知って楽しむ、壁紙のパターン:表情豊かなストライプ&ボーダー
小さな場所や1面だけ貼るアクセントウォールの人気、多彩な輸入壁紙や手軽に貼れるDIY壁紙の普及などによって、好みの柄を壁に取り入れる人が増えてきました。春に向け、壁紙のパターンの数々を解説するシリーズ記事、今回はストライプとボーダーです。
ブラッキン・ヘザー
2016年2月6日
Houzz contributor.
Home Life Style インテリア、収納空間デザイン。
「贅沢な時間を過ごせる、あなたらしい心地よい住まいづくり」をモットーに、一人ひとりの個性や「好き」を引き出しながらのインテリアのコーディネーション、
より快適な暮らしのためのライフスタイルに合わせた収納計画のご提案をいたします。
著書「ふつうの住まいでかなえる外国スタイルの部屋づくり(文藝春秋)
Interior decoration and storage space planning in Tokyo, Japan. English/Japanese bilingual, with interior design and decoration experience in Europe and Japan.
Houzz contributor.
Home Life Style インテリア、収納空間デザイン。
「贅沢な時間を過ごせる、あなたらしい心地よい住まいづくり」をモットーに、一人ひとりの個性や「好き」を引き出しながらのインテリアのコーディネーション、
より快適な暮らしのためのライフスタイルに合わせた収納計画のご提案をいたします。
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ストライプやボーダーは時代を問わず、さまざまなスタイルのインテリアで使い続けられてきた、まさにタイムレスな柄。トラディショナルからコンテンポラリーまで、どんなスタイルにでも合わせやすいパターンです。デザインの多様性とシンプルですっきりしたラインが長く続く人気の理由だと思います。
ストライプとボーダーのもうひとつの特徴は、部屋の広さの感じ方を変えてくれる効果があることです。横縞の服を着たらなんとなく太って見えてしまったり、縦縞を着るとやせて見えたり、すらっと背が高く見えたりするということを、多くの女性がご存じでしょう。それと同じく、インテリアでも使い方によって、ボーダーは横の広がりを強調して部屋を広く見せたり、縦縞は高さを強調し、天井を実際より感じさせるなどの効果があります。細長い部屋の短い壁だけにボーダーの壁紙を貼れば、部屋の幅が少し広く見えたり、天井の低い部屋に縦縞を使えば天井の圧迫感がなくなるといった、部屋の形のちょっとした問題も改善できるのが、縞模様のマジックです。
今回は広さの印象を変えるだけではなく、インテリアのイメージづくりとしてもぜひ使ってみたい、ストライプ&ボーダーの壁紙の素敵な部屋をご紹介します。
ストライプとボーダーのもうひとつの特徴は、部屋の広さの感じ方を変えてくれる効果があることです。横縞の服を着たらなんとなく太って見えてしまったり、縦縞を着るとやせて見えたり、すらっと背が高く見えたりするということを、多くの女性がご存じでしょう。それと同じく、インテリアでも使い方によって、ボーダーは横の広がりを強調して部屋を広く見せたり、縦縞は高さを強調し、天井を実際より感じさせるなどの効果があります。細長い部屋の短い壁だけにボーダーの壁紙を貼れば、部屋の幅が少し広く見えたり、天井の低い部屋に縦縞を使えば天井の圧迫感がなくなるといった、部屋の形のちょっとした問題も改善できるのが、縞模様のマジックです。
今回は広さの印象を変えるだけではなく、インテリアのイメージづくりとしてもぜひ使ってみたい、ストライプ&ボーダーの壁紙の素敵な部屋をご紹介します。
インパクトの強い、鮮やか色のストライプ
赤、青、白を使った、トラッドな柄の壁紙。どこか懐かしく、それでいて新鮮さも感じられる柄です。はっきりとした色と柄がさわやかで、ダイニングやホールで使っても楽しそうな壁紙ですが、ティーンエイジャーの部屋にも向きそうなデザインと色合いです。
赤、青、白を使った、トラッドな柄の壁紙。どこか懐かしく、それでいて新鮮さも感じられる柄です。はっきりとした色と柄がさわやかで、ダイニングやホールで使っても楽しそうな壁紙ですが、ティーンエイジャーの部屋にも向きそうなデザインと色合いです。
思い切って赤のツートーンの壁紙を部屋の1か所に貼ってみてはいかがでしょう? ダークピンクのソファやクッションと赤の壁を合わせるとは大胆な発想。でも温かみがあって、どこか居心地よさが感じられますね。赤は遠慮しながらではなく、堂々と使うのも上級者の使いこなしのコツでもあります。強い色は1か所にポイントに使うのが一般的ですが、レッド系を重ねるのもダイナミックで、なかなかインパクトがあります。
グリーンのストライプの壁紙で、まるでベッドルームがそのまま緑の庭から続いているような印象を受けます。そのおかげで部屋を広く感じさせてくれる効果も。
壁紙に少しだけ使われたパープルをヘッドボードやベッドカバーに繰り返しているところにも、センスのよさを感じます。部屋のカラーがグリーンにもパープルにも偏らず、反対色どうしが絶妙なバランスで使われていてお見事です。
