図面、スケッチなど30点のほか、ブルーナのペーパーバッグ表紙デザイン約130点、絵本原画約100点、そして日本公開初となるADO玩具約50点など総出品数400点以上にのぼる作品を楽しむことができる。◆詳しくはこちら
展覧会では、リートフェルトのヴィンテージ家具(初期の製作品)を中心に《レッド・ブルー・チェア》の初期バージョンから、《ジグザグチェア》、《ステルトマン・チェア》まで代表作27点に加え、リートフェルト自作の家具・建築の模型、図面、スケッチなど30点のほか、ブルーナのペーパーバッグ表紙デザイン約130点、絵本原画約100点、そして日本公開初となるADO玩具約50点など総出品数400点以上にのぼる作品を楽しむことができる。◆詳しくはこちら
燕三条 工場(こうば)の祭典
会場:新潟県三条市・燕市及び周辺地域
会期:10月6日〜9日まで開催
参加費:無料
写真:「燕三条 工場の祭典」実行委員会
燕三条地域(三条市・燕市)は新潟県のほぼ中央、信濃川沿いに位置し、小規模な企業が、刃物や金属洋食器などの金属製品を中心に世界に誇る多種多様な製品をつくり出している。ただ伝統を守るだけでなく、科学的な検証・知見により伝統技術を見直し、時代の流れに合わせ、暮らしを豊かにするため、その製品を日々更新し続けている。世界有数の高度な技術集積地である「ものづくりのまち 燕三条」、この地を訪れれば、職人たちのたぐい稀なる技と心に触れることができる。
そんな燕三条地域の名だたる企業が一斉に工場を開放し、ものづくりの現場を見学・体験できるイベント「燕三条 工場の祭典」。2013年にスタートし、今年で開催4回目を迎える。今回は多様な製品を生み出す78社の「KOUBA(工場)」に加え、「農業」を営む13社が「KOUBA(耕場)」、地場産品を販売する5社が「KOUBA(購場)」として参加。合計96拠点が開放され、4日間にわたり開催される。
会場:新潟県三条市・燕市及び周辺地域
会期:10月6日〜9日まで開催
参加費:無料
写真:「燕三条 工場の祭典」実行委員会
燕三条地域(三条市・燕市)は新潟県のほぼ中央、信濃川沿いに位置し、小規模な企業が、刃物や金属洋食器などの金属製品を中心に世界に誇る多種多様な製品をつくり出している。ただ伝統を守るだけでなく、科学的な検証・知見により伝統技術を見直し、時代の流れに合わせ、暮らしを豊かにするため、その製品を日々更新し続けている。世界有数の高度な技術集積地である「ものづくりのまち 燕三条」、この地を訪れれば、職人たちのたぐい稀なる技と心に触れることができる。
そんな燕三条地域の名だたる企業が一斉に工場を開放し、ものづくりの現場を見学・体験できるイベント「燕三条 工場の祭典」。2013年にスタートし、今年で開催4回目を迎える。今回は多様な製品を生み出す78社の「KOUBA(工場)」に加え、「農業」を営む13社が「KOUBA(耕場)」、地場産品を販売する5社が「KOUBA(購場)」として参加。合計96拠点が開放され、4日間にわたり開催される。
写真:三条特殊鋳工所
期間中はKOUBA(工場、耕場、購場)で働く人びとと気軽に触れ合い、ものづくりの現場を見学できるほか、体験型のワークショップや見学ツアーも開催される。
KOUBAを見学してみたい方、ものづくりに興味のある方、職人と話してみたい方など、大人から子どもまで気軽に参加できるイベントになっている。KOUBAを巡り、日本の素晴らしいものづくりと職人の思いや誇りを実際に体感してみては。◆詳しくはこちら
期間中はKOUBA(工場、耕場、購場)で働く人びとと気軽に触れ合い、ものづくりの現場を見学できるほか、体験型のワークショップや見学ツアーも開催される。
KOUBAを見学してみたい方、ものづくりに興味のある方、職人と話してみたい方など、大人から子どもまで気軽に参加できるイベントになっている。KOUBAを巡り、日本の素晴らしいものづくりと職人の思いや誇りを実際に体感してみては。◆詳しくはこちら
