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屋根のある和風の門にときめいて
日本の家と聞いて、どんな家を想像しますか? 門が出迎えてくれる和風住宅を思い描いた方はいるでしょうか? この記事では、日本家屋とともにある、懐かしくも新しい「屋根のある和風の門」に注目します。
小川のぞみ
2016年11月13日
ライター/コピーライター/アドバイザー。
日本・湘南エリアからアメリカ・カリフォルニア生活を経て、再び湘南エリアに在住。高断熱・高気密の長期優良住宅に居住しながら、インテリアや整理収納のアドバイス、住宅購入の相談やホームステージング(家具のコーディネートなど)に取り組む。
ライター/コピーライター歴は10年以上。ウェブサイトや雑誌、ECサイトや通販誌、広告媒体(商業施設の冊子やポスター、大手企業発行の会報誌など)にて企画から携わる。担当分野は、住宅、インテリア、教育、ファッション、ランジェリー、インタビュー取材など。スタイリストの経験も多数。
ライター/コピーライター/アドバイザー。
日本・湘南エリアからアメリカ・カリフォルニア生活を経て、再び湘南エリアに在住。高断熱・高気密の長期優良住宅に居住しながら、インテリアや整理収納のアドバイス、住宅購入の相談やホームステージング(家具のコーディネートなど)に取り組む... もっと見る
伝統的な日本の家には格別の美しさがあると思います。なかでも屋根のついた和の門が出迎えてくれるときは、特別な魅力を感じます。小さな日本家屋の風情すらある門は、家を守りながら引き立て、さらには中への期待感を高めてくれるからです。その凛とした佇まいは、家というものへのときめきの装置ともいえるでしょう。残念ながら最近は少なくなってきた屋根つきの和風門ですが、Houzzには定番から最近の傾向までが見られます。ジャパニーズテイストがお好きな方は、新築やリフォームの際に和風の門もいかがでしょうか。ぜひ参考にしてみてください。
そもそも門は、江戸時代までは庶民とは無縁のものでした。神社仏閣・武家・公家などのほんの一部の人たちだけにしか許されていなかったからです。いわば門を構えることはステータスでしたが、現代においてもそのイメージは引き継がれているといえるでしょう。屋根つきの門がある和風住宅は、比較的大きな敷地に立っています。
正面に立つと重厚感のある門に圧倒されつつも、格子越しに透けて見える中へと視線が移ります。この拒むような誘うような絶妙なデザインは、瓦屋根と格子が特徴の数寄屋門らしいものです。
こちらは既存のブロック塀を撤去し、風格のあるシンプルな数寄屋門を建てたリフォームの例です。ただのブロック塀よりも既存の家を格上げして見せてくれること間違いなしです。溢れる植栽とのコンビネーションでも、通り過ぎる人々にふくよかな和のイメージを与えています。
屋根つきの和風門に強い施工会社や工務店も多くありますが、一般的な住宅設備の会社でも取り扱いがあります。後付けも可能な、身近な設備ともいえるのです。
「ごめんください」と背をかがめて伺いたくなるような門構えです。自然素材を生かした和のデザインで統一されているかと思いきや、エクステリア専門の会社ならではのアイデアなのでしょうか、実は手前には今風のカーポートがあります。
防犯面に配慮したというシャッターつきのカーポートはとても現代的ですが、和風の門へと繋がるのが予想外です。屋根つきの門とカーポートのコンビは、リアルでとても参考になります。
街並みに貢献する美しい門です。片流れの屋根のような門は、数寄屋門よりさらに飾を排した簡潔さがあり、まさに侘び寂びを感じさせてくれます。
正面から向き合うと、やはり日本家屋を新築するなら、門はセットと思わせてくれるデザイン性があります。古き良き風情に凛とした空気が流れますが、どこかほっとするのも和風門の魅力です。
こちらの例も最近よく目にする片流れのデザインの門ですが、出入りの機能というよりは、目隠しとして建てたものです。
リビングの目隠しとして、門のようなルックスで塀のような役目をしているというユニークな例です。目隠しにお悩みの方は、和風の門もしくは和風の門のような塀も検討してみるのも面白いですね。片流れのデザインならスペースもとりません。
日本家屋だけでなく、和洋折中な家にも合いそうなシンプルな数寄屋門です。数寄屋の「数寄」は茶室風というだけでなく「好き」という解釈もあることから、デザインは様々です。自分好みの数寄屋門を設置するのも楽しいのではないでしょうか。
屋根つきの門というより、こちらは住宅の屋根と一体化した門です。このように屋根のある門は、デザインツールとしてとてもやりようがある、広がりをもたらしてくれるものにもなりえます。
屋根のある門を住宅デザインにとりいれたら、胸が高鳴るような面白い家ができると思いませんか?
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