コメント
子供の「地頭力」を育む片付けと収納
人間はものがつまめるようになったら、片付けの訓練を始められるのだそう。成功体験を繰り返して正しい習慣と自信、そして「地頭力」を身につけるトレーニング。小さなお子さんのいる方、必見です。
新倉暁子
2016年3月2日
短期大学卒業後百貨店で外資系ブランドの販売、ディスプレイ、顧客管理等に携わった後、語学留学の為渡英、帰国後外資系企業の営業事務等を経て結婚、出産。
出産を機に、自宅で過ごす時間が増えインテリアや暮らしについて深く考える。
モノだけ一生懸命片付けても「心地よい暮らし」はやってこない。住空間だけでなく・時間・子育て環境/働き方・情報と思考の整理整頓をバランスよく暮らし全般を整えることの大切さを提案。
元片付けられない女の経験を活かした片付け講座、個人向け片付けサポートなどに携わる。
北欧視察したことをきっかけに、人々の暮らしにおける考え方に強く共感。”幸福度の高い北欧ライフスタイル研究と発信。北欧流Lgoma(ラゴム)な暮らし方、モノとコトの整頓をサービスしている。
北欧の暮らしから「ちょうどいい」幸せのカタチを発信する「北欧くらしラボ/ミッケリュッカプロジェクト」の共同発起人
HP:http://studio-cozy-home.com/
ブログ: http://ameblo.jp/dear0412
短期大学卒業後百貨店で外資系ブランドの販売、ディスプレイ、顧客管理等に携わった後、語学留学の為渡英、帰国後外資系企業の営業事務等を経て結婚、出産。
出産を機に、自宅で過ごす時間が増えインテリアや暮らしについて深く考える。
モノだけ一生懸命片付けても「心地よい暮らし」はやってこない。住空間だけでなく・時間・子育て環境/働き方・情報と思考の整理整頓をバランスよく暮らし全般を整えることの大切さを提案。
元片付けられない女の経験を活かした片付け講座、個人向け片付けサポートなどに携わる。
北欧視察したことをきっかけに、人々の暮らしにおける考え方に強く共感。”幸福度の高い北欧ライフスタイル研究と発信。北欧流Lgoma(ラゴム)な暮らし方、モノとコトの整頓をサービスしている。
北欧の暮らしから「ちょうどいい」幸せのカタチを発信する「北欧くらしラボ/ミッケリュッカプロジェクト」の共同発起人
HP:
ブログ:... もっと見る
厳しい寒さも日に日に和らぎ、春の兆しを感じる頃になりました。小さなお子さんのいらっしゃる方、ぜひこの3月のうちに、4月からの新生活準備のためにお子さんと一緒に整理整頓をしてみてはいかがでしょうか。自ら考え、自ら決断をする。幼い頃から片付けを習慣にすることは、「地頭力」を育む大切なトレーニングと言えます。
今回は、子供(未就学児)にとってのモノの片付け収納と、それによって育む地頭力について、6歳児を持つ私が普段の経験と片付けアドバイザー視点の両側から書いてみたいと思います。
今回は、子供(未就学児)にとってのモノの片付け収納と、それによって育む地頭力について、6歳児を持つ私が普段の経験と片付けアドバイザー視点の両側から書いてみたいと思います。
子どもを信頼して、まかせる勇気を
まだ自分で判断がつかないからといって、保護者が勝手にモノの取捨選択やルールを決めてしまっては、いつまでたっても一人でお片付けできる子になりません。
片付けの要不要の判断は、モノを使っている張本人が決めることです。
おもちゃは誰が使っていますか?
仮にあなたが大切にしているジュエリーを、これは「最近使っていないね、いらないモノだね」と他人に言われる……。ご自分の話に置き換えれば自明の理ですね。
未就学児であっても、お子さんが自分で、いるモノ・いらないモノの取捨選択をしなくてはなりません。親御さんはアシスト役に徹してください。
自分でしっかり選ぶ努力をするからこそ、モノを大切にする心が育まれます。
人生は取捨選択の繰り返し。幼い頃から大好きなものでトレーニングをすることは、とても有効だと考えます。
子供にとっておもちゃは宝物。宝物を使って取捨選択、判断をつける訓練をする――これこそ最高の幼児教育なのではないでしょうか。
まだ自分で判断がつかないからといって、保護者が勝手にモノの取捨選択やルールを決めてしまっては、いつまでたっても一人でお片付けできる子になりません。
片付けの要不要の判断は、モノを使っている張本人が決めることです。
おもちゃは誰が使っていますか?
