色のインテリア効果:心身のバランスを整えてくれる癒しの色「グリーン」
インテリアに色を取り入れる際、その色が視覚や感情に及ぼす効果を知っていると、自分らしい快適な部屋づくりの大きな助けに。色別にその効果や使い方、適した部屋を解説します。今回は「緑」について。
カツウラアキツ
2016年9月16日
インテリアカラーの中で、好きな色、使いたい色として選ばれることの多い、グリーン。秋になってもまだ蒸し暑い日が続き、疲れがたまりやすい今の時期、心と身体のバランスをとってくれる効果もあるこの色を主役に、インテリアを考えてみませんか。
自然の穏やかなリラックス効果
今回のテーマである「緑」「グリーン」という色から、どんなイメージが浮かぶでしょうか? 自然、安全、エコといった言葉や、おいしそうな抹茶の色などを想起する方もいるかもしれません。でもやはり、緑といわれてまず思い浮かべるのは、森の豊かな木々や野原など、自然の植物ではないでしょうか。そして、実際にそういう環境に出かけてみると、心が何とも穏やかになり、リラックスした経験のある方も多いのではないかと思います。
今回のテーマである「緑」「グリーン」という色から、どんなイメージが浮かぶでしょうか? 自然、安全、エコといった言葉や、おいしそうな抹茶の色などを想起する方もいるかもしれません。でもやはり、緑といわれてまず思い浮かべるのは、森の豊かな木々や野原など、自然の植物ではないでしょうか。そして、実際にそういう環境に出かけてみると、心が何とも穏やかになり、リラックスした経験のある方も多いのではないかと思います。
安定、バランス、ストレス軽減
インテリアにおける緑という色も、実はそんな自然の緑と同じ効果をもたらしてくれます。それは、「心を安定させる」「心身のバランスをとる」「ストレスを軽減してくれる」といった効果のこと。インテリアの目につく場所に、緑色を取り入れてみましょう。この色がぱっと目に入ることで、一日が終わり、家に帰ってきたとき、疲れた心と身体のバランスを整えてくれる手助けをしてくれるでしょう。
インテリアにおける緑という色も、実はそんな自然の緑と同じ効果をもたらしてくれます。それは、「心を安定させる」「心身のバランスをとる」「ストレスを軽減してくれる」といった効果のこと。インテリアの目につく場所に、緑色を取り入れてみましょう。この色がぱっと目に入ることで、一日が終わり、家に帰ってきたとき、疲れた心と身体のバランスを整えてくれる手助けをしてくれるでしょう。
目に優しく、万人に好かれる
また緑は、長時間見ていても疲れない、ストレスフリーの色でもあるので、お客様をお通しするリビングや玄関スペースにも向いています。安心感や無意識に安全だと感じさせる効果があるだけでなく、明るいグリーンは気持ちも明るくさせ、落ち着いた居心地のよい空間を演出できます。壁面やカーテン、カーペットなど、大きな面積で使っても違和感なく空間になじんでくれることも、緑が万人に好かれやすい要因のひとつです。
また緑は、長時間見ていても疲れない、ストレスフリーの色でもあるので、お客様をお通しするリビングや玄関スペースにも向いています。安心感や無意識に安全だと感じさせる効果があるだけでなく、明るいグリーンは気持ちも明るくさせ、落ち着いた居心地のよい空間を演出できます。壁面やカーテン、カーペットなど、大きな面積で使っても違和感なく空間になじんでくれることも、緑が万人に好かれやすい要因のひとつです。
温度感を感じさせない色
色には温かい、冷たいなどの「温度感」を感じさせる色もありますが、グリーンはあまりそれを感じさせない色だといわれています。そのため、実は浴室にはもってこいの色です。暖色系と寒色系の色では体感温度が3℃変わるといわれていますが、グリーンのバスルームはそのどちらでもなく、安定した印象です。色の温度感については、また機会を改めてご説明したいと思います。
たとえば緑色を、清潔感があって手入れのしやすいタイルの壁に取り入れれば、色の効果に加え、艶のある素材感を楽しむことができます。コンパクトな空間で効果的なアクセントとして生きるでしょう。
