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世界の暮らしとデザイン:賃貸の家に自分らしい工夫を凝らした10組の素敵な暮らし
賃貸の家だって、素敵に暮らすことは可能です。ストックホルムから東京まで、工夫を凝らした10組の暮らしをご紹介します。
Houzz
2015年10月1日
海外では、賃貸暮らしでもインテリアの改装をかなり自由にできるけれど、どんなにすばらしい空間を整えても、いずれは引っ越すかもしれず、そのときにはせっかくしつらえたインテリアも置き去りにするしかない、というジレンマがあります。もちろん日本の場合は、たいていの賃貸では、壁や床にあとが残るような改装はほとんどできないのが実情。それぞれにジレンマを抱えながらも、この記事に登場取り上げる人たちは、賃貸の家にさまざまな工夫を加えて、見事に素敵な家をつくりあげています。いつか出て行く日があるとしても、自分らしく心地よく暮らすことが大切だと思わせる10人の暮らしをご紹介します。
〈世界の暮らしとデザイン〉は、世界各地のHouzzから、住宅に関するさまざまなデザインやライフスタイルを紹介するシリーズです。
〈世界の暮らしとデザイン〉は、世界各地のHouzzから、住宅に関するさまざまなデザインやライフスタイルを紹介するシリーズです。
1. ドイツ、クリエイティブな改装をまとめた本がベストセラーに
住んでいる人:シュテファニー・ルクサットさんと夫、娘のルビーちゃん(1歳)
年齢:35歳
職業:ブロガー、ジャーナリスト、著述業
住んでいるところ:ドイツ、ハンブルク
どんな物件?:20世紀初頭に建てられた集合住宅
この家を見つけたきっかけは?
同僚のおかげですね。この家が賃貸に出されることを誰よりもはやく教えてくれたんです。ハンブルクではいい物件が出ると、たくさんの人が殺到して、仲介業者に気に入ってもらおうとアピールする競争になるんです(ケーキを持参して買収にかかる人もいるんですよ!)。だから、ずぶとさと冷静さが必要なんです。
住んでいる人:シュテファニー・ルクサットさんと夫、娘のルビーちゃん(1歳)
年齢:35歳
職業:ブロガー、ジャーナリスト、著述業
住んでいるところ:ドイツ、ハンブルク
どんな物件?:20世紀初頭に建てられた集合住宅
この家を見つけたきっかけは?
同僚のおかげですね。この家が賃貸に出されることを誰よりもはやく教えてくれたんです。ハンブルクではいい物件が出ると、たくさんの人が殺到して、仲介業者に気に入ってもらおうとアピールする競争になるんです(ケーキを持参して買収にかかる人もいるんですよ!)。だから、ずぶとさと冷静さが必要なんです。
インテリアデコレーションの制限は?
大家さんはとても優しい方で、出て行くときに原状復旧するなら、ほぼどんなことでも大丈夫、といわれています。つまり、床を白く塗る、といったことはできませんね。
賃貸の家を自分らしくする工夫は?
妥協をしすぎないこと、素敵で快適な暮らしをしたいと思ったらぐずぐずしないこと。だから、3年前にこの家を借りたときに、すぐに大胆なリノベーションにとりかかりました。周りの人からは、「持ち家じゃないんだから、お金の無駄じゃない?」と言われましたね。でも、私たちにとってはやる価値があったんです。だって、日々の生活の幸福度が上がるんですから。それに、リノベーションをしているうちに、『賃貸マンションを自分らしい家に』という本を書くことを思いつき、この本は2014年のドイツのライフスタイル本のベストセラーになりました。おかげで、リノベーションにかかった費用はしっかり取り戻せましたね!
大家さんはとても優しい方で、出て行くときに原状復旧するなら、ほぼどんなことでも大丈夫、といわれています。つまり、床を白く塗る、といったことはできませんね。
賃貸の家を自分らしくする工夫は?
妥協をしすぎないこと、素敵で快適な暮らしをしたいと思ったらぐずぐずしないこと。だから、3年前にこの家を借りたときに、すぐに大胆なリノベーションにとりかかりました。周りの人からは、「持ち家じゃないんだから、お金の無駄じゃない?」と言われましたね。でも、私たちにとってはやる価値があったんです。だって、日々の生活の幸福度が上がるんですから。それに、リノベーションをしているうちに、『賃貸マンションを自分らしい家に』という本を書くことを思いつき、この本は2014年のドイツのライフスタイル本のベストセラーになりました。おかげで、リノベーションにかかった費用はしっかり取り戻せましたね!
