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世界の暮らしとデザイン:楽器職人からストリートアート作家まで、世界11カ国のアーティストや職人のアトリエを拝見
アーティストや職人たちが作品づくりにいそしむアトリエは、どれも個性と芸術性にあふれる空間でした。
Houzz
2015年9月20日
11人に共通するのは情熱と才能。ものづくりに対しての情熱だけではなく、みんな常にインスピレーションの源を探し続け、好きなものづくりを職業にするという勇気ある決断をした人たち。今回は、日本からスペインまで、世界のさまざまなアトリエやワークショップをご紹介する。アーティストの住まいや仕事場が作品にどんな影響を与えていのるか見ていこう。
〈世界の暮らしとデザイン〉は、世界各地のHouzzから、住宅に関するさまざまなデザインやライフスタイルを紹介するシリーズです。
〈世界の暮らしとデザイン〉は、世界各地のHouzzから、住宅に関するさまざまなデザインやライフスタイルを紹介するシリーズです。
1.イタリア、楽器づくり
名前:マルコ・ラ・マンナ、27歳
職業:ギターづくりの職人
場所:イタリア、ロンバルディア地方クレモナ付近の小さな村、ドヴェラ
どんな仕事?
マルコ・ラ・マンナさんが弦楽器職人として仕事を始めたのは2006年、高校を卒業したのちミラノのギター制作専門学校で勉強を始めてからだ。「スケッチをもとに一からギターを作るのは200時間くらいかかります」と言う。「この大きなスタジオの中で音楽を聴きながら1人で作業するんですが、かなり孤独な仕事です。集中して、厳密な正確さが求められます。特に塗装は集中が必要で、もう重ね塗りの回数を1回増やすだけでギターの音色が違ってしまうんです。木という何気ない素材に魂を吹き込むのが私の仕事だと思っています」
地域の影響
高度な技術が必要な弦楽器職人。古くからイタリア各地で続く仕事だが、ラ・マンナさんが作業場に選んだのは中でも特別な場所だ。クレモナは、世界一有名な弦楽器職人と言えるアントニオ・ストラディバリが17世紀に生まれ、1,100本以上の楽器を作り出した町だ。(現存する楽器には何千万から何億ドルという値段が付いている。)
名前:マルコ・ラ・マンナ、27歳
職業:ギターづくりの職人
場所:イタリア、ロンバルディア地方クレモナ付近の小さな村、ドヴェラ
どんな仕事?
マルコ・ラ・マンナさんが弦楽器職人として仕事を始めたのは2006年、高校を卒業したのちミラノのギター制作専門学校で勉強を始めてからだ。「スケッチをもとに一からギターを作るのは200時間くらいかかります」と言う。「この大きなスタジオの中で音楽を聴きながら1人で作業するんですが、かなり孤独な仕事です。集中して、厳密な正確さが求められます。特に塗装は集中が必要で、もう重ね塗りの回数を1回増やすだけでギターの音色が違ってしまうんです。木という何気ない素材に魂を吹き込むのが私の仕事だと思っています」
地域の影響
高度な技術が必要な弦楽器職人。古くからイタリア各地で続く仕事だが、ラ・マンナさんが作業場に選んだのは中でも特別な場所だ。クレモナは、世界一有名な弦楽器職人と言えるアントニオ・ストラディバリが17世紀に生まれ、1,100本以上の楽器を作り出した町だ。(現存する楽器には何千万から何億ドルという値段が付いている。)
どんなアトリエ?
ラ・マンナさんのアトリエは元製粉所。製粉所のオーナーが引退後、1階を伝統農業の博物館として改築。空いている屋根裏をアーティストに貸して使ってもらおうと考えていた。そんなときにラ・マンナさんがオーナー一家と出会い、入居することになったのだ。「ミラノではこんな広いスペースを持つのはまず無理ですしね。それにここはとても静かなんです」。アトリエの窓からは今も大きな水車が回っているのが見える。
ラ・マンナさんのアトリエは元製粉所。製粉所のオーナーが引退後、1階を伝統農業の博物館として改築。空いている屋根裏をアーティストに貸して使ってもらおうと考えていた。そんなときにラ・マンナさんがオーナー一家と出会い、入居することになったのだ。「ミラノではこんな広いスペースを持つのはまず無理ですしね。それにここはとても静かなんです」。アトリエの窓からは今も大きな水車が回っているのが見える。
感動の瞬間は?
ロサンゼルスの〈ギター・インスティチュート・オブテクノロジー〉(現〈ミュージシャンズ・インスティチュート〉)で学び今や世界に名を知られるマヌーシュジャズのギター奏者、アウグスト・クレニとのコラボレーション。ラ・マンナさんの技術と才能を評価したクレニからの注文で、ギターをいくつか製作した。
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ロサンゼルスの〈ギター・インスティチュート・オブテクノロジー〉(現〈ミュージシャンズ・インスティチュート〉)で学び今や世界に名を知られるマヌーシュジャズのギター奏者、アウグスト・クレニとのコラボレーション。ラ・マンナさんの技術と才能を評価したクレニからの注文で、ギターをいくつか製作した。
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2. スペインの幻想画家
名前:アランツァス・マルティネス、38歳
職業:画家(リアリズム具象絵画)
場所:スペイン、マドリッド
どんな仕事?
「私の作品はすごくリアルで、描いたハトから雛が生まれるほどなんです」と冗談を言うマルティネスさん。実在の人物や家具、動物を描きながら、マジカルで幻想的な世界を生み出す。
マルティネスさんは2000年にバスク大学芸術学部を卒業したあと、ニューヨーク・アカデミー・オブ・アートで古典技法を学んだ。そこで在学中にクラスメートに紹介されたのが、リアリズムの画家ジェイコブ・コリンズ。「ウォーター・ストリート・アトリエ」、「ハドソン・リバー・フェローシップ」「グランド・セントラル・アカデミー・オブ・アート」といった教育機関の創設者でもある。マルティネスさんはコリンズに師事して3年間教わった。「19世紀の絵画についてはすべて彼から学びました」と言う。
最初の写真にある油彩画は「完全なる信頼――眠れる美女」という作品。この作品でマルティネスさんは世界でも最も権威ある具象絵画の賞、アート・リニューアル・センターの「ベスト・イン・ショウ賞」を受賞した。
名前:アランツァス・マルティネス、38歳
職業:画家(リアリズム具象絵画)
場所:スペイン、マドリッド
どんな仕事?
