Houzzツアー:ブラジルの人気デザイナーが暮らすモダン&ミニマルな家
かつて著名な彫刻家が暮らした家を、人気建築家・プロダクトデザイナーが自宅兼アトリエとして改装。ミニマルな中に鮮やかな色と存在感のあるモチーフを効かせた、個性的なセンスの家です。
Houzz
2015年9月28日
建築家、家具デザイナー、そしてブラジルのトレンドセッターでもあるギルヘルム・トーレスさんは、この箱形の家のクリエイティブな来歴に惹かれた、という。ブラジル、サンパウロの流行の先端を行くジャルディン地区にあるこの空間には、かつてはブラジルの彫刻家ヴィクトル・ブレシュレのコレクションが保管されていた。あの、サンパウロのバンディランテス記念像の作者だ。トーレスさんは、サンパウロとロンドリナにも家を持っており、このスペースの間取りを大きく変えるつもりはなかったので、開口部や塗装にのみ、多少手を加えた。
どんなHouzz?
居住者:ギルヘルム・トーレスさん
所在地:ブラジル、サンパウロ
規模:130平方メートル
トリビア:1940年代にはイタリア系ブラジル人の彫刻家ヴィクトル・ブレシュレがこの家を所有していた。
どんなHouzz?
居住者:ギルヘルム・トーレスさん
所在地:ブラジル、サンパウロ
規模:130平方メートル
トリビア:1940年代にはイタリア系ブラジル人の彫刻家ヴィクトル・ブレシュレがこの家を所有していた。
「自由なる大地 勇者の故郷」(米国国歌の歌詞の一部)が書かれたネオンのインスタレーションはアーティストのピンキー・ワイナーが手がけたもの。このインスタレーションと、どくろのマークのドアマットが、正面玄関でお客様を迎える。玄関のスイングドアは、中二階にある浴室の天井(次の写真)と同じ木のマシュラビーヤ(木製の格子)になっている。
中二階の浴室の天井は、日差しを和らげるデザイン。こちらのマシュラビーヤ(木製格子)は、トーレスさんの登録商標だ。
この角度から見ると、入り口に広い中庭があるのが分かる。控えめでシンプルな家具と空間を広くとった間取りで、1階部分をゆったりと見せている。この家には、トーレスさんの仕事用アトリエもある。
自分は「世界市民」であるというトーレスさんは、ブラジルとヨーロッパに複数の不動産を所有している。新しく手に入れたこの家では、ポップカルチャーの影響をさりげなく感じさせる、コスモポリタンの生活を表現しようと考えたそう。
このネオンライトの作品も、入り口のネオンのインスタレーションと同じピンキー・ワイナーによるもの。手前のセラミックスでできた頭蓋骨は、死や憂鬱の象徴としてよく用いられるモチーフだ。トーレスさんはこれをわざと生活の場に加えた。ここではあらゆる家具に美的な、あるいは機能的な目的がある。
蔵書も美しい見せ方を考えぬいて配置している。アーティストであり建築家であるトーレスさんが1冊ずつ念入りに選んで重ねていった。
トーレスさんは、この家を「自分のアイデアのもとを煮込む大釜」だと考えている。ここには友人やクライアントもやって来るが、みな彼と同じようにタトゥーやストリートアートや電子音楽を愛する人たちだ。トーレスさんの家での生活は、必然的に自分の建築設計やプロダクトデザインと一体となっている。
キッチン、ダイニング、ベッドルームでは、抑制のきいた色彩の材料、繊細な表面、飾りのないフォルムがつくる空間の中に、オレンジやレモン色が差し色としてつかわれている。
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本来、家と言うモノは個々の感性で作るものであり~既成概念によるインテリアの法則には一切拘る事も無いと言えますね!
それが自分にとって一番居心地のいい場所であれば良い事です!
Originally, it mono can say that it is also not involved at all in the law of the interior by ~ stereotype is what makes the individual sensibility to say home!
It is what may if most cozy place for yourself!