賃貸か購入か?
ハンブルクに暮らしている人はみんなそうだと思いますが、私たちもいつか家を買いたいと思っています。でも、買いたいと思える家を見つけるのは、借りる家を探すのに比べると1000倍は難しいですね。閑静だけれどダウンタウンに近い、気取らない地区にある、美しい庭付きのリノベーションされた中古一戸建てを探しているのですが。だから、もしこの記事を読んで、心当たりの家をお持ちの方がいたら、ぜひご連絡いただきたいです!
ハンブルクに暮らしている人はみんなそうだと思いますが、私たちもいつか家を買いたいと思っています。でも、買いたいと思える家を見つけるのは、借りる家を探すのに比べると1000倍は難しいですね。閑静だけれどダウンタウンに近い、気取らない地区にある、美しい庭付きのリノベーションされた中古一戸建てを探しているのですが。だから、もしこの記事を読んで、心当たりの家をお持ちの方がいたら、ぜひご連絡いただきたいです!
2. イギリス、室内に緑あふれる暮らし
住んでいる人:クレア・ニコルソンさん、ボーイフレンドのジョンさん
年齢:34歳
職業:デザイナー、スタイリスト
住んでいるところ:ロンドン、ストーク・ニューイントン
どんな物件?:集合住宅の最上階にある1ベッドルームのアパートメント
この家を見つけたきっかけは?
何週間も取り憑かれたように賃貸サイトをチェックしていましたね。ロンドン北部のストーク・ニューイントンは素晴らしいところなので、ここから動きたくないと思っていたのですが、予算は譲れません。幸運にも、この物件がサイトに載った瞬間に見つけることができたので、すぐに内見して契約しました。
住んでいる人:クレア・ニコルソンさん、ボーイフレンドのジョンさん
年齢:34歳
職業:デザイナー、スタイリスト
住んでいるところ:ロンドン、ストーク・ニューイントン
どんな物件?:集合住宅の最上階にある1ベッドルームのアパートメント
この家を見つけたきっかけは?
何週間も取り憑かれたように賃貸サイトをチェックしていましたね。ロンドン北部のストーク・ニューイントンは素晴らしいところなので、ここから動きたくないと思っていたのですが、予算は譲れません。幸運にも、この物件がサイトに載った瞬間に見つけることができたので、すぐに内見して契約しました。
インテリアデコレーションの制限は?
とても柔軟な大家さんなのでありがたいです。何件も貸家を持っている人で、家をよくする提案なら受け入れてくれます。先日も、キッチンキャビネットを改装したいと言ったらOKしてくれました。扉が古くなって汚くなっていたので、モダンな白い扉につけかえてもらいました。ジョンがつくったプライウッドの取っ手をつけて、個性をプラスしたんです。
とても柔軟な大家さんなのでありがたいです。何件も貸家を持っている人で、家をよくする提案なら受け入れてくれます。先日も、キッチンキャビネットを改装したいと言ったらOKしてくれました。扉が古くなって汚くなっていたので、モダンな白い扉につけかえてもらいました。ジョンがつくったプライウッドの取っ手をつけて、個性をプラスしたんです。
賃貸の家を自分らしくする工夫は?
(自然光が入らないバスルーム以外は)全室に植物を置いています。明るい色のいきいきとした空間をつくる簡単な方法です。天井からマクラメのハンガーで吊るすのがお気に入りのスタイル。壁へのダメージも最小限に抑えられますし、使われていない空間を活用できます。
賃貸か購入か?
賃貸派というわけではありませんね。ロンドンはとにかく賃料がすごく高いんです! いつか家を買えたら、と思っています。
(自然光が入らないバスルーム以外は)全室に植物を置いています。明るい色のいきいきとした空間をつくる簡単な方法です。天井からマクラメのハンガーで吊るすのがお気に入りのスタイル。壁へのダメージも最小限に抑えられますし、使われていない空間を活用できます。
賃貸か購入か?
賃貸派というわけではありませんね。ロンドンはとにかく賃料がすごく高いんです! いつか家を買えたら、と思っています。
3. パリ、大家さんも納得のリノベーション
住んでいる人:ピエール・プティさん、ジャックラッセル犬のジャン
年齢:31歳
職業:建築家
住んでいるところ:パリ、18区
どんな物件?:30平方メートルの1LDK+ロフトベッド
この家を見つけたきっかけは?
