ヴィンテージのような風格を醸し出す、和の家具とアイテム
センスが光る和テイストの家具やインテリアをご紹介します。
片岸千代子
2016年1月22日
不動産に携わって約16年。大手不動産会社(デベロッパー)で、新築分譲マンションの接客営業を経験。その後、不動産に特化したIT企業にて、社内のライターとして勤務。現在、不動産(住宅)を得意分野とする、フリーのライターとして活動中。http://www.writing-office.com/
不動産に携わって約16年。大手不動産会社(デベロッパー)で、新築分譲マンションの接客営業を経験。その後、不動産に特化したIT企業にて、社内のライターとして勤務。現在、不動産(住宅)を得意分野とする、フリーのライターとして活動中... もっと見る
明治、大正時代の和家具や桐のタンスなど、古いからこそ楽しめる味わい深いものがあります。傷みがひどい家具も修復やリメイクで、さらに魅力に磨きがかかり素敵に生まれ変わることもあります。使われなくなった和の素材は、部屋のインテリアアイテムとして用いることで、形や場所を変えながら長く愛用できます。また、和テイストの家具や伝統的な造りを継承した昔ながらの家具は、和と洋が見事に融合した現代の快適な居住空間を創り出すことにも成功しています。
センスが光る和テイストの家具
和をモチーフにデザインされた家具は、意外にもテレビという近代的な家電製品との相性もバッチリです! 収納スペースとの役割を持ちながら、リビングのアクセントとして、他の素材と見事に調和し、居住空間のセンスをアップさせています。
和をモチーフにデザインされた家具は、意外にもテレビという近代的な家電製品との相性もバッチリです! 収納スペースとの役割を持ちながら、リビングのアクセントとして、他の素材と見事に調和し、居住空間のセンスをアップさせています。
漆や柿渋などで仕上げた重厚感あるタンス
昔ながらのタンスや水屋(食器棚)も、部屋や室内廊下に配置すれば、洋風の空間をおしゃれに演出するインテリアに。家具の上に置いた和風と洋風のスタンドライトが、木のぬくもりをより一層引き立て温かみある印象を与えています。
昔ながらのタンスや水屋(食器棚)も、部屋や室内廊下に配置すれば、洋風の空間をおしゃれに演出するインテリアに。家具の上に置いた和風と洋風のスタンドライトが、木のぬくもりをより一層引き立て温かみある印象を与えています。
2段の和箪笥を高い位置に
畳の部屋なら、そのまま床に置くかもしれない2段の和箪笥に、足を付けることで、おしゃれな家具に変身! 洋風の住宅でも、しっとり馴染む和家具で、ホテルのロビーやエレベーターホールを彩るインテリアのように、家庭内を優雅に演出。何気ない空間に、心地良さと品格を漂わせます。
畳の部屋なら、そのまま床に置くかもしれない2段の和箪笥に、足を付けることで、おしゃれな家具に変身! 洋風の住宅でも、しっとり馴染む和家具で、ホテルのロビーやエレベーターホールを彩るインテリアのように、家庭内を優雅に演出。何気ない空間に、心地良さと品格を漂わせます。
和風が水廻りの雰囲気を変える!
海外では、浴室、トイレ、洗面室が同じ空間に設計されることがよくあります。水廻りには、タオルやトイレットペーパー、洗剤用品などの収納も欠かせません。その収納スペースに和テイストの家具を配置するだけで、どっしりと風格のある空間になります。
海外では、浴室、トイレ、洗面室が同じ空間に設計されることがよくあります。水廻りには、タオルやトイレットペーパー、洗剤用品などの収納も欠かせません。その収納スペースに和テイストの家具を配置するだけで、どっしりと風格のある空間になります。
海外でも取り入れられた階段箪笥
日本の町家や古民家、骨董品店などで目にすることもある階段箪笥。無駄になりがちな階段下のスペースを、収納として有効活用した日本の知恵が、海外でも評価されています。しかも、単なる収納としてではなく、装飾性をもたせた落ち着きあるデザインが、とてもステキです。
日本の町家や古民家、骨董品店などで目にすることもある階段箪笥。無駄になりがちな階段下のスペースを、収納として有効活用した日本の知恵が、海外でも評価されています。しかも、単なる収納としてではなく、装飾性をもたせた落ち着きあるデザインが、とてもステキです。
日本の四季を演出!
