寝苦しい夜、快適に眠るための10の処方箋
厳しい残暑が続き、暑くて眠れない……という人はいませんか? もう一度、10のポイントをチェックしてみましょう。
ブラッキン・ヘザー
2016年8月10日
Houzz contributor.
Home Life Style インテリア、収納空間デザイン。
「贅沢な時間を過ごせる、あなたらしい心地よい住まいづくり」をモットーに、一人ひとりの個性や「好き」を引き出しながらのインテリアのコーディネーション、
より快適な暮らしのためのライフスタイルに合わせた収納計画のご提案をいたします。
著書「ふつうの住まいでかなえる外国スタイルの部屋づくり(文藝春秋)
Interior decoration and storage space planning in Tokyo, Japan. English/Japanese bilingual, with interior design and decoration experience in Europe and Japan.
Houzz contributor.
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「贅沢な時間を過ごせる、あなたらしい心地よい住まいづくり」をモットーに、一人ひとりの個性や「好き」を引き出しながらのインテリアのコーディネーション、
より快適な暮らしのためのライフスタイルに合わせた収納計画のご提案をいたします。
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昼の間、元気にフル活動するための体力を維持し、夏バテを防ぐために、質のよい眠りはとても大切です。しかし、これだけの暑さでは寝苦しい夜が続き、よく眠れないということもあるかもしれません。今回は、これから1ヵ月は続く厳しい残暑の時期の睡眠を、少しでも快適にするための工夫をおさらいしてみます。夜、スヤスヤとよく眠れる環境をつくり、寝不足の夏はもうおしまいにしましょう!
1. 室内の温度と湿度は適切ですか?
暑くて寝苦しいのは辛いけれど、エアコンを一晩中つけっぱなしにするのは体の冷えすぎを招くので、タイマーを設定しましょう。快眠のための理想の温度は26~29℃といわれており、寝苦しいのは温度ではなく、湿度であるケースも多いようです。エアコンの設定温度を28℃くらいにし、除湿機能にしておくと眠りやすくなるでしょう。28℃は若干高く感じるかもしれませんが、湿度が低ければ体で感じる温度も変わってくるはずです。また、ベッドに直接エアコンの風が当たるのはできるだけ避けるようにすることも大切です。
暑くて寝苦しいのは辛いけれど、エアコンを一晩中つけっぱなしにするのは体の冷えすぎを招くので、タイマーを設定しましょう。快眠のための理想の温度は26~29℃といわれており、寝苦しいのは温度ではなく、湿度であるケースも多いようです。エアコンの設定温度を28℃くらいにし、除湿機能にしておくと眠りやすくなるでしょう。28℃は若干高く感じるかもしれませんが、湿度が低ければ体で感じる温度も変わってくるはずです。また、ベッドに直接エアコンの風が当たるのはできるだけ避けるようにすることも大切です。
2. 空気の流れをつくっていますか?
扇風機やシーリングファンで空気を循環させ、冷房の効果を部屋の隅々まで広げましょう。そうすれば、冷房の設定温度も少し高めにしておいても涼しく感じられ、節約にもつながります。シーリングファンを設置している家も増えているようですが、冬に暖房を使うときにも同様の効果があるのがうれしいところです。
扇風機やシーリングファンで空気を循環させ、冷房の効果を部屋の隅々まで広げましょう。そうすれば、冷房の設定温度も少し高めにしておいても涼しく感じられ、節約にもつながります。シーリングファンを設置している家も増えているようですが、冬に暖房を使うときにも同様の効果があるのがうれしいところです。
3. 扇風機を置く位置に注意していますか?
エアコンの代わりに扇風機を使う人も多いでしょう。その際はエアコンと同様に一晩中かけっぱなしを避け、タイマー設定を忘れずに。夜中にかいた寝汗が扇風機の風で冷え、夏風邪の原因にもなります。位置としては足元から50cmほど離した場所が最適です。首は固定したほうが最初は涼しく感じますが、風が同じ場所に直接、長い時間当たると体を冷やしすぎるため、首振り機能を使うようにしましょう。
暑い夏を涼しく過ごす、暮らしの工夫
エアコンの代わりに扇風機を使う人も多いでしょう。その際はエアコンと同様に一晩中かけっぱなしを避け、タイマー設定を忘れずに。夜中にかいた寝汗が扇風機の風で冷え、夏風邪の原因にもなります。位置としては足元から50cmほど離した場所が最適です。首は固定したほうが最初は涼しく感じますが、風が同じ場所に直接、長い時間当たると体を冷やしすぎるため、首振り機能を使うようにしましょう。
暑い夏を涼しく過ごす、暮らしの工夫
4. 部屋の風通しをよくしていますか?