写真:〈GEOLUXE〉《Stone》
工芸とデザインの境目
会場:金沢21世紀美術館
会期:10月8日〜3月20日
入場料:一般1,000円/大学生800円(600円)/ 小中高生400円(300円)/ 65歳以上の方800円
「工芸」も「デザイン」も、日本が誇る豊かな「ものづくり」の営みだ。だがその区別は何か、といわれて即答できる人は、一般にはなかなかいないのではないだろうか。 プロの世界では異なるジャンルとして区別されているものの、実際にはその境界はとても曖昧で、「デザイン的工芸」また「工芸的デザイン」とも呼べる作品あるいは製品があるのではないだろうか。
この展覧会は、プロダクトデザイナーの深澤直人氏が、そんな問いを手がかりとして監修した、意欲的な展覧会だ。「プロセスと素材」「手と機械」「かたち」「さび(経年変化)」といったテーマごとに、あえて工芸とデザインを対立させる展示には、今では古典となった名プロダクトやデザインに加え、最新のプロダクトも含まれている。作品を二者の間の曖昧な境目を浮き彫りにするだけでなく、最先端技術の発展により多様化が進む「工芸」と「デザイン」の新たな地平も考察していく。
工芸とデザインの境目
会場:金沢21世紀美術館
会期:10月8日〜3月20日
入場料:一般1,000円/大学生800円(600円)/ 小中高生400円(300円)/ 65歳以上の方800円
「工芸」も「デザイン」も、日本が誇る豊かな「ものづくり」の営みだ。だがその区別は何か、といわれて即答できる人は、一般にはなかなかいないのではないだろうか。 プロの世界では異なるジャンルとして区別されているものの、実際にはその境界はとても曖昧で、「デザイン的工芸」また「工芸的デザイン」とも呼べる作品あるいは製品があるのではないだろうか。
この展覧会は、プロダクトデザイナーの深澤直人氏が、そんな問いを手がかりとして監修した、意欲的な展覧会だ。「プロセスと素材」「手と機械」「かたち」「さび(経年変化)」といったテーマごとに、あえて工芸とデザインを対立させる展示には、今では古典となった名プロダクトやデザインに加え、最新のプロダクトも含まれている。作品を二者の間の曖昧な境目を浮き彫りにするだけでなく、最先端技術の発展により多様化が進む「工芸」と「デザイン」の新たな地平も考察していく。
写真:工芸回廊のイメージ
金沢21世紀工芸祭
会場:金沢市内中心部及び近郊
会期:10月13日〜2月26日
入場料:料金はプログラムによるため、ウェブサイトで確認してください
江戸時代以来、伝統工芸や食、茶道など、さまざまな文化を発展させてきた、世界的にも名高いクラフト創造都市・金沢。その趣ある街並みを舞台に、金沢の優れた工芸の魅力をあらためて発信するイベントが行われる。金沢の街を深く知るディレクター陣が工芸作家や料理、空間をコーディネートし、一期一会の世界観を五感で味わう、食文化と工芸の饗宴「趣膳食彩」、建築家やクリエイターらが亭主となり、思い思いの解釈でおもてなしの心を表現する「金沢みらい茶会」、東山など町家が残る3エリアを会場に工芸の魅力を伝える「工芸回廊」など、主要なイベントは10月中旬に行われる。◆詳しくはこちら
金沢21世紀工芸祭
会場:金沢市内中心部及び近郊
会期:10月13日〜2月26日
入場料:料金はプログラムによるため、ウェブサイトで確認してください
江戸時代以来、伝統工芸や食、茶道など、さまざまな文化を発展させてきた、世界的にも名高いクラフト創造都市・金沢。その趣ある街並みを舞台に、金沢の優れた工芸の魅力をあらためて発信するイベントが行われる。金沢の街を深く知るディレクター陣が工芸作家や料理、空間をコーディネートし、一期一会の世界観を五感で味わう、食文化と工芸の饗宴「趣膳食彩」、建築家やクリエイターらが亭主となり、思い思いの解釈でおもてなしの心を表現する「金沢みらい茶会」、東山など町家が残る3エリアを会場に工芸の魅力を伝える「工芸回廊」など、主要なイベントは10月中旬に行われる。◆詳しくはこちら
