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白と黒を基調にした、パリの明るいアパルトマン拝見!
パリにある築古物件をリノベーション。改修のポイントは、多機能でフレキシブルに使える空間づくりと、明るい色調でした。
Elen Pouhaer
2022年12月5日
パリの中心部15区にある63平方メートルのアパルトマンです。3歳のお嬢さんを持つ若い夫妻が、住まいの隅々まで有効に活用できるように、インテリアデザイン事務所のAtelier Germainにリノベーションを依頼しました。
夫妻がリクエストしたのは、採光の向上、部屋から部屋へのスムースな動線の実現、そしてできるだけ多くの造作家具を組み入れて、グラフィックを多用した、現代的でとても明るく居心地の良い空間を作り上げることでした。
夫妻がリクエストしたのは、採光の向上、部屋から部屋へのスムースな動線の実現、そしてできるだけ多くの造作家具を組み入れて、グラフィックを多用した、現代的でとても明るく居心地の良い空間を作り上げることでした。
どんなHouzz?
住まい手: 夫妻+子ども1人
所在地: パリ15区、フランス
延床面積:63㎡
作業期間: 2.5ヶ月
竣工年: 2021年
予算:約131,000ユーロ
インテリアデザイナー:Atelier Germain(創業者のAlexa Funès)
写真:Atelier Germain(Sophie Lloyd)
住まい手: 夫妻+子ども1人
所在地: パリ15区、フランス
延床面積:63㎡
作業期間: 2.5ヶ月
竣工年: 2021年
予算:約131,000ユーロ
インテリアデザイナー:Atelier Germain(創業者のAlexa Funès)
写真:Atelier Germain(Sophie Lloyd)
ビフォー
間取りはパリの古いアパルトマンによく見られるもので、それぞれ違った用途の部屋が、横一列に並び、部屋間に開口部が設けられているものでした。
収納スペースの不足、廊下と部屋ごとに区分されたレイアウトによる利用可能な床面積の減少、実用的とは言えないキッチンの位置、書斎やゲスト用ベッドルームの欠如、そして暗いエントランス、といった数多くの欠点がありました。
インテリアデザイナーのAlexa Funès(アレクサ・フュネス)さんは、現代の家族のライフスタイルに合わせて、レイアウトを一から見直しました。
間取りはパリの古いアパルトマンによく見られるもので、それぞれ違った用途の部屋が、横一列に並び、部屋間に開口部が設けられているものでした。
収納スペースの不足、廊下と部屋ごとに区分されたレイアウトによる利用可能な床面積の減少、実用的とは言えないキッチンの位置、書斎やゲスト用ベッドルームの欠如、そして暗いエントランス、といった数多くの欠点がありました。
インテリアデザイナーのAlexa Funès(アレクサ・フュネス)さんは、現代の家族のライフスタイルに合わせて、レイアウトを一から見直しました。
アフター
フュネスさんはすべての部屋の位置をあれこれ検討したうえで、オープンキッチンにして、スペースと採光を確保。その結果、光が差し込む広くて開放的なリビングルームが誕生しました。
Houzzでインテリアデザイナーを探す
フュネスさんはすべての部屋の位置をあれこれ検討したうえで、オープンキッチンにして、スペースと採光を確保。その結果、光が差し込む広くて開放的なリビングルームが誕生しました。
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ビフォー
以前のエントランスホールは薄暗く、色味もオーナー夫妻のテイストとは少し違っていました。
以前のエントランスホールは薄暗く、色味もオーナー夫妻のテイストとは少し違っていました。
アフター
フュネスさんは白を基調としたカラーパレットを用いて、明るいエントランス部分を創出しました。
元からあるシェブロンパターンのパーケットフローリングには、サンディングとニス塗装を施し、白い壁と相まって、落ち着いたタイムレスな空間を演出。より多くの光を取り込むため、廊下とキッチンの間に小さな内窓を設けました。
いろいろなエントランスホールの写真を見る
フュネスさんは白を基調としたカラーパレットを用いて、明るいエントランス部分を創出しました。
元からあるシェブロンパターンのパーケットフローリングには、サンディングとニス塗装を施し、白い壁と相まって、落ち着いたタイムレスな空間を演出。より多くの光を取り込むため、廊下とキッチンの間に小さな内窓を設けました。
