2015年まとめHouzz:スモールハウス & タイニーハウス
日本でもますます注目を集める小さな家の小さくてエコな暮らし。世界のHouzzから今年ご紹介した、タイニーハウスやスモールハウスをまとめます!
Houzz Japan
2015年12月26日
Houzz Japan 公式アカウント
世界11ヵ国で展開するHouzzが、各地で取材したさまざまな家をご紹介しているHouzzツアーとMy Houzz。なかでも人気が高いのが、小さな家とその暮らしを紹介した記事です。小さいからこそ実現する、快適でしかもエコ&サステナブルな暮らし。狭小住宅の多い日本の都市の住宅や生活のヒントもたくさん見つかります。2015年にHouzzでご紹介したさまざまな「小さな家」を、もう一度まとめて振り返ってみましょう。
*各写真のタイトル部分をクリックすると、記事にリンクしています!
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狭小空間をすみずみまで活かしたチャールズ・ムーアのアトリエ棟
ポストモダン建築の巨匠、チャールズ・ムーアがかつてアトリエとして使っていた小さな建物を、パートナーだった建築家とその教え子がリノベーションした、2.7m×2.7m、つまり7.29平方メートルの〈キューブ・ロフト〉。キッチン、ベッドルーム、リビング、収納、バス・トイレをコンパクトに巧みに盛り込んだ住宅です。現在、ムーア財団の管理下にあり、予約をすれば宿泊も可能。白い空間には、ムーアが集めた民芸品などが飾られていて、巨匠の美意識を感じることができます。
ポストモダン建築の巨匠、チャールズ・ムーアがかつてアトリエとして使っていた小さな建物を、パートナーだった建築家とその教え子がリノベーションした、2.7m×2.7m、つまり7.29平方メートルの〈キューブ・ロフト〉。キッチン、ベッドルーム、リビング、収納、バス・トイレをコンパクトに巧みに盛り込んだ住宅です。現在、ムーア財団の管理下にあり、予約をすれば宿泊も可能。白い空間には、ムーアが集めた民芸品などが飾られていて、巨匠の美意識を感じることができます。
世界でいちばん幅の狭い家?
ポーランドのワルシャワのビルとビルの隙間に作られた家。延床面積13平方メートルですが、いちばん幅が広いところでも122センチしかないのだとか。室内を白で統一するなど、広く見せる工夫があります。ここで暮らしているのはイスラエル人の作家、エトガル・ケレットさん。日本でも『突然ノックの音が』という短編集が出版されています。風変わりな味わいの作品は、この家で暮らすうちに生まれたものかも?
ポーランドのワルシャワのビルとビルの隙間に作られた家。延床面積13平方メートルですが、いちばん幅が広いところでも122センチしかないのだとか。室内を白で統一するなど、広く見せる工夫があります。ここで暮らしているのはイスラエル人の作家、エトガル・ケレットさん。日本でも『突然ノックの音が』という短編集が出版されています。風変わりな味わいの作品は、この家で暮らすうちに生まれたものかも?
13㎡の小屋で送る、オフグリッドのシンプルでミニマルな快適生活
もっとシンプルな暮らしがしたい、と思い立った女性建築家がカリフォルニアの山の中に建てた小さな小屋。ボーイフレンドの手を借りて、シンプルでミニマルで、しかも電気もソーラーパネルで自家供給するエコでサステナブルな家を作りあげました。わずか13平方メートルですが、南面のデッキがアウトドアリビングになるので、たくさんの友人をもてなすこともできる家です。
もっとシンプルな暮らしがしたい、と思い立った女性建築家がカリフォルニアの山の中に建てた小さな小屋。ボーイフレンドの手を借りて、シンプルでミニマルで、しかも電気もソーラーパネルで自家供給するエコでサステナブルな家を作りあげました。わずか13平方メートルですが、南面のデッキがアウトドアリビングになるので、たくさんの友人をもてなすこともできる家です。
13㎡の手作りのタイニーハウスで送る、光熱費ほぼゼロで快適なスモールライフ!