仲介業者を通して見つけました。
インテリアデコレーションの制限は?
とくにありませんね。好きなようにリノベーションできます。ここはうちの大家さんがパリ市内に持っている唯一の物件で、いずれは息子さんが相続するとのこと。僕のリノベーションはこの物件の価値を高めたので、喜んでくれています。キッチンの黒い壁については、退去するときに白く塗り直さないといけないかもしれないですね。
住んでいる人:ピエール・プティさん、ジャックラッセル犬のジャン
年齢:31歳
職業:建築家
住んでいるところ:パリ、18区
どんな物件?:30平方メートルの1LDK+ロフトベッド
この家を見つけたきっかけは?
仲介業者を通して見つけました。
インテリアデコレーションの制限は?
とくにありませんね。好きなようにリノベーションできます。ここはうちの大家さんがパリ市内に持っている唯一の物件で、いずれは息子さんが相続するとのこと。僕のリノベーションはこの物件の価値を高めたので、喜んでくれています。キッチンの黒い壁については、退去するときに白く塗り直さないといけないかもしれないですね。
賃貸の家を自分らしくする工夫は?
リビングにあるロフト部分にはプライウッドを使いました。階段がインダストリアルな魅力を生み出しています。プライウッドはとても安くて頑丈な素材ですが、質感がラフなので、ヤスリがけとニスの仕上げが必要になります。それと、階段の下にジャンが一人になれる寝床をつくってあげました。
リビングにあるロフト部分にはプライウッドを使いました。階段がインダストリアルな魅力を生み出しています。プライウッドはとても安くて頑丈な素材ですが、質感がラフなので、ヤスリがけとニスの仕上げが必要になります。それと、階段の下にジャンが一人になれる寝床をつくってあげました。
キッチンの照明も、買うとすごく高いので自分でつくりました。電球と黒いワイヤーはオンラインで見つけたもので、イケアで買ったカーテンロッドを黒く塗り、そこから吊るしています。ワイヤーの長さや電球の明かりの強さは調整できます。全部で250ユーロくらいでした。テーブルと、その下にスライドして収納できる2脚のベンチも自分でつくりました。
賃貸か購入か?
アパートメントを購入して思い通りに全面リノベーションできたらいいなあ、と思います。
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賃貸か購入か?
アパートメントを購入して思い通りに全面リノベーションできたらいいなあ、と思います。
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4. オーストラリア、1970年代スタイルに改装
住んでいる人:レイチェル・ヴァレンタインさんと、ビデオグラファーのセバスチャン・ハートグさん(41歳)
年齢:37歳
職業:オンラインストアとスタジオを経営
住んでいるところ:クイーンズランドのクーランガッタ
どんな物件?:街を見下ろす丘の上に立つ1976年築の二世帯用住宅。遠くに海岸も見える
この家を見つけたきっかけは?
仲介業者を通して見つけました。
住んでいる人:レイチェル・ヴァレンタインさんと、ビデオグラファーのセバスチャン・ハートグさん(41歳)
年齢:37歳
職業:オンラインストアとスタジオを経営
住んでいるところ:クイーンズランドのクーランガッタ
どんな物件?:街を見下ろす丘の上に立つ1976年築の二世帯用住宅。遠くに海岸も見える
この家を見つけたきっかけは?
仲介業者を通して見つけました。
インテリアデコレーションの制限は?
見るからに1970年代築の年季の入った建物なので、大家さんから特に制限はありませんでした。その意味では、ラッキーでしたね。それに、自分たちのインテリアの好みがこの家とマッチしたのも幸運でした。この家の持ち味に合わないものを無理矢理合わせないで、ヴィンテージ品を使いました。
賃貸の家を自分らしくする工夫は?
ベランダに、植物の鉢をマクラメで吊るして並べたら、ますます1970年らしい雰囲気になりました。垂木から吊るしたので傷をつけることもありませんでしたし、こんな「庭」なら、引っ越すときにも一緒に連れていけます。
見るからに1970年代築の年季の入った建物なので、大家さんから特に制限はありませんでした。その意味では、ラッキーでしたね。それに、自分たちのインテリアの好みがこの家とマッチしたのも幸運でした。この家の持ち味に合わないものを無理矢理合わせないで、ヴィンテージ品を使いました。
賃貸の家を自分らしくする工夫は?
