コメント
ニュートラルトーンの部屋に春らしさをプラスするインテリアテクニック10
穏やかなニュートラルカラーのハーモニーを崩さずに、さりげなく春の気分を部屋に呼び込む方法。
ブラッキン・ヘザー
2016年4月13日
Houzz contributor.
Home Life Style インテリア、収納空間デザイン。
「贅沢な時間を過ごせる、あなたらしい心地よい住まいづくり」をモットーに、一人ひとりの個性や「好き」を引き出しながらのインテリアのコーディネーション、
より快適な暮らしのためのライフスタイルに合わせた収納計画のご提案をいたします。
著書「ふつうの住まいでかなえる外国スタイルの部屋づくり(文藝春秋)
Interior decoration and storage space planning in Tokyo, Japan. English/Japanese bilingual, with interior design and decoration experience in Europe and Japan.
Houzz contributor.
Home Life Style インテリア、収納空間デザイン。
「贅沢な時間を過ごせる、あなたらしい心地よい住まいづくり」をモットーに、一人ひとりの個性や「好き」を引き出しながらのインテリアのコーディネーション、
より快適な暮らしのためのライフスタイルに合わせた収納計画のご提案をいたします。
... もっと見る
春になると、インテリアに明るい色をたくさん取り入れたい気分になる一方、グレーやベージュなど、彩度が低めの穏やかなニュートラルカラーが好きな私は、やっぱりどうしても、多くの色が氾濫した風景には少し戸惑ってしまいます。お花や果物など、自然界のきれいなカラーのものは少しぐらい飾っても、基本的に色は抑え気味のコーディネートが好きなのです。そういう方、結構いらっしゃるのではないかなと思います。
今の部屋の雰囲気が好きだから、これ以上あまり色は使いすぎたくない、でも春らしさは感じてみたい……そんなときにはどうしたらいいでしょうか。今回は、ニュートラルで穏やかな色づかいの部屋の中で、どんなふうに春らしさを取り入れればよいか、ぜひ使ってみたいテクニックをご紹介しましょう。
今の部屋の雰囲気が好きだから、これ以上あまり色は使いすぎたくない、でも春らしさは感じてみたい……そんなときにはどうしたらいいでしょうか。今回は、ニュートラルで穏やかな色づかいの部屋の中で、どんなふうに春らしさを取り入れればよいか、ぜひ使ってみたいテクニックをご紹介しましょう。
1. 純白のメリハリでさわやかさを
春のニュートラルトーン・コーディネートに欠かせないのは、さわやかさ。グレーやベージュが中心のトーンの中に、真っ白なアイテムを加えてみましょう。はっきりした真っ白でコントラストをつけるだけで、部屋全体にメリハリとフレッシュさを与えてくれ、一気に春らしい明るさになります。
春のニュートラルトーン・コーディネートに欠かせないのは、さわやかさ。グレーやベージュが中心のトーンの中に、真っ白なアイテムを加えてみましょう。はっきりした真っ白でコントラストをつけるだけで、部屋全体にメリハリとフレッシュさを与えてくれ、一気に春らしい明るさになります。
2. 質感で春らしさをプラスする
春になったらインテリアファブリックも「衣替え」したいですね。冬の間、活躍してくれていたウールやファー、ベルベットのような厚手の素材を、コットンやリネンなど、軽めのものに取り替えましょう。
とても目を惹く、編み目の粗いこのブランケットは、一見重たそうに見えますが、軽やかな色と素材で、太い糸でざっくり編んだ質感が春にぴったりです。この一枚が加わったことで、部屋の雰囲気が軽やかに、春らしく変身しています。
春になったらインテリアファブリックも「衣替え」したいですね。冬の間、活躍してくれていたウールやファー、ベルベットのような厚手の素材を、コットンやリネンなど、軽めのものに取り替えましょう。
とても目を惹く、編み目の粗いこのブランケットは、一見重たそうに見えますが、軽やかな色と素材で、太い糸でざっくり編んだ質感が春にぴったりです。この一枚が加わったことで、部屋の雰囲気が軽やかに、春らしく変身しています。
広い面積を占めるラグやカーペットは、部屋全体の雰囲気に大きく影響します。同じニュートラルトーンでも、質感の違うラグに替えるだけで、途端に春の表情に。冬の間、ダーク系の色の毛足の長いラグを使っていたのなら、明るい色の薄くて軽いラグにすれば、部屋も気分もリフレッシュ。涼しげなコットンや、ザラッとしたジュート素材などは、春から夏にかけての季節にぴったりです。
3. はっきりした柄を取り入れる
同じようなニュートラルな色調のアイテムを重ねていくうちに、いつの間にかメリハリがなくなり、なんとなくフラットでぼやけた印象になってしまうことはありませんか。ニュートラルトーン好きが陥りやすいそんな状態のときに、助けになるのが柄のアイテムです。同じニュートラルトーンでも、白など少し明るめの色も入った、はっきりした柄を加えると、部屋にメリハリや立体感、そして個性が加わります。