こちらも13平方メートルの小さな家。ソーラーパネルを使って、ほぼ自給自足を実現しています。驚くべきは、住まい手が1人暮らしではなく夫婦2人暮らしだ、という点。でも、ロフトにあるベッドルームはクイーンサイズの大きさがあるので、狭苦しくはないのだとか。キッチンも、思いの外ゆったりとしている。設計に数週間、建設にはのべ800時間かかったけれど、この家で夫妻は自由を手に入れた、と感じているそう。
こちらも13平方メートルの小さな家。ソーラーパネルを使って、ほぼ自給自足を実現しています。驚くべきは、住まい手が1人暮らしではなく夫婦2人暮らしだ、という点。でも、ロフトにあるベッドルームはクイーンサイズの大きさがあるので、狭苦しくはないのだとか。キッチンも、思いの外ゆったりとしている。設計に数週間、建設にはのべ800時間かかったけれど、この家で夫妻は自由を手に入れた、と感じているそう。
シアトルのインダストリアルな小さな家
放置されていたガレージ小屋をアーティストの女性が、半セルフビルドでリノベーション。風が通り抜ける23平方メートルの気持ちのいい空間です。廃材をもらってきたり、中古品を譲り受けたりして、自分らしい暮らしを組み立てています。お風呂とトイレの部分は増築。ロフトベッドの壁には窓があり、星を眺めながら眠れる家です。
放置されていたガレージ小屋をアーティストの女性が、半セルフビルドでリノベーション。風が通り抜ける23平方メートルの気持ちのいい空間です。廃材をもらってきたり、中古品を譲り受けたりして、自分らしい暮らしを組み立てています。お風呂とトイレの部分は増築。ロフトベッドの壁には窓があり、星を眺めながら眠れる家です。
好きなときに好きな場所でお茶会を! ポータブルな茶室兼住宅
オレゴン州にある12.5平方メートルの小さな家。住まい手は日本人女性で、余分な荷物を持たずにすみ、大きな住宅ローンも組まずにすみ、しかもメンテナンス費もかからないところが気に入っているのだそう。室内は畳敷きで炉も切ってあり、茶会を催すこともできる家です。
オレゴン州にある12.5平方メートルの小さな家。住まい手は日本人女性で、余分な荷物を持たずにすみ、大きな住宅ローンも組まずにすみ、しかもメンテナンス費もかからないところが気に入っているのだそう。室内は畳敷きで炉も切ってあり、茶会を催すこともできる家です。
大都市の住宅密集地だからこそ生まれた、クリエイティブな狭小住宅5例
こちらの記事は、オーストラリアの都市部にある小さな家を特集しています。国土の大きなオーストラリアですが、やはり人口が集中する都市部では、狭小な住宅も多いのだそう。透過性のある外壁を使ったり、開口部を大きくとったりして、光をふんだんにとりこむことで、広々と感じさせる工夫が見られます。
こちらの記事は、オーストラリアの都市部にある小さな家を特集しています。国土の大きなオーストラリアですが、やはり人口が集中する都市部では、狭小な住宅も多いのだそう。透過性のある外壁を使ったり、開口部を大きくとったりして、光をふんだんにとりこむことで、広々と感じさせる工夫が見られます。
いつでもソリで動かせる、コンパクトで快適な海辺の家
ニュージーランドの海辺に立つ、延床面積40平方メートルの週末の家。週末は海に向かう開口部を大きく開いて、アウトドアの空気を楽しみ、不在の平日には、海に面した壁面を箱のように閉じられる家になっています。しかも、砂地に侵食が起こったときに移動できるよう、足元にはソリが付いているのだとか。日本の浜辺にも置いてみたい家ですね。
ニュージーランドの海辺に立つ、延床面積40平方メートルの週末の家。週末は海に向かう開口部を大きく開いて、アウトドアの空気を楽しみ、不在の平日には、海に面した壁面を箱のように閉じられる家になっています。しかも、砂地に侵食が起こったときに移動できるよう、足元にはソリが付いているのだとか。日本の浜辺にも置いてみたい家ですね。
50平米の小さな家で4人家族が送るシンプルでサステナブルな暮らし