ベランダに、植物の鉢をマクラメで吊るして並べたら、ますます1970年らしい雰囲気になりました。垂木から吊るしたので傷をつけることもありませんでしたし、こんな「庭」なら、引っ越すときにも一緒に連れていけます。
賃貸か購入か?
この家を買うのが夢ですね。ここを自分のものにしてこの先何人も暮らしていけたら、と思うのですが、今のところは現状でもOKです。一度借りたら長く暮らすタイプですから。
この家を買うのが夢ですね。ここを自分のものにしてこの先何人も暮らしていけたら、と思うのですが、今のところは現状でもOKです。一度借りたら長く暮らすタイプですから。
5. 日本、チョークボードアートが映える家
住んでいる人:井澤卓さん
年齢:27歳
職業:平日はIT企業で働き、週末プロジェクトでチョークボードアーティストとして活躍
住んでいるところ:東京都目黒区
どんな物件?:築32年の内装リノベーション済み賃貸マンション。3LDK、90平方メートル
トリビア:Houzz Japanのオフィスのエントランスのチョークボードアートも、井澤さんと同居人の土堤内祐介さんが結成したユニットPaint & Supplyが手がけたもの
この家を見つけたきっかけは?
仲介業者を通して見つけました。
住んでいる人:井澤卓さん
年齢:27歳
職業:平日はIT企業で働き、週末プロジェクトでチョークボードアーティストとして活躍
住んでいるところ:東京都目黒区
どんな物件?:築32年の内装リノベーション済み賃貸マンション。3LDK、90平方メートル
トリビア:Houzz Japanのオフィスのエントランスのチョークボードアートも、井澤さんと同居人の土堤内祐介さんが結成したユニットPaint & Supplyが手がけたもの
この家を見つけたきっかけは?
仲介業者を通して見つけました。
インテリアデコレーションの制限は?
同居人の土堤内はもっと思い切ったデコレーションをしたいと言っていたけれど、僕は“絶対に"原状復旧派”。なので、壁の穴あけも画鋲穴程度に留めています。
チョークボードの作品も壁に掛けるではなく床に立てかける、PILLAR BRACKET(ピラーブラケット。2x4材を突っ張り棒として天井に固定できる器具)を使うなど、極力壁を傷めないような工夫をしました。土堤内は設計事務所に勤務する建築家なので、内装や建物にダメージを与えないデコレーションのアイデアをいろいろと知っているんです。
同居人の土堤内はもっと思い切ったデコレーションをしたいと言っていたけれど、僕は“絶対に"原状復旧派”。なので、壁の穴あけも画鋲穴程度に留めています。
チョークボードの作品も壁に掛けるではなく床に立てかける、PILLAR BRACKET(ピラーブラケット。2x4材を突っ張り棒として天井に固定できる器具)を使うなど、極力壁を傷めないような工夫をしました。土堤内は設計事務所に勤務する建築家なので、内装や建物にダメージを与えないデコレーションのアイデアをいろいろと知っているんです。
賃貸の家を自分らしくする工夫は?
家のコンセプトは〈Daddy’s Room〉。紳士的でありながらも余裕のあるチャーミングな男の家のイメージです。そのコンセプトに沿うように、ところどころにチョークアートが飾りました。家に入るとまず目を引くのは玄関にある高さ180cmあまりの巨大なチョークアート。イベントで使用したものでこの家のシンボルとなっています。
賃貸か購入か?
この部屋に引っ越してまだ3か月余り。しばらくはこの家で暮らしていきたいけれど、どちらかが結婚して次の部屋を決めなければならなくなったら購入も考えるかもしれません。
この家の暮らしの記事を読む
My Houzz:仲間と楽しく過ごす。チョークボードアーティストのシェア生活
家のコンセプトは〈Daddy’s Room〉。紳士的でありながらも余裕のあるチャーミングな男の家のイメージです。そのコンセプトに沿うように、ところどころにチョークアートが飾りました。家に入るとまず目を引くのは玄関にある高さ180cmあまりの巨大なチョークアート。イベントで使用したものでこの家のシンボルとなっています。
賃貸か購入か?
この部屋に引っ越してまだ3か月余り。しばらくはこの家で暮らしていきたいけれど、どちらかが結婚して次の部屋を決めなければならなくなったら購入も考えるかもしれません。
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6. スペイン、壁一面の本棚で彩りのある空間に
住んでいる人:カタリナ・インダさんと夫のペルー・サイズペズさん、娘のダダちゃんと息子のロルカくん
年齢:45歳
職業:広告プロダクションマネジャー
住んでいるところ:スペイン、マドリッドのコンデ・デューケ地区
どんな物件?:アパートメント(ベッドルームx3、バスルームx3)
この家を見つけたきっかけは?
