内装・カーテンは? 壁紙やカーテンは空間の印象を変える大事な要素です。内装を決めるときには、ソファやクッションのファブリックカラーや家具デザインも考慮しながら選定するとよいでしょう。 インテリアは映画と同じ。空間のテーマと主役(見せたいアイテム)を決めると、イメージしやすくなります。 画像のように壁にアクセントカラーを採用するなら、カーテンやソファの色は抑えめなカラーを使うとすっきりまとまります。反対に目立たせると印象がガラリと変わります。 シンプルにまとめたいときには、壁は白やアイボリー系でまとめ、カーテンやファブリックにアクセントカラーを使うとよいでしょう。 好みが変わったときやシーズンごとにインテリアを変えたいときも、ファブリックの交換だけでよいのでストレスがありません。
ときには控えめな方が効果的なことを忘れない 家で自分らしさを出したいと思ったとき、強い主張をすることが必要とは限りません。実際、全体のデザインをシンプルにすることで、細部を華やかに飾る余地ができることも多いのです。 ドーソンさんは言います。「私は現在、廊下のデコレーションをしているところで、階段に色鮮やかな模様のランナーを敷きたい誘惑に駆られています。でも、そうすると廊下の装飾で、ほかにできることがとても限定されてしまうのはわかっています。頻繁に模様替えをするのが好きな私にとって、これは良い選択ではありません。控えめなランナーを選ぶことで、回りのスペースに模様や色を加えるのがずっと簡単になります」 「壁もかなりニュートラルな感じにしていて、強い色を使うのは避けています。私はコレクションをするのが大好きなので、版画や小物類を飾るという意味で、プレーンな背景がいちばん使いやすいのです。壁紙を使うとしたら、それ自体がポイントになるので、そこには何も飾りません。色を加えてインパクトを出したければ、それ以外のニュートラルな壁に引き受けてもらいます」
「流行に引きずられずにいるのは難しいです」とドーソンさんは言います。「私が今住んでいる家の内装について、唯一後悔しているのは、リビングスペースに非常に暗いグレーを使ったことです。とても人気のある色ですが、私の家族にとってはポジティブな色調ではありませんでした。晴れた日でさえ薄暗い感じがするので、誰もこの部屋を使いたがらないのです。ダークカラーのペイントはとても美しいと思いますが、個人の好みによります。私は、薄く明るい色の部屋にいる方が幸せだということがわかりました」 これにはダーレさんも同意見です。「今度は、単にそれが人気だからと変更するのではなく、自分自身と暮らし方に合ったデザインにしたいと思います」
近よく見かけるのは、腰板にきれいなグレーを使っている例です。壁の下半分など一部だけにグレーを取り入れることで、すっきりと見せることができ、部屋に安定感も生まれます。ラスティックスタイルやシャビーシック調のインテリアが好きな人なら、ここにウォームグレーを使ってみるのはいかがでしょう。クリームベージュのニュアンスの含まれた温かなグレーが、懐かしく優しげな印象を与えてくれます。
オフィスに似合う、硬質なダークグレー 色味をさらに濃くしたダークグレーが与えるのは、「ハード、シャープ、硬質、落ち着き」といったイメージ。黒に近い濃いグレーになっていくほど、その印象は強まります。 たとえば、家の中に仕事場をつくりたいなら、落ち着いた暗めのトーンのグレーを広くその空間に使うと、家と職場の線引きの役割を上手に果たしてくれます。グレーには苛立ちやストレスをやわらげる効果もあるので、仕事に集中しすぎて疲れたときは、伸びをしながら部屋の色を眺めるといいでしょう。自分のペースで仕事をする環境づくりにはぴったりの色です。
ベッドルームのグレーは落ち着きをもたらす色 やや強めのしっかりとしたグレーや、逆にごく淡いグレーでも、グレーは寝室をリラックスできる落ち着いた空間に仕上げてくれます。4つの壁面全部ではなく、1面だけグレーにペイントするのも軽快なイメージになるのでおすすめです。
リビングのグレーは安らぎを演出する色 淡くやさしいグレー、少しベージュの入ったグレージュを壁面全体にペイント。どんな色の家具でも合わせやすい色です。ダークブラウンでも、オークなどのライトベージュでもOK。額縁などに少しブラックを効かせると、空間が引き締まって見えます。
ネイビー
他の色と組み合わせやすい ニュートラルカラーであるグレージュはほとんどの色との相性が良く、個性的なアレンジが楽しめます。似たようなトーンで柔らかさを楽しむこともできれば、こちらのように強めの色と合わせたダイナミックなコントラストも素敵です。自由に楽しめるのは嬉しい特徴ですね。
Q