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インテリアに抽象アート作品をとりいれるコツ
家庭的な空間で抽象アートを使うのは難しい、と思い込んでいませんか? 色や場所を考えて飾ると、見慣れた部屋が驚くほど新鮮な雰囲気になります。インテリアコーディネーターが、抽象アート作品の上手なとりいれ方をご紹介します。
Charmean Neithart
2015年7月29日
「抽象絵画を自分の家のインテリアに合わせるなんて無理」と思っていませんか? とびきりモダンなセンスの家でないと抽象アート作品は飾れない、と思い込んでいる人は多いのですが、そんなことはありません。モダンなスタイルはもちろん、トラディショナルなインテリアをひきたててくれます。
インテリアデザイナー・コーディネーターとして、私はいつも、クライアントが思いもよらなかったアイデアを提案するよう心がけています。クライアントに、いつものスタイルから一歩踏み出して、新しい、スリリングなインテリアに出会ってもらうことが目標です。たいていの場合、クライアントの方々にとって、抽象アートを採り入れることは、ちょっとした冒険です。この記事では、抽象アートを使ったことがないという人向けに、いくつかのコツをご紹介したいと思います。
インテリアデザイナー・コーディネーターとして、私はいつも、クライアントが思いもよらなかったアイデアを提案するよう心がけています。クライアントに、いつものスタイルから一歩踏み出して、新しい、スリリングなインテリアに出会ってもらうことが目標です。たいていの場合、クライアントの方々にとって、抽象アートを採り入れることは、ちょっとした冒険です。この記事では、抽象アートを使ったことがないという人向けに、いくつかのコツをご紹介したいと思います。
こちらの美しい抽象絵画は、リビングに新鮮な趣をつくりだしています。インテリアそのものは、まさにトラディショナルスタイルですが、色調を揃えた作品を選んでいるので、しっくりと馴染んでいます。トラディショナルなインテリアにはない、抽象的なパターンが、空間に躍動感を与えているのです。
抽象アート作品は、部屋の雰囲気を決める力を持っているので、ベッドルームや応接室といった落ち着いた雰囲気が求められる空間にもおすすめです。
抽象アート作品を使って、室内のカラーパレットのアクセントにすることも可能です。室内のファブリックや照明と同じ色を1つピックアップするとよいでしょう。
トラディショナルなインテリアはともすると重厚感が出すぎてしまうのですが、抽象アートを加えることで軽快さを出すことができます。写真では、非常にトラディショナルなロココのコンソールテーブルに抽象絵画を合わせることで、テーブル周りが明るくなり、全体に古臭い感じがしなくなりました。
写真のように、ミニマルなインテリアに抽象アート作品を合わせるのは、定番の方法です。太陽の光をモチーフにした作品が、空間に生き生きとした雰囲気をつくりだしています。
一枚板のテーブルのように、オーガニックなフォルムをもつ家具に抽象アートをあわせると、モダンでありながらソフトな印象の空間になります。
中間色のインテリアにモノクロの抽象アートを合わせるのは、私のお気に入りの方法です。空間がキリッと引き締まります。
ベッドルームには複数の小さめの作品を並べると、安らいだ雰囲気を演出できます。壁に立てかけるのがおすすめです。
眺めのいい部屋にも抽象絵画はよく似合います。こちらの部屋では、外の風景と抽象絵画がお互いを引き立てあっています。
小さな作品は、コーナーの中央から少し外れた位置に置くのがポイントです。写真のヴィネット(インテリアのアクセントとなるディスプレイ)は、抽象絵画を加えることで、左右のバランスをうまくとっています。
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