水屋・水塚ー水防の知恵と住まいー展
Mizuya-Mizuzuka “Shelter on Elevated Ground”
会場:LIXIL東京ギャラリー
会期:11月26日まで開催中
入場料:無料
人の背を越すほどに積み上げられた石垣や盛り土を「水塚」(みずづか)、その上に建てられた蔵を「水屋」(みずや)という。これらは近年の治水整備が整う以前の水防建築の代表だ。水塚や水屋は人、食物、大切な家財道具を避難させ、守ってきた。川の恵みを受けつつも、常に洪水の危険にさらされた地域には、川に対して柔軟にふるまう災害文化が築かれた。それは巨大な防壁とは異なり、被害の軽減を目的とした先人たちの経験や知識にもとづく、地域内での自助共助の策だった。
日本大学理工学部畔柳研究室での約15年に及ぶ水害地域の建築や暮らしに関わる調査研究を土台に、新規取材分を加えた事例をとおして、川を意識した暮らしのなかで生まれた住まい方について再考する展覧会だ。
上の写真:辻邸の水屋(岐阜県大垣市米野町)
洪水常襲地帯であった木曽三川流域の輪中のなかにある。輪中とは堤防に囲まれた集落のこと。辻邸の水屋は大正15年に建てられた。この地域は「伊吹おろし」の季節風が激しいため、風雨から保護する目的で土壁を板張りにしている水屋が多いのが特徴。
Mizuya-Mizuzuka “Shelter on Elevated Ground”
会場:LIXIL東京ギャラリー
会期:11月26日まで開催中
入場料:無料
人の背を越すほどに積み上げられた石垣や盛り土を「水塚」(みずづか)、その上に建てられた蔵を「水屋」(みずや)という。これらは近年の治水整備が整う以前の水防建築の代表だ。水塚や水屋は人、食物、大切な家財道具を避難させ、守ってきた。川の恵みを受けつつも、常に洪水の危険にさらされた地域には、川に対して柔軟にふるまう災害文化が築かれた。それは巨大な防壁とは異なり、被害の軽減を目的とした先人たちの経験や知識にもとづく、地域内での自助共助の策だった。
日本大学理工学部畔柳研究室での約15年に及ぶ水害地域の建築や暮らしに関わる調査研究を土台に、新規取材分を加えた事例をとおして、川を意識した暮らしのなかで生まれた住まい方について再考する展覧会だ。
上の写真:辻邸の水屋(岐阜県大垣市米野町)
洪水常襲地帯であった木曽三川流域の輪中のなかにある。輪中とは堤防に囲まれた集落のこと。辻邸の水屋は大正15年に建てられた。この地域は「伊吹おろし」の季節風が激しいため、風雨から保護する目的で土壁を板張りにしている水屋が多いのが特徴。
写真:「段蔵」松村邸(大阪府高槻市)。もっとも高い蔵は地面から2.5mもある。納める物の重要度、利用頻度を考えて、どの高さの蔵に何を置くかが決められていた(一番高い蔵は衣装蔵)。
会場では、全国の主な洪水常襲地帯にみられる10種類の河川伝統技術による水防建築類を、写真家・大西成明氏による撮り下ろし写真を中心に、それぞれの河川流域や技術の特徴などの解説を添えて紹介する。また、敷地内の水屋の配置や母屋との高さの差異、そして水勢を軽減する敷地形状が把握できる模型も展示。また、昭和30年代の木曽三川流域で見られた輪中内の風景を記録した河合孝氏の写真を当時使われていた独特の農具とともに展示する。◆詳しくはこちら
会場では、全国の主な洪水常襲地帯にみられる10種類の河川伝統技術による水防建築類を、写真家・大西成明氏による撮り下ろし写真を中心に、それぞれの河川流域や技術の特徴などの解説を添えて紹介する。また、敷地内の水屋の配置や母屋との高さの差異、そして水勢を軽減する敷地形状が把握できる模型も展示。また、昭和30年代の木曽三川流域で見られた輪中内の風景を記録した河合孝氏の写真を当時使われていた独特の農具とともに展示する。◆詳しくはこちら