熱帯夜が続くとそうも言ってはいられませんが、私はエアコンも扇風機も夜に使うのがあまり好きではなく、できるだけ自然の風を頼りに眠るように心がけています。少ししのぎやすい温度の夜は、部屋の窓を2か所は開けて風通しをよくして眠ります。本当は、どちらも要らない快適な環境が理想ですよね。これが実は最も自然と心地よい眠りにつく方法かもしれません。
熱帯夜が続くとそうも言ってはいられませんが、私はエアコンも扇風機も夜に使うのがあまり好きではなく、できるだけ自然の風を頼りに眠るように心がけています。少ししのぎやすい温度の夜は、部屋の窓を2か所は開けて風通しをよくして眠ります。本当は、どちらも要らない快適な環境が理想ですよね。これが実は最も自然と心地よい眠りにつく方法かもしれません。
5. ベッドリネンの素材にこだわっていますか?
シーツ、ブランケット、枕カバー、ベッドパッドなどは、さらりとした肌触りや通気性、吸水性、速乾性に優れている素材を厳選しましょう。最適なのはやはり薄手の天然素材、リネンやコットンリネンですね。洗濯が簡単で乾くのも早く、洗うほどにやわらかく、肌になじんでいくことも魅力です。最近ではタオルケットのほかにリネンのブランケットが注目されていますし、表はコットンリネン、裏はガーゼ素材といったリバーシブルタイプも軽くて快適です。ベッドパッドでは、表面だけではなく、中のわたもリネンでできているものもあります。上手に選んで使いましょう。
シーツ、ブランケット、枕カバー、ベッドパッドなどは、さらりとした肌触りや通気性、吸水性、速乾性に優れている素材を厳選しましょう。最適なのはやはり薄手の天然素材、リネンやコットンリネンですね。洗濯が簡単で乾くのも早く、洗うほどにやわらかく、肌になじんでいくことも魅力です。最近ではタオルケットのほかにリネンのブランケットが注目されていますし、表はコットンリネン、裏はガーゼ素材といったリバーシブルタイプも軽くて快適です。ベッドパッドでは、表面だけではなく、中のわたもリネンでできているものもあります。上手に選んで使いましょう。
6. 自分に合った枕を使っていますか?
私は肩や首が凝りやすく、昼間の疲れやエアコンによる冷えが眠っていても取れないのか、次の朝になると首が痛いことがよくありました。そこでオーダーメイドの枕を使うようになったのですが、自分の首の高さに合わせて作ってもらえるため、それからは朝も快適になりました。季節を問わず、体に合った枕は快眠のために最も大事なアイテムかもしれません。心当たりのある方はぜひ試してみてください。
私は肩や首が凝りやすく、昼間の疲れやエアコンによる冷えが眠っていても取れないのか、次の朝になると首が痛いことがよくありました。そこでオーダーメイドの枕を使うようになったのですが、自分の首の高さに合わせて作ってもらえるため、それからは朝も快適になりました。季節を問わず、体に合った枕は快眠のために最も大事なアイテムかもしれません。心当たりのある方はぜひ試してみてください。
7. 色の視覚効果を利用していますか?
