デザイナーの思い:日本のインテリアデザインを世界に
洋空間での、和の空気感を演出したデザインについて考えてみます。
そこには大きく3つの潮流があると思います。一つは「わび、さび」に代表される、エレメントをそぎ落とし、きなりの素材感を際立たせたスタイルで、主にロンドンで90年代から人気を博したデザイン、私は日本以外でも通用する呼称として「Pure-Zen」と名付けました。またベースとなる墨色との力強いコントラストが特徴的な、特にパリで人気を博してきたスタイルを「Bold-Zen」。琳派的な風雅を持つスタイルを「Deco-Zen」と名付け、それぞれのスタイルを作ってきました。
時にはそれぞれのスタイルをオーバーラップさせたり、西洋のデザインエレメントとエクレクティックにコラボレーションさせることでさらに面白さや深みを演出してきました。
いずれも洋のインテリアセオリーを踏襲し、洋空間でもその質量感に沿い、日英いずれでも受け入れられ評価をいただいてきました。
ロンドンオリンピックを契機に、英国は業界全体で自らのアイデンティティを追求し、その結果Tom DixonやThomas Heatherwick、Kit Kemp等に代表される、今やワールドワイドなデザインスタイルを確立しました。その背景には、プロたちによる数多くのトライアンドフェイルがありました。
日本も東京オリンピックを機に、世界に誇れる日本のインテリアデザインを発進するときが来たと思います。素材としての伝統工芸・アートは豊富に存在します。しかしそのためには、プロたちが失敗を恐れず、大胆な実験と発信を繰り返すことが必要です。
私もここに、日本スタイルを作り出すプロの一人として、自身の考えを表現したいと思います。未来の種となることを願って。
そこには大きく3つの潮流があると思います。一つは「わび、さび」に代表される、エレメントをそぎ落とし、きなりの素材感を際立たせたスタイルで、主にロンドンで90年代から人気を博したデザイン、私は日本以外でも通用する呼称として「Pure-Zen」と名付けました。またベースとなる墨色との力強いコントラストが特徴的な、特にパリで人気を博してきたスタイルを「Bold-Zen」。琳派的な風雅を持つスタイルを「Deco-Zen」と名付け、それぞれのスタイルを作ってきました。
時にはそれぞれのスタイルをオーバーラップさせたり、西洋のデザインエレメントとエクレクティックにコラボレーションさせることでさらに面白さや深みを演出してきました。
いずれも洋のインテリアセオリーを踏襲し、洋空間でもその質量感に沿い、日英いずれでも受け入れられ評価をいただいてきました。
ロンドンオリンピックを契機に、英国は業界全体で自らのアイデンティティを追求し、その結果Tom DixonやThomas Heatherwick、Kit Kemp等に代表される、今やワールドワイドなデザインスタイルを確立しました。その背景には、プロたちによる数多くのトライアンドフェイルがありました。
日本も東京オリンピックを機に、世界に誇れる日本のインテリアデザインを発進するときが来たと思います。素材としての伝統工芸・アートは豊富に存在します。しかしそのためには、プロたちが失敗を恐れず、大胆な実験と発信を繰り返すことが必要です。
私もここに、日本スタイルを作り出すプロの一人として、自身の考えを表現したいと思います。未来の種となることを願って。
Pure-Zen ©NORIKO SAWAYAMA
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