ムサビのデザインⅥ:みんなの部屋
Musashiono Art University and Design Ⅵ: Home for All
会場:武蔵野美術大学美術館 展示室3
会期:11月12日まで開催中
入場料:無料
写真:ハンス・ヴェグナー〈ヨハネス・ハンセン〉《ザ・チェア》
武蔵野美術大学は、大学美術館としてリニューアルした2011年から、所蔵資料により近代デザイン史を概観する展覧会「ムサビのデザイン」を継続開催してきた。シリーズ第6弾となる今回は、20世紀デザインの様相を生活空間という視点から紹介する。日本・アメリカ・ヨーロッパより国や時代を選び、その特徴を良く表す家具や照明器具、食器などの日常生活用品を配置して、4つの"へや"を構成した。これらの"へや"から生活の場という空間がおのおのの文化、社会、趣味、時代などを反映し、いかに創造されてきたかを展覧する。
Musashiono Art University and Design Ⅵ: Home for All
会場:武蔵野美術大学美術館 展示室3
会期:11月12日まで開催中
入場料:無料
写真:ハンス・ヴェグナー〈ヨハネス・ハンセン〉《ザ・チェア》
武蔵野美術大学は、大学美術館としてリニューアルした2011年から、所蔵資料により近代デザイン史を概観する展覧会「ムサビのデザイン」を継続開催してきた。シリーズ第6弾となる今回は、20世紀デザインの様相を生活空間という視点から紹介する。日本・アメリカ・ヨーロッパより国や時代を選び、その特徴を良く表す家具や照明器具、食器などの日常生活用品を配置して、4つの"へや"を構成した。これらの"へや"から生活の場という空間がおのおのの文化、社会、趣味、時代などを反映し、いかに創造されてきたかを展覧する。
写真:「日本のへや」展示イメージ
1つめはアドルフ・ロースのへや。20世紀転換期にウィーンで活躍した建築家アドルフ・ロースがデザインした家具や照明器具を展示する。ウィーンの老舗家具店フリードリッヒ・オットー・シュミットにより20世紀初頭に製造された、日本では見ることの稀な大型家具を展示する。2つめは北欧のへや。20世紀中頃からその独自のデザイン性により、世界的に高い評価を得た北欧のモダンデザインを紹介する。3つめはアメリカのへや。開放的な自由さを体現した、ミッド・センチュリーの生活空間は国際的にも影響を与えている。4つめは日本のへや。1967年のモントリオール万国博覧会日本館(芦原義信設計)での豊口克平による室内デザインを紹介する。
展覧会ではそれぞれの特徴的な生活空間を表現すべく、展示会場も〈IGARASHI DESIGN STUDIO〉を主催し、武蔵野美術大学教授の五十嵐久枝氏がデザイン。会場照明デザインをWA展パリ会場などを手がけた山下裕子氏が手がける。◆詳しくはこちら
1つめはアドルフ・ロースのへや。20世紀転換期にウィーンで活躍した建築家アドルフ・ロースがデザインした家具や照明器具を展示する。ウィーンの老舗家具店フリードリッヒ・オットー・シュミットにより20世紀初頭に製造された、日本では見ることの稀な大型家具を展示する。2つめは北欧のへや。20世紀中頃からその独自のデザイン性により、世界的に高い評価を得た北欧のモダンデザインを紹介する。3つめはアメリカのへや。開放的な自由さを体現した、ミッド・センチュリーの生活空間は国際的にも影響を与えている。4つめは日本のへや。1967年のモントリオール万国博覧会日本館(芦原義信設計)での豊口克平による室内デザインを紹介する。
展覧会ではそれぞれの特徴的な生活空間を表現すべく、展示会場も〈IGARASHI DESIGN STUDIO〉を主催し、武蔵野美術大学教授の五十嵐久枝氏がデザイン。会場照明デザインをWA展パリ会場などを手がけた山下裕子氏が手がける。◆詳しくはこちら