オレゴン州の森の中に立つ、築数十年は経っている50平方メートルのシンプルな平屋建ての家。ここで、家族4人が暮らしています。ソファの下に収納をつくったり、壁面一面を本棚にしたりするなど、造作家具を活用して、広々と使っています。ホームオーナー夫妻の奥様のほうがインテリアデザイナーときけば、センスのいい内装や家具選びにも納得できますね。Houzzツアーのなかでもとくに人気の高い記事です。
オレゴン州の森の中に立つ、築数十年は経っている50平方メートルのシンプルな平屋建ての家。ここで、家族4人が暮らしています。ソファの下に収納をつくったり、壁面一面を本棚にしたりするなど、造作家具を活用して、広々と使っています。ホームオーナー夫妻の奥様のほうがインテリアデザイナーときけば、センスのいい内装や家具選びにも納得できますね。Houzzツアーのなかでもとくに人気の高い記事です。
伝統的な刺繍をデザインのモチーフにした、モスクワ近郊のサマーハウス
家族が夏を過ごすためのサマーハウス。とにかく色や模様がかわいらしくて楽しい家です。ロシア人にとっては欠かせないサウナ風呂や伝統的なグリルも設置。ロシアらしい夏の日を楽しめる家なのです。
家族が夏を過ごすためのサマーハウス。とにかく色や模様がかわいらしくて楽しい家です。ロシア人にとっては欠かせないサウナ風呂や伝統的なグリルも設置。ロシアらしい夏の日を楽しめる家なのです。
わずか13㎡のヴィンテージアパートをリノベーション。若手男性建築家のミニマリストな暮らし
メルボルンの都心にある、歴史遺産の建物の1住戸を若い建築家がリノベーションして、センスのいい快適な住まいにしています。本棚、クローゼット、キッチンをコンパクトにまとめる一方、ヴィンテージの家具やアートを使って、美しい生活を実現しています。
メルボルンの都心にある、歴史遺産の建物の1住戸を若い建築家がリノベーションして、センスのいい快適な住まいにしています。本棚、クローゼット、キッチンをコンパクトにまとめる一方、ヴィンテージの家具やアートを使って、美しい生活を実現しています。
46㎡のロフトを立体的に広く使ったリノベーション
ニューヨークにある分譲住宅のリノベーション。キッチンの上にロフトベッドルームを設置し、そこへ上がるための階段に引出しを設けるなど、収納の工夫がいたるところに見られます。
ニューヨークにある分譲住宅のリノベーション。キッチンの上にロフトベッドルームを設置し、そこへ上がるための階段に引出しを設けるなど、収納の工夫がいたるところに見られます。
わずか20㎡のアパルトマンをリノベーション。センスのいい省スペースの工夫を学びたい!
昔は使用人が暮らしていた小さな部屋をリノベーションして、快適な1人暮らしが送れる空間に。たった20平方メートルしかないけれど、キッチン、ベッドルーム、リビングをきちんと分け、部屋の入口からテラスまで抜ける目線の効果で、空間を広く見せています。
昔は使用人が暮らしていた小さな部屋をリノベーションして、快適な1人暮らしが送れる空間に。たった20平方メートルしかないけれど、キッチン、ベッドルーム、リビングをきちんと分け、部屋の入口からテラスまで抜ける目線の効果で、空間を広く見せています。
34㎡のワンルームのリノベで実現した、コンパクトで使いやすい空間
ニューヨーク、マンハッタンの中心部にある34平方メートルの空間。基本的にワンルームの空間だが、家具の配置によって巧みにゾーニング。また、収納をたっぷりと設けてあるので、ものが散らかって見えることがありません。
こちらもあわせてタイニーハウスの記事を読む
おしゃれなタイニーハウスの写真を見る
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教えてHouzz?
小さな家に暮らしてみたいと思いますか? ご意見やご感想をお待ちしています。
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