以前は80平方メートルのアパートメントに暮らしていたのですが、4人家族には手狭になってしまいました。もう少し広いところに住みたいと思っていたときに、思いがけずこの285平方メートルの物件に出会ったんです。これほど大きな物件を探していたわけではないのですが、瞬く間に気に入ってしまいました。一目惚れですね! 2時間後には契約書にサインしていました。
内見しているときから、誰がどの部屋を使い、どこにどの家具を置くか、はっきりと目に浮かんできました。見たとたんに、ここしかない、と思いましたね。
住んでいる人:カタリナ・インダさんと夫のペルー・サイズペズさん、娘のダダちゃんと息子のロルカくん
年齢:45歳
職業:広告プロダクションマネジャー
住んでいるところ:スペイン、マドリッドのコンデ・デューケ地区
どんな物件?:アパートメント(ベッドルームx3、バスルームx3)
この家を見つけたきっかけは?
以前は80平方メートルのアパートメントに暮らしていたのですが、4人家族には手狭になってしまいました。もう少し広いところに住みたいと思っていたときに、思いがけずこの285平方メートルの物件に出会ったんです。これほど大きな物件を探していたわけではないのですが、瞬く間に気に入ってしまいました。一目惚れですね! 2時間後には契約書にサインしていました。
内見しているときから、誰がどの部屋を使い、どこにどの家具を置くか、はっきりと目に浮かんできました。見たとたんに、ここしかない、と思いましたね。
インテリアデコレーションの制限は?
制限があるとしたら、バスルームのセラミックタイルに穴をあけないことだけですね。でも、どこかに手を加えたいと思ったときは、それがたとえば、窓に日除けをつけるとか古い装置を新しいものに取り替えるなど、このアパートを改良することであっても、まずは大家さんに相談します。それが礼儀ですからね。大家さんはこの家の持ち主だし、尋ねるのに時間はかかりませんから。
賃貸の家を自分らしくする工夫は?
手持ちの家具にぴったりとあう間取りだったので、大きな変更は加えていません。少しずつカスタマイズして、手持ちの小物で空間を自分たちらしくデコレーションしています。いちばん成功したのは、ダイニングルームに特注でしつらえた書棚ですね。うちは本が多いので、収納場所が必要だったのです。でも、すでにいっぱいなので、次に書棚をつくる場所を考えなくてはいけません。
制限があるとしたら、バスルームのセラミックタイルに穴をあけないことだけですね。でも、どこかに手を加えたいと思ったときは、それがたとえば、窓に日除けをつけるとか古い装置を新しいものに取り替えるなど、このアパートを改良することであっても、まずは大家さんに相談します。それが礼儀ですからね。大家さんはこの家の持ち主だし、尋ねるのに時間はかかりませんから。
賃貸の家を自分らしくする工夫は?
手持ちの家具にぴったりとあう間取りだったので、大きな変更は加えていません。少しずつカスタマイズして、手持ちの小物で空間を自分たちらしくデコレーションしています。いちばん成功したのは、ダイニングルームに特注でしつらえた書棚ですね。うちは本が多いので、収納場所が必要だったのです。でも、すでにいっぱいなので、次に書棚をつくる場所を考えなくてはいけません。
こちらのコーナーはビニールテープをつかって、ペルーがつくったロマンティックな詩を壁に描きました。シンプルでお金はかかっていないけれど、素敵なアイデアでしょう。それに、世界中どこを探しても二つとない家になりました。床に置いた個性的なランプは〈ヴィンテージ4P〉で買ったものです。
賃貸か購入か?
すでに持ち家はあるんです。前に住んでいた80平方メートルのアパートメントは購入したもので、今は人に貸しています。おかげで、この大きな家に住めるんです。でも、もう買うつもりはありません。また住宅ローンを背負うのは不安ですからね!
賃貸か購入か?
すでに持ち家はあるんです。前に住んでいた80平方メートルのアパートメントは購入したもので、今は人に貸しています。おかげで、この大きな家に住めるんです。でも、もう買うつもりはありません。また住宅ローンを背負うのは不安ですからね!
