花をより美しく見せる、花と花瓶のコーディネートのコツ
お気に入りの花瓶はありますか? ちょっとした選び方のコツで花の見え方がますます素敵になります。
舩村佳織
2021年9月26日
造園会社にて個人邸外構・庭の設計施工を行うプランナーとして勤務後、ニュージーランドにて現地の植物ナーセリー勤務及び園芸関係のボランティアを1年間経験。現在は静岡県富士市を中心に自然素材を使った庭づくりを行っています。
二児の子育て中でもあり、家族みんなが楽しめる庭造りが得意です。設計者として、主婦としての目線から、暮らしやすさに寄り添います。
造園会社にて個人邸外構・庭の設計施工を行うプランナーとして勤務後、ニュージーランドにて現地の植物ナーセリー勤務及び園芸関係のボランティアを1年間経験。現在は静岡県富士市を中心に自然素材を使った庭づくりを行っています... もっと見る
わくわくしながら花を飾ってみるとなんだかいまいち……なんてことありませんか? もしかすると花瓶と花の相性が良くないのかも。花の種類や量や長さによって合う花瓶は変わってきます。いつも同じ花瓶ではなく、お花や飾りたいイメージに合わせて花瓶を選んで、コーディネートをもっと楽しんでみませんか? 花屋での勤務経験から学んだこともあわせて、花と花瓶のコーディネートのコツをご紹介します。
最初に買う花瓶は透明か白
どんな花とも合う花瓶の色は、やはり透明か白。最初の一つはまずオールラウンドタイプにしましょう。派手な色にも落ち着いた色にも、また豪華な花にも可憐な花にも合う万能選手です。大きさ違いでいくつか揃えても便利です。
どんな花とも合う花瓶の色は、やはり透明か白。最初の一つはまずオールラウンドタイプにしましょう。派手な色にも落ち着いた色にも、また豪華な花にも可憐な花にも合う万能選手です。大きさ違いでいくつか揃えても便利です。
さりげなく飾る一輪挿し
手軽に花を楽しむなら、一輪挿しが最適です。一本だけなら経済的にも負担にならず、常に花を飾ることができます。一輪でも花があるとインテリアがぱっと華やかになり、家で過ごすことが楽しくなります。また、花を飾ることは部屋の状態を気にかけることに繋がり、部屋を整えたい気持ちが自然と湧いてきます。部屋を散らかしてしまいがちな人は、花の力を借りてみては?
手軽に花を楽しむなら、一輪挿しが最適です。一本だけなら経済的にも負担にならず、常に花を飾ることができます。一輪でも花があるとインテリアがぱっと華やかになり、家で過ごすことが楽しくなります。また、花を飾ることは部屋の状態を気にかけることに繋がり、部屋を整えたい気持ちが自然と湧いてきます。部屋を散らかしてしまいがちな人は、花の力を借りてみては?
一輪挿しにはどんな花でも合うので、その時々気に入ったお花を自由に選んでみましょう。一般的に、花瓶の長さと花瓶から出ている花の長さの比率が、1:1.5だとバランスが取りやすいと言われています。シンプルに花を飾る一輪挿しの場合は、このセオリーに従うと上手に飾れることが多いです。なんだかいまいちという時は、このバランスを意識してみてください。
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ころんと丸い花
ふんわりとした丸みのある花は短めにしてキュートなイメージで飾りましょう。ぼてっとして口が広い寸胴な形をした花瓶が合います。花瓶の淵に花を乗せながら生けて、花瓶から溢れるようにするとボリュームが出て花瓶とのバランスがとりやすいです。
ふんわりとした丸みのある花は短めにしてキュートなイメージで飾りましょう。ぼてっとして口が広い寸胴な形をした花瓶が合います。花瓶の淵に花を乗せながら生けて、花瓶から溢れるようにするとボリュームが出て花瓶とのバランスがとりやすいです。
大きな丸い花が魅力のアジサイも、長さを出さずに生けると使いやすいです。もし口が広すぎてうまく花が止まらない時は、花瓶の中にオアシスや剣山を入れると思い通り花を生けられるようになります。花瓶の中に入れて花を固定しやすくする道具のことを花留めと言います。
茎のラインが美しいもの
ギガンジュームやカラーのような茎のラインが美しく全体のフォルムを楽しむ花の場合、透明なガラスの背の高い花瓶を合わせましょう。花瓶の中の茎も鑑賞したいポイントなので、花瓶は装飾の無いものがおすすめ。シンプルな生け方なので、1:1.5の比率を意識するとバランスが取りやすいです。
ギガンジュームやカラーのような茎のラインが美しく全体のフォルムを楽しむ花の場合、透明なガラスの背の高い花瓶を合わせましょう。花瓶の中の茎も鑑賞したいポイントなので、花瓶は装飾の無いものがおすすめ。シンプルな生け方なので、1:1.5の比率を意識するとバランスが取りやすいです。
