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Houzzツアー:モダンと山荘風スタイルが融合するノースカロライナの家
ブルーリッジ山脈の森の中、家族が過ごすサマーハウス。
Becky Harris
2015年4月1日
一家が普段住んでいるフロリダは、夏はとても蒸し暑いところ。暑さを抜け出して、山でゆっくり過ごすのを楽しみにしている。ノースカロライナ州、ブルーリッジ山脈の山中にある別荘は、10代の子供たち3人を含む家族が一緒に過ごすための場所。インテリアデザイナーのパム・マッケイ(Pam McKay)さんは、外の素晴らしい自然と室内とのつながりを感じさせる素材を駆使し、眺めの良さを大切にすることで、最高のくつろぎともてなしの空間を作り出した。でもいちばん大切なのは、とにかくみんなが快適に過ごせるスペースがたくさんあること。本を読んだり、昼寝したり、テレビを見たり、友達を呼んでパジャマパーティーをしたり、在宅勤務する場所だって用意されている。
どんなHouzz?
居住者:フロリダに住む5人家族の別荘
所在地:ノースカロライナ州、イーグルズ・ネスト
間取り:ベッドルーム×4、バスルーム(トイレ含む)×3、トイレ×1
Photography by Tommy White
写真:トミー・ホワイト(Tommy White)
居住者:フロリダに住む5人家族の別荘
所在地:ノースカロライナ州、イーグルズ・ネスト
間取り:ベッドルーム×4、バスルーム(トイレ含む)×3、トイレ×1
Photography by Tommy White
写真:トミー・ホワイト(Tommy White)
1階から出られる広い屋外デッキからは、ブルーリッジ山脈の壮大な眺めが見渡せる。
「この家はかなり現代的なデザインなんですが、私たちはシャープな線のかわりに有機的なアレンジをたくさん加えて、山の家のモダンといった雰囲気を作り出しました」とマッケイさん。
石の柱を使った室内の無骨な雰囲気を和らげるため、木の形をそのまま生かしたクルミ材や珪化木などの素材を使ったり、金属素材の仕上げを工夫したり。ネイティブアメリカンや世界各地からのアイテムも取り入れ、モダンスタイルと山荘風が融合した仕上がりに。
人をもてなすことを大切に考えて作られた家だ。特に3人の10代の子供たちと、その友だちのための工夫がいっぱいだ。1階のリビングスペースでは、キッチンが大きな部屋とつながっており、窓が多く、外の景色が存分に楽しめる。
キッチンキャビネット上のパネルは、木の写真を重ね合わせてアルミ板にプリントしたもの。
パネルアーティスト:パルヴェーズ・タージ(Parvez Taj)
石の柱を使った室内の無骨な雰囲気を和らげるため、木の形をそのまま生かしたクルミ材や珪化木などの素材を使ったり、金属素材の仕上げを工夫したり。ネイティブアメリカンや世界各地からのアイテムも取り入れ、モダンスタイルと山荘風が融合した仕上がりに。
人をもてなすことを大切に考えて作られた家だ。特に3人の10代の子供たちと、その友だちのための工夫がいっぱいだ。1階のリビングスペースでは、キッチンが大きな部屋とつながっており、窓が多く、外の景色が存分に楽しめる。
キッチンキャビネット上のパネルは、木の写真を重ね合わせてアルミ板にプリントしたもの。
パネルアーティスト:パルヴェーズ・タージ(Parvez Taj)
長さ6.7メートル(22フィート)のクルミ材のカウンターが、キッチンと広いリビングの境界となっている。高い天井と印象的な暖炉を背景に、このバーと、重厚な革のバースツール、時計、そしてシャンデリアが映える。「シャンデリアは、さびた金属とクリスタルという対照的な組み合わせなんです」とマッケイさん。
床:ブラジル産タイガーウッド/Ashley Hardwoods、スツールとシャンデリア:Halo Styles、照明金具:Hubbardton Forge、ウイングチェア:Luna Bella、ソファ:Central Station、ラグ:Asia Minor
床:ブラジル産タイガーウッド/Ashley Hardwoods、スツールとシャンデリア:Halo Styles、照明金具:Hubbardton Forge、ウイングチェア:Luna Bella、ソファ:Central Station、ラグ:Asia Minor
外壁の柱に似せて選んだスレートが、キッチンのバックスプラッシュにも使われている。ステインを施した暗い色のキャビネットの効果で、オープンな空間の中でもキッチンが奥まって感じられる。
シルバー調の木の幹のテーブルベースには、現代と自然という要素が融合。ガラスのテーブルトップのおかげで視界が妨げられない。
「最近、山の家では、明るい色の内装にしたいという人が多いですね」とマッケイさん。こちらのソファやダイニングチェアは、床やキャビネットの暗い色調と素敵なコントラストに。
テーブル:Phillips Collection
「最近、山の家では、明るい色の内装にしたいという人が多いですね」とマッケイさん。こちらのソファやダイニングチェアは、床やキャビネットの暗い色調と素敵なコントラストに。
テーブル:Phillips Collection
こちらは1階の洗面所。後ろの柱と同じ石でできた台の上に、珪化木のシンクが乗っている。壁付水栓のおかげで台の上はすっきり。約210センチの鏡はマッケイさんが特注したものだ。窓にかかった木製のブラインドは、リモコンで操作できる。
ペンダントライト:Currey & Company、水栓金具:Kohler
ペンダントライト:Currey & Company、水栓金具:Kohler