7. イタリア、小さいけれど賢い工夫で個性のある家に
住んでいる人:パオラ・ランパッツォさん、ジョヴァンニ・コルテーゼさん、この写真の撮影の4時間後に生まれたティトくん
年齢:40歳
職業:幼稚園の先生
住んでいるところ:イタリア北部、ヴィンチェンツァ州のアシアゴ高原
どんな物件?:納屋をリノベーションした2階建の家
住んでいる人:パオラ・ランパッツォさん、ジョヴァンニ・コルテーゼさん、この写真の撮影の4時間後に生まれたティトくん
年齢:40歳
職業:幼稚園の先生
住んでいるところ:イタリア北部、ヴィンチェンツァ州のアシアゴ高原
どんな物件?:納屋をリノベーションした2階建の家
この家を見つけたきっかけは?
2階に義理の弟が住んでいて、知り合いに1階を貸したいと思っていたので、私たちが借りました。
インテリアデコレーションの制限は?
長く住むつもりはなく、おそらく2年くらいで引っ越す予定なので、家具を取り替えたり、大きく手を加えるというわけにはいきません。元の状態にちょっとデコレーションを加えただけです。それくらいしか自分らしくする方法はなかったですね。
2階に義理の弟が住んでいて、知り合いに1階を貸したいと思っていたので、私たちが借りました。
インテリアデコレーションの制限は?
長く住むつもりはなく、おそらく2年くらいで引っ越す予定なので、家具を取り替えたり、大きく手を加えるというわけにはいきません。元の状態にちょっとデコレーションを加えただけです。それくらいしか自分らしくする方法はなかったですね。
賃貸の家を自分らしくする工夫は?
サングラスを吊るしている彫刻と、自分たちで板切れを使ってつくったベッドヘッドは、自慢の品です。
賃貸か購入か?
いつかは買いたいですが、今はその余裕がなくて。将来はきっと!
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サングラスを吊るしている彫刻と、自分たちで板切れを使ってつくったベッドヘッドは、自慢の品です。
賃貸か購入か?
いつかは買いたいですが、今はその余裕がなくて。将来はきっと!
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8. バリ島に望み通りの家を建ててもらう
住んでいる人:ロシア人のエリー・ゴルディーヴァさん(29歳)、夫のアンドレイ・"ゴルデイ"・ゴルディーヴさん(31歳)
職業:イラストレーター
住んでいるところ:インドネシア、バリ島のウブドゥ
どんな物件?:ヨガ用ロッジ付きの注文住宅
この家を見つけたきっかけは?
前は、同じ大家さんがもっている隣の物件を借りていて、大家さんに了承をとっては頻繁に家に手を加えていました。例えば、ドアの位置を変えたり、キッチンのガスタンクの場所を動かしたり、壁を塗り替えたり。そのうち、大家さんもうんざりしてしまったみたいです。大家さんは、いくつかの家を貸して生活している人。それで、なんと親切なことに、古い家を改装する(そちらのほうが楽ではないかと思うのですが)はもうやめにして、新しい家を建てるから、エリーが好きなように設計してそこに住むといい、と言ってくれたんです。
バリ島に暮らすことにしたのは2年前のこと。常夏の気候で、一年中新鮮なフルーツが食べられるのが気に入ったからです。
インテリアデコレーションの制限は?
あまりありません。そもそもこの家は私たちの希望通りに建ててくれたものですし。「エリー、家を建てるんだけど、とにかく好きなように決めていいよ」と言われまして。家を日がよくあたる向きに配置し、屋根の断熱と通気はしっかりと設計しました(おかげで、暑い土地なのにエアコンなしで生活できます)。バリの人はアウトドアシャワーを使っていますが、お風呂はしっかりとしたものを設置してもらいました。
住んでいる人:ロシア人のエリー・ゴルディーヴァさん(29歳)、夫のアンドレイ・"ゴルデイ"・ゴルディーヴさん(31歳)
職業:イラストレーター
住んでいるところ:インドネシア、バリ島のウブドゥ
どんな物件?:ヨガ用ロッジ付きの注文住宅
この家を見つけたきっかけは?
前は、同じ大家さんがもっている隣の物件を借りていて、大家さんに了承をとっては頻繁に家に手を加えていました。例えば、ドアの位置を変えたり、キッチンのガスタンクの場所を動かしたり、壁を塗り替えたり。そのうち、大家さんもうんざりしてしまったみたいです。大家さんは、いくつかの家を貸して生活している人。それで、なんと親切なことに、古い家を改装する(そちらのほうが楽ではないかと思うのですが)はもうやめにして、新しい家を建てるから、エリーが好きなように設計してそこに住むといい、と言ってくれたんです。
バリ島に暮らすことにしたのは2年前のこと。常夏の気候で、一年中新鮮なフルーツが食べられるのが気に入ったからです。
インテリアデコレーションの制限は?