同じようなニュートラルな色調のアイテムを重ねていくうちに、いつの間にかメリハリがなくなり、なんとなくフラットでぼやけた印象になってしまうことはありませんか。ニュートラルトーン好きが陥りやすいそんな状態のときに、助けになるのが柄のアイテムです。同じニュートラルトーンでも、白など少し明るめの色も入った、はっきりした柄を加えると、部屋にメリハリや立体感、そして個性が加わります。
4. きれいな色を小さな面積で
ソファのクッションなど、小物にきれいなアクセントカラーを取り入れると、そのシーンがパッと明るくなるはず。優しいピンクやイエロー、さわやかなグリーン、深みのあるラベンダーなど、春のお花を思わせるような色を選び、ごく小さな面積でワンポイントにするのがコツです。
ソファのクッションなど、小物にきれいなアクセントカラーを取り入れると、そのシーンがパッと明るくなるはず。優しいピンクやイエロー、さわやかなグリーン、深みのあるラベンダーなど、春のお花を思わせるような色を選び、ごく小さな面積でワンポイントにするのがコツです。
5. ニュートラルトーンになじむやわらかなアクセント色を
アクセントにする色を、あまりはっきり際立たせずやわらかなトーンにするのもよいアイデアです。たとえば、若葉や新芽など、自然界でも春の色である淡いグリーンはいかがでしょう。淡く、少しオリーブがかったグリーンのゼブラ柄の椅子は、ベージュを基調とした書斎の中で違和感なく溶け込んでいます。よく見ると、背面の壁も軽やかなごく淡いグリーン。ニュートラルトーンからあまり離れない色で、椅子とさりげなくマッチングさせています。
アクセントにする色を、あまりはっきり際立たせずやわらかなトーンにするのもよいアイデアです。たとえば、若葉や新芽など、自然界でも春の色である淡いグリーンはいかがでしょう。淡く、少しオリーブがかったグリーンのゼブラ柄の椅子は、ベージュを基調とした書斎の中で違和感なく溶け込んでいます。よく見ると、背面の壁も軽やかなごく淡いグリーン。ニュートラルトーンからあまり離れない色で、椅子とさりげなくマッチングさせています。
このベッドルームのアクセントに使われている、ブルーグレーのような、少しグレーがかったパステルトーンは、グレーや白ベースのニュートラルトーンに自然となじみ、上品なアクセントになってくれます。同じようなグレイッシュトーンのピンクも加えたことでより春らしく、優しさと華やかさも感じられます。
グレーを使っても暗い部屋にならないテクニックとは?
グレーを使っても暗い部屋にならないテクニックとは?
6. グレー+ベージュを美しく重ねる
ところで、この数年間、グレーの人気は衰えないどころか、ベースカラーや穏やかなアクセントカラーとして、ますますポピュラーになっています。少し前まではニュートラルトーンの代表といえばベージュだったのが、今はグレーに変わりつつあるとも言えるでしょう。西洋ではGrey is the new beige(グレーは今時のベージュ)とも言われているほどです。
とはいえ、ベージュがもう古いというわけではありません。こちらのベッドルームのように、あえてグレーと組み合わせるのも新鮮です。たとえば、ベージュや白を基調にしていた部屋に優しいグレーをプラスして、少し「クール感」を加えてみると、今らしい気分と春らしさが表現できると思います。
ところで、この数年間、グレーの人気は衰えないどころか、ベースカラーや穏やかなアクセントカラーとして、ますますポピュラーになっています。少し前まではニュートラルトーンの代表といえばベージュだったのが、今はグレーに変わりつつあるとも言えるでしょう。西洋ではGrey is the new beige(グレーは今時のベージュ)とも言われているほどです。
とはいえ、ベージュがもう古いというわけではありません。こちらのベッドルームのように、あえてグレーと組み合わせるのも新鮮です。たとえば、ベージュや白を基調にしていた部屋に優しいグレーをプラスして、少し「クール感」を加えてみると、今らしい気分と春らしさが表現できると思います。
7. 季節の花をアクセントに
アクセントカラーを取り入れる最も簡単な方法は、春のお花を飾ることかもしれません。色の好き嫌いはあるとしても、ニュートラルカラーが背景であれば、どんな色の花でも失敗することはありません。
アクセントカラーを取り入れる最も簡単な方法は、春のお花を飾ることかもしれません。色の好き嫌いはあるとしても、ニュートラルカラーが背景であれば、どんな色の花でも失敗することはありません。
エレガントで落ち着いた大人っぽい雰囲気を目指すのであれば、白い花を飾ってみましょう。グレーやベージュを基調とした空間を背景にすると、真っ白な花は1. の真っ白のアイテムの効用と同じく、ニュートラルトーンの空間をフレッシュに引き立ててくれます。