仮にあなたが大切にしているジュエリーを、これは「最近使っていないね、いらないモノだね」と他人に言われる……。ご自分の話に置き換えれば自明の理ですね。
未就学児であっても、お子さんが自分で、いるモノ・いらないモノの取捨選択をしなくてはなりません。親御さんはアシスト役に徹してください。
自分でしっかり選ぶ努力をするからこそ、モノを大切にする心が育まれます。
人生は取捨選択の繰り返し。幼い頃から大好きなものでトレーニングをすることは、とても有効だと考えます。
子供にとっておもちゃは宝物。宝物を使って取捨選択、判断をつける訓練をする――これこそ最高の幼児教育なのではないでしょうか。
子供のための片付け収納に有効なアイデア
色別に場所を分けて自分のスペース認識を
兄弟姉妹で同じ部屋を使用するなら、「自分の場所」が各自、明確にわかるように収納場所を工夫すると、ここは自分の場所だからきれいに整えなきゃ、という責任感が生まれます。
この写真では、色を分けて兄弟姉妹の使用場所を区切っています。
まだ字が読めないお子さんには、色で分けるとわかりやすいでしょう。
色別に場所を分けて自分のスペース認識を
兄弟姉妹で同じ部屋を使用するなら、「自分の場所」が各自、明確にわかるように収納場所を工夫すると、ここは自分の場所だからきれいに整えなきゃ、という責任感が生まれます。
この写真では、色を分けて兄弟姉妹の使用場所を区切っています。
まだ字が読めないお子さんには、色で分けるとわかりやすいでしょう。
収納時のアクションは少なく、が基本
小さな子供はまだ、力も動作も大人と同じというわけにはいきません。おもちゃが片付けられない原因はもしかしたら、子供にとって片づけにくいからかもしれません。目線を子どもに合わせて、ワンアクションで片付けられるアイテムを考えてみましょう。たとえばこのような放り込みタイプの間口の広いバケツ収納などはとても有効です。
小さな子供はまだ、力も動作も大人と同じというわけにはいきません。おもちゃが片付けられない原因はもしかしたら、子供にとって片づけにくいからかもしれません。目線を子どもに合わせて、ワンアクションで片付けられるアイテムを考えてみましょう。たとえばこのような放り込みタイプの間口の広いバケツ収納などはとても有効です。
モノの住所を記載してあげましょう
「うちの子、幼稚園や児童館ではちゃんとお片付けできるんです」という親御さんの声をよく聞きます。
それにはしっかりとした理由があるのです。公の施設などは誰でもわかるように、おもちゃの住所がラベル表示されているからです。
ご自宅でも、すべてのモノに住所を決めて、小さな子どもでもわかるようにラベリングを工夫してあげましょう。まだ字が読めないお子さんには、写真や絵が有効です。
「うちの子、幼稚園や児童館ではちゃんとお片付けできるんです」という親御さんの声をよく聞きます。
それにはしっかりとした理由があるのです。公の施設などは誰でもわかるように、おもちゃの住所がラベル表示されているからです。
ご自宅でも、すべてのモノに住所を決めて、小さな子どもでもわかるようにラベリングを工夫してあげましょう。まだ字が読めないお子さんには、写真や絵が有効です。
つい片付けたくなるような、遊びの感覚も取り入れて
写真の収納は、上部の棚から1、2、3と順番に規則正しく並べられています。こんなふうに、おもしろいルールを決めて子供の好奇心をそそると、片付けも遊びの一環として楽しく取り組んでくれそうですね。
写真の収納は、上部の棚から1、2、3と順番に規則正しく並べられています。こんなふうに、おもしろいルールを決めて子供の好奇心をそそると、片付けも遊びの一環として楽しく取り組んでくれそうですね。
風呂敷のような概念でお片付け
小さなパーツのブロックなどは、遊んでいるそばから散乱しがちで、片づけ忘れたパーツを踏んづけて痛い思いをしてしまうなんてことも起こってしまうかもしれません。写真のような、広げてそのままそこで遊べる風呂敷タイプの収納用品などを使うのも、おもしろいアイデアです。
小さなパーツのブロックなどは、遊んでいるそばから散乱しがちで、片づけ忘れたパーツを踏んづけて痛い思いをしてしまうなんてことも起こってしまうかもしれません。写真のような、広げてそのままそこで遊べる風呂敷タイプの収納用品などを使うのも、おもしろいアイデアです。
「一人でできたよ」が生む効果
片付く仕組みづくりが整うと、親御さんがいちいち口うるさく「片づけなさい!」と言わなくても、スムーズにもとに戻すことができるようになります。