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このスペースを最大限に活用するため、床から天井までの特注の収納ユニットを造作しました。
フュネスさんは、特注ユニットに、可能な限りの収納スペースをデザインしました。エレガントなブラウンレザーのハンドルは、明るい色合いの木で仕上げられた物を置くのにちょうどよい壁のニッチにマッチしています。
曲線を描く小さなシートは、この多機能ユニットにはなくてはならない要素です。
曲線を描く小さなシートは、この多機能ユニットにはなくてはならない要素です。
ビフォー
エントランスに向かって開口部を持つ古い閉鎖型のキッチンは、小さすぎて家族のライフスタイルに合いませんでした。
エントランスに向かって開口部を持つ古い閉鎖型のキッチンは、小さすぎて家族のライフスタイルに合いませんでした。
ビフォー
キッチンスペースを開放的にするにあたって重要視したのは、ソーシャルエリアの開放感を強調することでした。
キッチンスペースを開放的にするにあたって重要視したのは、ソーシャルエリアの開放感を強調することでした。
アフター
夫妻が惹かれたのは、上下のキッチンキャビネットに用いられたツートンの明るいカラーにマッチする大胆なグラフィックパターンのタイルが構成する面白さです。
金物をはじめとする黒のディテールが空間全体のアクセントとなり、光に包まれた現代的なインテリア空間を演出しています。
夫妻が惹かれたのは、上下のキッチンキャビネットに用いられたツートンの明るいカラーにマッチする大胆なグラフィックパターンのタイルが構成する面白さです。
金物をはじめとする黒のディテールが空間全体のアクセントとなり、光に包まれた現代的なインテリア空間を演出しています。
エントランスに光を届ける金属フレームの内窓は、キッチン側に風通しの良さと幾何学的なアクセントを加え、ウォールキャビネットの威圧感を和らげています。
ビフォー
黄色を基調とした以前の居間は、狭苦しいうえに実用的でもありませんでした。
既存の黒い大理石製の暖炉は、空間に趣を与えていて、コントラストを強調すれば、温かみがあって、モダンな雰囲気を演出できそうでした。
黄色を基調とした以前の居間は、狭苦しいうえに実用的でもありませんでした。
既存の黒い大理石製の暖炉は、空間に趣を与えていて、コントラストを強調すれば、温かみがあって、モダンな雰囲気を演出できそうでした。
アフター
この空間は家族が集い楽しく食事ができるダイニングルームに生まれ変わりました。
暖炉のあるコーナーは、家具や内装の黒いディテールにマッチしたカーボンブラックの仕上げで、存在感を強調しました。
この空間は家族が集い楽しく食事ができるダイニングルームに生まれ変わりました。
暖炉のあるコーナーは、家具や内装の黒いディテールにマッチしたカーボンブラックの仕上げで、存在感を強調しました。
色の合わせ方によって、それぞれの空間に視覚的なリズムが生まれ、ひいては空間全体がはっきりとした個性でまとめ上げられています。
「今回のプロジェクト全体に、Atelier Germainが開発した自然塗料を使用し、ほとんどの家具をEU域内で入手しました」とインテリアデザイナーとして、持続可能なインテリアに取り組んでいるフュネスさんは語ります。
「今回のプロジェクト全体に、Atelier Germainが開発した自然塗料を使用し、ほとんどの家具をEU域内で入手しました」とインテリアデザイナーとして、持続可能なインテリアに取り組んでいるフュネスさんは語ります。
レトロな雰囲気のダイニングテーブルをはじめ、キッチンの隣のダイニングエリアの仕上げでは、木が主役です。
交錯するグラフィックパターンは壁にも施され、上下を分ける黒い帯となって表現されています。
フランスのダイニングルームの写真を見る
交錯するグラフィックパターンは壁にも施され、上下を分ける黒い帯となって表現されています。
フランスのダイニングルームの写真を見る
オーナーは、コンパクトで機能的なオフィスコーナーを、部屋の中に組み込みたいと考えていました。
そこでフェネスさんは、キッチンと同じデザインの内窓をリビングルームにも設け、その下にオフィスコーナーをレイアウトしました。これにより、両方のスペースを有効活用できるだけでなく、採光の向上にもつながりました。
