Houzzツアー：SFみたいなドームでグランピング！

森のなかに突然UFOが不時着？　いえいえ、最新の設備と贅沢な家具、さらには露天風呂も備えた、とても気持ちのよい別荘なのです。

Houzz 2015年8月6日

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こちらのドーム型の建物は、スコットランドの小さな崖の先にある休暇用別荘。カバの森に囲まれており、海からしか姿が見えない。ドームの外には、ローン湾とストーカー城（映画『モンティ・パイソン・アンド・ホーリー・グレイル』に登場したことで有名）の素晴らしい眺めが広がり、特に露天風呂から見る景色は最高だ。ホームオーナーのジム・ミリガン (Jim Milligan) さんは、ドームの中にいると「自然の中に無理やり入り込んでいるんじゃなくて、自分が本当に自然の一部になったみたい。周りの木と同じようにドームもずっと昔からあったように感じられます」と言う。

オーナーはこのドームで過ごすことを「贅沢（グラマラス）なキャンピング」ということで「グランピング」と呼んでいる。ほかの人にもこの体験を楽しんでもらおうと貸し出しも行っている。

どんなHouzz?
別荘オーナー：ジム・ミリガンさんとニコラ・ミーキン（Nicola Meekin）さん
所在地：スコットランドのオーバン
規模：約75平方メートル
ポイント：崖の下に見えるストーカー城は、コメディ映画『モンティ・パイソン・アンド・ホーリー・グレイル』に登場する城として有名。

Go Glamping

ドームの構造は、スチールの骨組みにひとつながりの大きな再生PVC（ポリ塩化ビニル）シートを張ったもの。シートの平均寿命は25年以上。

Go Glamping

天井のファンと窓によりドーム内を常に涼しく保つことができる。このドームのあるスコットランド西部は気候も穏やかで、快適な温度を保つことはさほど難しくない。シートの大部分は不透明で紫外線防止機能もある。

Go Glamping

オーブン、調理台、シンクの3つのモジュールで構成される自立型キッチンユニット。低エネルギー消費の熱洗浄式コンロはユニットと一体化したフラットなデザイン。小型オーブン、食器用ラックやキャビネットのスペースもある。食料品は毎週配達に来てくれる。

Go Glamping

キッチン収納も工夫されている。鍋類は吊り下げておくことでカウンター下の収納スペースを節約。キャスター付きの小さなアイランドテーブルは必要に応じて移動することができる。窓や透明な部分から入ってくる自然光では足りないときには、デザイン的にも面白いふたつのペンダントライトが手元を照らしてくれる。

Go Glamping

ホームオーナーのふたりはミッドセンチュリーモダンデザインのファン。質の良い名品を買うことが、エコにもつながるという。「調度類は一生使えるものを買うことにしています。いくつか20世紀最高作品といえる家具を手に入れて、ドームで使っていますが、滞在する方には品質も美しさも満足してもらっています」とミリガンさん。

Go Glamping

こちらの窓からは南西に広がる島々が見渡せるため、天候が変わる時には20分前にはわかるという。「ドーム型住居がすばらしいのは、どんな天気の時でも守られている感覚があること。外が嵐だって、ドームの中にいると安心できるんです」とミリガンさん。

Go Glamping

シーダー材の浴槽でくつろぎながら、ワシが魚を捕る様子や南に渡っていくガチョウを眺めるのも、ホームオーナーたちのお気に入りの過ごし方。

Go Glamping

ドームの各所に使われているシーダーの湾曲材は、森林管理協議会の認証を受けた地元の森で伐採されたもの。お湯は天然の湧水を屋外のボイラーで沸かしている。

別途にシャワールームがあり、テリークロスのバスローブや清潔なタオルが「グラマラス」な要素をプラス。いわゆるキャンプ場の不便なイメージはここにはない。