「白いキッチン」がいつもきれいな理由
一見汚れやすく思える白いキッチンが、実は最もきれいに保てる理由とは。オーダーキッチンのプロが、実例写真と、ユーザーの声を交えたエピソードで綴ります。

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2022年4月18日
長いことオーダーキッチンの仕事をしていますが、「日本人って白いキッチンが好きなの?」と、友人から尋ねられたことがあります。ウェブサイトができてからは、「白いキッチン」というキーワードで検索して私たちのページに辿り着いてくださったお客様も多いです。
おそらくこれまでに私たちが手がけたすべてのキッチンのうち、半分近くのお客様が白いキッチンを選ばれているかもしれません(白とひと口に言っても実はいろいろありますが、そのお話はまた別の機会に)。
今回は、お客様の白いキッチンの写真とともに、「なぜ白いキッチンがきれいに保ちやすいのか?」というお話をしたいと思います。
おそらくこれまでに私たちが手がけたすべてのキッチンのうち、半分近くのお客様が白いキッチンを選ばれているかもしれません(白とひと口に言っても実はいろいろありますが、そのお話はまた別の機会に)。
今回は、お客様の白いキッチンの写真とともに、「なぜ白いキッチンがきれいに保ちやすいのか?」というお話をしたいと思います。
白いキッチンが好まれるのは、
・清潔に見える、あるいは清潔に保てるから
・明るく広く見えるから
・壁(たいてい白)になじむから
・カウンターやタイルの色で遊べるから
・キッチングッズなどの色で遊べるから
・飽きがこなさそうだから
・単純に「白が好き!」だから
こういったところが理由なのだと思います。
・清潔に見える、あるいは清潔に保てるから
・明るく広く見えるから
・壁(たいてい白)になじむから
・カウンターやタイルの色で遊べるから
・キッチングッズなどの色で遊べるから
・飽きがこなさそうだから
・単純に「白が好き!」だから
こういったところが理由なのだと思います。
「でも、白だとお手入れが大変なのでは?」「汚れが目立つと思うので、キレイに保つ自信がない…」
そんなお声もときどき聞きますが、キッチンをお納めした後しばらくして(数年、十数年たったあとのこともあります)、メンテナンスや撮影などで伺うお宅では、皆さんとてもキレイにお使いでした。
「撮影だから掃除したのでは?」という不自然なキレイさではなく、日常的に「汚れたらササッと拭く」を実践されているキレイさ、なのです。
それはどうしてなのだろう?と考えました。
そんなお声もときどき聞きますが、キッチンをお納めした後しばらくして(数年、十数年たったあとのこともあります)、メンテナンスや撮影などで伺うお宅では、皆さんとてもキレイにお使いでした。
「撮影だから掃除したのでは?」という不自然なキレイさではなく、日常的に「汚れたらササッと拭く」を実践されているキレイさ、なのです。
それはどうしてなのだろう?と考えました。
イベントなどでキッチンに関する質問をしていただくこともあるのですが、その際に参加者の皆さんから熱心な質問が飛び交い、私自身もいろいろと気づかされたことがあります。
ある少人数のオープンハウスイベントを、お料理研究家の方のキッチンで行ったことがありました。参加者からのご質問の中で印象的だったのが、「キッチンをきれいな状態に保つ秘訣というか、モチベーションというか…。何か心がけていることがあれば、教えてください」といったものでした。
ある少人数のオープンハウスイベントを、お料理研究家の方のキッチンで行ったことがありました。参加者からのご質問の中で印象的だったのが、「キッチンをきれいな状態に保つ秘訣というか、モチベーションというか…。何か心がけていることがあれば、教えてください」といったものでした。
そう、撮影された写真で見ていると勘違いしそうになりますが、もちろんここは生活のための場所。「キッチン~つまりザ・台所!」ですから、日々、相当汚れるし、朝晩散らかるわけでして…。
どんなふうにお手入れしているの? いや、そもそもどうしたらそんなふうに日々「お手入れ」できるの?