あまりありません。そもそもこの家は私たちの希望通りに建ててくれたものですし。「エリー、家を建てるんだけど、とにかく好きなように決めていいよ」と言われまして。家を日がよくあたる向きに配置し、屋根の断熱と通気はしっかりと設計しました(おかげで、暑い土地なのにエアコンなしで生活できます)。バリの人はアウトドアシャワーを使っていますが、お風呂はしっかりとしたものを設置してもらいました。
賃貸の家を自分らしくする工夫は?
ユニークな飾り付けをしたシャンデリアは自慢の一品です。バリ島で儀式に使われるニセモノのフルーツをバスケット4個分も買ってきてつくったんです! 大家さんは、お金をかけない工夫が上手い人で、例えばラフな仕上げのチーク材に見える天井も、実はプライウッドなんですよ。
賃貸か購入か?
賃貸のほうがいいですね。いろいろなところに住みたいし、暮らし方や習慣も変わりますし、そこから新鮮なイマジネーションがわいてきますからね。何年も同じところに住んでいたらそうはいきません。大家さんと一緒に毎年新しい家を建てて、そこに引っ越していく予定なんです。
ユニークな飾り付けをしたシャンデリアは自慢の一品です。バリ島で儀式に使われるニセモノのフルーツをバスケット4個分も買ってきてつくったんです! 大家さんは、お金をかけない工夫が上手い人で、例えばラフな仕上げのチーク材に見える天井も、実はプライウッドなんですよ。
賃貸か購入か?
賃貸のほうがいいですね。いろいろなところに住みたいし、暮らし方や習慣も変わりますし、そこから新鮮なイマジネーションがわいてきますからね。何年も同じところに住んでいたらそうはいきません。大家さんと一緒に毎年新しい家を建てて、そこに引っ越していく予定なんです。
9. アメリカ、明るい色にヴィンテージを合わせてゆったりとしたスタイルに
住んでいる人:ケイト・ボウラーさん、夫のマイクさん、猫のグリフィン
職業:マーケティングの仕事をしながら、ブロガーとしても活動
住んでいるところ:アメリカ、マサチューセッツ州ボストンのサマヴィル
どんな物件?:1885年築の集合住宅のトップフロアにあるアパートメント(ベッドルームx1)
この家を見つけたきっかけは?
中古品取引サイトで。ボストンではこの方法で家を見つける人が多いようです。
住んでいる人:ケイト・ボウラーさん、夫のマイクさん、猫のグリフィン
職業:マーケティングの仕事をしながら、ブロガーとしても活動
住んでいるところ:アメリカ、マサチューセッツ州ボストンのサマヴィル
どんな物件?:1885年築の集合住宅のトップフロアにあるアパートメント(ベッドルームx1)
この家を見つけたきっかけは?
中古品取引サイトで。ボストンではこの方法で家を見つける人が多いようです。
インテリアデコレーションの制限は?
大家さんは寛容で、元に戻せないこと以外、例えば壁を塗り替えるといったことはOKです。なので、変わった模様のカーペットや、統一感のないキッチンのデコレーションは手を加えました。
賃貸の家を自分らしくする工夫は?
引っ越してきたときに、空間を細切れにして狭苦しくしていたドアを撤去し、すべての部屋の壁を塗り直しました。退去するときには、今は物置きにしまってあるドアを戻さないといけません。でも、この2つの作業をしたおかげで、空間にゆとりが生まれました。キッチンは、キッチンカートやバーカート、テーブル、書棚といった動かせる家具をたくさん使って機能性をアップしました。
大家さんは寛容で、元に戻せないこと以外、例えば壁を塗り替えるといったことはOKです。なので、変わった模様のカーペットや、統一感のないキッチンのデコレーションは手を加えました。
賃貸の家を自分らしくする工夫は?
引っ越してきたときに、空間を細切れにして狭苦しくしていたドアを撤去し、すべての部屋の壁を塗り直しました。退去するときには、今は物置きにしまってあるドアを戻さないといけません。でも、この2つの作業をしたおかげで、空間にゆとりが生まれました。キッチンは、キッチンカートやバーカート、テーブル、書棚といった動かせる家具をたくさん使って機能性をアップしました。
10. スウェーデン、優しい色に塗り替えて空間を明るく
住んでいる人:アン・ヨンソンさん、夫のエイナーさん
年齢:68歳
職業:元ジャーナリストで現在は引退生活
住んでいるところ:ストックホルム北部のノルテリエ
どんな物件?:オフィスだったアパートメント(ベッドルームx2)
この家を見つけたきっかけは?