8. 野菜や果物を飾る
大きなボウルや器に、季節の野菜や果物をアレンジするのも素敵なアイデア。果物を飾ることはあっても、野菜を飾るといった発想はあまりないかもしれませんね。キッチンカウンターの上など、すぐに手の届く場所に置いておけば実用的でもあり、ナチュラルでさりげないデコレーションになります。
大きなボウルや器に、季節の野菜や果物をアレンジするのも素敵なアイデア。果物を飾ることはあっても、野菜を飾るといった発想はあまりないかもしれませんね。キッチンカウンターの上など、すぐに手の届く場所に置いておけば実用的でもあり、ナチュラルでさりげないデコレーションになります。
9. アウトドアの雰囲気を演出
ぽかぽかした春の日差しを取り入れ、外の雰囲気を強調するのもよい方法。こちらは、古い建具や床のタイル、ブリキのアイスバケツ、錆びたランターンなど、アウトドアを感じさせるさまざまな質感が組み合わさった、まるでサンルームのようなリビング。ベンチに掛けたコットンの洗いざらしのブランケットやクッションが、春らしいさわやかさを与えています。
ぽかぽかした春の日差しを取り入れ、外の雰囲気を強調するのもよい方法。こちらは、古い建具や床のタイル、ブリキのアイスバケツ、錆びたランターンなど、アウトドアを感じさせるさまざまな質感が組み合わさった、まるでサンルームのようなリビング。ベンチに掛けたコットンの洗いざらしのブランケットやクッションが、春らしいさわやかさを与えています。
自然界が最も美しいこの季節、お部屋の中に飾るグリーンを増やすだけでも、外の世界と家の中との距離がぐんと縮まります。インテリアグリーンは、季節感を呼び込む心強いパートナーです。
10. 写真をフォーカルポイントに
フォトフレームは、写真を入れ替えるだけで簡単に季節感が出せるアイテムです。ニュートラルトーンの空間では、写真の色もかなり目立つ部分。それを上手に利用して、フレームやマットはすっきりした白や黒などでシンプルに統一し、中身は季節感を感じられるスナップや、春らしい色彩を中心にした写真、またはポストカードを飾ってみてはいかがでしょう。写真をたくさん1か所にまとめると、素敵なフォーカルポイントにもなります。
インテリアデザイナー・コーディネーターを探す
フォトフレームは、写真を入れ替えるだけで簡単に季節感が出せるアイテムです。ニュートラルトーンの空間では、写真の色もかなり目立つ部分。それを上手に利用して、フレームやマットはすっきりした白や黒などでシンプルに統一し、中身は季節感を感じられるスナップや、春らしい色彩を中心にした写真、またはポストカードを飾ってみてはいかがでしょう。写真をたくさん1か所にまとめると、素敵なフォーカルポイントにもなります。
インテリアデザイナー・コーディネーターを探す
おすすめの記事
インテリア
カラーマイスターが教えるインテリアのつくり方!部屋別記事まとめ
住宅や店舗、職場環境のカラープランニングなどを手がけるカラーマイスターが、インテリアの色使いについてアドバイスしてきたシリーズ。これまでご紹介した記事を、部屋別にまとめてお届けします。
続きを読む
インテリア
インテリアの色と照明の光の色の関係
文/カツウラアキツ
壁の色を選ぶ際は、昼間の自然光だけでなく、夜の照明に照らされたときの見え方を意識することも大切です。電球色、昼白色、昼光色の照明が、空間のベースカラーにもたらす影響を知っておきましょう。
続きを読む
Houzzツアー (お宅紹介)
建築家兼インテリアデザイナーが教える、曲線と色を使いこなす方法
ストライプ、薄紫の天井、そしてアーチが溢れる内装。伝統ある家を改装するにあたって、デザイナーが使った効果的なアクセントをご紹介します。
続きを読む
トレンド
2023年のトレンドカラーは深紅色!インテリアにどう取り入れる?
パントン社の2023年トレンド色は「Viva Magenta(ビバ・マゼンタ)」に決定。Houzzの専門家にインテリアに取り入れる方法を聞きました。
続きを読む
寝室の記事
カラーベッドリネンで楽しむ寝室のインテリア
シーツや掛け布団等、ベッドリネンの色といえば清潔感のある白が王道ですが、最近ではいろいろな色・柄のものが増えています。カラーベッドリネンを取り入れて、季節感のある寝室インテリアを楽しんでみませんか?
続きを読む
インテリア
秋冬に活躍させたいインテリアの色、オリーブグリーンの使い方
さまざまなトーンのグリーンがある中で、秋冬らしいグリーンといえばオリーブグリーン。そのバリエーションと、インテリアに取り入れる際のおすすめ配色をご紹介します。
続きを読む
トレンド
欧州見本市で見つけた2023年のトレンドを、日本の住まいに取り入れる方法
文/あみむらまゆみ
ついにカラフルな色が戻って来ました!インテリアデザイナーの網村眞弓さんが、最新トレンドを日本の住まいに応用するヒントを紹介します。
続きを読む