そのまま床に置いても、さまになりますが、先ほどと同じように箪笥の下に足を付けて飾り棚として使うこともできます。春には雛人形を、初夏には兜、秋には月見飾り、冬にはお正月の飾りなど、季節感のあるディスプレイを楽しんでみるのも一興です。
そのまま床に置いても、さまになりますが、先ほどと同じように箪笥の下に足を付けて飾り棚として使うこともできます。春には雛人形を、初夏には兜、秋には月見飾り、冬にはお正月の飾りなど、季節感のあるディスプレイを楽しんでみるのも一興です。
浮世絵を模した壁飾り
日本の風呂敷や日本手ぬぐいなどを、タペストリー代わりに飾れば、和テイストのきいた粋な空間が楽しめます。季節や気分に応じて気軽に掛け替えができるので、部屋のイメージチェンジもしやすくなります。
日本の風呂敷や日本手ぬぐいなどを、タペストリー代わりに飾れば、和テイストのきいた粋な空間が楽しめます。季節や気分に応じて気軽に掛け替えができるので、部屋のイメージチェンジもしやすくなります。
カーテン代わりに御簾(みす)を
窓のカーテンに代わって、御簾を取り付けるだけで、個性的な居室が誕生します。竹や葦を使ってつくられているため、自然を身近に感じながら過ごすことができます。また、ほどよく風や光を通すので、朝の穏やかな陽光がうっすら差し込む日本らしいインテリアのアイテムといえます。
窓のカーテンに代わって、御簾を取り付けるだけで、個性的な居室が誕生します。竹や葦を使ってつくられているため、自然を身近に感じながら過ごすことができます。また、ほどよく風や光を通すので、朝の穏やかな陽光がうっすら差し込む日本らしいインテリアのアイテムといえます。
欄間を使った家具装飾!
日本建築で、天井と鴨居の間に取りつけられる欄間。通常は和室と和室の通風や明かり取りとして、設置される開口部材ですが、これを家具装飾として使うと、こんな使い方があったのかという斬新でインパクトのある空間を創り出すことができます。
日本建築で、天井と鴨居の間に取りつけられる欄間。通常は和室と和室の通風や明かり取りとして、設置される開口部材ですが、これを家具装飾として使うと、こんな使い方があったのかという斬新でインパクトのある空間を創り出すことができます。
キッチンの側面にも、欄間を取り付けて日本らしさを強調するとともに、空間のデザイン性にも、しっとりとした気品あふれる佇まいを与えています。欄間には、縁起の良いものが彫られることが多いので、見る側も気持ちよくいられます。また、彫りの陰影によって表情が変わるところも、見逃せないおもしろさです。
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近代的な和箪笥とクローゼット
昔ながらの和箪笥も味わい深いのですが、その良さを活かしてつくった現代の和箪笥やクローゼット。白い空間に木目が映え、上品なスマートさを演出しています。
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昔ながらの和箪笥も味わい深いのですが、その良さを活かしてつくった現代の和箪笥やクローゼット。白い空間に木目が映え、上品なスマートさを演出しています。
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この度はロンドンでのプロジェクトを取り上げていただきありがとうございます。(最後の写真)http://www.houzz.jp/projects/1342062
和のエレメントを洋空間にどのように融合するかは私にとって常に大切なテーマです。
和の美しさは英国でも受け入れられています。
素敵なお仕事、そして魅力的なテーマですね!和の良さ美しさが海外の方々にもっと認知されることを祈っています。これからも、よろしくお願いします。