タイルの祭典
会場:Houzz ハウズ(東京都渋谷区桜丘町8-9 メイセイビル2F)
会期:10月24日〜29日
入場料:無料
所有:常滑市、管理:INAXライブミュージアム
タイルメーカーや職人などタイル業界で生きる人たちが集まり、業界を盛り上げながらタイル文化を日本で定着させていくことを活動目的としている「タイルびとの会」が主催するタイルの祭典をhouzzで開催する。会期中、セミナーやレクチャー、トークセッションから、タイルを使ったワークショップ、タイルドラムパフォーマンスまでタイルの魅力を余すことなく発信するイベントが連日企画されている。
期間中は、世界最古のブルータイルを常設展示(写真)。4700年前の古代エジプトの王、ファラオの魂が眠るピラミッドの地下空間に飾られた、世界最古のブルーのタイルをファラオの魂と同じ距離で楽しむことができる。
世界最古のタイルは、INAXライブミュージアムが管理している。そのINAXライブミュージアムでは、11/5より「10周年特別展示『つくるガウディ・塗る、張る、飾る』」が始まる。この展示で公開制作を行う建築家 日置拓人、左官 久住有生、タイル職人 白石 普によるトークセッション「土とものつくり」は10/29(土)14時からhouzzにて開催する。特別展示への意気込みと、土への思い、ものつくりへの情熱を語り合う。
また、28日(金)までの連日13:00〜20:00の間、「タイルビュッフェ」を開催。お好みのタイルを無料でお土産に持ち帰ることができる。◆詳しくはこちら
【日本】
「AINO AALTO(アイノ・アールト)Architect and Designer―Alvar Aaltoと歩んだ 25年―」
会 場 : 東京都江東区、ギャラリー A4(エークワッド)
会 期 : 10月31日まで
入場料:無料
北欧モダニズムを代表する建築家アルヴァ・アールトの妻で、建築家、デザイナーとして夫と対等な立場で作品づくりに携わったアイノ・アールトの功績を振り返る展覧会。詳しくは以下の記事をご覧ください。
展覧会:「豊かな暮らし」をつくりだした、女性建築家アイノ・アールトの作品と人生
【海外・イタリア】
ザハ・ハディド展 (Zaha Hadid exhibition at the Palazzo Franchetti)
種別:ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展の15周年を記念して、イラクで生まれたイギリス人建築家、ザハ・ハディド氏の逝去後初の大きな回顧展。
会場:パラッツォ・フランケッティ(ヴェネチア・イタリア)
会期:11月27日まで開催中
入場料:11ドル(10ユーロ)
【海外・アメリカ】
チフーリ・イン・ザ・ガーデン(Chihuly in the Garden)
種別:国際的に有名なガラスアーティスト、デイル・チフーリの最新の展覧会。20の作品がアトランタ・ボタニカルガーデンを彩る。
会場:アトランタ・ボタニカルガーデン
会期:10月30日まで開催中
入場料:21.95ドル
会場:Houzz ハウズ(東京都渋谷区桜丘町8-9 メイセイビル2F)
会期:10月24日〜29日
入場料:無料
所有:常滑市、管理:INAXライブミュージアム
タイルメーカーや職人などタイル業界で生きる人たちが集まり、業界を盛り上げながらタイル文化を日本で定着させていくことを活動目的としている「タイルびとの会」が主催するタイルの祭典をhouzzで開催する。会期中、セミナーやレクチャー、トークセッションから、タイルを使ったワークショップ、タイルドラムパフォーマンスまでタイルの魅力を余すことなく発信するイベントが連日企画されている。