その疑問は私も、自身の実感としても持っておりました。 皆さん、仕事に家事に、毎日本当にお忙しいはず。撮影やイベントにご協力くださったお宅だってもちろん例外ではありません。
この日の参加者の方にも、白いキッチンをキレイにお使いの方がいらっしゃいました。そして皆さんで質問の答えを考える「白いキッチン」談義に。
その疑問は私も、自身の実感としても持っておりました。 皆さん、仕事に家事に、毎日本当にお忙しいはず。撮影やイベントにご協力くださったお宅だってもちろん例外ではありません。
この日の参加者の方にも、白いキッチンをキレイにお使いの方がいらっしゃいました。そして皆さんで質問の答えを考える「白いキッチン」談義に。
この日のお話で出た結論は、ちょっと目からウロコ、だったのです。
「キッチンが好きなので掃除が苦にならない」
「お手入れするのが楽しい」
「キッチンに立ってるのが楽しいから、ついついキレイにしてしまう…」
それが答えでした。
オーダーキッチンですから、もちろん片付けやすく、お手入れしやすくプランしているつもりですが、やっぱり普通に散らかるし、汚れます。
でも、たくさんの打ち合わせを重ねて自分の思い通りのキッチンができたことで、それだけで「片付けたい」「キレイにしたい」という気持ちが芽生え、日々のお手入れが楽しくなる…。
「キッチンが好きなので掃除が苦にならない」
「お手入れするのが楽しい」
「キッチンに立ってるのが楽しいから、ついついキレイにしてしまう…」
それが答えでした。
オーダーキッチンですから、もちろん片付けやすく、お手入れしやすくプランしているつもりですが、やっぱり普通に散らかるし、汚れます。
でも、たくさんの打ち合わせを重ねて自分の思い通りのキッチンができたことで、それだけで「片付けたい」「キレイにしたい」という気持ちが芽生え、日々のお手入れが楽しくなる…。
ああ、そうか。
そういうことか。
だからどのお宅のキッチンもキレイなんだ。
もしかしたら「ああ、お掃除しなくちゃ」というのではなく、好きな音楽を聴いたり、おいしいお茶を飲んで疲れを取るのと同じ感覚で、皆さん、好きなキッチンをピカピカに磨いて、忙しい日々の疲れを癒しているのかもしれない……と思いました。
そういうことか。
だからどのお宅のキッチンもキレイなんだ。
もしかしたら「ああ、お掃除しなくちゃ」というのではなく、好きな音楽を聴いたり、おいしいお茶を飲んで疲れを取るのと同じ感覚で、皆さん、好きなキッチンをピカピカに磨いて、忙しい日々の疲れを癒しているのかもしれない……と思いました。
白いキッチンをキレイに保つコツ。
その会話が、お客様のそういう「気持ち」の部分に深くかかわっていることに改めて気づかされたことは、オーダーキッチンをつくる側として大きな再発見でした。
ちなみに、お客様に「キッチンをキレイに保つ秘訣」を聞いてみた際の資料があるので、そちらから少し声を紹介してみます。
その会話が、お客様のそういう「気持ち」の部分に深くかかわっていることに改めて気づかされたことは、オーダーキッチンをつくる側として大きな再発見でした。
ちなみに、お客様に「キッチンをキレイに保つ秘訣」を聞いてみた際の資料があるので、そちらから少し声を紹介してみます。
「夜寝る前にステンレスの部分を磨く。月に一度の大掃除」
「こまめに掃除をすること。特に油汚れは早めに拭いています」
「できる限り使用後に軽く掃除する」
「毎日、ざっとでもいいから掃除することを習慣化すること。大げさな掃
除ではなく、作業台をふきんでふく、シンクのゴミ受けを洗剤で洗う程度ですが」
「タイルの目地が汚くならないように、気づいたときにこまめにふくようにしています。また、一日の終わりにはゴミ箱を必ず空にし、乾燥させて清潔に保つようにしています」
「きめの細かいクレンザーでこまめに磨く」
「気づいた時にちょこちょこ掃除すること」
「すぐに拭く、すぐにしまう」
「汚れをためない、物を増やさない」
「まめに「激落ちくん」でお掃除!」
「こまめに掃除をすること。特に油汚れは早めに拭いています」
「できる限り使用後に軽く掃除する」
「毎日、ざっとでもいいから掃除することを習慣化すること。大げさな掃
除ではなく、作業台をふきんでふく、シンクのゴミ受けを洗剤で洗う程度ですが」
「タイルの目地が汚くならないように、気づいたときにこまめにふくようにしています。また、一日の終わりにはゴミ箱を必ず空にし、乾燥させて清潔に保つようにしています」
「きめの細かいクレンザーでこまめに磨く」
「気づいた時にちょこちょこ掃除すること」
「すぐに拭く、すぐにしまう」
「汚れをためない、物を増やさない」
「まめに「激落ちくん」でお掃除!」
それぞれリアルな実感のこもった表現で書かれているので、あえてそのままご紹介しましたが、皆さん口を揃えて「使ったらすぐ片づけ、汚れたらすぐにお掃除。余計なものを出しっぱなしにしないよう心がけています」とおっしゃっているのですね。
最後にもうひとつ、印象的だった「キレイに保つ秘訣」への回答をご紹介します。
「主人がいつも子どもたちに「このキッチンはママの宝物だから」と言うので、みんながキッチンを大事に使ってくれています」
キッチンという存在が、家族みんなの中で、そんなふうになれたら理想だな、と思います。
キッチン設備の専門家を探す
色のインテリア効果:「白」をもっと上手に使いこなすために
最後にもうひとつ、印象的だった「キレイに保つ秘訣」への回答をご紹介します。
「主人がいつも子どもたちに「このキッチンはママの宝物だから」と言うので、みんながキッチンを大事に使ってくれています」
キッチンという存在が、家族みんなの中で、そんなふうになれたら理想だな、と思います。
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