素敵な窓辺と暮らそう!3:ウィンドウトリートメントの種類を知る
カーテン、シェード、スクリーン、ブラインドなど、基本的なウィンドウトリートメントの種類を改めておさらい。ご自分にぴったりのタイプを選ぶための保存版にしてくださいね!
窓辺の装飾、ウィンドウトリートメントには、実にさまざまな種類があります。機能性や装飾性の目的に応じて適切なスタイルを選んで組み合わせることが、素敵な窓辺への近道です。
今回は、ご自分に合ったタイプや組み合わせ方法をきちんと選ぶために必要な知識として、まずはウィンドウトリートメントの種類とそのデザイン、素材、機能的な特徴をおさらいしてみたいと思います。
今回は、ご自分に合ったタイプや組み合わせ方法をきちんと選ぶために必要な知識として、まずはウィンドウトリートメントの種類とそのデザイン、素材、機能的な特徴をおさらいしてみたいと思います。
素敵な景色が映え、風や空気感まで伝わるような、さわやかな色づかいの「ハトメスタイル」のカーテン。
どうすればこんなに素敵な窓辺になるのでしょう。同じカーテンを真似しておさめてみても、なかなか同じように素敵にならないのはなぜでしょう。
それは、お部屋の条件や必要な機能、希望のスタイルなどによって、適切な種類を選ぶ、という段階をしっかり踏んでいないからかもしれません。
そこで今回は、代表的なウィンドウトリートメントの種類のいくつかをご覧いただきたいと思います。
どうすればこんなに素敵な窓辺になるのでしょう。同じカーテンを真似しておさめてみても、なかなか同じように素敵にならないのはなぜでしょう。
それは、お部屋の条件や必要な機能、希望のスタイルなどによって、適切な種類を選ぶ、という段階をしっかり踏んでいないからかもしれません。
そこで今回は、代表的なウィンドウトリートメントの種類のいくつかをご覧いただきたいと思います。
カーテン
ウィンドウトリートメントの種類の中で、最も一般的なのがカーテンです。
厚手から中厚手のものを「ドレープカーテン」、薄手で透過性のあるものを「シアーカーテン」といいます。
カーテンは、装飾性の自由度が高い一方で、さまざまな機能を併せ持っています。
採光と遮光、通風と機密・断熱、吸音と遮音・防音、眺望と遮視・遮蔽といった相反する機能に対応することができます。
ウィンドウトリートメントの種類の中で、最も一般的なのがカーテンです。
厚手から中厚手のものを「ドレープカーテン」、薄手で透過性のあるものを「シアーカーテン」といいます。
カーテンは、装飾性の自由度が高い一方で、さまざまな機能を併せ持っています。
採光と遮光、通風と機密・断熱、吸音と遮音・防音、眺望と遮視・遮蔽といった相反する機能に対応することができます。
ローマンシェード(シャープスタイル)
ファブリックを仕立てたシェード(幕体)を、メカ(昇降器具)を利用して上下に開閉するのが「ローマンシェード」です。カーテンとコーディネートした生地などで作ることができ、ファブリックの特性や風合い、柔らかさを活かして、多彩なスタイルが楽しめるのが特徴です。
写真は、ピッチ(たたみ上がりの幅)ごとにシェーパー(細長いバー)を入れた「シャープスタイル」。横のラインが強調されるので、モダンな印象のスタイルに適しています。
横長の連窓には、ドレープ生地とコーディネートしたカラーシアーで切り替えて、アクセントをつけることも可能です。
ファブリックを仕立てたシェード(幕体)を、メカ(昇降器具)を利用して上下に開閉するのが「ローマンシェード」です。カーテンとコーディネートした生地などで作ることができ、ファブリックの特性や風合い、柔らかさを活かして、多彩なスタイルが楽しめるのが特徴です。
写真は、ピッチ(たたみ上がりの幅)ごとにシェーパー(細長いバー)を入れた「シャープスタイル」。横のラインが強調されるので、モダンな印象のスタイルに適しています。
横長の連窓には、ドレープ生地とコーディネートしたカラーシアーで切り替えて、アクセントをつけることも可能です。
ローマンシェード(バルーンスタイル)
