DIYで挑戦してみたいキッチンまわりの家具
家の中に自分で作った家具を置いてみたいと思ったことはありませんか?
akiyoshi kawajiri
2016年4月25日
ハウスメーカー、ゼネコン、設計事務所から長年多くのオーダー家具の設計と施工管理の依頼を請けてきました。現在は、2004年に開発したフロートテレビボードとその他の家具の販売、家具データ販売、家具の記事のライティングを中心に活動しています。
ハウスメーカー、ゼネコン、設計事務所から長年多くのオーダー家具の設計と施工管理の依頼を請けてきました。現在は、2004年に開発したフロートテレビボードとその他の家具の販売、家具データ販売、家具の記事のライティングを中心に活動しています... もっと見る
この記事では、キッチンのまわりに絞って、自分でも作れそうな家具を取り上げます。中には難しいと思われるものもありますが、近年はDIYのための材料はもとより設備も整っています。プロでなくても工場で使われているような機械を使えるようになっていますから、今まで手作業でしか加工できなかったものもつくれるようになり、プロの職人さんとの垣根が低くなってきていると思っています。人の視線が集まるキッチンのまわりこそ作りがいがあるのかもしれません。
ナチュラルカラーのテーブル
このテーブルの構成材料はすべての厚さが等しいので、作りも複雑ではありません。何よりもホワイト基調の部屋において、ナチュラルな素材感がフィットしています。
このテーブルの構成材料はすべての厚さが等しいので、作りも複雑ではありません。何よりもホワイト基調の部屋において、ナチュラルな素材感がフィットしています。
棚だけのカップボード
壁のブルーのクロスが目を引くカップボードスペースですが、あえて収納キャビネットを避け、棚の横ラインと仕切りの縦ラインだけとしたことで、シンプルさが強調されたカップボードとなっています。
壁のブルーのクロスが目を引くカップボードスペースですが、あえて収納キャビネットを避け、棚の横ラインと仕切りの縦ラインだけとしたことで、シンプルさが強調されたカップボードとなっています。
扉の裏の小物収納
カップボードに大きなキャビネットがあった場合、扉を開いてみると扉と棚の間には意外にスペースがあるものです。その場合にはこのように浅い収納棚を取り付けることができます。
カップボードに大きなキャビネットがあった場合、扉を開いてみると扉と棚の間には意外にスペースがあるものです。その場合にはこのように浅い収納棚を取り付けることができます。
まるごと作ってみたいと思わせるキッチン
このキッチンの構造はとても分かりやすいので、DIYの参考になります。カウンタートップにはモザイクタイル、かぶせタイプのシンク、棚板には古材を使っており、自作向きのデザインです。技術的な着目点があるとすれば、ガスコンロ部分だけカウンターの厚さが変わっている点です。実は、ここの部分のカウンターの厚さは4cm以下と決まっているのです。参考にしてください。
このキッチンの構造はとても分かりやすいので、DIYの参考になります。カウンタートップにはモザイクタイル、かぶせタイプのシンク、棚板には古材を使っており、自作向きのデザインです。技術的な着目点があるとすれば、ガスコンロ部分だけカウンターの厚さが変わっている点です。実は、ここの部分のカウンターの厚さは4cm以下と決まっているのです。参考にしてください。
すべてをオープンにしたキッチンスペース
このキッチンの周りには扉がついている家具はなく、全てが棚だけとなっています。レンジフードまでオープンとしているところに拘りを感じます。さらに正面のグレーのクロスが空間を引き締めているところも見逃せません。
このキッチンの周りには扉がついている家具はなく、全てが棚だけとなっています。レンジフードまでオープンとしているところに拘りを感じます。さらに正面のグレーのクロスが空間を引き締めているところも見逃せません。
太い材料を使わないテーブル
これほど大きなダイニングテーブルを作るには脚の強度が必要となるため、通常は太い脚で支えるものですが、この例ではすべて厚さが等しい材料で作られています。あえてテーブルのセンターに隙間を作っているところにはデザインセンスを感じます。
これほど大きなダイニングテーブルを作るには脚の強度が必要となるため、通常は太い脚で支えるものですが、この例ではすべて厚さが等しい材料で作られています。あえてテーブルのセンターに隙間を作っているところにはデザインセンスを感じます。
自作できそうな小さな飾り棚で空間を和らげる
このキッチンの扉の素材とレンジフードのパネルには無垢の板を使い、重厚感が感じられますが、左側を見ると上には自作できそうな小さなキャビネットがあります。この部分には収納を重視したキャビネットも取り付けれると思いますが、壁全体を塞ぐとなると少し重たく感じるかも知れません。光が差し込むところですから、小さな飾り棚を設えることで空間を和らげています。
