Houzzツアー:風水をとりいれたリノベーションで、爽やかな気の流れる家に
インテリアデザイナーの夫妻が1950年代築の家を購入してリノベーション。風水師のアドバイスも参考にして、ポジテイブな気の流れる明るくて爽やかな住空間に。
Houzz
2016年2月7日
ベッドリネンのデザイナーであるトレイシー・エリスさんは、メルボルンにあるこの家を買ったときから、家のたたずまいに特別な何かを感じていた。ヴィクトリア様式、エドワード様式、カリフォルニア風や現代的な住宅が並ぶ街並みのなかで、一際美しいミッドセンチュリーの家。光あふれる明るい家である以外にも、とても気に入っている理由がたくさんある。「このあたりの他の家と違って、この家は通りのほうではなくご近所の家のほうを向いています。それに、屋外スペースもたくさんあるし、キッチンも素敵です。これまで夫婦で集めてきたアボリジニのコレクションも、家の大事な一部になっています」とトレイシーさん。
どんなHouzz?
居住者:トレイシー・エリスさんと夫のデイヴィッド・エリスさん、犬のマックス君
所在地:ヴィクトリア州メルボルン
規模:186平方メートル
特徴:この家を設計したのは、オーストラリアのモダニスト建築の代表的建築家で1956年のメルボルン・オリンピックのプールを設計したジョン&フィリス・マーフィー。
どんなHouzz?
居住者:トレイシー・エリスさんと夫のデイヴィッド・エリスさん、犬のマックス君
所在地:ヴィクトリア州メルボルン
規模:186平方メートル
特徴:この家を設計したのは、オーストラリアのモダニスト建築の代表的建築家で1956年のメルボルン・オリンピックのプールを設計したジョン&フィリス・マーフィー。
トレイシーさんは、リビングにあったフランス式ドア(床面まである両開きの窓でそのまま外に出られる)を撤去して引戸にし、アウトドアデッキとリビングを一体として使えるようにした。
「デッキのリノベは大変でした。ヤナギの木がポイントなので、ダメージを与えないように最新の注意を払いましたね。1954年に植えられたもので、写真のように今もこの家の植裁の大切な一部なんです」とトレイシーさん。
「デッキのリノベは大変でした。ヤナギの木がポイントなので、ダメージを与えないように最新の注意を払いましたね。1954年に植えられたもので、写真のように今もこの家の植裁の大切な一部なんです」とトレイシーさん。
床は、デッキ部分は明るい色、リビングは暗めの色で仕上げ、屋内と屋外をさりげなく区別している。
リビングは屋外に対して開いているが、家の内部には引戸を設けてプライベート感のある個室をつくっている。「LDKを一体化するオープンプランは好きですが、それぞれに目的のある個室も欲しいと思ったんです」とトレイシーさん。
リビングは屋外に対して開いているが、家の内部には引戸を設けてプライベート感のある個室をつくっている。「LDKを一体化するオープンプランは好きですが、それぞれに目的のある個室も欲しいと思ったんです」とトレイシーさん。
この家に引っ越してくる前に、夫妻はある風水師と知り合いになった。「ここはとてもいい気が流れているから、きっと幸せに暮らせる家になる、と彼女が言ってくれたんです。同時に、もっと気の流れがよくなるように、ドアが開く方向や、ドアの位置など変えたほうがいいところも指摘してくれました」とトレイシーさん。
床にキズがあれば、それは犬のマックスくんのしわざ。というのも、夫妻は屋内では靴を脱いで生活しているからだ。
壁に塗ったニュアンスのある白も、トレイシーさんが考えぬいて選んだ色だ。
壁に塗ったニュアンスのある白も、トレイシーさんが考えぬいて選んだ色だ。
キッチンは夫妻がいちばん長い時間を過ごす場所。トレイシーさんは料理が大好きで、家の中心であるこのキッチンで、家族のためにさまざまな料理をつくる。
「夫と私は、インテリアデザイン事務所を経営していて、家でも仕事の話をします。キッチンアイランドに二人で集まり、雑誌や本、パソコンを見ながら話しこむことはいつものことですね」とトレイシーさん。
後悔していることがあるとすれば、アイランドにパソコン用のコンセントをつけるのを忘れたこと。
後悔していることがあるとすれば、アイランドにパソコン用のコンセントをつけるのを忘れたこと。
風水に従って、ダイニングテーブルはウォルナット材にして、ダイニングキッチンに自然な気が流れこむようにしたんです。前の家は真っ白でミニマルなインテリアだったのですが、今回は全部白にしなくてよかったと思っています。」
写真はホームオフィス。「今は、ヴィクトリア州キネトンに自分たち用のカントリーハウスを計画中で、ホームオフィスは普段は見本や図面でいっぱいですが、撮影用に少し整理しました」とトレイシーさん
ホームオフィスには、雑誌や旅行関連の本がたくさんある。「いつも次の旅先をどこにしようかと考えているんです。」
壁にかかっている抽象画はトレイシーさんのお母さまのロビン・ドノヴァンさんの作品。モノクロのスペースに色と質感を加えるアクセントになっている。
ホームオフィスには、雑誌や旅行関連の本がたくさんある。「いつも次の旅先をどこにしようかと考えているんです。」
壁にかかっている抽象画はトレイシーさんのお母さまのロビン・ドノヴァンさんの作品。モノクロのスペースに色と質感を加えるアクセントになっている。
夫妻のお気に入りは、赤と白の大胆な模様が印象的な作品。アボリジニのアーティスト、ミトジリ・ナプルラが描いたものだ。「深みのある、豊かな赤ですよね」とトレイシーさん。夫妻の結婚1周年の記念に買ったもの。
ダブルシンクをフローティングスタイルで設置したことで、マスターバスルームは機能的で効率的な空間になっている。
ベッドリネンのデザイナーであるトレイシーさんだが、ベッドルームは意外にもカジュアルなスタイルだ。ベッドサイドの明かりはテーブルランプではなくペンダントにして、目線を上のほうに誘導してしる。ベッドサイドテーブルの代わりにイームズ・チェアを使い、スタイリッシュにまとめている。座面に本などを気軽に置けるので、とても使いやすい。
「ベッド周りに布をたくさん使うのが好き。自分用のリネンとしては、ぱりっと堅いものより、肌なじみのするものが好きですね。アイロンもかけないんです」とトレイシーさん。
マックス君がいるベッドはゲスト用。元気が湧いてくるルビーレッドのリネンがポイントだ。
マックス君がいるベッドはゲスト用。元気が湧いてくるルビーレッドのリネンがポイントだ。
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