「私の作品はすごくリアルで、描いたハトから雛が生まれるほどなんです」と冗談を言うマルティネスさん。実在の人物や家具、動物を描きながら、マジカルで幻想的な世界を生み出す。
マルティネスさんは2000年にバスク大学芸術学部を卒業したあと、ニューヨーク・アカデミー・オブ・アートで古典技法を学んだ。そこで在学中にクラスメートに紹介されたのが、リアリズムの画家ジェイコブ・コリンズ。「ウォーター・ストリート・アトリエ」、「ハドソン・リバー・フェローシップ」「グランド・セントラル・アカデミー・オブ・アート」といった教育機関の創設者でもある。マルティネスさんはコリンズに師事して3年間教わった。「19世紀の絵画についてはすべて彼から学びました」と言う。
最初の写真にある油彩画は「完全なる信頼――眠れる美女」という作品。この作品でマルティネスさんは世界でも最も権威ある具象絵画の賞、アート・リニューアル・センターの「ベスト・イン・ショウ賞」を受賞した。
地域の影響
「スペインは絵画的な影響力がたくさんある場所です」とマルティネスさん。彼女の作品は19世紀絵画の風景描写や構成から大きな影響を受けている。中でも、スペイン人ファッションデザイナーのマリアノ・フォルチュニィや画家ホアキン・ソロラを最も影響を受けたアーティストに挙げ、さらに画家フランシスコ・プラディーリャ・イ・オルティスの『狂女フアナ』(1877)に見られるような込み入った構図も好きだ。マルティネスさんのスタイルを形成した画家のひとりでもある、17世紀に活躍したディエゴ・ベラスケスもインスピレーションの源。ベラスケスの作品が所蔵されるプラド美術館はアトリエのすぐ近くなので、しょっちゅう訪れて研究しているという。
どんなアトリエ?
マルティネスさんの住居兼仕事場の家は、マドリッドのアトーチャ地域、ソフィア王妃芸術センターのお向かいにある。かつての上流階級が所有していた古い3階建ての建物で、延床面積300平方メートル。ポルチコは現在パティオとして使っており、たまにそこでスケッチすることもある。こういった建物によくある、丸天井でレンガ壁の地下室も付いている。「地下牢って呼んでるんです。教えている学生たちの作品を置いていて、なんだか監禁しているみたいだから」と笑うマルティネスさん。
感動の瞬間は?
2009年、マルティネスさんは映画監督ジョージ・ルーカスからEメールを受け取った。彼女の作品が気に入り、〈ルーカスフィルム〉社で行うプロジェクトに参加してもらえないか、という内容だった。「詐欺だと思いました。何かに当選しました、っていうスパムメールと同じ類だと思って、信じられませんでした。」しかしメールは本物で、マルティネスさんは「スターウォーズ展」プロジェクトのため、スター・ウォーズをテーマに自由に作品を制作するよう依頼された。「ジョージ・ルーカスさんは作品をすごく気に入ってくれて、自分で購入までしてくれたんです」と言う。
「スペインは絵画的な影響力がたくさんある場所です」とマルティネスさん。彼女の作品は19世紀絵画の風景描写や構成から大きな影響を受けている。中でも、スペイン人ファッションデザイナーのマリアノ・フォルチュニィや画家ホアキン・ソロラを最も影響を受けたアーティストに挙げ、さらに画家フランシスコ・プラディーリャ・イ・オルティスの『狂女フアナ』(1877)に見られるような込み入った構図も好きだ。マルティネスさんのスタイルを形成した画家のひとりでもある、17世紀に活躍したディエゴ・ベラスケスもインスピレーションの源。ベラスケスの作品が所蔵されるプラド美術館はアトリエのすぐ近くなので、しょっちゅう訪れて研究しているという。
どんなアトリエ?
マルティネスさんの住居兼仕事場の家は、マドリッドのアトーチャ地域、ソフィア王妃芸術センターのお向かいにある。かつての上流階級が所有していた古い3階建ての建物で、延床面積300平方メートル。ポルチコは現在パティオとして使っており、たまにそこでスケッチすることもある。こういった建物によくある、丸天井でレンガ壁の地下室も付いている。「地下牢って呼んでるんです。教えている学生たちの作品を置いていて、なんだか監禁しているみたいだから」と笑うマルティネスさん。
感動の瞬間は?
2009年、マルティネスさんは映画監督ジョージ・ルーカスからEメールを受け取った。彼女の作品が気に入り、〈ルーカスフィルム〉社で行うプロジェクトに参加してもらえないか、という内容だった。「詐欺だと思いました。何かに当選しました、っていうスパムメールと同じ類だと思って、信じられませんでした。」しかしメールは本物で、マルティネスさんは「スターウォーズ展」プロジェクトのため、スター・ウォーズをテーマに自由に作品を制作するよう依頼された。「ジョージ・ルーカスさんは作品をすごく気に入ってくれて、自分で購入までしてくれたんです」と言う。
3.フランス、ファッションの未来形
名前:レウヴァン・ザナ、17歳
職業:ファッションデザイナー
場所:フランス、パリ
どんな仕事?
「僕が作るのは女性の服。ブリジット・バルドーのようなアイコンに始まり、自分が感銘を受けた人物の姿とか、芸術のムーブメントを服に再現したいと思っています」と言うザナさん。「クリエイティブな一家で育ちました。祖父は2人とも画家で、かぎ針編みの職人の祖母はシャネルや60年代の有名な女優たちの服を作っていました。祖母の仕事は大きなインスピレーションになっていますね」
ザナさんが最初のブランドを立ち上げたのは14歳のとき。「かなりカジュアルなものでした。その後、もっとオートクチュール寄りに転換しようと思ったんです。プロジェクトを進めているときは、地下の部屋で1晩中作業することもあります」と言う。スケッチからパターン、縫製作業まですべて自分で行う。「学校で洋裁を習ったことはありませんが、情熱と独学で技術を身に付けました」
地域の影響
ザナさんにとって、パリはとても刺激的な場所。「なんでも近くにあるんです。展覧会、建築、ファッションブランド、そして女性たち!パリの女性たちは昔も今も、そしてこれからも、僕の大きなインスピレーションの源ですね」と語る。「ひらめきが欲しいときに行く場所もあって、例えばマレ地区やヴァンセンヌの森。ヴァンセンヌの森には滝と池があるとても美しいスポットがあるんです。自然とのつながりを感じるのは大切ですね」
名前:レウヴァン・ザナ、17歳
職業:ファッションデザイナー
場所:フランス、パリ
どんな仕事?
「僕が作るのは女性の服。ブリジット・バルドーのようなアイコンに始まり、自分が感銘を受けた人物の姿とか、芸術のムーブメントを服に再現したいと思っています」と言うザナさん。「クリエイティブな一家で育ちました。祖父は2人とも画家で、かぎ針編みの職人の祖母はシャネルや60年代の有名な女優たちの服を作っていました。祖母の仕事は大きなインスピレーションになっていますね」
ザナさんが最初のブランドを立ち上げたのは14歳のとき。「かなりカジュアルなものでした。その後、もっとオートクチュール寄りに転換しようと思ったんです。プロジェクトを進めているときは、地下の部屋で1晩中作業することもあります」と言う。スケッチからパターン、縫製作業まですべて自分で行う。「学校で洋裁を習ったことはありませんが、情熱と独学で技術を身に付けました」
地域の影響
ザナさんにとって、パリはとても刺激的な場所。「なんでも近くにあるんです。展覧会、建築、ファッションブランド、そして女性たち!パリの女性たちは昔も今も、そしてこれからも、僕の大きなインスピレーションの源ですね」と語る。「ひらめきが欲しいときに行く場所もあって、例えばマレ地区やヴァンセンヌの森。ヴァンセンヌの森には滝と池があるとても美しいスポットがあるんです。自然とのつながりを感じるのは大切ですね」
どんなアトリエ?