以前はストックホルムの都心に住んでいたのですが、大都会に暮らしたいという若い女性と住宅を交換しました。
インテリアデコレーションの制限は?
とても古くてコンディションがいいとは言いがたい建物なので、大家さんは改装OKと言ってくれています。でも、借りている家ですから、自分の家でもないのに大金をかける気持ちにもなれません。例えば、床を張り替えたりキッチンを取り替えたりすれば、退去するときに回収できませんよね。ここは20世紀初頭に建てられた建物で、以前はオフィスとして使われていたアパートメントです。その前は、ストックホルムの有力者が住んでいたそうで、ウッドパネルや金色のレザーの壁紙にずいぶんお金をかけたようです。
住んでいる人:アン・ヨンソンさん、夫のエイナーさん
年齢:68歳
職業:元ジャーナリストで現在は引退生活
住んでいるところ:ストックホルム北部のノルテリエ
どんな物件?:オフィスだったアパートメント(ベッドルームx2)
この家を見つけたきっかけは?
以前はストックホルムの都心に住んでいたのですが、大都会に暮らしたいという若い女性と住宅を交換しました。
インテリアデコレーションの制限は?
とても古くてコンディションがいいとは言いがたい建物なので、大家さんは改装OKと言ってくれています。でも、借りている家ですから、自分の家でもないのに大金をかける気持ちにもなれません。例えば、床を張り替えたりキッチンを取り替えたりすれば、退去するときに回収できませんよね。ここは20世紀初頭に建てられた建物で、以前はオフィスとして使われていたアパートメントです。その前は、ストックホルムの有力者が住んでいたそうで、ウッドパネルや金色のレザーの壁紙にずいぶんお金をかけたようです。
賃貸の家を自分らしくする工夫は?
必要な改装をローコストで実践すること。引っ越してきたとき、このメインベッドルームは、グレーのリノリウムの床、白い壁、ダークブラウンのクローゼットという、まったく面白みのない部屋だったんです。
以前から、ベッドルームの壁は黄色にしたいと思っていたので、壁はソフトなレモン色に塗りかえました。床はプロの塗料剥がし屋さんの手を借りて、きれいにしました。すごく大事なプロセスでしたから。次に、ツヤのある白い床用塗料を塗り、コート剤を2度塗りすると、光をやわらかく反射するようになりました。クローゼットも白く塗りました。
必要な改装をローコストで実践すること。引っ越してきたとき、このメインベッドルームは、グレーのリノリウムの床、白い壁、ダークブラウンのクローゼットという、まったく面白みのない部屋だったんです。
以前から、ベッドルームの壁は黄色にしたいと思っていたので、壁はソフトなレモン色に塗りかえました。床はプロの塗料剥がし屋さんの手を借りて、きれいにしました。すごく大事なプロセスでしたから。次に、ツヤのある白い床用塗料を塗り、コート剤を2度塗りすると、光をやわらかく反射するようになりました。クローゼットも白く塗りました。
キッチンは、シンクの上がつまらない青で、バックスプラッシュもありませんでした。そこで、壁は白く塗りかえ、シンプルな白いタイルを貼りました。家の中の照明はオフィス用の照明がほとんどなので、棚の下にスポットライトを加えたのですが、すっかり雰囲気が変わって、料理がとても楽しくなりました。歴史ある建物で暮らしているので、ディテールに手を加えて自分たちらしい暮らしにしています。
賃貸か購入か?
賃貸は大家さんがいるので、とても暮らしやすいですね。排水が詰まったら、電話をすれば直してくれます。メンテナンスの心配もいりませんし、パイプが壊れたり、屋根が雨漏りしたり、外装が壊れたりしても、お金をかけてリノベーションしなくてすむところがいいですね。
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賃貸か購入か?
賃貸は大家さんがいるので、とても暮らしやすいですね。排水が詰まったら、電話をすれば直してくれます。メンテナンスの心配もいりませんし、パイプが壊れたり、屋根が雨漏りしたり、外装が壊れたりしても、お金をかけてリノベーションしなくてすむところがいいですね。
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