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知っておきたい名作家具:セブンチェア
セブンチェアの明るい色とシンプルな曲線は、どんなスタイルの空間にも似合います。

Becky Harris
2015年6月8日
アルネ・ヤコブセンのデザインによる〈セブンチェア〉シリーズは1955年に誕生し、スウェーデンで開かれたデザイン博覧会「H55」で初めて披露されました。カーブを描くシンプルなフォルム、座面の先端がゆるやかに傾斜したウォーターフォールシート、ベントウッド(曲げ木)のデザインを特徴とするセブンチェアは、人間工学の面でも快適性にすぐれ、デスクにもダイニングにも適しています。そのシンプルなデザインは、素朴なファームハウステーブルから彫刻を思わせるコンテンポラリーなガラストップテーブルまで、さまざまなタイプのテーブルと合わせることができます。
控えめな白いセブンチェアはミニマルでモダンなワークスペースにぴったり。
セブンチェアはモダンでオープンな空間では存在感を発揮します。ダイニングキッチンにもよく似合います。
豊富な色や仕上げがあり、どれを選べばいいのか迷ってしまうほど。こちらはタンジェリンを選んで、デスク周りに絶妙なアクセントを加えた例。
セブンチェアにはバースツールやカウンタースツールタイプも。数客を並べると波のような心地よいパターンが生まれます。
上と同じキッチンを別の角度から見た写真。
ミニマルなコンテンポラリースタイルのキッチンにもしっくりなじみます。
一方、ヴィンテージモダンなキッチンなら、異なるスタイルのアイテムとミックスして楽しむことも可能です。カウンターに並んだセブンチェアのスツールと、テーブルに合わせたラスティックなカフェチェアがすばらしいコントラストを作り出しています。
黒板を天板にしたテーブルに、あざやかな赤色の椅子が映えています。ここにはもう一点、ヤコブセンデザインのアイテムがあるのに気づいたでしょうか?(奥のエッグチェアです!)
テーブルの上方のランプは、フォスカリーニ・カボシェのシャンデリアですね。
テーブルの上方のランプは、フォスカリーニ・カボシェのシャンデリアですね。
この空間にある色はセブンチェアの赤だけ。ウエストがくびれた椅子のフォルムが目を引きます。
写真のような同系色の配色にすると、チェアが木のフロアの上に浮かんでいるかのように見えます。
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