コメント
部屋全体のイメージを決める、ウォールクロックとインテリアの関係
ウォールクロックを掛ける壁の位置やサイズの考え方、まわりのアイテムとの関係まで。時計のある、素敵な風景のご参考にどうぞ。
ブラッキン・ヘザー
2015年6月25日
Houzz contributor.
Home Life Style インテリア、収納空間デザイン。
「贅沢な時間を過ごせる、あなたらしい心地よい住まいづくり」をモットーに、一人ひとりの個性や「好き」を引き出しながらのインテリアのコーディネーション、
より快適な暮らしのためのライフスタイルに合わせた収納計画のご提案をいたします。
著書「ふつうの住まいでかなえる外国スタイルの部屋づくり(文藝春秋)
Interior decoration and storage space planning in Tokyo, Japan. English/Japanese bilingual, with interior design and decoration experience in Europe and Japan.
Houzz contributor.
Home Life Style インテリア、収納空間デザイン。
「贅沢な時間を過ごせる、あなたらしい心地よい住まいづくり」をモットーに、一人ひとりの個性や「好き」を引き出しながらのインテリアのコーディネーション、
より快適な暮らしのためのライフスタイルに合わせた収納計画のご提案をいたします。
... もっと見る
壁に掛けられた時計には、どこかほっとさせてくれる雰囲気があります。見慣れたものだからでしょうか。毎日の暮らしの中で、頼りにしているものだからかもしれません。誰でも一日のうち何回も見る、生活に欠かせないアイテムだからこそ、わが家にはこれ!といえるデザインにこだわりたいですね。
最近よく見かけるのが、存在感のある大きめのウォールクロック。単に時間をチェックするためではなく、インテリアアイテムとして強い存在感を持ち、お部屋に個性を与える時計がいろいろあります。個性的な時計や、時計の飾り方の例を見ながら、インテリアとの関係を考えてみましょう。
最近よく見かけるのが、存在感のある大きめのウォールクロック。単に時間をチェックするためではなく、インテリアアイテムとして強い存在感を持ち、お部屋に個性を与える時計がいろいろあります。個性的な時計や、時計の飾り方の例を見ながら、インテリアとの関係を考えてみましょう。
色を楽しむ
時計自体にアクセントカラーを使うことで、インテリアの重要なエレメントになります。椅子やクッション、アートなどに使われているオレンジ色のアクセントカラーをピックアップした大きな時計は、時間を伝えるといった基本的な役割を超えて、モダンアートのようにも見えます。
時計自体にアクセントカラーを使うことで、インテリアの重要なエレメントになります。椅子やクッション、アートなどに使われているオレンジ色のアクセントカラーをピックアップした大きな時計は、時間を伝えるといった基本的な役割を超えて、モダンアートのようにも見えます。
ヴィヴィッドなピンクの壁にシンプルな時計。お部屋で最も目立つアクセントウォールの壁面を、時計を掛ける場所として選ぶことでいきいきと引き立って見えます。壁の真ん中にかけてしまうとフォーマルでやや固い雰囲気になりがちですが、このように片側に寄せ、アシンメトリックに配置することで、雰囲気を和らげ、カジュアルな印象になります。
真っ白な空間に真っ白な時計。時計というよりオブジェのようですね。壁や家具と溶け込んで目立ちすぎず、しかも十分存在感があります。立てかけているこのさりげなさが素敵です。
高い位置にバランスよく
目線の高さに飾りたいアートなどと違って、時計は高い位置に掛けても許されるアイテム。他のものをこれくらい高い位置に掛けてしまうと、かなりバランスが悪く見えてしまう危険性があるのに、時計はそう見えないのが不思議です。高い位置にあってもきちんと役割を果たしているから違和感がないのでしょう。お部屋のどの位置からも見えることも大事ですね。広い壁に小さな時計がひとつあるだけだとさびしい感じになり、迷子のように見えてしまうこともあります。時計の大きさと壁の広さ、お部屋にある他のアイテムとの「関係」を考えて飾ると、きれいに見えます。
ナチュラルなインテリアによく似合う、シンプルでどこか懐かしさを感じさせてくれるこちらの時計には、自然と視線が向けられますね。
