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家族みんなの空間、リビングの壁面収納
家族の集まるリビングは、それだけ多くのものが持ち込まれる場所。雑多なものであふれかえりがちな空間は、壁面収納が強い味方になります。壁全面を使ったものから窓下のスペースを利用したものまで、プランニングのご参考にどうぞ。
ブラッキン・ヘザー
2015年4月10日
Houzz contributor.
Home Life Style インテリア、収納空間デザイン。
「贅沢な時間を過ごせる、あなたらしい心地よい住まいづくり」をモットーに、一人ひとりの個性や「好き」を引き出しながらのインテリアのコーディネーション、
より快適な暮らしのためのライフスタイルに合わせた収納計画のご提案をいたします。
著書「ふつうの住まいでかなえる外国スタイルの部屋づくり(文藝春秋)
Interior decoration and storage space planning in Tokyo, Japan. English/Japanese bilingual, with interior design and decoration experience in Europe and Japan.
Houzz contributor.
Home Life Style インテリア、収納空間デザイン。
「贅沢な時間を過ごせる、あなたらしい心地よい住まいづくり」をモットーに、一人ひとりの個性や「好き」を引き出しながらのインテリアのコーディネーション、
より快適な暮らしのためのライフスタイルに合わせた収納計画のご提案をいたします。
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リビングは、家族みんなが集まる部屋。テレビを観たり、ゲームで遊んだり、本を読んだり、一日の出来事を語ったりと、家族がそこですることが最も多岐にわたる部屋といえるでしょう。子どもが小さいうちは、リビングに遊び場所をつくることも多いでしょうし、着替えをしたりすることもあるでしょう。小学生になればリビングで宿題をすることもあるかもしれません。そしてその隣ではお母さんが趣味の作業をしたり、パソコンを使ったり…。また、みんなで使う文房具や薬箱、爪切りなど、生活上の雑多な小物もおそらく、リビングが最も適切な置き場所。さらに日本では特に、リビングとダイニングがひと続きの空間であることが多いため、ダイニングテーブルで使うものがリビングに収納されることも多いでしょう。このように、みんなで使う多目的スペースであるからこそ、リビングは家族全員の、それぞれのものが持ち込まれる場所にもなります。
どれだけ素敵なインテリアでも、雑多なもので散らかっていたら、せっかくのくつろぐ場所が台無しになってしまいます。リビング(あるいはリビングダイニング)ですること、そしてそれによって必要となるものを考え、その総量に見合った収納が必要となってきます。
リビングで使える収納家具には、さまざまなスタイルが見られますが、なかでも壁面収納スタイルはおすすめです。
その最大のメリットは、部屋がすっきり見え、インテリアとの調和がとれた家具にできることです。また、テレビを納めたり、エアコンや梁などを隠すようにつくることもでき、部屋をすっきり見せることが可能です。そして収納スペースとしてだけではなく、大切なものを飾る「部屋のショーケース」としても大きな役割をもちます。
もうひとつのよい点は、サイズ的にもデザイン的にも、家にぴったり合ったものをつくることができること。部屋全体となじむ、最もスマートに見える収納です。
オープンタイプ
「見せる収納」がお好きであれば、シンプルなオープンタイプに。メリットとしては、持ち物を見せながら収納することで、自分らしさを表現でき、より個性豊かなインテリアになることです。隠したいものはボックスやかごに入れてから収納すれば、よりすっきり見えます。
「見せる収納」がお好きであれば、シンプルなオープンタイプに。メリットとしては、持ち物を見せながら収納することで、自分らしさを表現でき、より個性豊かなインテリアになることです。隠したいものはボックスやかごに入れてから収納すれば、よりすっきり見えます。
オープン棚に収納する際は基本的に、重たいものは下、軽いものは上に。実際の重量だけではなく、見た目も同じルールを守ることでバランスよく見せながら収納ができます。
フローティングタイプ
床から離して壁に取り付けた、浮いているように見える収納。デザイン性も高く、床が見える分、部屋の広がりを感じられため、コンパクトな空間にも適しています。
床から離して壁に取り付けた、浮いているように見える収納。デザイン性も高く、床が見える分、部屋の広がりを感じられため、コンパクトな空間にも適しています。
シンメトリータイプ
欧米の家でよく見られるのが、暖炉を挟んだ壁面収納。デッドスペースになりがちな暖炉の両側の奥行きを利用し、左右対称に収納を造り付け、真ん中の暖炉の上の部分にアートを飾るスタイルは人気があります。テレビを置きたい場合や、好きな絵を飾りたいときにも、左右対称スタイルにすることで、部屋全体が落ち着いたクラシックな印象になります。
欧米の家でよく見られるのが、暖炉を挟んだ壁面収納。デッドスペースになりがちな暖炉の両側の奥行きを利用し、左右対称に収納を造り付け、真ん中の暖炉の上の部分にアートを飾るスタイルは人気があります。テレビを置きたい場合や、好きな絵を飾りたいときにも、左右対称スタイルにすることで、部屋全体が落ち着いたクラシックな印象になります。
ベンチタイプ
窓下も上手に活用した収納。低めに造ればベンチとしても使うことができ、人が大勢集まったときにも便利です。低い部分は、引き出しにすることで出し入れが楽になります。小さな子どもにも使いやすい高さなので、おもちゃや絵本を入れる場所としても便利です。お絵描きコーナーにもちょうどよい高さなので、子どもたちに喜ばれるスペースになるでしょう。少し高めに設置すれば、カウンターとして使うこともできます。
窓下も上手に活用した収納。低めに造ればベンチとしても使うことができ、人が大勢集まったときにも便利です。低い部分は、引き出しにすることで出し入れが楽になります。小さな子どもにも使いやすい高さなので、おもちゃや絵本を入れる場所としても便利です。お絵描きコーナーにもちょうどよい高さなので、子どもたちに喜ばれるスペースになるでしょう。少し高めに設置すれば、カウンターとして使うこともできます。
置き家具の場合、どうしても入りきらないものが出てきたり、無駄なスペースができてしまうこともあるのに対し、壁面に造り付けた家具は、収納するものや住み手のライフスタイルにぴったり合わせることができます。もちろん、セミオーダーやシステム収納でも、暮らしに合わせたさまざまな工夫が可能です。
計画の段階であれば、デザインのイメージはもちろん、リビングをどのように使いたいか、何をどれくらい、どのように置きたいかも含めて考えるとよいでしょう。現在の暮らしのことだけではなく、子どもの成長などこれから先のライフスタイルも同時にイメージしながら計画していくことで、長期にわたって家族と快適に過ごせるスペースになることでしょう。
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