Houzzツアー:日本のミニマルな美がつくるスローで美しい生活
オーストラリアで最近発売されたスローな生活を紹介する本から、日本の影響を受けたという美しい家と暮らしをご紹介します。
Emily Hutchinson
2016年3月7日
カイ・リューさんはデザイナー兼キュレイター。18歳のときにマレーシアからアデレードに移住した。一緒に暮らすパートナーのニコル・パリガさんは、リューさんの仕事のマネージャーをしている。
この家の大部分にさまざまな無垢の木材が使われている。オーストラリアの建国初期の時代の家具やフォークアートを収集するうちに、リューさんは無垢材に惹かれるようになった。この家の白い壁に自然素材はよく映えるし、白と無垢材のコントラストがこの家全体の色のベースとなっている。
Photos by Sharyn Cairns, images excerpted from ‘The Kinfolk Home’ by Nathan Williams (Artisan Books). Copyright © 2015.
この家の大部分にさまざまな無垢の木材が使われている。オーストラリアの建国初期の時代の家具やフォークアートを収集するうちに、リューさんは無垢材に惹かれるようになった。この家の白い壁に自然素材はよく映えるし、白と無垢材のコントラストがこの家全体の色のベースとなっている。
Photos by Sharyn Cairns, images excerpted from ‘The Kinfolk Home’ by Nathan Williams (Artisan Books). Copyright © 2015.
インテリアはシンプルでエレガント。選びぬかれたものだけをかあっている。「家がすっきりと見えるとすれば、それぞれのアイテムにあるべき場所があるからでしょうね」とリューさんは言う。
マスターベッドルームにはとくに木を多用している。ベッドヘッドの上に飾った1930年代の日本の着物が、さりげなく個性をつくりだしている。壁に飾っているのは19世紀のそろばん。リューさんが特に大事にしているオーストラリアのフォークアートの作品だ。
デザイナーであるリューさんが自ら手がけた作品もある。アメリカンウォルナット材のベッドサイドテーブルとランプ、桑の木の皮から作った紙のシェードは、リューさんの職人技がつくりだした作品だ。
デザイナーであるリューさんが自ら手がけた作品もある。アメリカンウォルナット材のベッドサイドテーブルとランプ、桑の木の皮から作った紙のシェードは、リューさんの職人技がつくりだした作品だ。
陶器はリューさんとパリガさんの友人であるヘレン・フラーさんの作品。チーク材のボックスはコペンハーゲン旅行でパリガさんが買ってきたもの、椅子はデザイナーは不明だがデンマークのミッドセンチュリーのもの。
リューさんのミニマリストなスタイルは、ものが少なくても美しい空間をつくれることを教えてくれる。「好きではないものは遠ざけるのが得意なのかもしれません。それに、少ないもので幸せになれるタイプなんです」と話すリューさん。自分のスタイルは、ミッドセンチュリーモダンと日本の美をベースに、空間と光と素材を重視してできている、と話す。そして、このスタイルは、日本を旅し、日本のスタイルから影響を受けた父親から受け継いだものだ、とも。
静かな中庭はリューさんとパリガさんのお気に入りの場所だ。壁に囲まれた空間には安心感が感じられる。ここには、テーブル、チェア、壁の飾りなど、木がさらにたくさん使われている。きれいに刈り込んだ植木が、もともとはハードな印象の空間を緑で和らげているが、この家全体のすっきりと秩序のある雰囲気は崩れていない。
リューさんはここで一年中バーベキューを楽しむという。まさにリヴィングの延長といえる屋外空間だ。
リューさんはここで一年中バーベキューを楽しむという。まさにリヴィングの延長といえる屋外空間だ。
ネイサン・ウィリアムズ著『インテリアズ・フォー・スロー・リヴィング』(The Kinfolk Home; Interiors for Slow Living)
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リューさんとパリガさんの家はいかがでしたか? 感想を教えてください。
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