新築も、リフォームも。知っておきたいインテリアの構成要素 :住宅設備のデザイン・機能〈バス・トイレ・洗面室編〉
インテリアコーディネーターとして活動する筆者が、インテリア素材の基本的な知識をお伝えするシリーズ。今回は、水まわりの設備機器のうち、バス・トイレ・洗面室について解説します。
ユニットバスと在来工法、それぞれのメリット
床・壁・天井に浴槽、シャワーやミラーなどがセットになった「ユニットバス」。防水や断熱の性能に優れているほか、工期が短い点も魅力です。広さは1坪程度が主流。
窓の外に坪庭のような場所を設けることが可能なら、浴室を広々と感じさせることができます。
床・壁・天井に浴槽、シャワーやミラーなどがセットになった「ユニットバス」。防水や断熱の性能に優れているほか、工期が短い点も魅力です。広さは1坪程度が主流。
窓の外に坪庭のような場所を設けることが可能なら、浴室を広々と感じさせることができます。
上の事例と同様のレイアウトのバスルームですが、天然石や木材を使った「在来工法」は、ぐっと趣を感じる空間になります。
床や浴槽の防水がとても重要なため、在来工法の施工に慣れた業者へ依頼をするのがいいでしょう。
ユニットバスに比べて関係する職人が増え、工期も長くかかりますので、費用もそれだけ多くかかることになります。
床や浴槽の防水がとても重要なため、在来工法の施工に慣れた業者へ依頼をするのがいいでしょう。
ユニットバスに比べて関係する職人が増え、工期も長くかかりますので、費用もそれだけ多くかかることになります。
このように、浴室と洗面室が一体となるデザインは、つながって見えることで実際以上に広さを感じる効果があります。
在来工法だからこそ実現することができる空間づくりです。
在来工法だからこそ実現することができる空間づくりです。
こちらは、ユニットバスと在来工法のいいとこどりの「ハーフユニット」。
ユニットバスの雰囲気は味気ないけれど、在来工法ほど予算はかけられない、という場合にうってつけです。お風呂の床や浴槽部分、立ち上がりまでが一体のユニットとなっているので、防水について心配する必要がありません。
壁は在来工法と同様に、石やタイル、木材などの素材を選ぶことができます。
ユニットバスの雰囲気は味気ないけれど、在来工法ほど予算はかけられない、という場合にうってつけです。お風呂の床や浴槽部分、立ち上がりまでが一体のユニットとなっているので、防水について心配する必要がありません。
壁は在来工法と同様に、石やタイル、木材などの素材を選ぶことができます。
タンク付き?タンクレス?トイレの設備機器
トイレは小さな空間なので、オーナーそれぞれの遊び心を発揮したスペースにしたいものです。
タンクに手洗いのついた便器は1台2役。限られたスペースのトイレに向いています。
トイレは小さな空間なので、オーナーそれぞれの遊び心を発揮したスペースにしたいものです。
タンクに手洗いのついた便器は1台2役。限られたスペースのトイレに向いています。
白で統一された、清潔感のあるトイレ。収納、紙巻、手洗いが機能的にまとめられています。
タンクレスの便器はすっきり見えるので、ミニマルな雰囲気づくりにはうってつけ。ちなみにタンクレストイレは、便器の中では一番高い価格帯に入ります。
タンクレスの便器はすっきり見えるので、ミニマルな雰囲気づくりにはうってつけ。ちなみにタンクレストイレは、便器の中では一番高い価格帯に入ります。
青みがかった焼き物の手洗い器と、壁に使われたグレー系の塗り壁。趣ある設えのトイレに、ついつい長居してしまいそうです。
便器は小ぶりのタンクがついているタイプ。タンクレス便器よりもお値打ちで、デザインとコストパフォーマンスのバランスに優れています。
便器は小ぶりのタンクがついているタイプ。タンクレス便器よりもお値打ちで、デザインとコストパフォーマンスのバランスに優れています。
便器の色選びも、トイレのデザインにとって重要な要素です。
一方、毎日の健康管理の観点からいうと、便器の色の理想は白やアイボリーなどの薄い色です。
事例は、ダンディな印象の黒い便器。日本のメーカーのものです。ふたを開くと内側は白ですので、ご安心を!
一方、毎日の健康管理の観点からいうと、便器の色の理想は白やアイボリーなどの薄い色です。
事例は、ダンディな印象の黒い便器。日本のメーカーのものです。ふたを開くと内側は白ですので、ご安心を!
白とイエローグリーンのツートーンカラーでまとめられたトイレ。和風モダンの素敵な印象です。
この事例は、実はリノベーション。古いからし色の便器の便座を白い便座に交換し、壁は1面だけを便器より濃いグリーンとしています。
古いものでも合わせるものや使い方次第で、こんなにも素敵な空間になるんですね。
この事例は、実はリノベーション。古いからし色の便器の便座を白い便座に交換し、壁は1面だけを便器より濃いグリーンとしています。
古いものでも合わせるものや使い方次第で、こんなにも素敵な空間になるんですね。
パウダールームの設備機器、洗面化粧台のタイプ
写真のような、人造大理石のカウンターとシンクのボウルが一体になった「アンダーカウンター」の洗面台は、継ぎ目がないのでお掃除のしやすいデザインです。キャビネットのミラー扉は、三面鏡としても使えるスグレモノ。
写真のような、人造大理石のカウンターとシンクのボウルが一体になった「アンダーカウンター」の洗面台は、継ぎ目がないのでお掃除のしやすいデザインです。キャビネットのミラー扉は、三面鏡としても使えるスグレモノ。
2人並んで身支度ができる、ダブルボウル式の洗面化粧台。忙しい朝の「身支度渋滞」が起こることもなく、ゆったりと使うことができる、贅沢な仕様です。
カウンターの上にボウルがのっているデザイン。このような洗面台は「ベッセル式」と呼ばれています。カウンターとボウルのデザインを組み合わせは自由で無限。オリジナルのデザインをつくり上げてみては?
そんなオリジナルデザインがこちら。古い足踏みミシンのテーブルを利用した洗面化粧台です。
ミシンテーブルは脚が複雑な形をしていますので、この排水管の取り回しは難しかったのではないかと思います。
あっぱれですね!
ミシンテーブルは脚が複雑な形をしていますので、この排水管の取り回しは難しかったのではないかと思います。
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リフォーム等の具体的な計画はまだないのですが、参考になりました。
いつかのリフォーム等のときに、思い出して少しでも参考になりましたら嬉しく思います。
コメントありがとうございました!