目線の高さに飾りたいアートなどと違って、時計は高い位置に掛けても許されるアイテム。他のものをこれくらい高い位置に掛けてしまうと、かなりバランスが悪く見えてしまう危険性があるのに、時計はそう見えないのが不思議です。高い位置にあってもきちんと役割を果たしているから違和感がないのでしょう。お部屋のどの位置からも見えることも大事ですね。広い壁に小さな時計がひとつあるだけだとさびしい感じになり、迷子のように見えてしまうこともあります。時計の大きさと壁の広さ、お部屋にある他のアイテムとの「関係」を考えて飾ると、きれいに見えます。
ナチュラルなインテリアによく似合う、シンプルでどこか懐かしさを感じさせてくれるこちらの時計には、自然と視線が向けられますね。
数字と文字がミックスしたおしゃれな時計。家具のセンターに合わせて設置されていることでこちらも自然と視線が向きます。また、時計の中心部と、横の吊り戸棚の上部がほぼ同じラインになっていることでバランスよく収まっています。まわりとの「関係」とはまさに、こういったことです。
この風景、なんとなく見覚えがありませんか? 駅のホームで見られるような時計ですね。両側に文字盤があり、奥のソファ側にいても、またこちら側にいても時間を見ることができます。住まいではあまり見られない、天井から吊るされているスタイル。スタイリッシュなフォーカルポイントにもなっています。
他のアイテムと関係を持たせる
エレガントでモダンなデスクコーナーをキュッと引き締めてくれているように見える大きな時計。モノトーンで上品に統一されたコーナーです。デスクなど、家具の上に時計を飾る場合は、高すぎたり、あまり離れてしまうと、家具と時計の間のつながりが失われ、雑然と見えてしまうことがあります。こういった時はやや低めに、全体がひとつにまとまって見えるくらいの高さに取り付けると美しくバランスよく見えます。
エレガントでモダンなデスクコーナーをキュッと引き締めてくれているように見える大きな時計。モノトーンで上品に統一されたコーナーです。デスクなど、家具の上に時計を飾る場合は、高すぎたり、あまり離れてしまうと、家具と時計の間のつながりが失われ、雑然と見えてしまうことがあります。こういった時はやや低めに、全体がひとつにまとまって見えるくらいの高さに取り付けると美しくバランスよく見えます。
これだけではやや寂しく感じてしまうかもしれないシンプルな時計ですが、右側の黒い家具の上のディスプレイや黒いフレームの鏡がアンカー(インテリアにおいて「錨(いかり)」のように、つなぎとめて安定させる存在)となり、全体をまとめ、バランスを整えています。反対に、時計がなければ右側のアレンジがやや重たく、オフバランスに見えてしまう可能性も。それぞれのアイテムがお互いを支え合っていることがよくわかる例です。
壁に穴を開けられないときは、立てかけても素敵です。カジュアルに、そしてさりげなく見えますね。グレーのキャビネットや白いタイル、棚の食器などのアイテムと時計が、自然になじんでいます。
フレームやお皿、鏡など、さまざまなアイテムの中に、まるでコレクションのひとつのようにさりげなく掛けられている時計。同じテイストのもので統一すれば、このようにまとまり感のあるウォールディスプレイになります。
特徴のある文字盤で遊び心を
一見、時計なのか何なのかわからないかもしれない、文字が壁じゅうに散乱?したおもしろい時計。でも時間はちゃんと読め、機能は十分果たしています。オリジナリティのあるレイアウトに遊び心が表れていますね。
一見、時計なのか何なのかわからないかもしれない、文字が壁じゅうに散乱?したおもしろい時計。でも時間はちゃんと読め、機能は十分果たしています。オリジナリティのあるレイアウトに遊び心が表れていますね。
こちらも遊び心あふれた時計。それぞれ異なるデザインの数字がユニークです。時計のムーブメントの部品を壁に取り付け、あとは好きなデザインの数字を壁に貼るだけで簡単にできてしまいそう。この時計の数字、たとえば「1」は家のハウスナンバーの表札であったり、「6」はアメリカのハイウエイ66号線の道路標識であったり、もしかしたら家のオーナーの思い出やストーリーがたくさん詰まっているのかもしれませんね。
こちらはDIYクロックでしょうか。それぞれのフレームの中が違ったイメージになっていて個性的です。好きな壁紙やファブリックをフレームにはさんだり、写真やポストカードなども使って作れそうな楽しいアイデアです。フレームの中身を簡単に交換できるのも魅力的。中身によって、まったく違った表情の時計ができそうですね。
