家やインテリアの写真を美しく撮影するには? プロが教える5つの基本テクニック
誰にでもできる簡単な5つのコツを身につけるだけで、インテリアや家をもっと美しく撮影することができます。
David Livingston
2015年7月31日
インテリアや住宅の写真を撮影するとき、シンプルなコツを身につけるだけで、写真の仕上がりが大きく変わることがあります。三脚を使うこと、カメラを水平に構えて撮影すること、広角レンズを使わないことなど、こうした小さなコツは、
プロのフォトグラファーが当然心得ている基本テクニックなのです。
解説にあわせて、サンプル写真を見ながら、自宅を素敵に撮影する方法を身につけていきましょう。
プロのフォトグラファーが当然心得ている基本テクニックなのです。
解説にあわせて、サンプル写真を見ながら、自宅を素敵に撮影する方法を身につけていきましょう。
1. 三脚を使う
どんなカメラを使う場合も、三脚を使えば安定しますし、空間が最も美しく見える構図が取れる位置でカメラを構えることができます。デジタルカメラなら、テスト撮影をしながら調整して、ベストの位置を決めることができます。まず、全体の構図を決め、カメラを三脚に固定し、それから、カメラを動かしたり、レンズを変えて調整します。家具や写っているものの位置も、いちばん見え方のよい場所に適宜動かしていってください。
どんなカメラを使う場合も、三脚を使えば安定しますし、空間が最も美しく見える構図が取れる位置でカメラを構えることができます。デジタルカメラなら、テスト撮影をしながら調整して、ベストの位置を決めることができます。まず、全体の構図を決め、カメラを三脚に固定し、それから、カメラを動かしたり、レンズを変えて調整します。家具や写っているものの位置も、いちばん見え方のよい場所に適宜動かしていってください。
2. 低い位置から撮影する
カメラを構える高さはとても重要です。私は床から60センチくらいの高さにカメラを構えて撮影するのが好きです。カメラの位置を低くすると、インテリア雑誌のような写真が撮れます。
カメラを構える高さはとても重要です。私は床から60センチくらいの高さにカメラを構えて撮影するのが好きです。カメラの位置を低くすると、インテリア雑誌のような写真が撮れます。
3. カメラは水平に
カメラを傾けず、水平に構えることも重要です。カメラが傾いていると、写真の中の垂直のラインが歪んでしまい、プロっぽい写真には決してなりません。しっかりとした構図の写真を撮るには、部屋や建物の立面がまっすぐ垂直になっていなければなりません。水準器(水平器)を使うのもよいでしょう。垂直がきちんと撮れていると、気持ちのいい写真になります。
カメラを傾けず、水平に構えることも重要です。カメラが傾いていると、写真の中の垂直のラインが歪んでしまい、プロっぽい写真には決してなりません。しっかりとした構図の写真を撮るには、部屋や建物の立面がまっすぐ垂直になっていなければなりません。水準器(水平器)を使うのもよいでしょう。垂直がきちんと撮れていると、気持ちのいい写真になります。
部屋の中心に写真の中心を合わせて撮影すると、左右対称の構図になり、安心感のある写真になります。こちらの写真は、カメラを低く構え、奥に向かってまっすぐに視線が伸びるように撮影しています。
キッチンの写真を見る
キッチンの写真を見る
こちらも、いい動きを感じさせるフレーミングの写真です。カメラは住宅に対して平行に構えていますが、中心は少し右に寄せています。大木の強い垂直のラインによって、バランスがとれた写真になっています。
家の外観写真を見る
家の外観写真を見る
4. 広角レンズは使わない
「えっ?」と思われるかもしれませんね。広角レンズは、カメラの近くにあるものをより大きく、遠くにあるものをより小さく見せるもの。そのせいで歪みが生じて、不自然な印象をあたえるのです。広角レンズを使って歪んだ空間やものの写真を撮影するくらいなら、普通のレンズを使い、被写体からできるだけ距離をとって撮影するようにしましょう。