このキッチンの扉の素材とレンジフードのパネルには無垢の板を使い、重厚感が感じられますが、左側を見ると上には自作できそうな小さなキャビネットがあります。この部分には収納を重視したキャビネットも取り付けれると思いますが、壁全体を塞ぐとなると少し重たく感じるかも知れません。光が差し込むところですから、小さな飾り棚を設えることで空間を和らげています。
奥のキッチンに着目
手前に見えるテーブルもそうですが、向かい側に見えるキッチンも複雑な構造とはなっていません。家の雰囲気に合わせ、むしろ隠すところなくオープンに仕上げていることがわかります。家具作りを楽しむ以上に家づくりを楽しむ様子が想像できます。
手前に見えるテーブルもそうですが、向かい側に見えるキッチンも複雑な構造とはなっていません。家の雰囲気に合わせ、むしろ隠すところなくオープンに仕上げていることがわかります。家具作りを楽しむ以上に家づくりを楽しむ様子が想像できます。
大工さんが造作したキッチンを参考にする
キッチンとカップボードとテーブルはすべて現場で大工さんが作ったものなので、DIYにはとても参考になるものです。
キッチンとカップボードとテーブルはすべて現場で大工さんが作ったものなので、DIYにはとても参考になるものです。
古材の棚が引き立つキッチン
キッチンの上部は吹き抜けとなっているため、ここをキャビネットで塞ぐとせっかくの梁も生かせません。そしてステンレス製のキッチンに対し、棚や梁、そして手前のテーブルの木質感は双方を引き立て合っていると言えるでしょう。
キッチンの上部は吹き抜けとなっているため、ここをキャビネットで塞ぐとせっかくの梁も生かせません。そしてステンレス製のキッチンに対し、棚や梁、そして手前のテーブルの木質感は双方を引き立て合っていると言えるでしょう。
無機質な空間に浮かぶ杢(モク)のいろどり
全体がコンクリートで覆われているような室内で、キッチンの吊り棚とテーブルの杢(モク)のいろどりが安心感を与え、心地よさを生み出しています。
全体がコンクリートで覆われているような室内で、キッチンの吊り棚とテーブルの杢(モク)のいろどりが安心感を与え、心地よさを生み出しています。
L型の収納
L型のキッチンは同じくL型の腰カベに付いているものですが、ここでは収納としています。難易度は高いもので、工場設備がなければ作れなかった家具でも今であれば自分で作れると考えても良いでしょう。
L型のキッチンは同じくL型の腰カベに付いているものですが、ここでは収納としています。難易度は高いもので、工場設備がなければ作れなかった家具でも今であれば自分で作れると考えても良いでしょう。
上の写真の続きです。
これで収納全体がどのようになっているかがわかります。
これで収納全体がどのようになっているかがわかります。
レンジフード周りの造作がおもしろい
これはプロであっても難易度が高いのですが、レンジフードを囲む棚を作り、その棚を吊るためのボルトを天井に止めておくという手配がなされたものです。少し前であれば決してプロ以外はできなかった造作ですが、今ではレーザー墨出し器(水平と垂直がレーザーの光で分かるもの)があれば、プロでない個人でも取り付けることができるようになりました。
これはプロであっても難易度が高いのですが、レンジフードを囲む棚を作り、その棚を吊るためのボルトを天井に止めておくという手配がなされたものです。少し前であれば決してプロ以外はできなかった造作ですが、今ではレーザー墨出し器(水平と垂直がレーザーの光で分かるもの)があれば、プロでない個人でも取り付けることができるようになりました。
我が家のキッチンが居酒屋になった
仕事終わりにくつろぐ場所といえば居酒屋です。その居酒屋をキッチンに作ってしまったのが写真の空間です。一見DIYでは無理なように見えますが、丸太の柱の固定方法を見る限りでは家が完成してから付けたものです。時間をかけさえすればきっと作れるでしょう。
キッチン収納の写真をもっと見る
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仕事終わりにくつろぐ場所といえば居酒屋です。その居酒屋をキッチンに作ってしまったのが写真の空間です。一見DIYでは無理なように見えますが、丸太の柱の固定方法を見る限りでは家が完成してから付けたものです。時間をかけさえすればきっと作れるでしょう。
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コメントありがとうございます。
そうでしたか、私はこの写真を一目見て今回のテーマを書く事を決めたほどです。
天井の梁と扇形のニッチスペースが名残をいっそう強くしていると感じました。
目の保養になりました。