マスタースイートは1階のキッチン裏側に位置する。この仕切り壁を作ったのは大工のジョン・バーネット(John Barnette)さん。ボタン留めヘッドボードはマッケイさんがデザインした。マスターバスルームはヘッドボードの裏側にあり、ベルベットのカーテンを通って行き来する。バスルームもこの部屋と同じ天井の高さだ。
暖房はガス暖炉。楽譜モチーフのアートで、暗い暖炉フレームと明るい壁とのバランスを取っている。
ヘッドボードのファブリック:So Chic in Petal, Kravat、
カーテン/オットマン/ピロー:Halo Style、
楽譜のアート作品:Natural Curiosities
暖房はガス暖炉。楽譜モチーフのアートで、暗い暖炉フレームと明るい壁とのバランスを取っている。
ヘッドボードのファブリック:So Chic in Petal, Kravat、
カーテン/オットマン/ピロー:Halo Style、
楽譜のアート作品:Natural Curiosities
この鏡の裏側に、マスターベッドルームのヘッドボードが位置している。マスターバスルームでも、木の形をそのまま生かした厚いクルミ材がカウンタートップとして使われている。置き型洗面ボウルは〈ストーン・フォレスト(Stone Forest)〉のもので、トラバーチン製。壁付水栓でモダンな印象を強めつつ、大きな鏡からは自然光が反射する。
シャワールームにも、外壁に似た石柱や小石状タイルの床を使って、屋外の雰囲気を取り入れている。頭上のガラス窓からは、高い天井が見渡せる。
上階にあるのはオフィスロフト。在宅勤務制のおかげで、ノースカロライナに長期滞在することができるのだ。両親のひとりが右側にある造り付けのデスクを使い、もうひとりが使うデスクは左側に。テレビとシンク付きバーカウンターも用意され、親専用の空間が完成だ。でも、ロフトは階下の大きな部屋へとオープンになっているため、上にいても他の家族から隔離されている感覚はない。
こちらのデスクも木の形を生かしたクルミ材で、近くの〈バークハウス(Barkhouse)〉という会社のもの。キリム(kilim)のラグとチェア、ドラム型の大きなオットマン、皮革のラグとチェアといった家具が雰囲気を醸し出す。
下の階は子供たちのスペース。テレビルーム、デッキ、ベッドルームが3つ、バスルームがふたつある。オットマンと重ね染め加工のパッチワークラグ(overdyed rug)で部屋をカラフルにまとめている。
「このソファはすごく座り心地がいいんです。子供たちと友達がみんな座っても大丈夫だし、ここでパジャマパーティーだってできます」とマッケイさん。
オットマン:Global Views Studio A、ユニット式ソファ:Luna Bella、クッション:Jamie Young
「このソファはすごく座り心地がいいんです。子供たちと友達がみんな座っても大丈夫だし、ここでパジャマパーティーだってできます」とマッケイさん。
オットマン:Global Views Studio A、ユニット式ソファ:Luna Bella、クッション:Jamie Young
「子供たちの部屋は、それぞれ独特の雰囲気があります」とマッケイさん。青いベルベットのアームチェアと重ね染め加工のラグが印象的だ。ピローで色と柄と加え、フェイクファーのベッドカバーで柔らかく居心地よい雰囲気に。サイドテーブルが一体になったクルミ材のヘッドボードは大工さんが作ったもの。
シャンデリア:Mr. Brown、ピロー:Jamie Young、フェイクファーのベッドカバー:Halo Style、ラグ:Asia Minor
シャンデリア:Mr. Brown、ピロー:Jamie Young、フェイクファーのベッドカバー:Halo Style、ラグ:Asia Minor
こちらの息子さんの部屋では、アメリカとイギリスの雰囲気が入り混じる。レザーチェア、トランク、レザーのボール、サンドバッグが、古き良きクラブの雰囲気を感じさせる。
トランク/クラブチェア/英国旗のカーテン/旗:Halo Style
トランク/クラブチェア/英国旗のカーテン/旗:Halo Style
「この家の仕事はすごく楽しかったですね」とマッケイさん。中でも一番楽しかったのは、この<シャイナー・インターナショナル(Shiner International)>のロッキングベッドかもしれない。これを見た人はみんな乗り心地を試してみたくなる。この部屋に来る人もそうだし、私自身、(インテリア展示会の)ハイポイントマーケットで見たとき試さずにはいられなかった。ダンボールシャンデリアも<シャイナー・インターナショナル>の製品。ラグはまるで軍用カモフラージュネットと森の落ち葉が一体になったよう。やりは、ネイティブアメリカンのやりをモデルに作られたもの。
ピロー/スツール:Blue Ocean Trades、
ラグ:The Rug Market、
フロアランプ:Jamie Young
チーム:
インテリアデザイン:〈ダイアン・ダヴァント・アンド・アソシエイツ(Dianne Davante and Associates)〉
設計:〈コフィー・アーキテクチャー(Coffey Architecture)〉
施行:〈バーネット・ビルダーズ(Barnette Builders)〉
ピロー/スツール:Blue Ocean Trades、
ラグ:The Rug Market、
フロアランプ:Jamie Young
チーム:
インテリアデザイン:〈ダイアン・ダヴァント・アンド・アソシエイツ(Dianne Davante and Associates)〉
設計:〈コフィー・アーキテクチャー(Coffey Architecture)〉
施行:〈バーネット・ビルダーズ(Barnette Builders)〉
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