そこでフェネスさんは、キッチンと同じデザインの内窓をリビングルームにも設け、その下にオフィスコーナーをレイアウトしました。これにより、両方のスペースを有効活用できるだけでなく、採光の向上にもつながりました。
この造作建具は、ダイニングルーム側のサイドボードと一体となっています。「目指していたことは、フレキシブルなリビングエリアに、できるだけ多くの機能を持たせることでした」とフュネスさん。
ビフォー
ここに以前はベッドルームがありました。
ここに以前はベッドルームがありました。
アフター
オーナーは、時にはゲストルームとしても使えるソーシャルスペースを望んでいました。そのため、フュネスさんは必要に応じてリビングルームを仕切り、部屋の半分をクローズしてオフィスとしたり、独立したプライベートなゲストルームにもできる、独創的なフォールディングドアを取り付けました。
フランスのリビングルームの写真を見る
オーナーは、時にはゲストルームとしても使えるソーシャルスペースを望んでいました。そのため、フュネスさんは必要に応じてリビングルームを仕切り、部屋の半分をクローズしてオフィスとしたり、独立したプライベートなゲストルームにもできる、独創的なフォールディングドアを取り付けました。
フランスのリビングルームの写真を見る
レトロなアクセントが部屋に暖かさを加え、ソファの両側に置かれた本棚が空間をよりいっそう印象深いものにしています。
ダイニングルームの色調とあわせてリビングをコーディネートしました。
ビフォー
夫妻のベッドルームがあるのは以前ダイニングルームだった場所です。ここでオーナーが、フュネスさんに望んだのは、空間を圧迫せずにできるだけ多くの収納スペースをデザインすることでした。
夫妻のベッドルームがあるのは以前ダイニングルームだった場所です。ここでオーナーが、フュネスさんに望んだのは、空間を圧迫せずにできるだけ多くの収納スペースをデザインすることでした。
エントランスのユニットと同様の、白と明るい色合いの木で仕上げられたユニットは、ソフトな色調の波がモチーフとなった壁紙と調和しています。
ベッドと反対側の壁は、心地よさを感じられるように、落ち着いた色にしました。
ビフォー
以前ベッドルームだった、この細長い部屋は、娘さんの部屋にすることに。
以前ベッドルームだった、この細長い部屋は、娘さんの部屋にすることに。
アフター
「この空間に命を吹き込むため、繊細でソフトなパウダーカラーの壁紙を施しました」というフェネスさん。
白と明るい色合いの木の組み合わせの家具で空間を仕上げました。幾何学模様のカーテンが躍動感をプラスしています。
「この空間に命を吹き込むため、繊細でソフトなパウダーカラーの壁紙を施しました」というフェネスさん。
白と明るい色合いの木の組み合わせの家具で空間を仕上げました。幾何学模様のカーテンが躍動感をプラスしています。
ビフォー
バスルームは狭く、使い勝手が悪かったそうです。
バスルームは狭く、使い勝手が悪かったそうです。
ビフォー
耐用年数を迎えたシャワーユニットを処分し、全く新しい機能性に優れた空間を創出することに。
耐用年数を迎えたシャワーユニットを処分し、全く新しい機能性に優れた空間を創出することに。
アフター
新しくなった広いシャワールームには、ベンチと収納スペースが一体となった、黒いタイル張りのニッチを設けました。
新しくなった広いシャワールームには、ベンチと収納スペースが一体となった、黒いタイル張りのニッチを設けました。
ビフォー
以前のトイレの内装は、窓があるのに暗い印象でした。
以前のトイレの内装は、窓があるのに暗い印象でした。
アフター
見違えるように明るくなったトイレ。白い壁面タイルと、その上のソフトなパウダーカラーを分ける黒い縁取りがアクセントになっています。
床の仕上げは夫妻が選んだレトロなセメントタイルです。ドアの左手にシンクがあります。
こうして、2か月の施工期間を経て、念願だった、小さい娘さんと3人での、暮らしやすい住まいが完成しました。
パリのアパルトマンのリノベーション事例を紹介した記事をもっと読む
見違えるように明るくなったトイレ。白い壁面タイルと、その上のソフトなパウダーカラーを分ける黒い縁取りがアクセントになっています。
床の仕上げは夫妻が選んだレトロなセメントタイルです。ドアの左手にシンクがあります。
こうして、2か月の施工期間を経て、念願だった、小さい娘さんと3人での、暮らしやすい住まいが完成しました。
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