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涼しげな森や高原の色、グリーンを 取り入れたインテリア
優しく穏やかな癒しの色、風の吹き抜ける森の色、グリーン。厳しい暑さの続く夏、この色を上手に取り入れれば、きっとリラックスできるでしょう。
ブラッキン・ヘザー
2015年7月31日
Houzz contributor.
Home Life Style インテリア、収納空間デザイン。
「贅沢な時間を過ごせる、あなたらしい心地よい住まいづくり」をモットーに、一人ひとりの個性や「好き」を引き出しながらのインテリアのコーディネーション、
より快適な暮らしのためのライフスタイルに合わせた収納計画のご提案をいたします。
著書「ふつうの住まいでかなえる外国スタイルの部屋づくり(文藝春秋)
Interior decoration and storage space planning in Tokyo, Japan. English/Japanese bilingual, with interior design and decoration experience in Europe and Japan.
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夏にもうひとつ使いたい色、それは涼しげなグリーン。ブルーが海を思わせてくれる色ならば、グリーンはひんやりした森の中にいるように感じさせてくれる色で、ブルーとはまた違ったさわやかさがあります。また、グリーンとは癒しの色でもあります。猛暑日が続くなか、お部屋にさまざまなグリーンの色を取り入れて、身も心も癒されるちょっとしたオアシスのような空間をつくってみてはいかがでしょう。今回は、皆さんにスーッと気持ちが穏やかになり、リラックスしていただけるような、グリーンの色を取り入れたインテリアをご紹介したいと思います。
自然な優しさのある、少し苔むした感じのくすんだグリーンの家具に、淡いグリーンのデリケートなパターンの壁紙の組み合わせがとてもチャーミング。高めの巾木もアクセントになり、全体をギュッと引き締めている印象を受けます。白い壁をバックにしてもすっきりとしたアレンジになりますが、同系色を重ねることでより奥深さが感じられます。
今年の夏のDIYプロジェクトとして、こんな色で小さな家具をペイントしてみてはいかがでしょう?
今年の夏のDIYプロジェクトとして、こんな色で小さな家具をペイントしてみてはいかがでしょう?
ウィリアム・モリスのクラシックな植物紋様の壁紙。自然のモチーフとグリーンはパーフェクトな組み合わせですね。ブルーグリーンをベースに、ライトグリーンやブルーがミックスされている、深みのある素敵な壁紙です。トラディショナルな壁紙とアンティーク家具のクラシックでエレガントなコーナーですが、同じグリーンのシンプルなテーブルランプで少しだけモダンなタッチも感じられます。
フォレストグリーンの壁の上から吊るしてあるたくさんの観葉植物。室内であってもこれほど自然な植物の飾り方は見たことがなく、ぜひ真似をしてみたいと思ったシーンです。個性的な飾り方ですが変に目立ちすぎず、とてもきれいに壁となじんでいますね。森林や自然界で見るように、やっぱりグリーンにはグリーンが一番合うのだと思いました。森のなかにいるようなすがすがしさが感じられます。
レトロな家具やオブジェがすべてグリーンで統一された、今注目のインダストリアルテイストのワークルーム。古い家具や床によい味が出ています。グリーンの床がまるで屋外の芝生の延長にも見え、庭と一体感を感じさせてくれます。
とても相性のよい、グリーンと北欧家具の組み合わせ。ホワイトやナチュラルな素材と自然になじむため、北欧テイストのお部屋でもグリーンはポピュラーなアクセントカラーです。特に優しく明るいグリーンは白木の家具とよく似合います。ソファのクッションや、ところどころに置いてある観葉植物、インテリア小物を使ってほどよいバランスでライトグリーンがリピートされているところをぜひ参考にしたいです。
こちらも、ナチュラルな素材とホワイト+グリーンで統一された明るいリビング。グリーンと反対色のオレンジが少しだけアクセントとして加わり、元気な印象も与えています。
