階段で色を楽しむ方法
階段のステップをペイントする、蹴込み部分に壁紙を貼る、ランナーや壁に色を使う……小さい部分ながら効果抜群の、模様替えの方法。
ブラッキン・ヘザー
2015年11月1日
Houzz contributor.
Home Life Style インテリア、収納空間デザイン。
「贅沢な時間を過ごせる、あなたらしい心地よい住まいづくり」をモットーに、一人ひとりの個性や「好き」を引き出しながらのインテリアのコーディネーション、
より快適な暮らしのためのライフスタイルに合わせた収納計画のご提案をいたします。
著書「ふつうの住まいでかなえる外国スタイルの部屋づくり(文藝春秋)
Interior decoration and storage space planning in Tokyo, Japan. English/Japanese bilingual, with interior design and decoration experience in Europe and Japan.
Houzz contributor.
Home Life Style インテリア、収納空間デザイン。
「贅沢な時間を過ごせる、あなたらしい心地よい住まいづくり」をモットーに、一人ひとりの個性や「好き」を引き出しながらのインテリアのコーディネーション、
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「階段をこんな色にしてみたい」と考えたことはありますか? 一般的には白や、素材の特徴を生かすようなナチュラルの風合いの階段が多く見られますが、最近では階段はただ上下の階をつなぐ「通路」としてだけではなく、デザイン的にもインテリアの重要エレメントとして浸透してきている傾向も見られ、階段や階段付近にアクセントカラーが使われることも増えてきました。
昇ってみたくなる階段、昇った上にはいったいどんな空間が待っているのかわくわくするような階段にしてみませんか? 今回は色を特徴とした階段をご紹介したいと思います。階段や階段周辺での色の取り入れ方や、なかには今すぐご自分でできるような「階段プロジェクト」のためのちょっとしたヒントが見つかるかもしれません。
昇ってみたくなる階段、昇った上にはいったいどんな空間が待っているのかわくわくするような階段にしてみませんか? 今回は色を特徴とした階段をご紹介したいと思います。階段や階段周辺での色の取り入れ方や、なかには今すぐご自分でできるような「階段プロジェクト」のためのちょっとしたヒントが見つかるかもしれません。
何色の階段にしますか?
お部屋で使うアクセントカラーを、階段にも取り入れてみてはいかがでしょう。キッチンキャビネットの扉とマッチングした赤い階段は、この真っ白の空間の中のメインフィーチャーと言えるほどインパクトがあります。視線を自然と上へと引き寄せ、ついつい昇りたくなってしまうほどダイナミックな存在です。
お部屋で使うアクセントカラーを、階段にも取り入れてみてはいかがでしょう。キッチンキャビネットの扉とマッチングした赤い階段は、この真っ白の空間の中のメインフィーチャーと言えるほどインパクトがあります。視線を自然と上へと引き寄せ、ついつい昇りたくなってしまうほどダイナミックな存在です。
エクレクティックスタイルが素敵なこのお宅では、階段をグリーンにペイント。シャビーシックな家具、フリーマーケットで見つけたようなさまざまなインテリア雑貨やアートフレームと合わせて、独特な雰囲気のあるスペースができ上がっています。壁の絵や花瓶、引き出しの取っ手など、ポイントにさりげなくグリーンを取り入れているところにご注目を。
モノトーンでシックに
階段のフォルムを強調するモノトーンの空間。シンプルなだけに、光の入り方や、階段の形がつくる影にも自然と目が向けられます。カラフルな階段も魅力的ですが、白にブラックのアクセントも、大人のムードが感じられて魅力的ですね。
階段のフォルムを強調するモノトーンの空間。シンプルなだけに、光の入り方や、階段の形がつくる影にも自然と目が向けられます。カラフルな階段も魅力的ですが、白にブラックのアクセントも、大人のムードが感じられて魅力的ですね。
蹴込みの部分だけに特徴をつける
下から見上げるといちばん目立つのが蹴込みの部分。この部分だけにアクセントを加えるスタイルも、海外では大変人気があります。
一段ずつ違う紫に塗られたこちらの階段は、見た目にも優しくてどこか癒される独特な雰囲気を持っています。
下から上までグラデーションに、またはパステルカラーのような同じトーンで異なる色、コントラストの高い色を並べるなど、色の使い方は無限にあります。お好きな色を組み合わせて塗ってみてはいかがでしょう?
下から見上げるといちばん目立つのが蹴込みの部分。この部分だけにアクセントを加えるスタイルも、海外では大変人気があります。
一段ずつ違う紫に塗られたこちらの階段は、見た目にも優しくてどこか癒される独特な雰囲気を持っています。
下から上までグラデーションに、またはパステルカラーのような同じトーンで異なる色、コントラストの高い色を並べるなど、色の使い方は無限にあります。お好きな色を組み合わせて塗ってみてはいかがでしょう?
