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My Houzz:個性とアートが光るロンドンのアパートメント
友人たちの協力で作り上げた、ロンドン・ホランドパークの写真家の家。
Lauren Bryan Knight
2015年4月1日
〈ルミトリックス(Lumitrix)〉設立者の写真家カラ・コネル(Cara Connell)さん。初めてマイホームを購入してインテリアづくりに取りかかるときの不安は、新しく家を持った人ならたいてい誰もが感じるものだ。しかし、少し前に母親を亡くしていた彼女にとって、不安はさらに大きかった。
「母はとても趣味が良くて、スタイルがある人でした。この家はふたりで一緒に作り上げる最高のプロジェクトになるはずだったんです」と彼女は言う。
コネルさんを助けてくれたのは母親の友人たち。ロンドンでアパートメントを購入すると、土地権利所有者の許可や改装許可を取ることなど面倒な手続きがいろいろあるが、それもみんなのおかげで乗り切れた。「母の友人たちがすごく親身に助けてくれて、本当にありがたかったです。私はどんな鍋を揃えたらいいかも分からなくて、ましてや調理台や大型家電の選び方なんてすっかりお手上げでしたから」とコネルさん。
お客さんが来たときには快適に迎え入れ、ひとりのときには贅沢なくつろぎの時間を過ごせる空間が出来上がった。「いかにもロンドンという感じのひどい天気の日でも、最大限に光が入ってくるようになっているから、元気になれるんです。ここにあるものは見るもの触るもの全部気に入ってます」
「母はとても趣味が良くて、スタイルがある人でした。この家はふたりで一緒に作り上げる最高のプロジェクトになるはずだったんです」と彼女は言う。
コネルさんを助けてくれたのは母親の友人たち。ロンドンでアパートメントを購入すると、土地権利所有者の許可や改装許可を取ることなど面倒な手続きがいろいろあるが、それもみんなのおかげで乗り切れた。「母の友人たちがすごく親身に助けてくれて、本当にありがたかったです。私はどんな鍋を揃えたらいいかも分からなくて、ましてや調理台や大型家電の選び方なんてすっかりお手上げでしたから」とコネルさん。
お客さんが来たときには快適に迎え入れ、ひとりのときには贅沢なくつろぎの時間を過ごせる空間が出来上がった。「いかにもロンドンという感じのひどい天気の日でも、最大限に光が入ってくるようになっているから、元気になれるんです。ここにあるものは見るもの触るもの全部気に入ってます」
どんなHouzz?
居住者:カラ・コネルさん
所在地:ロンドン西部、ホランドパーク
規模:延べ床面積74 平方メートル、ベッドルーム×2、バスルーム×1
エントランスには自然光があふれ、仕事にも生活にも使える明るいスペースに。テーブルでパソコンに向かうコネルさん。
カスタムメイドのダイニングテーブルには、スコットランドの父親の家にあったオークの倒木を利用。
木は自然乾燥してから、地元の乾燥窯に輸送し、そこから船でロンドンに運び、コネルさんのアパートメントに運び込んだ。コネルさんいわく、「お金じゃなく、愛情の問題ですね。今も愛情を注ぎ続けています」
居住者:カラ・コネルさん
所在地:ロンドン西部、ホランドパーク
規模:延べ床面積74 平方メートル、ベッドルーム×2、バスルーム×1
エントランスには自然光があふれ、仕事にも生活にも使える明るいスペースに。テーブルでパソコンに向かうコネルさん。
カスタムメイドのダイニングテーブルには、スコットランドの父親の家にあったオークの倒木を利用。
木は自然乾燥してから、地元の乾燥窯に輸送し、そこから船でロンドンに運び、コネルさんのアパートメントに運び込んだ。コネルさんいわく、「お金じゃなく、愛情の問題ですね。今も愛情を注ぎ続けています」
コネルさんの仕事と旅行からの影響がインテリアにも色濃く表れている。
クッション:Korla Home
クッション:Korla Home
もともとはキッチン全体を大好きなホットピンクにしたいと考えていた。でも大工さんは、まず少しだけ試してみることを提案。