オーバーサイズクロックをお部屋の主役に
せっかく飾るのであれば、思いっきりオーバーサイズにしてみてはいかがでしょう。家具や空間の広さとあえてオフバランスになるくらいの大きな時計は、お部屋に入ってまず目につくインパクトのあるフォーカルポイントになるはずです。このダイニングルームの時計の効果たるや、まわりの家具が小さく見えてしまうほどですね。
せっかく飾るのであれば、思いっきりオーバーサイズにしてみてはいかがでしょう。家具や空間の広さとあえてオフバランスになるくらいの大きな時計は、お部屋に入ってまず目につくインパクトのあるフォーカルポイントになるはずです。このダイニングルームの時計の効果たるや、まわりの家具が小さく見えてしまうほどですね。
全体のバランスからすると、かなりオフスケールな大きさの時計が、このキッチンにユーモラスな表情を加えてくれています。初めてこの部屋に入った人は、時計に目が惹きつけられ、かなり驚くのでは。この時計をきっかけに会話がすぐに弾みそうな、素晴らしいカンバセーションピースとしても役立ちそうです。
壁一面の鏡の時計。時間もパッと見てわかり、そのうえ身だしなみのチェックもできて一石二鳥です。エレガントな空間にとても似合っています。これくらい時計が大きかったら「時間を忘れた」なんてもう言い訳になりませんね。
窓を時計にするとは、ユニークなアイデアですね。外の光を背景に、文字盤が美しいシルエットになっています。独特な光と影との遊びが楽しめそうなお部屋です。
お風呂でのリラックスタイムこそ時間は忘れたいと思うかもしれませんが、これくらい素敵な時計なら例外もあってもよいのでは?
皆さんも、時間を伝えるためだけではなく、インテリアの一部としてもたっぷり楽しめる時計を探して、個性的な空間をつくり上げてみてはいかがでしょう。
インテリアデザイナー・コーディネーターを探す
皆さんも、時間を伝えるためだけではなく、インテリアの一部としてもたっぷり楽しめる時計を探して、個性的な空間をつくり上げてみてはいかがでしょう。
インテリアデザイナー・コーディネーターを探す
おすすめの記事
専門家とのやりとり
プロと一緒に部屋づくりをして、素敵なインテリアを手に入れよう
部屋づくりをインテリアの専門家に依頼すると、自分では思いつかない提案がもらえることも。プロに依頼するメリットや探し方などをご紹介します。
続きを読む
コーディネート・スタイリング
おしゃれな室内インテリアにする、クッションの上手な選び方
文/片岸千代子
クッションはインテリアとしても優秀。春夏のクッションから、秋冬仕様に“衣替え”してみませんか?
続きを読む
暮らしのヒント
テレビのあり方を考えよう。テレビを主役にしないインテリアのススメ
「かっこいいリビングには大きなテレビが必要」と思い込んでいませんか? ライフスタイルが変化している今、テレビのあり方やリビングでの過ごし方について考えてみましょう。
続きを読む
名作デザイン
現代に生きる、ウィリアム・モリスのテキスタイルデザイン
アーツ&クラフツ運動に影響を与えた近代デザインの父、ウィリアム・モリス。多彩なデザイン活動の中で最もよく知られるのはそのテキスタイル。美しい植物文様が現代のインテリアにも盛んに取り入れられています。
続きを読む
名作デザイン
ウィリアム・モリスのものづくり精神とテキスタイルデザイン
イギリスの文化芸術、特に室内装飾の分野で大きな功績を残したモリスのものづくりについて、テキスタイルデザインを中心にご紹介します。
続きを読む
コーディネート・スタイリング
ブランケット、クッション、ファブリックパネルで秋冬のインテリアにチェンジ!
インテリアに季節感を取り入れるのに、最も気軽に使えるのはファブリック。なかでもすぐに試せるブランケット、クッション、ファブリックパネルで小さな模様替えをしてみませんか?
続きを読む
コーディネート・スタイリング
ソファはなきゃダメ?ソファのない暮らしを選ぶ理由
リビングにはソファを置くのが当たり前、と思っていませんか?ライフスタイルによっては、ソファを置かないという選択肢もあります。
続きを読む
寝室の記事
狭い寝室のためのベッドとベッドまわりのアイデア
寝室をリラックスできる空間にし、ぐっすり眠るのは重要です。狭い寝室を快適にするための、インテリアのアイデアをチェックしてみましょう。
続きを読む