「えっ?」と思われるかもしれませんね。広角レンズは、カメラの近くにあるものをより大きく、遠くにあるものをより小さく見せるもの。そのせいで歪みが生じて、不自然な印象をあたえるのです。広角レンズを使って歪んだ空間やものの写真を撮影するくらいなら、普通のレンズを使い、被写体からできるだけ距離をとって撮影するようにしましょう。
普通のレンズをつかってしっかりと「引いて」撮影すると、被写体となるアイテムの見え方が自然になります。広角レンズのような歪みが出ることもありません。もちろん、普通のレンズでは、部屋全体を画面に収めきれないこともありますが、空間が歪んで心地の悪い写真になることはありません。
5. フラッシュは使わない
暗い場所で、シャッターを押すだけで撮れるオートフォーカスのカメラを使う場合も、フラッシュは使わないほうがきれいな写真を撮れます。そもそも、フラッシュで部屋全体にきれいに光を回すことはできません。三脚を使えば、長時間露光でも、ブレることはありません。セルフタイマーを使えば、シャッターを押すときの手ブレも生じません。
暗い場所で、シャッターを押すだけで撮れるオートフォーカスのカメラを使う場合も、フラッシュは使わないほうがきれいな写真を撮れます。そもそも、フラッシュで部屋全体にきれいに光を回すことはできません。三脚を使えば、長時間露光でも、ブレることはありません。セルフタイマーを使えば、シャッターを押すときの手ブレも生じません。
フラッシュを使わず、水平をしっかりと確保した写真には、暖かい雰囲気があります。写真の光は、日没後20分くらいの時間に撮影したもの。室内の明かりと屋外の黄昏がちょうどいいバランスになっており、家がまるでランプのように暖かく光っています。
こちらもフラッシュを使わずに撮影した写真。自然光が美しく、全体に柔らかな印象です。テーブルに対して椅子がとても自然に置かれていますね。実は、一つ一つの椅子の位置を注意深く動かして、構図を決めています。
Houzzで家づくりの専門家を探す
Houzzで家づくりの専門家を探す
おすすめの記事
Houzzの使い方
プロの写真家に撮影を頼むべきケースとは?
プロだからこそ撮れる美しい写真には、人の心に訴える大きな力があります。写真を通して作品の魅力を伝えることは、次の施主との出会い、作品づくりにもつながります。
続きを読む
ダイニングの記事
テーブルやダイニングのシーンを撮影するコツとは?
文/澤﨑信孝
初心者もすぐに上達するポイントがあるとしたら?そんな視点で解説した「テーブルコーディネートの撮影のコツ」をお届けします。
続きを読む
専門家向け情報
施工事例写真をプロに撮影してもらう際に知っておきたいこと
Best of Houzz 2021 デザイン賞を受賞した3人の建築写真家に、プロ写真家によい施工事例写真を撮影してもらうために知っておきたいことを聞きました。
続きを読む
家づくりのヒント
ホームステージングに学ぶ“映える”部屋のつくり方
文/藤間紗花
家具や小物を巧みなアイデアで配置し、物件を魅力的に見せるホームステージング。4人のホームステージャーの方々に、フォトジェニックな部屋づくりのヒントを伺いました。
続きを読む
事例写真撮影のコツ
犬猫のいるインテリアシーンの撮影のヒント
文/澤﨑信孝
初心者もすぐに上達するポイントがあるとしたら? そんな視点で解説した「インテリア写真の撮影のコツ」。今回は、動物のいるインテリアを撮影する場合のアングルや構図のポイントです。
続きを読む
大変参考になりました。
広角は× 印と。
低い位置から撮る・広角はダメ。今ある機械でももっと工夫できそうですね。
ありがとうございます!
バスルームの写真がパッと目に入りました。とても気持ちよさそうな空間です。