期間中は、世界最古のブルータイルを常設展示(写真)。4700年前の古代エジプトの王、ファラオの魂が眠るピラミッドの地下空間に飾られた、世界最古のブルーのタイルをファラオの魂と同じ距離で楽しむことができる。
世界最古のタイルは、INAXライブミュージアムが管理している。そのINAXライブミュージアムでは、11/5より「10周年特別展示『つくるガウディ・塗る、張る、飾る』」が始まる。この展示で公開制作を行う建築家 日置拓人、左官 久住有生、タイル職人 白石 普によるトークセッション「土とものつくり」は10/29(土)14時からhouzzにて開催する。特別展示への意気込みと、土への思い、ものつくりへの情熱を語り合う。
また、28日(金)までの連日13:00〜20:00の間、「タイルビュッフェ」を開催。お好みのタイルを無料でお土産に持ち帰ることができる。◆詳しくはこちら
【日本】
「AINO AALTO(アイノ・アールト)Architect and Designer―Alvar Aaltoと歩んだ 25年―」
会 場 : 東京都江東区、ギャラリー A4(エークワッド)
会 期 : 10月31日まで
入場料:無料
北欧モダニズムを代表する建築家アルヴァ・アールトの妻で、建築家、デザイナーとして夫と対等な立場で作品づくりに携わったアイノ・アールトの功績を振り返る展覧会。詳しくは以下の記事をご覧ください。
展覧会:「豊かな暮らし」をつくりだした、女性建築家アイノ・アールトの作品と人生
【海外・イタリア】
ザハ・ハディド展 (Zaha Hadid exhibition at the Palazzo Franchetti)
種別:ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展の15周年を記念して、イラクで生まれたイギリス人建築家、ザハ・ハディド氏の逝去後初の大きな回顧展。
会場:パラッツォ・フランケッティ(ヴェネチア・イタリア)
会期:11月27日まで開催中
入場料:11ドル(10ユーロ)
【海外・アメリカ】
チフーリ・イン・ザ・ガーデン(Chihuly in the Garden)
種別:国際的に有名なガラスアーティスト、デイル・チフーリの最新の展覧会。20の作品がアトランタ・ボタニカルガーデンを彩る。
会場:アトランタ・ボタニカルガーデン
会期:10月30日まで開催中
入場料:21.95ドル
おすすめの記事
建築
日本的感性を象徴する「茶室」の伝統と革新性
茶道とともに成立し500年にわたり発展してきた茶室。茶聖・千利休が伝統建築を革新して生まれた茶室は、今も「利休の精神」により革新され続け、新しい表現を生み出し続けている建築形式です。
続きを読む
建築
日本の伝統的住宅の12の基本的な特徴とは?
日本で育ち、現在はロサンゼルスで暮らすアメリカ人ライターが、日本の伝統的住宅の基本的な特徴である12のポイントを解説します。あらためてなるほど、と思うこともあるかもしれません!
続きを読む
家を建てる
平面図、模型、3D間取り図……。家づくりのプレゼンで建築家が使用するツールの種類
文/安井俊夫
専門家がオーナーへのプレゼンの際に使うさまざまなツール。その種類や内容、使う時期について、現役建築家がご説明します。
続きを読む
「バウハウスの精神、オブジェの問題」展は、パリ装飾芸術美術館で2016年10月19日から2017年2月26日まで開催予定です。
L’ESPRIT DU BAUHAUS, L’OBJET EN QUESTION
http://en.fondationdentreprisehermes.org/Know-how-and-creativity/Exhibitions-by-the-Foundation/L-Esprit-du-Bauhaus-at-Les-Arts-Decoratifs
フランスでバウハウス展が催されるのは約50年ぶりとのことで、かなり気合が入っているようです。