ランのように下まで花があるもの
デンファレやモカラ等のランは背が低く、口の広い花瓶に寝かせるように生けると一番下の花まで鑑賞できます。この飾り方は、花の生け方に大きく勢いが付くので、インテリアとの相性を考えて向きを決めると良いでしょう。
ランは下の花から順に萎れていき、上の花が最後まで残ります。下の花が終わってきたら、別の花瓶に違った生け方も楽しめます。
デンファレやモカラ等のランは背が低く、口の広い花瓶に寝かせるように生けると一番下の花まで鑑賞できます。この飾り方は、花の生け方に大きく勢いが付くので、インテリアとの相性を考えて向きを決めると良いでしょう。
ランは下の花から順に萎れていき、上の花が最後まで残ります。下の花が終わってきたら、別の花瓶に違った生け方も楽しめます。
インパクトのある枝物
枝物は大きく広げるように生けると格好良く決まります。足元はどっしりとした花瓶を選んで、安定感を出しましょう。長めに枝を飾ると転倒しやすくなるので、実際に花瓶に重みがある方が転倒防止の面から見ても安心です。
モモやサクラなどの枝物には、渋い色合いの花瓶を合わせると和の雰囲気で、花の魅力が引き立ちます。
枝物は大きく広げるように生けると格好良く決まります。足元はどっしりとした花瓶を選んで、安定感を出しましょう。長めに枝を飾ると転倒しやすくなるので、実際に花瓶に重みがある方が転倒防止の面から見ても安心です。
モモやサクラなどの枝物には、渋い色合いの花瓶を合わせると和の雰囲気で、花の魅力が引き立ちます。
レンギョウのような明るい花の枝物は、洋風のアレンジともよく合います。白い存在感のある器にのびのびとアレンジしてみましょう。枝物はシーズンにしか流通しないものが多く、季節感の演出にぴったりです。花が終わっても葉を楽しめるものもあり、きちんと手入れをしていれば長く飾ることができ、コストパフォーマンスも◎。玄人向けに感じますが、ラフに飾るだけでサマになるので、おすすめの花材です。
庭で摘み取ったような風情で
きちんとした花瓶ではなく、ピッチャー等に花を飾れば素朴な雰囲気を楽しめます。柔らかい印象の草花が良く合います。摘んできた花をばさっと投げ入れたような、気取らないアレンジで彩りのある日常をつくりましょう。
きちんとした花瓶ではなく、ピッチャー等に花を飾れば素朴な雰囲気を楽しめます。柔らかい印象の草花が良く合います。摘んできた花をばさっと投げ入れたような、気取らないアレンジで彩りのある日常をつくりましょう。
水が入るものであれば、なんでも花瓶として使えます。シンプルなマグカップは、どんな花にも合う花瓶として使えます。
ブリキ素材もナチュラルテイストで花をアレンジできます。ブリキ素材は、ものによって水漏れの可能性があるため、普通の花瓶等に花を生けた後、カバーとして使うと安心です。
花留めのアイデア
オアシスや剣山は花留めとして非常に使いやすいですが、透明なグラスにはちょっと変わった花留めを使って変化を出すこともできます。こちらの写真はレモンを花留めとして使っています。オレンジ色のグラジオラスにレモンを合わせて、ビタミンカラーの元気なコーディネートです。
オアシスや剣山は花留めとして非常に使いやすいですが、透明なグラスにはちょっと変わった花留めを使って変化を出すこともできます。こちらの写真はレモンを花留めとして使っています。オレンジ色のグラジオラスにレモンを合わせて、ビタミンカラーの元気なコーディネートです。
こちらは白い小石を花留めとして使用しています。口の広い花瓶に動きを出して花を生けるには花留めは不可欠です。
個性的なピンクッションは動きのあるユニークな生け方で自由に楽しんでみましょう。
個性的なピンクッションは動きのあるユニークな生け方で自由に楽しんでみましょう。
花瓶の良さは、花を飾るときだけでなく、花瓶単体でも楽しめます。花が無いときもインテリアの一部として飾ることができるので、ぜひお気に入りの花瓶を見つけてみてください。
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花器自体も大好きで、大小たくさん所有していますが、やはり白系が多いです。
つい最近購入したものも白でした。↓
コメントありがとうございます。
背の高いフラワースタンドは存在感があって、とても素敵です!
最近購入されたという花器も、個性的でありつつ使い勝手が良さそうな良い花器ですね。陶器でしょうか?表面はニットのような、目を引くデザインですね。
ふじやま様
ありがとうございます^^
お花や植物も好きですが、花器も素敵なものに出会うとテンションがあがります!
最近購入した花器↑は真っ白な陶器で、近くでみるとニット模様です。そこが気に入って購入しました。