ザナさんのアトリエがあるのは、両親の家の地下。広さ40平方メートルの空間を2つに区切り、ザナさんとデコレーターの母親がそれぞれの作業場として使っている。「アイデアが浮かんだら、すぐここに来ます」とザナさん。
感動の瞬間は?
2015年初頭、パリのファッションウィークで初めてのショーを開催した。「前の日の夜まで何週間もの間、モデルのキャスティングから服作りからショー自体の準備まで、一生懸命がんばりました。当日まで、本当にやれるのかどうか不安だったんですが、とても楽しくてすごく勉強になりました」
お気に入りの作品の1つが、バルドーからインスピレーションを得て作ったこちらのバレエドレス。「パリのエレガンスの中に、サントロぺの陽気さがそれとなく感じられるのが気に入っています」
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ザナさんのアトリエがあるのは、両親の家の地下。広さ40平方メートルの空間を2つに区切り、ザナさんとデコレーターの母親がそれぞれの作業場として使っている。「アイデアが浮かんだら、すぐここに来ます」とザナさん。
感動の瞬間は?
2015年初頭、パリのファッションウィークで初めてのショーを開催した。「前の日の夜まで何週間もの間、モデルのキャスティングから服作りからショー自体の準備まで、一生懸命がんばりました。当日まで、本当にやれるのかどうか不安だったんですが、とても楽しくてすごく勉強になりました」
お気に入りの作品の1つが、バルドーからインスピレーションを得て作ったこちらのバレエドレス。「パリのエレガンスの中に、サントロぺの陽気さがそれとなく感じられるのが気に入っています」
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4.アメリカ、金属メッシュの魔法
名前:アッティカス・サムセル・アダムズ、54歳
仕事:金属彫刻家
場所:米国ペンシルバニア州、ピッツバーグ、ローレンスヴィル地域
どんな仕事?
アッティカス・アダムズさんの3-Dアートやインスタレーションに使われる素材は金属製のメッシュ。「1992年、ハーバード大学の夏季の建築プログラムに参加していた時にこの素材を使い始めました。今では金属メッシュが私のすべての作品の主要素材です」と言う。「ビーズやクリスタル、割れた車のガラスを組み合わせることもあります。金属メッシュというインダストリアルな素材に、ラグジュアリーなものや予想外のものを加えてみるのが楽しいんです。メッシュにゲッソを塗って覆い、表面の感覚やボリューム感を出すのも好きですね」
「実は、芸術家になるまいと思っていました。私の家は裕福じゃなかったし、ちょっと非現実的に感じられたんです。芸術家というと変わった存在に見られるのも落ち着きませんでした」と言うアダムズさん。妥協案として、建築とグラフィックデザインを学び『現実的』かつクリエイティブな仕事に進もうとした。「でも無理でした。だから自分に逆らうのはやめて、可能な限り優れた芸術家となるためにエネルギーを使うことにしました。今もその途上です」
写真でアダムさんが持っているのは、ラッカーを塗った花の形のメッシュ。壁に掛けるオブジェだ。
名前:アッティカス・サムセル・アダムズ、54歳
仕事:金属彫刻家
場所:米国ペンシルバニア州、ピッツバーグ、ローレンスヴィル地域
どんな仕事?
アッティカス・アダムズさんの3-Dアートやインスタレーションに使われる素材は金属製のメッシュ。「1992年、ハーバード大学の夏季の建築プログラムに参加していた時にこの素材を使い始めました。今では金属メッシュが私のすべての作品の主要素材です」と言う。「ビーズやクリスタル、割れた車のガラスを組み合わせることもあります。金属メッシュというインダストリアルな素材に、ラグジュアリーなものや予想外のものを加えてみるのが楽しいんです。メッシュにゲッソを塗って覆い、表面の感覚やボリューム感を出すのも好きですね」
「実は、芸術家になるまいと思っていました。私の家は裕福じゃなかったし、ちょっと非現実的に感じられたんです。芸術家というと変わった存在に見られるのも落ち着きませんでした」と言うアダムズさん。妥協案として、建築とグラフィックデザインを学び『現実的』かつクリエイティブな仕事に進もうとした。「でも無理でした。だから自分に逆らうのはやめて、可能な限り優れた芸術家となるためにエネルギーを使うことにしました。今もその途上です」
写真でアダムさんが持っているのは、ラッカーを塗った花の形のメッシュ。壁に掛けるオブジェだ。
地域の影響
アダムズさんはウエストバージニア州出身で、この地方の伝統工芸に囲まれて育った。「家族の何人かは独学のアーティストで、木彫りやキルトのような工芸に深い造詣がありました。ものづくりをする家系なんでしょうね。簡単に手に入るシンプルな素材を使って創造表現をするのが私たちの伝統です」
アダムズさんのインスピレーションの源は、記憶。「ウエストバージニアでの子供時代に経験した視覚的な記憶が多いですね。美しくて幸せな瞬間を表現しようとすると、そういうのが自然と浮かんでくるんです。例えば、霜に覆われた畑の風景だったり、森で苔を集めている場面だったり、夏のそよ風に揺れる洗濯物だったり」
アダムズさんはウエストバージニア州出身で、この地方の伝統工芸に囲まれて育った。「家族の何人かは独学のアーティストで、木彫りやキルトのような工芸に深い造詣がありました。ものづくりをする家系なんでしょうね。簡単に手に入るシンプルな素材を使って創造表現をするのが私たちの伝統です」
アダムズさんのインスピレーションの源は、記憶。「ウエストバージニアでの子供時代に経験した視覚的な記憶が多いですね。美しくて幸せな瞬間を表現しようとすると、そういうのが自然と浮かんでくるんです。例えば、霜に覆われた畑の風景だったり、森で苔を集めている場面だったり、夏のそよ風に揺れる洗濯物だったり」
どんなアトリエ?
アトリエを作ったのは、雑貨店の2階にある、以前は家族世帯が住んでいた場所。2つの壁を取り壊して梁を追加し、ワンルームの大きな空間にした。アダムズさんのパートナー、ギャリ―・パイルズさんが金属製の階段をインターネットで見つけたが、予算オーバーだったため、似たデザインの階段を木で作ってもらった。「私の作品は天井から吊るすものが多いので、むき出しの梁はぴったりなんです」とアダムズさん。床は光を反射させるよう白く塗りました。金属メッシュを切ったり、加工したりしやすいんです」
感動の瞬間は?
「ピッツバーグで開催された〈マットレス・ファクトリー〉の展覧会『ジェスチャー』でインスタレーションを制作したときですね。この展覧会プロジェクトに参加することになるとは思っていなかったので驚いたし、私がそれまでに関わった中でいちばん有名なものでしたから、すごくワクワクしました。〈マットレス・ファクトリー〉はインスタレーションに特化した美術館で、ニューヨークやシカゴとか、もっと大きな都市にあるようなタイプの美術館なんです。H.D.ソローの『森の生活(ウォールデン)』にある「人生の夢を現実にする」という言葉を出発点に、アルミニウムのメッシュを使った巨大な作品を作って芸術家としての夢の実現を象徴的に表現しました」
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アトリエを作ったのは、雑貨店の2階にある、以前は家族世帯が住んでいた場所。2つの壁を取り壊して梁を追加し、ワンルームの大きな空間にした。アダムズさんのパートナー、ギャリ―・パイルズさんが金属製の階段をインターネットで見つけたが、予算オーバーだったため、似たデザインの階段を木で作ってもらった。「私の作品は天井から吊るすものが多いので、むき出しの梁はぴったりなんです」とアダムズさん。床は光を反射させるよう白く塗りました。金属メッシュを切ったり、加工したりしやすいんです」
感動の瞬間は?