シェードを上げていくと、バルーン(風船)のように、ボトムが丸く変形しながらたたみ上がるのが、「バルーンスタイル」のローマンシェードです。
写真は、トップ部分にボックスプリーツを取り、ボトムにフリンジをあしらった「バタフライバルーンスタイル」。エレガントやクラシックテイストに向いた、華やかなスタイルです。
シェードを上げていくと、バルーン(風船)のように、ボトムが丸く変形しながらたたみ上がるのが、「バルーンスタイル」のローマンシェードです。
写真は、トップ部分にボックスプリーツを取り、ボトムにフリンジをあしらった「バタフライバルーンスタイル」。エレガントやクラシックテイストに向いた、華やかなスタイルです。
同じバルーンスタイルでもプリーツの数と分量を減らすと、こんなにシンプルでさりげないスタイルに。コンテンポラリーな空間に、やわらかなやさしさをプラスします。
ロールスクリーン
ファブリックや和紙などを使い、表面を加工したフラットな窓掛けの総称が「スクリーン」です。
フラットなスクリーンを上部のパイプ(メカ)で巻き取って上下に開閉させるのが、おなじみの「ロールスクリーン」。このうち、光を透過する部分と透過しない部分を組み合わせたスクリーンを「調光式ロールスクリーン」といいます(写真)。生地の重なり具合により、室内に取り入れる光の量を細かく調整できるのが特徴です。
ファブリックや和紙などを使い、表面を加工したフラットな窓掛けの総称が「スクリーン」です。
フラットなスクリーンを上部のパイプ(メカ)で巻き取って上下に開閉させるのが、おなじみの「ロールスクリーン」。このうち、光を透過する部分と透過しない部分を組み合わせたスクリーンを「調光式ロールスクリーン」といいます(写真)。生地の重なり具合により、室内に取り入れる光の量を細かく調整できるのが特徴です。
プリーツスクリーン
スクリーンにはほかに、写真のように特殊なプリーツ加工が施された「プリーツスクリーン」があります。
素材はファブリックのほか、和紙のような不織布などが使われ、障子のような雰囲気もあるため、和室にも多く取り入れられています。
スクリーンにはほかに、写真のように特殊なプリーツ加工が施された「プリーツスクリーン」があります。
素材はファブリックのほか、和紙のような不織布などが使われ、障子のような雰囲気もあるため、和室にも多く取り入れられています。
一見 プリーツスクリーンと同じような外観ですが、二重にしたスクリーンの断面形状が蜂の巣(ハニカム)状に仕立てられた「ハニカムスクリーン」もあります。これは、間に空気の層ができるため、遮熱や断熱効果が高いので注目されています。
パネルスクリーン
スクリーンのうち唯一、左右に開閉するのが「パネルスクリーン」です。
ファブリックで仕立てたフラットなスクリーン(パネル)をレールに吊るし、水平方向にスライドさせて開閉します。シンプルにファブリックの重なりの美しさを楽しんだり、パネルごとに色やデザインを変えてコーディネートを楽しむこともできます。
スクリーンのうち唯一、左右に開閉するのが「パネルスクリーン」です。
ファブリックで仕立てたフラットなスクリーン(パネル)をレールに吊るし、水平方向にスライドさせて開閉します。シンプルにファブリックの重なりの美しさを楽しんだり、パネルごとに色やデザインを変えてコーディネートを楽しむこともできます。
ベネシャン ブラインド
ブラインドの中で最もポピュラーなのが、横長の羽根(スラット)を上下に開閉するアルミ製スラットの「ベネシャンブラインド」です。遮蔽や遮熱、調光機能に優れ、カラーバリエーションも豊富です。
ブラインドの中で最もポピュラーなのが、横長の羽根(スラット)を上下に開閉するアルミ製スラットの「ベネシャンブラインド」です。遮蔽や遮熱、調光機能に優れ、カラーバリエーションも豊富です。
ウッド ブラインド
天然素材の質感や重厚感を持つ木製のスラットが組まれた「ウッドブラインド」も定番的な人気があります。インテリアのグレードが上がるうえ、木製スラットは静電気が発生しにくいので、ほこりやちりがつきにくく、メンテナンスしやすいという利点があります。