壁紙に少しだけ使われたパープルをヘッドボードやベッドカバーに繰り返しているところにも、センスのよさを感じます。部屋のカラーがグリーンにもパープルにも偏らず、反対色どうしが絶妙なバランスで使われていてお見事です。
ナチュラルテイストに似合う、ニュートラルカラーのストライプ
ナチュラルテイストの部屋に使ってみたい、優しい色と落ち着いた雰囲気のストライプ。他の壁はオフホワイトやベージュにして、1面だけこんな壁紙を取り入れたら、さりげないアクセントになって素敵ですね。
ナチュラルテイストの部屋に使ってみたい、優しい色と落ち着いた雰囲気のストライプ。他の壁はオフホワイトやベージュにして、1面だけこんな壁紙を取り入れたら、さりげないアクセントになって素敵ですね。
クリーム&ホワイトのストライプは、玄関ホールなどのさりげないアクセントに向きます。この色なら、空間もパッと明るく見えますね。狭い廊下など、限られたスペースの空間では、こういった白のトーンを中心にしたストライプを選ぶと、圧迫感を感じにくくなります。さらに縦のストライプの効果で、天井を高く見せ、開放感を演出してくれます。
年季の入った風合いのある木の洗面台に、ぱきっとしたグレー&ホワイトのストライプの壁紙。絶妙なコントラストがこのスペースの魅力になっています。ふわっとした温かみのある古い家具に、はっきりした色合いや柄の壁紙は最近よく見る組み合わせです。モダンでありながら、どこか温かみがあることが人気の秘密なのでしょう。
優しい色のフェミニンなストライプ
トレンドの組み合わせ、グレー&イエローのミックストーンのストライプの壁紙。ストライプの幅が少しずつ違うところがユニークですね。明るい黄色でも、グレーが入っていることで落ち着いた感じになります。太陽を思わせるモチーフのミラーも、黄色が入っている壁紙のイメージにぴったりですね。
トレンドの組み合わせ、グレー&イエローのミックストーンのストライプの壁紙。ストライプの幅が少しずつ違うところがユニークですね。明るい黄色でも、グレーが入っていることで落ち着いた感じになります。太陽を思わせるモチーフのミラーも、黄色が入っている壁紙のイメージにぴったりですね。
ベッドルームに最適な、優しくて落ち着きのあるピンクの壁紙。壁紙のストライプが単なるプレーンなストライプではなく、細かい柄になっているところが個性的です。グリーンのヘッドボードやベッドカバーと組み合わせることで、甘くなりすぎず、でも温もりと居心地よさを感じさせます。
ドラマチックな、強いコントラストのストライプ
コントラストのはっきりした、シンプルな2色のストライプは、スポーティーなイメージが強いかもしれません。でもここでは、上品なフォルムと繊細な花柄のヘッドボードとファブリック使いで、部屋が一気にフェミニンなイメージになっています。
黄色という色もソフトな印象をを加えていて、シンプルすぎず、色と柄のちょうどいいバランスで、大人っぽく都会的な印象をつくっています。
コントラストのはっきりした、シンプルな2色のストライプは、スポーティーなイメージが強いかもしれません。でもここでは、上品なフォルムと繊細な花柄のヘッドボードとファブリック使いで、部屋が一気にフェミニンなイメージになっています。
黄色という色もソフトな印象をを加えていて、シンプルすぎず、色と柄のちょうどいいバランスで、大人っぽく都会的な印象をつくっています。
ダークカラーのツートーン、マニッシュなストライプ
シックで大人っぽいイメージのある、ダークなモノクロのストライプで、ちょっとマニッシュな空間に。フォルムがきれいなテーブルやミラー、スタンドライトにクラシックなタッチが感じられ、ハンサムでエレガントな男性をイメージするような空間です。
シックで大人っぽいイメージのある、ダークなモノクロのストライプで、ちょっとマニッシュな空間に。フォルムがきれいなテーブルやミラー、スタンドライトにクラシックなタッチが感じられ、ハンサムでエレガントな男性をイメージするような空間です。
アンティーク家具とよく似合っている、トーン違いのネイビーのストライプ。ダークな色をあえてこじんまりしたコーナーや小さな部屋に使うと、ぎゅっとまとまった居心地のよいムードをつくり上げることができます。さらにムードを盛り上げるためにはもちろん、間接照明も欠かせませんね。
男性のスーツでよく見る、チャコールグレーにチョークストライプのような白い縦縞が入った壁紙。私は紳士的なイメージがあるこの柄が大好きです。大きな白い花束を飾れば一気にフェミニンな雰囲気も出せそうな、実はとてもフレキシビリティーのあるストライプなのです。
古材を使った暖炉や床、巾木、そしてさりげなく飾ってあるお花がが、部屋をフォーマルにしすぎず、ほどよいカジュアル感を加えています。どちらかといえばトラディショナル寄りのインテリアですが、コンテンポラリーな家具もよく似合いそうな、これこそタイムレスなストライプの使い方です。
古材を使った暖炉や床、巾木、そしてさりげなく飾ってあるお花がが、部屋をフォーマルにしすぎず、ほどよいカジュアル感を加えています。どちらかといえばトラディショナル寄りのインテリアですが、コンテンポラリーな家具もよく似合いそうな、これこそタイムレスなストライプの使い方です。