「ピッツバーグで開催された〈マットレス・ファクトリー〉の展覧会『ジェスチャー』でインスタレーションを制作したときですね。この展覧会プロジェクトに参加することになるとは思っていなかったので驚いたし、私がそれまでに関わった中でいちばん有名なものでしたから、すごくワクワクしました。〈マットレス・ファクトリー〉はインスタレーションに特化した美術館で、ニューヨークやシカゴとか、もっと大きな都市にあるようなタイプの美術館なんです。H.D.ソローの『森の生活(ウォールデン)』にある「人生の夢を現実にする」という言葉を出発点に、アルミニウムのメッシュを使った巨大な作品を作って芸術家としての夢の実現を象徴的に表現しました」
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5. デンマーク、シンプルで美しい陶器
名前:ジュリー・ボンデ・ビュルク、37歳
仕事:陶器のプロダクトデザイナー
場所:デンマーク、コペンハーゲン、ノレブロ地域
どんな仕事?
「14歳のころから学校のほかに陶芸教室に通って、制作していました」というジュリー・ボンデ・ビュルクさん。「その後、デンマーク王立芸術アカデミーデザインスクールに入学し、2008年に卒業しました。」ロイヤルコペンハーゲンの陶器工場でデザイナーとして1年間働いたあと、夢を実現すべく自分のアトリエ〈ウー・ラ・ラ・セラミックス〉を開き、ハイエンドな陶磁器をデザイン・制作する活動を始めた。
地域の影響
「基本的に、スカンジナビアンデザインの優れた伝統技を生かし、国内で作品づくりをしています」と言うボンデ・ビュルクさん。「そのほうが製造過程の近くにいられるし、毎週新しい色の釉薬を作ることもできるんです。」デンマークデザインの伝統にのっとり、素材も高品質なものを選んでいる。(デンマークデザインの傑作と言われる製品には、スチール・銀・木など無垢の素材を使ったものが多い。)
「シンプルさを大切にしたデザインの伝統には、大きな影響を受けています」とボンデ・ビュルクさん。「幾何学的な形が大好き。私の作品は、機能的なデザインよりも、素材の美しさを中心にしたものなんです。シンプルな形に、釉薬や実験的なディテールでひねりを加えています」
名前:ジュリー・ボンデ・ビュルク、37歳
仕事:陶器のプロダクトデザイナー
場所:デンマーク、コペンハーゲン、ノレブロ地域
どんな仕事?
「14歳のころから学校のほかに陶芸教室に通って、制作していました」というジュリー・ボンデ・ビュルクさん。「その後、デンマーク王立芸術アカデミーデザインスクールに入学し、2008年に卒業しました。」ロイヤルコペンハーゲンの陶器工場でデザイナーとして1年間働いたあと、夢を実現すべく自分のアトリエ〈ウー・ラ・ラ・セラミックス〉を開き、ハイエンドな陶磁器をデザイン・制作する活動を始めた。
地域の影響
「基本的に、スカンジナビアンデザインの優れた伝統技を生かし、国内で作品づくりをしています」と言うボンデ・ビュルクさん。「そのほうが製造過程の近くにいられるし、毎週新しい色の釉薬を作ることもできるんです。」デンマークデザインの伝統にのっとり、素材も高品質なものを選んでいる。(デンマークデザインの傑作と言われる製品には、スチール・銀・木など無垢の素材を使ったものが多い。)
「シンプルさを大切にしたデザインの伝統には、大きな影響を受けています」とボンデ・ビュルクさん。「幾何学的な形が大好き。私の作品は、機能的なデザインよりも、素材の美しさを中心にしたものなんです。シンプルな形に、釉薬や実験的なディテールでひねりを加えています」
どんなアトリエ?
ボンデ・ビュルクさんのアトリエはショールームも兼ねている。地下には作品を売る店舗もあり、作業アトリエは店の裏側から1階につながっている。ノレブロ地域には面白いショップがたくさんある。アトリエのすぐ近くにあるのは、有名シェフのクリスチャン・F・プリージがオーナーを務めるレストラン〈レレ〉。ボンデ・ビュルクさんはここの皿類をすべてデザインしたのだが、その1年後にミシュランの星を獲得している。
感動の瞬間は?
2年前、ボンデ・ビュルクさんはミラノで開かれた『ウォールペーパー』誌主催の『ハンドメイド』展に招待され参加。「ジェイミー・ヘイヨンやトム・ディクソンといった名デザイナーたちも参加する展覧会で、私の『ボンボニエール』コレクション(写真)を使って、何か大きなユニークな展示をしてほしいと言われたんです」
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ボンデ・ビュルクさんのアトリエはショールームも兼ねている。地下には作品を売る店舗もあり、作業アトリエは店の裏側から1階につながっている。ノレブロ地域には面白いショップがたくさんある。アトリエのすぐ近くにあるのは、有名シェフのクリスチャン・F・プリージがオーナーを務めるレストラン〈レレ〉。ボンデ・ビュルクさんはここの皿類をすべてデザインしたのだが、その1年後にミシュランの星を獲得している。
感動の瞬間は?
2年前、ボンデ・ビュルクさんはミラノで開かれた『ウォールペーパー』誌主催の『ハンドメイド』展に招待され参加。「ジェイミー・ヘイヨンやトム・ディクソンといった名デザイナーたちも参加する展覧会で、私の『ボンボニエール』コレクション(写真)を使って、何か大きなユニークな展示をしてほしいと言われたんです」
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6. ベルリン、スチール家具・雑貨職人
名前:アンデール・カマーマイヤー、58歳
仕事:金属製家具とテーブルウェアの職人
場所:ドイツ、ベルリン、モアビット地区
どんな仕事?
アンデール・カマーマイヤーさんは南ドイツで生まれ、最初は金細工職人になった。しかし現在は主にスチールで創作を行い、家具(写真:ガーデンチェア)やテーブルウェア(壁に掛かった金属のトレイ)といった大きなものを扱うようになった。アーティストからの依頼制作や舞台装置の制作も行っている。「私は、インダストリアルデザインの意味でのデザイナーではなく、職人です。またはアーティストデザイナーかな」と言うカマーマイヤーさん。
ラフなスケッチをしたら、直接作業台の上で制作に取り掛かる。「誰かが手を使って作ったというのが、物の中に感じられるんです。そして、見ただけで素材の品質と重みがわかる。」カマーマイヤーさんの創作過程すべてに共通するのは、「長い時間をかけること」。何年もかかることもあると言う。
名前:アンデール・カマーマイヤー、58歳
仕事:金属製家具とテーブルウェアの職人
場所:ドイツ、ベルリン、モアビット地区
どんな仕事?