まだ片付けに対してネガティブな感情を持っていない幼い頃から、片づけを教えることはとても大きな意味があります。人はモノがつまめるようになったら片付けの訓練を始められるのです。
「一人でおもちゃを片づけられた」
「ママが笑っている。喜んでいる」
「次もがんばろう」
この毎日の繰り返しが喜びとなり、「快」を繰り返すことで習慣となります。子供にとって大切な自信につながり、それが自己肯定感を育みます。
最初はおもちゃのお片付けからスタートして、次に身支度、学用品の整理整頓と、少しずつハードルを上げていきます。我が家の6歳児は、自分の管理しているおもちゃがぐちゃぐちゃになってきたなと思うと、今では私を誘って「一緒に片付けをしてほしい」と言えるようになりました。
片付く仕組みづくりが整うと、親御さんがいちいち口うるさく「片づけなさい!」と言わなくても、スムーズにもとに戻すことができるようになります。
まだ片付けに対してネガティブな感情を持っていない幼い頃から、片づけを教えることはとても大きな意味があります。人はモノがつまめるようになったら片付けの訓練を始められるのです。
「一人でおもちゃを片づけられた」
「ママが笑っている。喜んでいる」
「次もがんばろう」
この毎日の繰り返しが喜びとなり、「快」を繰り返すことで習慣となります。子供にとって大切な自信につながり、それが自己肯定感を育みます。
最初はおもちゃのお片付けからスタートして、次に身支度、学用品の整理整頓と、少しずつハードルを上げていきます。我が家の6歳児は、自分の管理しているおもちゃがぐちゃぐちゃになってきたなと思うと、今では私を誘って「一緒に片付けをしてほしい」と言えるようになりました。
普段のリアルな暮らしから、学べることはたくさんあります。
子供のうちからモノについて真剣に向き合い、正しい習慣をコツコツ積み重ねる。そんな暮らしの根っこの部分こそ、大人になって大きく差が出る「地頭力」なのだと思います。
「地頭力」が養える「お片付け」についてこの春から、家族で取り組んでみてはいかがでしょうか。
こちらの記事もおすすめ:
おもちゃ収納の写真・デザインのアイデアを見る
お片付け上手を育てる! キッズルームの収納アイデア
片付け・収納・整理整頓アドバイザーに仕事を頼むときのコツは?
我が家の「コモンスペース」、リビングの収納ルール
今年中に片付け上手になりたいあなたへ。維持できる片付けの仕組みづくり
子供のうちからモノについて真剣に向き合い、正しい習慣をコツコツ積み重ねる。そんな暮らしの根っこの部分こそ、大人になって大きく差が出る「地頭力」なのだと思います。
「地頭力」が養える「お片付け」についてこの春から、家族で取り組んでみてはいかがでしょうか。
こちらの記事もおすすめ:
おもちゃ収納の写真・デザインのアイデアを見る
お片付け上手を育てる! キッズルームの収納アイデア
片付け・収納・整理整頓アドバイザーに仕事を頼むときのコツは?
我が家の「コモンスペース」、リビングの収納ルール
今年中に片付け上手になりたいあなたへ。維持できる片付けの仕組みづくり
おすすめの記事
キッチンの記事
家事をストレスフリーに! キッチンカウンター下収納の使い方と収納アイデア
オープンタイプのキッチンが人気の今、キッチンカウンター下収納はその後の使いやすさを左右する重要な検討事項です。種類別カウンター下収納の特徴を参考に、家族が使いたくなるキッチンまわりをつくりましょう。
続きを読む
トイレ・洗面所の記事
家じゅうのタオルやシーツをすっきり収納。リネンクローゼットのすすめ
バスまわりやベッドまわりのリネン、ストックも含めてどこにしまっていますか? 点在させるのではなく1ヶ所にまとめる、リネン専用の収納庫があると便利です。
続きを読む
小さな住まい
幅や間口の狭い部屋を快適に使う13のアイデア
幅や間口の狭い部屋は使いにくいものと思い込んでいませんか? 家具の選び方や配置、色使いで、実際よりも広く使いやすい空間を作り出すことができます。
続きを読む
片付け・収納・家事
収納を考えるよい機会。衣替えをしながら、クローゼットの中身も見直しましょう
衣替えを済ませた方もこれからの方も、洋服の収納法やクローゼットの使い方、この機会に見直してみませんか。
続きを読む
片付け・収納・家事
調味料とスパイスの収納アイデア・実例30選
調味料やスパイスを美しく、しかも使いやすく整理整頓・収納すれば、見た目だけでなく無駄を防ぎ、調理や掃除の時短にもつながります。
続きを読む