エアコンや扇風機以外に、寝室を涼しく感じさせる方法がもうひとつ。それは「色」です。ブルーのような寒色は、リラックスして眠りに導きやすいと同時に、室内を実際の温度よりも2、3℃低く感じさせる効果があるともいわれます。寝室のインテリアやベッドリネンに真っ白や涼しげな水色などを使えば、夜眠る前は穏やかで涼しく、朝起きたときもさわやかな気分になれるはず。
質のよい眠りを誘うのは、ブルーを基調にしたベッドルーム
エアコンや扇風機以外に、寝室を涼しく感じさせる方法がもうひとつ。それは「色」です。ブルーのような寒色は、リラックスして眠りに導きやすいと同時に、室内を実際の温度よりも2、3℃低く感じさせる効果があるともいわれます。寝室のインテリアやベッドリネンに真っ白や涼しげな水色などを使えば、夜眠る前は穏やかで涼しく、朝起きたときもさわやかな気分になれるはず。
質のよい眠りを誘うのは、ブルーを基調にしたベッドルーム
山のリゾートハウスにいるような気分になれそうなベッドルーム。森林を思わせるグリーンを取り入れた部屋もみずみずしく涼しげで、おすすめです。ブラウンとのナチュラルな配色には、気持ちを落ち着かせる癒し効果がありそう。
涼しげな森や高原の色、グリーンを 取り入れたインテリア
涼しげな森や高原の色、グリーンを 取り入れたインテリア
8. 睡眠モードに入りやすい照明ですか?
眠る前に部屋が明るすぎると体がなかなか睡眠モードに入れないことも。とはいえ、明るい部屋をいきなり真っ暗にしても、なかなか寝付けないこともありますね。そんなときは、明るさを少しずつ調節しながら、徐々に眠りのモードの入っていくといいそうです。そのために必要なのがベッドサイドのスタンドライト。
寝る前、ベッドでくつろいでいる時間はシーリングライトは消し、サイドテーブルのスタンドの優しい灯りで、本を読みながらでも少しずつリラックスしていくようにすると効果的です。また、電球も温かみのある色のほうがよりくつろげて気持ちが落ち着き、自然に眠りへ導いてくれる雰囲気をつくり上げてくれるでしょう。
眠る前に部屋が明るすぎると体がなかなか睡眠モードに入れないことも。とはいえ、明るい部屋をいきなり真っ暗にしても、なかなか寝付けないこともありますね。そんなときは、明るさを少しずつ調節しながら、徐々に眠りのモードの入っていくといいそうです。そのために必要なのがベッドサイドのスタンドライト。
寝る前、ベッドでくつろいでいる時間はシーリングライトは消し、サイドテーブルのスタンドの優しい灯りで、本を読みながらでも少しずつリラックスしていくようにすると効果的です。また、電球も温かみのある色のほうがよりくつろげて気持ちが落ち着き、自然に眠りへ導いてくれる雰囲気をつくり上げてくれるでしょう。
9. 香りでリラックスしていますか?
暑い夏の夜を快適に過ごすために、さわやかな香りのアロマを使うのも効果的です。さっぱりしたミントやユーカリ、気持ちを落ち着かせるラベンダーやカモミールなどがおすすめです。ベッドサイドのテーブルにディフューザーを置いておけば、ほのかな香りで心地よい睡眠に入れるのでは?
家の中に漂わせるだけで健康と能力がアップする9つの香り
暑い夏の夜を快適に過ごすために、さわやかな香りのアロマを使うのも効果的です。さっぱりしたミントやユーカリ、気持ちを落ち着かせるラベンダーやカモミールなどがおすすめです。ベッドサイドのテーブルにディフューザーを置いておけば、ほのかな香りで心地よい睡眠に入れるのでは?
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10. ベッドサイドテーブルはすっきりしていますか?
ベッドサイドにはあまりごちゃごちゃとものを置かず、すっきりとしつらえましょう。この夏、海で拾った貝殻をアレンジしたり、涼しげな色のポストカードを真っ白なフレームに入れたり、飾るアイテムを限定したうえで、自分だけのリラックス空間をつくりましょう。
寝室を快眠スペースにする10のコツ
ベッドサイドにはあまりごちゃごちゃとものを置かず、すっきりとしつらえましょう。この夏、海で拾った貝殻をアレンジしたり、涼しげな色のポストカードを真っ白なフレームに入れたり、飾るアイテムを限定したうえで、自分だけのリラックス空間をつくりましょう。
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7. 色の視覚効果を利用は心掛けています。
春秋はベージュ、夏は青、冬は濃いパープルのベッドリネンを使って視覚からの温度調整をしています。
季節ごとにベッドリネンを取り替えるのは視覚からの温度調整はもちろん、ちょっとした模様替えもでき、変化も楽しめますね。コメントありがとうございました。