アンデール・カマーマイヤーさんは南ドイツで生まれ、最初は金細工職人になった。しかし現在は主にスチールで創作を行い、家具(写真:ガーデンチェア)やテーブルウェア(壁に掛かった金属のトレイ)といった大きなものを扱うようになった。アーティストからの依頼制作や舞台装置の制作も行っている。「私は、インダストリアルデザインの意味でのデザイナーではなく、職人です。またはアーティストデザイナーかな」と言うカマーマイヤーさん。
ラフなスケッチをしたら、直接作業台の上で制作に取り掛かる。「誰かが手を使って作ったというのが、物の中に感じられるんです。そして、見ただけで素材の品質と重みがわかる。」カマーマイヤーさんの創作過程すべてに共通するのは、「長い時間をかけること」。何年もかかることもあると言う。
地域の影響
1983年、カマーマイヤーさんはバイエルン州から西ベルリンに引っ越した。たまたまスチール工場の仕事に就き、加工機械を利用できたことから、スチールを素材として制作するようになった。創作におけるカマーマイヤーさんの姿勢を形作ったのは、まだ東ドイツが存在した1980年代のベルリン。当時のアートシーンは勢いがあり、「新ドイツデザイン」と呼ばれる実験的なオブジェや家具デザインのムーブメントが最高潮に達していた。ベルリンに引っ越していなかったら、カマーマイヤーさんはまったく異なった人生を歩んでいたはずだ。
どんなアトリエ?
カマーマイヤーさんが1988年から住んでいるのは、もとは軍の倉庫だった建物。近年は珍しくなっている、本物のベルリンが感じられる場所だ。「ミュンヘンではこんな場所はありません。」建物全体が大きなワークショップで、庭には座ったり遊んだりする場所がある。周囲の環境や住人たちからインスピレーションを得ることも多い。毎年夏になると、数日間、庭と作業場をみんなに開放して音楽パフォーマンスや展覧会、朗読会などを開くそうだ。
感動の瞬間は?
2009年のある日、この魔法の庭で、有名ファッション写真家マリオ・テスティーノが『ヴォーグ』誌のためにキーラ・ナイトレイの撮影を行った。「2時間くらいの間、ものすごく張りつめた空気になっていましたね」とカマーマイヤーさんは振り返る。小道具に使われたのが、錆びついた試作品のひとつ「ベルリナー・ガルテンシュトゥール(ベルリンガーデンチェア)」だった。「マリオ・テスティーノが気に入ったモチーフなら、このデザインはもっと展開してみる価値があるはずと思ったんです。もともとそうするつもりでしたが、これで気持ちが決まりました」と言う。現在、「ベルリナー・ガルテンシュトゥール」シリーズはいちばん人気商品の1つだという。
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1983年、カマーマイヤーさんはバイエルン州から西ベルリンに引っ越した。たまたまスチール工場の仕事に就き、加工機械を利用できたことから、スチールを素材として制作するようになった。創作におけるカマーマイヤーさんの姿勢を形作ったのは、まだ東ドイツが存在した1980年代のベルリン。当時のアートシーンは勢いがあり、「新ドイツデザイン」と呼ばれる実験的なオブジェや家具デザインのムーブメントが最高潮に達していた。ベルリンに引っ越していなかったら、カマーマイヤーさんはまったく異なった人生を歩んでいたはずだ。
どんなアトリエ?
カマーマイヤーさんが1988年から住んでいるのは、もとは軍の倉庫だった建物。近年は珍しくなっている、本物のベルリンが感じられる場所だ。「ミュンヘンではこんな場所はありません。」建物全体が大きなワークショップで、庭には座ったり遊んだりする場所がある。周囲の環境や住人たちからインスピレーションを得ることも多い。毎年夏になると、数日間、庭と作業場をみんなに開放して音楽パフォーマンスや展覧会、朗読会などを開くそうだ。
感動の瞬間は?
2009年のある日、この魔法の庭で、有名ファッション写真家マリオ・テスティーノが『ヴォーグ』誌のためにキーラ・ナイトレイの撮影を行った。「2時間くらいの間、ものすごく張りつめた空気になっていましたね」とカマーマイヤーさんは振り返る。小道具に使われたのが、錆びついた試作品のひとつ「ベルリナー・ガルテンシュトゥール(ベルリンガーデンチェア)」だった。「マリオ・テスティーノが気に入ったモチーフなら、このデザインはもっと展開してみる価値があるはずと思ったんです。もともとそうするつもりでしたが、これで気持ちが決まりました」と言う。現在、「ベルリナー・ガルテンシュトゥール」シリーズはいちばん人気商品の1つだという。
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7.オーストラリア、明るい日差しから生まれる鮮やかな絵画
名前:タマラ・アームストロング、33歳
仕事:色鮮やかな色彩の絵を描く画家
場所:オーストラリア、クイーンズランド州、ゴールドコースト・ヒンターランド、タンボリン・マウンテン
どんな仕事?
タマラ・アームストロングさんは、自身の作品をカラフルで大胆と表現する。「力強い女性を描いた鮮やかな肖像画や、明るい色の奇妙な鳥とか、そういった絵が多いですが、幾何学的な柄の動物や熱帯植物のモチーフも好きです」と言う。「物心ついたころからずっと絵を描いていますね。初めてちゃんとした絵具セットを買ってもらったのはたぶん4歳の頃で、そのまま今に至るというわけです」
プロのアーティストとして活動を始めたのは3年前。「絵を描くのは私の最大の喜びなので、いちばん好きなことを仕事にできて、ただただ幸運だと感じています」
名前:タマラ・アームストロング、33歳
仕事:色鮮やかな色彩の絵を描く画家
場所:オーストラリア、クイーンズランド州、ゴールドコースト・ヒンターランド、タンボリン・マウンテン
どんな仕事?