「20分くらい経ったら、もう圧迫感がありすぎて、吐きそうになりました」とコネルさんは笑う。
妥協案として、ニュートラルな色調のキッチンを選び、キャビネットの縁部分をホットピンクにペイントした。引き出しを開けた時に鮮やかなピンクが覗くというわけだ。フレームに飾られた家族や友人の写真がL字型オープンシェルフに並ぶ。キッチンの壁は特別な仕上がりにしたかった。装飾芸術家ジョン・ハラガン(John Harragan)さんの助けを借り、ペンキと漆喰塗りに4日間を費やして、イメージ通りのものを作り上げた。最後の仕上げに銀箔を張っている。
「20分くらい経ったら、もう圧迫感がありすぎて、吐きそうになりました」とコネルさんは笑う。
妥協案として、ニュートラルな色調のキッチンを選び、キャビネットの縁部分をホットピンクにペイントした。引き出しを開けた時に鮮やかなピンクが覗くというわけだ。フレームに飾られた家族や友人の写真がL字型オープンシェルフに並ぶ。キッチンの壁は特別な仕上がりにしたかった。装飾芸術家ジョン・ハラガン(John Harragan)さんの助けを借り、ペンキと漆喰塗りに4日間を費やして、イメージ通りのものを作り上げた。最後の仕上げに銀箔を張っている。
家じゅうにコネルさんの大好きな鮮やかな色がちりばめられている。カラフルなベッドカバーはインドのラジャスタン州を旅行したときに買ったもの。
写真事務所〈ルミトリックス(Lumitrix)〉のオーナーであるコネルさんは、アート作品にも関心が高い。壁に飾られる作品にそれがよく表れている。
ラグ:Scholten & Baijings、照明:Molly Mahon、ネオンカラーのインドのイラスト:クリストファー・コー(Christopher Corr)作/Rowley Gallery、ベンチに用いた板:Retrouvius、ベッド:Habitat
写真事務所〈ルミトリックス(Lumitrix)〉のオーナーであるコネルさんは、アート作品にも関心が高い。壁に飾られる作品にそれがよく表れている。
ラグ:Scholten & Baijings、照明:Molly Mahon、ネオンカラーのインドのイラスト:クリストファー・コー(Christopher Corr)作/Rowley Gallery、ベンチに用いた板:Retrouvius、ベッド:Habitat
コネルさんは、ソーホーにあるミュージックショップの店内を探し回って特定のクリーム色の譜面を集め、それを何日もかけてベッドルームの一部の壁に貼り付けた。「音楽でできた壁なんて、最高ですよね」と言うコネルさん。「でも今思えば、あの時は時間があり余ってたんでしょうね」
ゲストベッドルームからはホランドパーク一帯が見える。色づかいやこまごました装飾品に見られるように、「穏やかでシンプル」がこちらのデザインテーマだ。ヘッドボードは部屋に合わせたカスタムメイド。
ラグ:The Rug Company、黒・白・鏡面仕上げのスツール:Graham and Green
ラグ:The Rug Company、黒・白・鏡面仕上げのスツール:Graham and Green
バスルームの壁はチョコレート色の下地の上に、装飾用の左官材マルモリーノを塗ったもの。ベネチアン漆喰に似た仕上がり。
スプーンバス: Alternative Plans、タイル:Emerie & Cie
スプーンバス: Alternative Plans、タイル:Emerie & Cie
コネルさん。出窓から入る自然光の中で。
My Houzzシリーズは、Houzzが個性あふれるお宅とそこに住まうホームオーナーを取材をしています。“My Houzzで自宅を取り上げてほしい”という方にはこちらで詳細をご紹介しています。
My Houzzシリーズは、Houzzが個性あふれるお宅とそこに住まうホームオーナーを取材をしています。“My Houzzで自宅を取り上げてほしい”という方にはこちらで詳細をご紹介しています。
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