平行と斜めのラインが互い違いになっている壁紙には、リズミカルな動きが感じられますね。洋風のインテリアだけではなく、和のテイストの部屋にも似合いそうな、優しい色合いとテクスチャーのある壁紙です。
女の子の部屋には可愛らしい色のストライプ
縦縞はエレガントなイメージがあるので、女の子の部屋によく似合います。1面の壁だけに、このようなカラフルなキャンディストライプの壁紙を貼るだけで、一気に明るく、楽しい空間に大変身。
グリーンのテーブルやピンクの椅子も壁紙の色からピックアップして統一感を出しています。フレームに入っている絵も同じように、カラフルで楽しいですね。大きめのフレームに入れ、マットの幅も広めにすることで、絵と壁紙との間にワンクッションができ、絵も見やすく、色であふれすぎているような印象も避けられます。
縦縞はエレガントなイメージがあるので、女の子の部屋によく似合います。1面の壁だけに、このようなカラフルなキャンディストライプの壁紙を貼るだけで、一気に明るく、楽しい空間に大変身。
グリーンのテーブルやピンクの椅子も壁紙の色からピックアップして統一感を出しています。フレームに入っている絵も同じように、カラフルで楽しいですね。大きめのフレームに入れ、マットの幅も広めにすることで、絵と壁紙との間にワンクッションができ、絵も見やすく、色であふれすぎているような印象も避けられます。
色が統一されていれば、ストライプと花柄という異なるパターンの壁紙も、簡単に組み合わせることができます。キュートなイメージを持つピンクのストライプと花柄の壁紙は、女の子のお部屋にぴったりですね。床やベッド、家具が白で統一されていることで、うるさすぎず、目線が自然と、この素敵な壁紙に向けられます。
男の子の部屋には力強さと安定感が感じられるボーダー
マリンボーダーはネイビーブルーが一般的ですが、このブラック&ホワイトのボーダーでも、小物や赤のアクセントカラーとの組み合わせの効果で十分、マリンの雰囲気が出ています。同じ色で太めと細めのラインの2種類のボーダーを使っているところも気が利いています。
マリンボーダーはネイビーブルーが一般的ですが、このブラック&ホワイトのボーダーでも、小物や赤のアクセントカラーとの組み合わせの効果で十分、マリンの雰囲気が出ています。同じ色で太めと細めのラインの2種類のボーダーを使っているところも気が利いています。
ベッドの頭側だけ、ヘッドボード代わりにボーダーの壁紙を貼っています。同じ柄のファブリックでヘッドボードをカバーし、壁と一体感を持たせることもできますね。ブルーが中心になっているなか、赤いスタンド照明と、スローやラグに入ったちょっとしたラインが、ほどよいスパイスになっています。
壁のアートのような極太のボーダー
ハンドペイントのような優しい風合いが特徴的なボーダーの壁紙。刷毛目のような自然なラインに味わいと温かみが感じられ、インテリアの背景にアートがあるような雰囲気で楽しめそうです。
ハンドペイントのような優しい風合いが特徴的なボーダーの壁紙。刷毛目のような自然なラインに味わいと温かみが感じられ、インテリアの背景にアートがあるような雰囲気で楽しめそうです。
太めの明るい色のボーダーがトイレの壁全体と天井にまで貼ってある個性的なトイレ。太めで明るい色だからこそ圧迫感がなく、ぐるりと壁4面に貼っても優しく包み込まれているような気持ちになりそうなスペースです。
同じ縞模様でも、縦か横か、また色や縞の幅など、デザインによってテイストはとても多彩です。使い方によってさまざまな違った表情を出すことができるのも、ストライプとボーダーの大きな魅力かもしれません。
壁紙の柄について解説するこのシリーズ、次回は、子供部屋でも大人の空間でも使ってみたくなるアニマルモチーフの壁紙をご紹介したいと思います。
こちらもあわせて
知って楽しむ、壁紙のパターン :ヨーロッパの伝統柄
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同じ縞模様でも、縦か横か、また色や縞の幅など、デザインによってテイストはとても多彩です。使い方によってさまざまな違った表情を出すことができるのも、ストライプとボーダーの大きな魅力かもしれません。
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ストライプは少しだけ表情を変えたいときや、他の柄の合わせとしても広がりを持たせてくれる大活躍してくれる大事な存在ですよね。またかわいくなりすぎたり、子供っぽくなりすぎたり・・・と考えたお部屋にはぴったりですよね。
そのバランス・リズムがやはり輸入壁紙と日本のデザインとでは違うと感じること(もちろん素敵なものもありますが)太いものと細いものでリズムをつけたり濃淡のバランスが絶妙なものが多く、シンプルだけど計算されてるなあ、と思います。
Natural Livingさん、コメントありがとうございます。まとめてみると、ストライプの太さや色でお部屋の表情が本当に変わるのがわかりますね。かなりフレクシブルに使えるのもストライプの良いところです!