色には温かい、冷たいなどの「温度感」を感じさせる色もありますが、グリーンはあまりそれを感じさせない色だといわれています。そのため、実は浴室にはもってこいの色です。暖色系と寒色系の色では体感温度が3℃変わるといわれていますが、グリーンのバスルームはそのどちらでもなく、安定した印象です。色の温度感については、また機会を改めてご説明したいと思います。
たとえば緑色を、清潔感があって手入れのしやすいタイルの壁に取り入れれば、色の効果に加え、艶のある素材感を楽しむことができます。コンパクトな空間で効果的なアクセントとして生きるでしょう。
イメージは組み合わせる色次第
緑と一口にいっても、黄緑から青緑まで、実に幅広い色みと表情をもつ色でもあります。ほかの色との組み合わせで、イメージも大きく変わってきます。
写真のようなピーコックグリーン(青みを帯びた緑)の家具を黄色の壁と合わせることで、エキゾチックな雰囲気が強調された素敵なシーンに。この背景の壁が白やベージュ、はたまた赤や茶だったとしたら?と考えてみると、グリーンの見せ方が背景との組み合わせ次第で大きく変わることをおわかりいただけると思います。
緑と一口にいっても、黄緑から青緑まで、実に幅広い色みと表情をもつ色でもあります。ほかの色との組み合わせで、イメージも大きく変わってきます。
写真のようなピーコックグリーン(青みを帯びた緑)の家具を黄色の壁と合わせることで、エキゾチックな雰囲気が強調された素敵なシーンに。この背景の壁が白やベージュ、はたまた赤や茶だったとしたら?と考えてみると、グリーンの見せ方が背景との組み合わせ次第で大きく変わることをおわかりいただけると思います。
明るくハッピーな印象の組み合わせ
グリーンの中でも明るい黄緑は、ハッピーな印象を与える色です。この印象をより強めたいときは、同じようなイメージを持つ色と合わせるといいでしょう。たとえば、ターコイズブルーのような色とミックスすると、トロピカルで明るい印象に。逆にくすんだ緑や青の組み合わせなら、シックなイメージを演出することができるでしょう。
グリーンの中でも明るい黄緑は、ハッピーな印象を与える色です。この印象をより強めたいときは、同じようなイメージを持つ色と合わせるといいでしょう。たとえば、ターコイズブルーのような色とミックスすると、トロピカルで明るい印象に。逆にくすんだ緑や青の組み合わせなら、シックなイメージを演出することができるでしょう。
元気な黄緑を子供部屋に
グリーンの中でも、特に元気な印象を受ける黄緑は、キッズルームに取り入れる方も少なくありません。萌え出る新緑の芽のようないきいきとしたパワーや勢いを感じさせる黄緑は、子供部屋にぴったりです。
黄緑や緑と合わせやすい色のひとつにピンクがあります。ピンクと黄緑の組み合わせといえばひな祭りの菱餅がそうですが、元気でいてロマンチックな、ガーリーな雰囲気をつくり出せます。また、少し青み寄りのグリーンになるとアクティブなイメージになるので、男の子の部屋に映えるでしょう。
グリーンの中でも、特に元気な印象を受ける黄緑は、キッズルームに取り入れる方も少なくありません。萌え出る新緑の芽のようないきいきとしたパワーや勢いを感じさせる黄緑は、子供部屋にぴったりです。
黄緑や緑と合わせやすい色のひとつにピンクがあります。ピンクと黄緑の組み合わせといえばひな祭りの菱餅がそうですが、元気でいてロマンチックな、ガーリーな雰囲気をつくり出せます。また、少し青み寄りのグリーンになるとアクティブなイメージになるので、男の子の部屋に映えるでしょう。
安らぎのダークグリーンを寝室に
ベッドルームに緑を取り入れる場合は、少し落ち着いたダークな緑がおすすめです。夜は暖色の照明と合わせると、深い森の中にいるような穏やかな安らぎ感を演出できます。青い光が差し込む朝の時間になると、緑の中に含まれる青みの要素が引き立てられ、よりさわやかな顔を見せてくれます。
ベッドルームに緑を取り入れる場合は、少し落ち着いたダークな緑がおすすめです。夜は暖色の照明と合わせると、深い森の中にいるような穏やかな安らぎ感を演出できます。青い光が差し込む朝の時間になると、緑の中に含まれる青みの要素が引き立てられ、よりさわやかな顔を見せてくれます。