まるで芝生を思わせる、グリーンのカーペット。子ども部屋は女の子はピンク、男の子はブルーが定番カラーでもありますが、海外ではどちらにも使えるニュートラルなグリーンもポピュラーな色。たとえばIKEAなどののキッズ売り場へ行っても緑のアイテムがたくさん目につきませんか? グリーンという色には癒し効果もあり、お子さんも穏やかな気持ちで遊べることで人気があるのかもしれません。また、男の子と女の子と同じお部屋をシェアするときにも理想的ですね。グリーンを中心に、アクセントとして赤や黄色、ブルーなどを少し加えると可愛らしい、そして楽しさあふれた子ども部屋に仕上がります。
この白とベージュが基調のお部屋では、視線が自然とグリーンのラグに集まります。これくらいコンパクトでシンプルなワンポイントアクセントであれば、季節によって簡単に模様替えが楽しめそうですね。
鮮やかなグリーンのペンダントライトが真っ白なキッチンの素敵なワンポイントになっています。他の場所にこの色を使っていない分、シンプルですが十分インパクトがあります。
お家の中にまた一つ、緑の家があるように見えるこちらのお宅。子ども部屋とリビングの間の壁が「家」の形にくりぬかれているユニークで楽しいデザインです。奥のグリーンの壁に自然と目が引き寄せられますね。楽しそうな家族の会話が聞こえてきそうです。
シンプルなグレーの壁とのコントラストが美しいイエローグリーンのチェア。色もラインも美しいチェアはニュートラルカラーが基本のこのお部屋のフォーカルポイントです。絶妙なトーンのグリーン選びによって、大人っぽいシックなリビングルームになっています。
グレーや白のなかにさりげなくあるシルバーグリーン。ニュートラルトーンのお部屋に、目立たせすぎずある程度溶け込むようにグリーン系の色を加えたい時におすすめのカラーです。シルバーグリーンとは、たとえばセージの葉っぱのような色のイメージです。フェミニンで優しさが感じられる使い方ですね。
落ち着いたオリーブグリーンは、寝室など、リラックスしたいお部屋におすすめな色。壁全体ですと少し違和感を感じてしまうかもしれませんが、一面だけを塗って、他は白やオフホワイト、ベージュなどと組み合わせるととてもきれいな色です。あとはお部屋に1~2点、ブランケットなどグリーンの「相棒」を足してあげれば、さらに完成度の高いインテリアになります。
グリーンとブラウンは相性抜群のコンビネーション。自然界でも最も多く見られるこの組み合わせをお部屋に取り入れてはいかがでしょう。こちらのベッドルームではヘッドボード、枕カバー、フレームの写真や時計など、グリーンが豊富に使われていますが、ブラウンの存在が全体を落ち着かせる役割も果たしています。シンプルな色づかいですが、クッションやサイドテーブル、ヘッドボードなどのモチーフが特徴的なフィーチャーになっています。
さまざまなサイズや柄のグリーンと白のお皿を壁に取り付けた、明るくて夏の楽しさが感じられるウォールアートのようなディスプレイです。鮮やかなグリーンのダイニングセットやテーブルの上のオブジェとの一体感も感じられます。太陽の光がたっぷり降り注ぐ明るいお部屋にぴったりの色づかいです。
大きな模様替えをしなくても、いつものディスプレイスペースを少しだけリメイクしてみては?ここからは、すぐにでもできそうなディスプレイアイデアをいくつかご紹介しましょう。
壁のファブリックパネルや、ランチョンマットなど、グリーンの布ものをポイント的に取り入れるだけでも十分に夏らしいお部屋に。黒との組み合わせは大人っぽく、和のテイストを感じられるお部屋によく似合っています。
壁のファブリックパネルや、ランチョンマットなど、グリーンの布ものをポイント的に取り入れるだけでも十分に夏らしいお部屋に。黒との組み合わせは大人っぽく、和のテイストを感じられるお部屋によく似合っています。
旬の野菜や果物、お花を置いて季節感を出すのも素敵なアイデアです。フレッシュなグリーンがとても夏らしい、ナチュラルでみずみずしいディスプレイですね。
色のグリーンの話をしてきましたが、グリーンと言えば普段まず思い浮かぶのが植物ではないでしょうか。インパクトのある大きな観葉植物を置くだけで、素敵なアクセントになるうえ、お部屋も涼しげに感じられ、さらに身も心も癒されるのでは。これが最も簡単で自然なグリーンの取り入れ方でしょう。
私も、仕事部屋でグリーンのアイテムをまとめたディスプレイを飾っています。部屋全体は白とチャコールグレーですが、植物と合わせよう、と思って、家にあったグリーンのアイテムを使ってこのようにアレンジをしてみました。夏だけではなく、年中飾ってあるグリーンコーナーですが、夏は特に目にすると気持ちがいいですね!
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