タマラ・アームストロングさんは、自身の作品をカラフルで大胆と表現する。「力強い女性を描いた鮮やかな肖像画や、明るい色の奇妙な鳥とか、そういった絵が多いですが、幾何学的な柄の動物や熱帯植物のモチーフも好きです」と言う。「物心ついたころからずっと絵を描いていますね。初めてちゃんとした絵具セットを買ってもらったのはたぶん4歳の頃で、そのまま今に至るというわけです」
プロのアーティストとして活動を始めたのは3年前。「絵を描くのは私の最大の喜びなので、いちばん好きなことを仕事にできて、ただただ幸運だと感じています」
地域の影響
「ここは美しい自然があふれている場所。6年前に引っ越して以来、創造力もアーティストとしての活動も、どんどん良い方向に向かっていると感じます」とアームストロングさん。「アトリエから見える山並みと谷の風景に影響されて、最近は三角形と鳥モチーフを使った絵をたくさん描いています。」タンボリン・マウンテンは昔から聖なる場所としてこの地域の原住民たちに崇められてきた。古くは、山は治癒・再生のために訪れる場所であり、山に住んではいけないと考えられていた。また、熱帯雨林の中にはいくつか強い磁場があるとされるスポットがある。「ここに住んでいると、パワーがみなぎってくるのを感じます。その理由が何であれ、とにかくしばらくここを離れるつもりはありません」と言う。
2014年3月に建てられたアトリエは、もと庭のあずまやがあった場所。玄関ドアは廃材だったフランス窓を使った。デュラックスのペンキの「マグネティック・マジック」というターコイズ色が大好きなんですが、それでペイントしました。エネルギーがあって親しみの持てる色だと思います。私の絵のほとんどでも同じ色調を使っていますね」とアームストロングさん。創造力を高めてくれる景色を楽しめるよう、建物の構造に支障がない範囲でできるだけたくさん窓を付けてほしいと注文したそう。
「ここは美しい自然があふれている場所。6年前に引っ越して以来、創造力もアーティストとしての活動も、どんどん良い方向に向かっていると感じます」とアームストロングさん。「アトリエから見える山並みと谷の風景に影響されて、最近は三角形と鳥モチーフを使った絵をたくさん描いています。」タンボリン・マウンテンは昔から聖なる場所としてこの地域の原住民たちに崇められてきた。古くは、山は治癒・再生のために訪れる場所であり、山に住んではいけないと考えられていた。また、熱帯雨林の中にはいくつか強い磁場があるとされるスポットがある。「ここに住んでいると、パワーがみなぎってくるのを感じます。その理由が何であれ、とにかくしばらくここを離れるつもりはありません」と言う。
2014年3月に建てられたアトリエは、もと庭のあずまやがあった場所。玄関ドアは廃材だったフランス窓を使った。デュラックスのペンキの「マグネティック・マジック」というターコイズ色が大好きなんですが、それでペイントしました。エネルギーがあって親しみの持てる色だと思います。私の絵のほとんどでも同じ色調を使っていますね」とアームストロングさん。創造力を高めてくれる景色を楽しめるよう、建物の構造に支障がない範囲でできるだけたくさん窓を付けてほしいと注文したそう。
感動の瞬間は?
「いつだって、誰かの家に飾る絵や、自宅の壁画を描いてほしいと依頼されると、すごく光栄に感じてワクワクします。でも、ひとつだけ最高のプロジェクトを選ぶなら、シドニーのサリーヒルズで描いた屋外壁画。食の健康推進団体〈I Quit Sugar〉の事務所の屋上テラスのためにデザインして制作した大規模な壁画なんです。この仕事を引き受けたい人は多かったと思いますね」
「庭園デザイナーのリッチー・ノースコットさんとコラボレーションしたんですが、リサイクル木材を利用した自動灌水プランターをいくつも作って、壁画のある壁際に並べました。出来上がったテラスは最高。私にとって、忘れられない素晴らしい体験です」
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「いつだって、誰かの家に飾る絵や、自宅の壁画を描いてほしいと依頼されると、すごく光栄に感じてワクワクします。でも、ひとつだけ最高のプロジェクトを選ぶなら、シドニーのサリーヒルズで描いた屋外壁画。食の健康推進団体〈I Quit Sugar〉の事務所の屋上テラスのためにデザインして制作した大規模な壁画なんです。この仕事を引き受けたい人は多かったと思いますね」
「庭園デザイナーのリッチー・ノースコットさんとコラボレーションしたんですが、リサイクル木材を利用した自動灌水プランターをいくつも作って、壁画のある壁際に並べました。出来上がったテラスは最高。私にとって、忘れられない素晴らしい体験です」
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8. ロシア、手作り家具
名前:〈アーキポール〉のアンナ・サシノワ、コンスタンティン・ラグーティン、ともに30代
仕事:建築設計とオブジェデザイン
場所:ロシア・モスクワ
どんな仕事?
「2008年に活動を開始して以来、インテリアデザインとはカタログから家具を選んで配置することではない、という考えで、建築と家具が一体になるようなデザインを目指しています。」と言うコンスタンティン・ラグーチンさん。「インテリアデザインと手作り家具をより身近に、低価格にし、誰でも購入できて自分の家に取り入れられるようにしたいと思っています。私たちのコレクションにある400点の製品はすべて、一貫性があるので、使う人が好きなように組み合わせることができるんです」
名前:〈アーキポール〉のアンナ・サシノワ、コンスタンティン・ラグーティン、ともに30代
仕事:建築設計とオブジェデザイン
場所:ロシア・モスクワ
どんな仕事?
「2008年に活動を開始して以来、インテリアデザインとはカタログから家具を選んで配置することではない、という考えで、建築と家具が一体になるようなデザインを目指しています。」と言うコンスタンティン・ラグーチンさん。「インテリアデザインと手作り家具をより身近に、低価格にし、誰でも購入できて自分の家に取り入れられるようにしたいと思っています。私たちのコレクションにある400点の製品はすべて、一貫性があるので、使う人が好きなように組み合わせることができるんです」
地域の影響
〈アーキポール〉が主に作っているのは、バーチ材合板や廃木材を使った手作りの家具や小物類だ。特にバーチ材は、すっきりとした美しさがロシアで人気の高い素材。母国ロシアはインスピレーションの源だが、それだけではなく、ふたりは国に影響を与えるような活動をしたいと考えている。「ロシアはすごく都市型の国家で、企業はみんなモスクワのような大都市に集中しています」とアンナ・サシノワさんは言う。「だから、ここモスクワから離れた場所に住んでいると、いい仕事に就く機会もない。そんな状態を変えたいと思って、ヴォログダ州の小さな村に本社と工場を移転することにしたんです。9月には建物の建設が始まります」
〈アーキポール〉が主に作っているのは、バーチ材合板や廃木材を使った手作りの家具や小物類だ。特にバーチ材は、すっきりとした美しさがロシアで人気の高い素材。母国ロシアはインスピレーションの源だが、それだけではなく、ふたりは国に影響を与えるような活動をしたいと考えている。「ロシアはすごく都市型の国家で、企業はみんなモスクワのような大都市に集中しています」とアンナ・サシノワさんは言う。「だから、ここモスクワから離れた場所に住んでいると、いい仕事に就く機会もない。そんな状態を変えたいと思って、ヴォログダ州の小さな村に本社と工場を移転することにしたんです。9月には建物の建設が始まります」
どんなアトリエ?
〈アーキポール〉が2012年以来モスクワでアトリエを構えているのは、1915年築の歴史あるネオゴシック様式の建物。「エレクトロザヴォド工場」という名の建物は、ゴム製品を製造する大企業が建てたものだが、1917年のロシア革命で閉鎖。その10年後には電気照明器具を作る工場となり、第二次世界大戦中にはロケット発射装置を製造、その後は変圧器や送電線の部品が作られるようになった。現在は建築設計事務所、写真アトリエ、ワークショップなどが入っている。
感動の瞬間は?
「私たちがいちばん気に入っているのが「フルムーン」シリーズの椅子。最もベーシックなアイテムですが、完成度の高いデザインで1番人気の商品になりました」とラグーティンさん。売上以外にも、この椅子にはもう一つ特別な点がある。「事務所で飼っている猫のトムだけでなく、猫はみんなこの座面の形が好きなんです。猫を飼っているお宅に置いたら、みんな座ること間違いなしです」
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〈アーキポール〉が2012年以来モスクワでアトリエを構えているのは、1915年築の歴史あるネオゴシック様式の建物。「エレクトロザヴォド工場」という名の建物は、ゴム製品を製造する大企業が建てたものだが、1917年のロシア革命で閉鎖。その10年後には電気照明器具を作る工場となり、第二次世界大戦中にはロケット発射装置を製造、その後は変圧器や送電線の部品が作られるようになった。現在は建築設計事務所、写真アトリエ、ワークショップなどが入っている。
感動の瞬間は?
