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Houzzツアー:一人暮らしの賃貸アパートを、エクレクティック&ミニマルで心地よい家に
賃貸の部屋でも、自分らしく快適なインテリアをつくることは可能です。好きなものを厳選し、ミニマルだけどエクレクティックなスタイルを実現した、NYのセンスのいい一人暮らしをご紹介します。
Vanessa Brunner
2016年4月5日
「しばらくはこの賃貸の部屋に暮らそう」と決意したとき、自分らしい部屋にするにはどうしたらよいのだろう? ニューヨークのブルックリンにアパートを借りたケイトリン・モシューンさんも、この悩みに直面した。魅力的な部屋だけれど、終の棲家になるわけではない――だとすれば、大掛かりなことはしないで、心地良い部屋をつくりたいと考えるものだ。
モシューンさんは、ジュエリーやテキスタイルを手がけるデザイナーなので、色や質感、形のバランスをとるセンスは当然のことながら優れている。ロードアイランド・スクール・オブ・デザイン卒で、所有するアート作品やオブジェはどれも友人たちの作品だ。質のよい家具、カラフルなアート作品をアクセントにしながら、全体をミニマルにまとめることで、快適でクリエイティブで、模様替えや引っ越しのときにも面倒にならないスタイルのインテリアをつくりあげている。「こだわったわけではないのですが、本当に心地よい部屋なりました。インスピレーションも湧いてくる空間ですね」と彼女は話す。
どんなHouzz?
居住者:ケイトリン・モシューンさん
所在地:米国、ニューヨーク市ブルックリン区のワラバウト地区
規模:111平方メートル(2LDK)
モシューンさんは、ジュエリーやテキスタイルを手がけるデザイナーなので、色や質感、形のバランスをとるセンスは当然のことながら優れている。ロードアイランド・スクール・オブ・デザイン卒で、所有するアート作品やオブジェはどれも友人たちの作品だ。質のよい家具、カラフルなアート作品をアクセントにしながら、全体をミニマルにまとめることで、快適でクリエイティブで、模様替えや引っ越しのときにも面倒にならないスタイルのインテリアをつくりあげている。「こだわったわけではないのですが、本当に心地よい部屋なりました。インスピレーションも湧いてくる空間ですね」と彼女は話す。
どんなHouzz?
居住者:ケイトリン・モシューンさん
所在地:米国、ニューヨーク市ブルックリン区のワラバウト地区
規模:111平方メートル(2LDK)
これまで暮らした部屋とは違い、新しい住まいではミニマルなスタイルに。壁は白いまま使い、持ち物の多くは隠して収納。必要に応じてアート作品とテキスタイルをアクセントに使っている。
リビングダイニングが広いので、〈イケア〉のコの字型カウンタートップをダイニングテーブルにすることに。家具メーカーに務める友人にテーブルの脚部と、アンティークの椅子に混ぜても似合うベンチをつくってもらった。
リビングダイニングが広いので、〈イケア〉のコの字型カウンタートップをダイニングテーブルにすることに。家具メーカーに務める友人にテーブルの脚部と、アンティークの椅子に混ぜても似合うベンチをつくってもらった。
キャラメル色のサイドボードは、ブルックリンのヴィンテージショップで手に入れたもの。壁のアートのほとんどは友だちや友だちの友だちの作品だ。アートスクール出身の彼女は、新進作家たちの一点ものの作品を簡単に手に入れることができるのだ。
かつてはブルックリン海軍工廠のバーだった建物を、大家さんが大改修してアパートにした。不便なところも多少はあるが、ケイトリンさんは高い天井、ペンキを塗ったレンガの壁、大きな窓、ふんだんに入る自然光が気に入っている。リビングとダイニングがつながっているので、さらに開放感のある空間になっている。
ミニマリストなスタイルは、機能性を追求した結果だが、今ではとても気に入っている。ものを増やさなければ、いつか引っ越すときにも楽だし、何より掃除が簡単で助かるのだそう。
ヴィンテージの中東製カーペットでつくったクッションとストックホルムで買ったクッションを合わせて、空間に彩りを加えている。リビングの中心はこのソファベッド。ベッドルームのベッドと同じく、フレームは自作したもの。
明るい部屋ですくすくと育つ観葉植物が部屋を活き活きとさせてくれる。アームチェアは学生時代からつかっているもの。張り替えるまでしばらくは、モロッコ製ラグをかけて使うつもりだ。ラグは自分の店で扱っているもの。
モロッコ製ラグの上でくつろいでいるのは愛猫のジューダス君。後ろに見えるのは、ヴィンテージのデンマーク製サイドボード(前の写真のものとは別)で、お気に入りの家具の1つ。サイドボードの上には自分の店で扱っている1960年代の陶器や友人のアーティストたちの作品を飾っている。
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日当たりのよい、シンプルなしつらえのベッドルームは、家の中でいちばん好きな場所。居心地がよくてあたたかい部屋は、眠ることが大好きな彼女が、眠るために最適な空間としてつくったもの。「だらだら過ごすわけではありませんが、大切なプライベート空間です。」
低いフレームは自作。カラフルなキリムはネットのオークションで手に入れた。クラシックだがエクレクティックなスタイルにぴったりのリネンのベッドカバーも、自分の店で扱っているもの。
ベッドサイドの古いテーブルランプも、ネットオークションで手に入れたデンマークのヴィンテージ。壁にかけてあるアートワークはオリヴィア・ライトの作品。
ベッドルームの壁際の美しいベンチも自作。この部屋に引っ越してくるとき、新しい生活には不要な家具は思い切って処分した。これからは、何年も大切に使いたいと思うものにお金をかけていくつもりだ。「個性をつくりだしてくれるものが好き。特別に思えるものを身の回りに置きたいと思っています。」
いつかは引っ越すことになる賃貸の部屋だけれど、シンプルで居心地のよい部屋はまさに「家」と呼べる場所になっている。「この家で暮らすうちに、家を買いたいと思うようになりました。そのときには、自分のやりたいことを全部実現したいですね。きっと何ヵ月もかかるでしょうけれど」とモシューンさんは話してくれた。
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