インスピレーションはアートから! フリーダ・カーロ的インテリア
鮮やかな色彩で溢れる情熱をキャンヴァスに描いたフリーダ・カーロ。彼女のスタイルにインスパイアされたハウザーたちのインテリアをご紹介します。
Emily Hutchinson
2016年9月4日
シドニーにあるニュー・サウス・ウェールズ州立美術館では、2016年10月9日まで「フリーダ・カーロとディエゴ・リヴェラ:ジャックス・アンド・ナターシャ・ゲルマン・コレクション」と題した展覧会が開催中です。メキシコの画家フリーダ・カーロの名作が、夫のディエゴ・リヴェラの作品と共に展示された展覧会は、同館の前売り券売上記録を更新するほどの人気をあつめています。
ニュー・サウス・ウェールズ州立美術館のシニア・アート・キュレーター、ニコラス・チェンバーズさんによれば、「カーロのアートは人間の内面を探究し、彼女自身のアイデンティティを通してメキシコ人の民族性を表現したもの」。髪を飾る花から、彼女を象徴する一本につながった眉やカラフルなジュエリーまで、カーロの作品には影響力と強さを持ち合わせた彼女自身が描かれています。実際、20世紀メキシコ芸術を代表し、フェミニストであるカーロの人気は非常に高く、そのスタイルは今も世界に影響を与えています。
そこでこの記事では、カーロのスタイルからインスピレーションを受けたハウザーたちの家をご紹介します。
ニュー・サウス・ウェールズ州立美術館のシニア・アート・キュレーター、ニコラス・チェンバーズさんによれば、「カーロのアートは人間の内面を探究し、彼女自身のアイデンティティを通してメキシコ人の民族性を表現したもの」。髪を飾る花から、彼女を象徴する一本につながった眉やカラフルなジュエリーまで、カーロの作品には影響力と強さを持ち合わせた彼女自身が描かれています。実際、20世紀メキシコ芸術を代表し、フェミニストであるカーロの人気は非常に高く、そのスタイルは今も世界に影響を与えています。
そこでこの記事では、カーロのスタイルからインスピレーションを受けたハウザーたちの家をご紹介します。
青を使う
メキシコシティのコヨアカン地区にあるカーロの生家「青い家」。カーロは夫のディエゴ・リヴェラと1929年から1954年まで暮らしました。目を奪うコバルトブルーの壁に深い赤を効かせた、まさにカーロ自身を思わせる色鮮やかな家は、現在は博物館として公開されています。二人は庭に出て、メキシコの暖かな日差しの中でゆっくりと日光浴を楽しんでいました。
メキシコシティのコヨアカン地区にあるカーロの生家「青い家」。カーロは夫のディエゴ・リヴェラと1929年から1954年まで暮らしました。目を奪うコバルトブルーの壁に深い赤を効かせた、まさにカーロ自身を思わせる色鮮やかな家は、現在は博物館として公開されています。二人は庭に出て、メキシコの暖かな日差しの中でゆっくりと日光浴を楽しんでいました。
カーロの家みたいに青を取り入れたいけれど、家全体を青くするのはちょっと、と思うなら、裏庭の小屋か壁1面だけで試してみては? 花をたっぷり、あるいは砂漠を好むサボテンをいくつか置けば、まるでカーロの家のようになります。
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花を飾る
カーロといえば、個性的なアクセサリー。そう、あのカラフルなジュエリーや、花々で彩ったスタイルです。写真の〈ラブスター〉の楽しげな花瓶は、芸術家カーロのポートレートに遊び心のある花束を飾るようにして、カーロの特徴的なスタイルを完璧に再現しています。この家のオーナーでスタイリストのペトリーナ・ターナーさんは、カーロがいつでも「フレッシュ」に見えるように、定期的に花瓶の花を入れ替えています。
カーロといえば、個性的なアクセサリー。そう、あのカラフルなジュエリーや、花々で彩ったスタイルです。写真の〈ラブスター〉の楽しげな花瓶は、芸術家カーロのポートレートに遊び心のある花束を飾るようにして、カーロの特徴的なスタイルを完璧に再現しています。この家のオーナーでスタイリストのペトリーナ・ターナーさんは、カーロがいつでも「フレッシュ」に見えるように、定期的に花瓶の花を入れ替えています。
色の衝突を楽しむ
フリーダ・カーロは、流行には目もくれず、メキシコの伝統的な母系社会であるテワンテペク地方の民族衣装を愛用し、大胆な色使いや華やかさを好みました。服装の色や柄が互いにぶつかりあうかのように見えることもありましたが、そこには美もありました。〈ハウス+ハウス・アーキテクツ〉が手がけたリビングルームは、イエロー、ピンク、オレンジを大胆に使った、実にフリーダ・カーロ的なしつらえになっています。
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エキゾチックな要素を取り入れる
カーロの絵の主役はなんといってもその異国情緒。鮮やかな色彩やメキシコ文化由来のモチーフを駆使した自画像のなかには、肩の上にはエキゾチックな動物がとまっているものもたくさんあります。
写真の部屋では、メキシコの色彩とプリント模様に囲まれて、オウムの彫刻が誇らしげに佇んでいます。もちろん、カーロのエネルギッシュなスタイルにインスピレーションを受けた空間です。
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あらゆるものをキャンバスに
カーロは綿や麻を張ったキャンバスだけでなく、あらゆるものに絵を描きました。自動車事故後の療養生活中には、ギブスにまで絵を描いたほど。
その精神にならえば、小さなバスルームの壁も、クリエイティビティを発揮するキャンバスになるはず。このバスルームのように、エネルギッシュなメキシコの色やモチーフを使って、絵を描いてみましょう。
カーロは綿や麻を張ったキャンバスだけでなく、あらゆるものに絵を描きました。自動車事故後の療養生活中には、ギブスにまで絵を描いたほど。
その精神にならえば、小さなバスルームの壁も、クリエイティビティを発揮するキャンバスになるはず。このバスルームのように、エネルギッシュなメキシコの色やモチーフを使って、絵を描いてみましょう。
動物を愛する
カーロは動物を愛したことでも有名で、143枚の自画像のうち55枚は、可愛がっていたペットと一緒の姿を描いた自画像です。写真の〈カタリーナ・エストラーダ〉の壁紙は、トラを囲む生き生きとした色や複雑な模様がとてもフリーダ・カーロ的。当然のことながらエキゾチック・アニマルがデザインの中心になっています。
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自分自身の美を発見する
カーロの有名な作品の多くが自画像です。よく知られているように、彼女はかつて「自画像を描く理由は、一人で過ごすことが多いし、自分がいちばんよく知っているのは私自身だから」と語っていました。個性にあふれるその姿をキャンバスに表現するために、家にはきっと大きく美しい鏡があったはず。写真の大きな鏡なら、その役割を完璧に果たすでしょう。重厚な木製フレームの鏡は、玄関ホールをより広く見せてくれるでしょう。
教えてHouzz
フリーダ・カーロのアートは好きですか?
カーロの有名な作品の多くが自画像です。よく知られているように、彼女はかつて「自画像を描く理由は、一人で過ごすことが多いし、自分がいちばんよく知っているのは私自身だから」と語っていました。個性にあふれるその姿をキャンバスに表現するために、家にはきっと大きく美しい鏡があったはず。写真の大きな鏡なら、その役割を完璧に果たすでしょう。重厚な木製フレームの鏡は、玄関ホールをより広く見せてくれるでしょう。
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