「私たちがいちばん気に入っているのが「フルムーン」シリーズの椅子。最もベーシックなアイテムですが、完成度の高いデザインで1番人気の商品になりました」とラグーティンさん。売上以外にも、この椅子にはもう一つ特別な点がある。「事務所で飼っている猫のトムだけでなく、猫はみんなこの座面の形が好きなんです。猫を飼っているお宅に置いたら、みんな座ること間違いなしです」
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9. イギリス、オーガニックな陶芸
名前:〈jセラミックス〉のジャニーン・ウォードビー、45歳
仕事:陶芸家
場所:イギリス、ロンドン
ウォードビーさんの作業場は自宅の庭の端に作ったアトリエ。写真の棚に並んでいるのは、ムーン・ベース(月の花瓶)と呼ばれる作品で、穴窯で作られる。「1度目は窯で焼いて、そのあとシダや麻の切れ端を巻きつけ、おがくずの火の中で焼きます」とウォードビーさん。「どんなふうに仕上がるかは自分でもわかりません。同じものをふたつとは作れない、それぞれがユニークな作品です」
名前:〈jセラミックス〉のジャニーン・ウォードビー、45歳
仕事:陶芸家
場所:イギリス、ロンドン
ウォードビーさんの作業場は自宅の庭の端に作ったアトリエ。写真の棚に並んでいるのは、ムーン・ベース(月の花瓶)と呼ばれる作品で、穴窯で作られる。「1度目は窯で焼いて、そのあとシダや麻の切れ端を巻きつけ、おがくずの火の中で焼きます」とウォードビーさん。「どんなふうに仕上がるかは自分でもわかりません。同じものをふたつとは作れない、それぞれがユニークな作品です」
地域の影響
ウォードビーさんの作品には、風景や自然の中にある形からの影響が大きく表れている。そのためろくろはアトリエにある大きな窓のすぐそばに置かれ、作業をしながら庭を眺められるようになっている。
どんなアトリエ?
今の家に引っ越してきたとき、庭に最初に作ったのがこのアトリエ。「アトリエを中心にして他のものを作りました。建物の前側は全体を窓にして、朝の光が入る裏側にもひとつ窓を付けました。」アトリエはウォードビーさんの隠れ家になり、仕事をしていなくてもここでゆっくり過ごすことも。「ときどき、テラスに座っていると近所の人がお茶を持ってきてくれるんです。素晴らしい生活環境ですよね!」
感動の瞬間は?
ウォードビーさんの現在のプロジェクトのひとつは、縦長で表面に波型の凹凸が付いた花瓶づくり。「妹は、パースニップ(サトウニンジン)みたいだと言っています」と笑う。「本来は静物なんだけど、ちょっと動きがあるように見えるものを作りたかったんです。花瓶が生きているみたいに感じられたらいいですね」
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ウォードビーさんの作品には、風景や自然の中にある形からの影響が大きく表れている。そのためろくろはアトリエにある大きな窓のすぐそばに置かれ、作業をしながら庭を眺められるようになっている。
どんなアトリエ?
今の家に引っ越してきたとき、庭に最初に作ったのがこのアトリエ。「アトリエを中心にして他のものを作りました。建物の前側は全体を窓にして、朝の光が入る裏側にもひとつ窓を付けました。」アトリエはウォードビーさんの隠れ家になり、仕事をしていなくてもここでゆっくり過ごすことも。「ときどき、テラスに座っていると近所の人がお茶を持ってきてくれるんです。素晴らしい生活環境ですよね!」
感動の瞬間は?
ウォードビーさんの現在のプロジェクトのひとつは、縦長で表面に波型の凹凸が付いた花瓶づくり。「妹は、パースニップ(サトウニンジン)みたいだと言っています」と笑う。「本来は静物なんだけど、ちょっと動きがあるように見えるものを作りたかったんです。花瓶が生きているみたいに感じられたらいいですね」
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10. 日本、カラフルなバッグづくり
名前: シロヤマアケミ、40代
仕事: バッグデザイナー&職人
場所: 日本、東京
どんな仕事?
シロヤマアケミさんがバッグデザイナーとして仕事を始めたのは約10年前のこと。「個人のお客様向けに、カスタムオーダーのバッグを手作りしています。だいたい40分から、長いときは2時間くらいかけてじっくりお客様とお話をして、使う生地や革から金具までひとつひとつ一緒に選び、それらを組み合わせて、その方のお好みにぴったり合ったバッグを作ります」
材料として使うのはきれいな色の皮革と、精緻な織り柄や贅沢な質感の美しいファブリック。「バッグを作ることは私にとってこのうえない喜びです。バッグって親友のようなものだと思いませんか」と彼女は語る。「いつでもどこでも連れて行って、外でいろんなことを一緒に経験するわけですよね――よいことも、悪いことも。ちょっといやなことがあって落ち込んでも、傍らにいるバッグの、自分のためだけに選んだ大好きな色や、陽気なパターンを見て、楽しい気分を取り戻せる。バッグって元気を与えてくれる存在だと思うのです」
名前: シロヤマアケミ、40代
仕事: バッグデザイナー&職人
場所: 日本、東京
どんな仕事?
シロヤマアケミさんがバッグデザイナーとして仕事を始めたのは約10年前のこと。「個人のお客様向けに、カスタムオーダーのバッグを手作りしています。だいたい40分から、長いときは2時間くらいかけてじっくりお客様とお話をして、使う生地や革から金具までひとつひとつ一緒に選び、それらを組み合わせて、その方のお好みにぴったり合ったバッグを作ります」
材料として使うのはきれいな色の皮革と、精緻な織り柄や贅沢な質感の美しいファブリック。「バッグを作ることは私にとってこのうえない喜びです。バッグって親友のようなものだと思いませんか」と彼女は語る。「いつでもどこでも連れて行って、外でいろんなことを一緒に経験するわけですよね――よいことも、悪いことも。ちょっといやなことがあって落ち込んでも、傍らにいるバッグの、自分のためだけに選んだ大好きな色や、陽気なパターンを見て、楽しい気分を取り戻せる。バッグって元気を与えてくれる存在だと思うのです」
地域の影響
「私の作風はあまり日本人っぽくないね、と言われます。でも思い返すと、私がデザイナーになりたての頃、最初に師事したボスの影響を受けているかもしれないと思ったことがあります。彼女は沖縄出身で、たくさんの鮮やかな色をとても大胆に使う人でした。私は彼女から、意外だけれども美しい、さまざまな色の組み合わせを学んだ気がします」とシロヤマさん。彼女の仕事場は東神田にあり、ここは東京でもアーティストや職人の街と呼ばれるエリアのひとつだ。ここに仕事場を構えるアーティストも多く、近隣にはアートギャラリーや材料問屋も点在する。「ものづくりの街であるこの界隈の雰囲気にも、日々大きな影響を受けていますよ」
どんなアトリエ?