鮮やかなグリーンは使いやすいアクセント
さて、緑の中には原色に近い鮮やかな色もあり、こうした色は、少量使うだけで目を惹くアクセントになります。アクセントカラーの中でも、アレンジしやすく使いやすい色なのではないでしょうか。とはいえ強い色ではあるので、周りに置く色は、引き算の考え方で白やニュートラル系統の色を合わせるとよいと思います。メリハリがつきすぎる場合は、「つなぎ」として周りに緑と同系色の小物やファブリックを置き、濃淡を楽しむのもよいでしょう。より空間に統一感が出てきます。
さて、緑の中には原色に近い鮮やかな色もあり、こうした色は、少量使うだけで目を惹くアクセントになります。アクセントカラーの中でも、アレンジしやすく使いやすい色なのではないでしょうか。とはいえ強い色ではあるので、周りに置く色は、引き算の考え方で白やニュートラル系統の色を合わせるとよいと思います。メリハリがつきすぎる場合は、「つなぎ」として周りに緑と同系色の小物やファブリックを置き、濃淡を楽しむのもよいでしょう。より空間に統一感が出てきます。
万能カラーは意外な場所にも
緑は誰にでも好かれやすい色であるいっぽう、ともすると退屈な色としてとらえられることもあります。そうした印象を逆手に取り、インテリアで取り入れる場所を少し変わったところにしてみるのも手です。たとえば、部屋のドアや階段の蹴込板などに好きなグリーンを取り入れてみては。少ない面積で、自分らしさを表現できる場所なので、印象に残りやすくなります。
緑は誰にでも好かれやすい色であるいっぽう、ともすると退屈な色としてとらえられることもあります。そうした印象を逆手に取り、インテリアで取り入れる場所を少し変わったところにしてみるのも手です。たとえば、部屋のドアや階段の蹴込板などに好きなグリーンを取り入れてみては。少ない面積で、自分らしさを表現できる場所なので、印象に残りやすくなります。
本物の「緑」は効果てきめん
また、庭やデッキ、ベランダがある方は、ぜひ本物の植物を取り入れてみてください。季節によって移り変わる緑の濃さや、太陽に照らされてきれいな陰影をつくる葉を見ているだけでも、生命力を感じ、ヒーリング効果が期待できます。自然の植物の緑は、外でストレスを受けて帰ってきた心身を深く癒し、リフレッシュさせてくれるでしょう。
また、庭やデッキ、ベランダがある方は、ぜひ本物の植物を取り入れてみてください。季節によって移り変わる緑の濃さや、太陽に照らされてきれいな陰影をつくる葉を見ているだけでも、生命力を感じ、ヒーリング効果が期待できます。自然の植物の緑は、外でストレスを受けて帰ってきた心身を深く癒し、リフレッシュさせてくれるでしょう。
もちろん、花器に花や葉を飾っておくだけでもその効果を感じることができます。本物の植物ならどんな緑色でもOK。野菜でも、ハーブでも、盆栽やコケでもかまいません。好きな植物や緑のアイテムをインテリアに取り入れて、本来の自分に戻れるリラックスした暮らしの空間をつくり上げてみましょう。
自然界で見つかる多彩な緑、旬のナチュラルグリーンをインテリアに取り入れるには
Houzzで住まいの専門家を探す
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キッチンには緑(黄緑)のグッズを沢山取り入れています。
また、観葉植物も増やしています。
風水でも火を扱うキッチンでは緑は良い、と言われた事がありますが、ただシンプルに黄緑のビタミンカラーが好きという事と、季節に関係なく使える(寒色でも暖色でもない)という事で増えてきたのだと思います。
アイレストグリーンとも言いますし、落ち着いた中にも清々しいイメージを作り出してくれるので、私にとってはなくてはならない色です。
Office Kさん、コメントありがとうございます。
緑の魅力を多面的に理解されていて素晴らしいです^^
自分自身だけでなく、他の人にもいい影響を与えてくれる色なので、
これからもぜひ使っていってくださいね。