真っ白の階段に数字を書くだけでも注目を浴びそうですね。ステンシルを使うのはもちろん、シールでもできる簡単なアイデアです。こちらの階段、文字の字体をあえて揃えていないところがポイント。字体や大きさに変化をつけることで、よりカジュアルな印象に。遊び心もインテリアには大切な要素です。
カラフルなストライプの蹴込みは、壁紙を貼っただけ。お気に入りのデザインの壁紙やカッティングシートで、簡単に真似できそうなアイデアです。
一見デザインタイルに見えるこちらの階段の蹴込み、スペインやモロッコのタイルかと思ったのですが、実はアーティストがハンドペイントしたそうです。タイルの模様のように見え、地中海の雰囲気が感じられますね。ディテールの細かいデザインが多い空間をキュッと引き締め、雑然と見えないようにまとめているのは、ダークブラウンの踏面や床。何かひとつベースとなるカラーが中心にあると、デザインも決めやすくなります。もちろん、デザインタイルを使うときも同様です。
踏面にカラーを
蹴込みとは反対に、踏面にカラーを取り入れる考えもあります。真っ白な蹴込みや壁、そして2色のブルーがさわやかで気持ちのよい空間をつくり上げています。
蹴込みとは反対に、踏面にカラーを取り入れる考えもあります。真っ白な蹴込みや壁、そして2色のブルーがさわやかで気持ちのよい空間をつくり上げています。
ポップな雰囲気にぴったりな、黄色い踏み板の階段。壁のアートとぴったり合っていますね。
帯状のランナーをアクセントに
階段の中央部分に帯のように敷いてあるカーペットを、英語で「ランナーカーペット」と言います。ランナーとは、細長いカーペットのこと。廊下や階段で使われるのが一般的です。
欧米の家ではよく見られますが、日本ではなかなか見ることはないかもしれませんね。もともとは家の中でも靴を履くため、木でできていることが多い階段が傷まないように敷かれていました。
こちらの階段、ランナーカーペットの両脇からチラッと見える鮮やかなオレンジが、コンテンポラリーなタッチを与えてくれています。
階段の中央部分に帯のように敷いてあるカーペットを、英語で「ランナーカーペット」と言います。ランナーとは、細長いカーペットのこと。廊下や階段で使われるのが一般的です。
欧米の家ではよく見られますが、日本ではなかなか見ることはないかもしれませんね。もともとは家の中でも靴を履くため、木でできていることが多い階段が傷まないように敷かれていました。
こちらの階段、ランナーカーペットの両脇からチラッと見える鮮やかなオレンジが、コンテンポラリーなタッチを与えてくれています。
モノトーンの階段に明るいグリーンのランナーをペイント。海外ではこのようにランナー風にペンキを塗る家もよく見かけます。
階段は家族の写真を飾るための人気スポット。ある程度プライバシーの保てる場所でありながら、家族全員が通るので、みんなで楽しめるからでしょう。フレームをランナーとお揃いのグリーンにしているところが、とてもおしゃれですね。
階段は家族の写真を飾るための人気スポット。ある程度プライバシーの保てる場所でありながら、家族全員が通るので、みんなで楽しめるからでしょう。フレームをランナーとお揃いのグリーンにしているところが、とてもおしゃれですね。
ビーチハウスに似合いそうなシンプルなマリンストライプ。アクセントとして少しだけラインを加えるのも素敵ですね。ペンキが剥がれてしまうことを気になるようでしたら、ストライプを片端に寄せればそれほど傷まず、似たような雰囲気を出すことができます。
センターに木の質感を残し、両端のみをグレーにペイントした、通常とは逆の発想のランナー。床や階段にペンキを塗る習慣があまりない日本でも取り入れやすいスタイルかもしれませんね。
黄色の壁が階段のグレーを引き立てながら、全体に明るさと温かみを与えてくれています。
黄色の壁が階段のグレーを引き立てながら、全体に明るさと温かみを与えてくれています。
白い階段を生かす壁のアクセント
真っ白な階段をより強調してくれるのが、階段付近のアクセントウォール。踊り場のライトブルーの壁が、白い階段を引き立たせ、階段周りにさわやかな表情を与えてくれています。
真っ白な階段をより強調してくれるのが、階段付近のアクセントウォール。踊り場のライトブルーの壁が、白い階段を引き立たせ、階段周りにさわやかな表情を与えてくれています。
階段や手すりの美しいフォルムを強調しているのが、イエローグリーンの壁。お部屋のフォーカルポイントになるほどのインパクトがあります。
こちらのお宅では、階段の手すりの高さのところまでだけ、黄色にペイント。少しだけカラーを加えたいときにはよいアイデアですね。
さらに小さなお子さんやペットがいる家では、階段付近ではここが一番汚れやすい場所です。濃いめの色を塗れば、汚れも目立たないといったメリットもあります。体を壁にこすりつけながら階段を昇り降りする大型犬を飼っているわが家でも、参考にしたいアイデアです。
さらに小さなお子さんやペットがいる家では、階段付近ではここが一番汚れやすい場所です。濃いめの色を塗れば、汚れも目立たないといったメリットもあります。体を壁にこすりつけながら階段を昇り降りする大型犬を飼っているわが家でも、参考にしたいアイデアです。
小窓の内側にカラーを取り入れた「楽しい階段」。このように部分的に色を取り入れるだけでも、特徴的な階段スペースになります。お子さん達にとってもうれしいデザインですね。
最後に、カラフルな階段としてこのようなアイデアはいかがでしょう。こちらはフランスの建築事務所がデザインした階段です。こんな階段がリビングの一角にあったら、間違いなくお部屋のフォーカルポイントになることでしょう。
こちらの記事もおすすめ:
光を巧みに取り込んだ明るい階段をつくるテクニック
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廊下や階段の踊り場などのスペースは、インテリアを楽しめる絶好の空間
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おしゃれですね!
nara-sikaさん、コメントありがとうございます!階段周りの是非ワンポイント的にカラーを!