シロヤマさんは元ガレージだったこの空間を大家さんから借りると、ほとんど自身の手でアトリエに作りかえた。「私はデザイナーになったばかりの頃から、かなりはっきりとした自分の仕事場のイメージを持っていました。このアトリエのアイデアは、以前青山にあった大好きなアパレルショップからヒントを得たものです。そこでは空間の手前半分がお店になっていて、素敵な洋服がディスプレイされているのですが、透き通ったカーテンで仕切られた奥の半分は仕事場になっていて、英国人のオーナーデザイナーがそこでミシンを踏んでいるのです。まるでオープンキッチンのレストランみたいだなと思いました。お客様はそこでハンドメイドのドレスを、“オーブンから出したばかりの焼きたて”の状態で買えるのです。いつか自分の仕事場を持つようになったらこんなふうにしたい、とずっと夢みていたんです」
「私の作風はあまり日本人っぽくないね、と言われます。でも思い返すと、私がデザイナーになりたての頃、最初に師事したボスの影響を受けているかもしれないと思ったことがあります。彼女は沖縄出身で、たくさんの鮮やかな色をとても大胆に使う人でした。私は彼女から、意外だけれども美しい、さまざまな色の組み合わせを学んだ気がします」とシロヤマさん。彼女の仕事場は東神田にあり、ここは東京でもアーティストや職人の街と呼ばれるエリアのひとつだ。ここに仕事場を構えるアーティストも多く、近隣にはアートギャラリーや材料問屋も点在する。「ものづくりの街であるこの界隈の雰囲気にも、日々大きな影響を受けていますよ」
どんなアトリエ?
シロヤマさんは元ガレージだったこの空間を大家さんから借りると、ほとんど自身の手でアトリエに作りかえた。「私はデザイナーになったばかりの頃から、かなりはっきりとした自分の仕事場のイメージを持っていました。このアトリエのアイデアは、以前青山にあった大好きなアパレルショップからヒントを得たものです。そこでは空間の手前半分がお店になっていて、素敵な洋服がディスプレイされているのですが、透き通ったカーテンで仕切られた奥の半分は仕事場になっていて、英国人のオーナーデザイナーがそこでミシンを踏んでいるのです。まるでオープンキッチンのレストランみたいだなと思いました。お客様はそこでハンドメイドのドレスを、“オーブンから出したばかりの焼きたて”の状態で買えるのです。いつか自分の仕事場を持つようになったらこんなふうにしたい、とずっと夢みていたんです」
感動の瞬間は?
「個人個人と関わる仕事なので、私の感動の瞬間はいつもお客様と話しているときにやってきます」とシロヤマさんは言う。「バッグの素材をていねいに選んでいくプロセスはまるで、ヒーリングサロンのセッションのようだとおっしゃったお客様がいました。自分が心の底から好きなものは何だろうと深く考え、思い起こすことは、人の精神によい影響を与えるのかもしれませんね。私のバッグが、まだでき上がる前からオーナーの方を勇気づけているなんて、本当に素敵なことです。私はこのアトリエで毎日ひとりきりでバッグを作っているけれど、いつも人々と一緒に過ごしている気分になるんです」
このアトリエのHouzzツアーを読む
「個人個人と関わる仕事なので、私の感動の瞬間はいつもお客様と話しているときにやってきます」とシロヤマさんは言う。「バッグの素材をていねいに選んでいくプロセスはまるで、ヒーリングサロンのセッションのようだとおっしゃったお客様がいました。自分が心の底から好きなものは何だろうと深く考え、思い起こすことは、人の精神によい影響を与えるのかもしれませんね。私のバッグが、まだでき上がる前からオーナーの方を勇気づけているなんて、本当に素敵なことです。私はこのアトリエで毎日ひとりきりでバッグを作っているけれど、いつも人々と一緒に過ごしている気分になるんです」
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11. スウェーデン、クールなスプレーアート
名前:Iron
仕事:ストリートアートを描く画家
場所:スウェーデン南部
どんな仕事?
「今までいろいろな視覚的な媒体を使ってきました。グラフィティを始めたのはずっと若いころでしたが、常にタグではなく絵を使った表現でしたね」と言うアイアン。「ストリートアートが盛り上がってくるにつれて、僕の興味も再び湧いてきたんです。見ている立場としてはちょっと飽きてきてたんですが、スプレー缶を手にしたとたん、また止まらなくなりました」
名前:Iron
仕事:ストリートアートを描く画家
場所:スウェーデン南部
どんな仕事?
「今までいろいろな視覚的な媒体を使ってきました。グラフィティを始めたのはずっと若いころでしたが、常にタグではなく絵を使った表現でしたね」と言うアイアン。「ストリートアートが盛り上がってくるにつれて、僕の興味も再び湧いてきたんです。見ている立場としてはちょっと飽きてきてたんですが、スプレー缶を手にしたとたん、また止まらなくなりました」
地域の影響
「都市から田舎の生活に移りました。静かで落ち着けるのがクリエイティビティに良い影響を与えるからです。自然の中でもストリートアートを作っています。政治や、最近スウェーデンやヨーロッパ各地に広がっている恐ろしい動きにも、創造意欲をかき立てられます。」例えば、オバマ大統領をモチーフにしたシェパード・フェアリーの「Hope」ポスターを転用して、スウェーデンの右翼政治家と「Hate」の文字を描いた作品がある。「あれはソーシャルメディアでかなり広がりました」と言う。
どんなアトリエ?
アイアンのアトリエは古い工場の中で、大きなレンガの煙突が今も残る。「毎日、今日は崩れるんじゃないか、と思いながら暮らしています。建物の下には工場の機械を動かす電力となっていた水路が流れています。アーティストは僕だけですが、ほかに発明家、製本業者、それに自動車整備所が入っています。
「都市から田舎の生活に移りました。静かで落ち着けるのがクリエイティビティに良い影響を与えるからです。自然の中でもストリートアートを作っています。政治や、最近スウェーデンやヨーロッパ各地に広がっている恐ろしい動きにも、創造意欲をかき立てられます。」例えば、オバマ大統領をモチーフにしたシェパード・フェアリーの「Hope」ポスターを転用して、スウェーデンの右翼政治家と「Hate」の文字を描いた作品がある。「あれはソーシャルメディアでかなり広がりました」と言う。
どんなアトリエ?
アイアンのアトリエは古い工場の中で、大きなレンガの煙突が今も残る。「毎日、今日は崩れるんじゃないか、と思いながら暮らしています。建物の下には工場の機械を動かす電力となっていた水路が流れています。アーティストは僕だけですが、ほかに発明家、製本業者、それに自動車整備所が入っています。
感動の瞬間は?
「次に描く作品かな。いつも次のプロジェクトが最高の作品になる、と思っています。今はストックホルムの公共空間に描いているんですが、それがもうすぐ公開されます。ストリートアートは勢いを増して来ていますね。今はグラフィティ専用の壁や空間もできて自由に描いたり、自由に見に来られるようになっています。
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「次に描く作品かな。いつも次のプロジェクトが最高の作品になる、と思っています。今はストックホルムの公共空間に描いているんですが、それがもうすぐ公開されます。ストリートアートは勢いを増して来ていますね。今はグラフィティ専用の壁や空間もできて自由に描いたり、自由に見に来られるようになっています。
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