こちらもあわせて
ウッドブラインドの写真を見る
天然素材の質感や重厚感を持つ木製のスラットが組まれた「ウッドブラインド」も定番的な人気があります。インテリアのグレードが上がるうえ、木製スラットは静電気が発生しにくいので、ほこりやちりがつきにくく、メンテナンスしやすいという利点があります。
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バーチカル ブラインド
縦長の羽根(ルーバー)が並んだブラインドを、「バーチカル(縦型)ブラインド」といいます。
バトンやコード、チェーンなどで左右に開閉を行います。ルーバーがつくり出す連続した垂直ラインが、モダンなイメージを演出します。
写真の事例は、ルーバーごとにカラーコーディネートすることで、障子のある和モダンな空間に合わせています。
ウィンドウトリートメントの選択肢の多さを実感していただけましたか?
これらは単独でももちろんですが、適切に組み合わせると、機能的にも装飾的にもさらに満足度の高いインテリアが実現します。
次回は、その組み合わせ例をたっぷりご紹介します。どうぞお楽しみに!
参考:『窓装飾プランナーBOOK』(日本インテリアファブリックス協会)、『インテリアスタイリング事典』(塩谷博子著、川島インターナショナル)
こちらの記事もおすすめ:
素敵な窓辺と暮らそう!1:「バランス」の活用法
素敵な窓辺と暮らそう!2:空間の「カラースキーム」
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バトンやコード、チェーンなどで左右に開閉を行います。ルーバーがつくり出す連続した垂直ラインが、モダンなイメージを演出します。
写真の事例は、ルーバーごとにカラーコーディネートすることで、障子のある和モダンな空間に合わせています。
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これらは単独でももちろんですが、適切に組み合わせると、機能的にも装飾的にもさらに満足度の高いインテリアが実現します。
次回は、その組み合わせ例をたっぷりご紹介します。どうぞお楽しみに!
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素敵な窓辺と暮らそう!1:「バランス」の活用法でもあるように、「カーテン」と言うくくりの中だけでも、バランスのバリエーションを含めていくと、更に細分化されてきます。
最近の建築事例などでも、モダン、シンプル、と言った需要が多い事とは思いますが、そうなるほど、窓装飾もシンプルになってきている傾向なのでしょうか。
一部輸入住宅系の住宅のお客様では、照明はシャンデリア、家具はロココ調、となってくると、窓装飾は豊かなドレープのあるスワッグ&テールなどがリビングを装う事が多いようです。
最近のオシャレな装飾では、ベネシャンブラインドや、ロールスクリーンなどにもファブリックを使って、もう一味加えた窓装飾もあります。
窓装飾の専門家は、より多くのバリエーションを取り入れていきたいものですネ♪。
バランスのバリエーションなどには、私のアイデアブックなども、是非参考になさってくださいませ♪。
DRAPERY ドレーパリー様、早速のコメントをありがとうございました。
モダン、シンプル傾向は日本の住宅に融合しやすいので根強いですが、一方で「マキシマリズム」なインテリアが注目されているように、ウィンドウトリートメントも二極化していますよね。
プロはこうした多様性に応えられるよう、日々情報をアップデートして勉強しなければなりません。
ウィンドウトリートメントは本当に奥が深く、今回のテーマだけでも長くなってしまったので、実は2回に分けることになりました。
少しずつですが、ウィンドウトリートメントの楽しさをお伝えできれば幸いです。
後半が間もなく公開されますのでどうぞお楽しみに!