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引越し前に済ませておきたい不用品処分!専門家が教える取捨選択のコツ
できれば新しい住まいに不用品は持ち込みたくないもの。いるモノ、いらないモノの取捨選択は、引越しが決まったら早めに済ませてしまいましょう。

栗原晶子|Akiko Kurihara
2022年11月12日
フリーの編集&ライターとしてインテリア誌やハウジング誌を中心に取材・執筆活動する傍ら、NPO法人ハウスキーピング協会認定の整理収納アドバイザーとして、コラムの連載やセミナーの企画に携わる。暮らしがラクに楽しくなる、整理収納アイデアを研究・発信中です。
また、エンタメ好きとして演劇や映画に関するライティングも手がけています。
フリーの編集&ライターとしてインテリア誌やハウジング誌を中心に取材・執筆活動する傍ら、NPO法人ハウスキーピング協会認定の整理収納アドバイザーとして、コラムの連載やセミナーの企画に携わる。暮らしがラクに楽しくなる、整理収納アイデアを研究・発信中です。... もっと見る
家を建てるときや住み替えをするとき、家族の進学や進級、転勤などで、ライフステージが変わるとき。今の住まいから引越しをするタイミングは、モノの量や持ち方を見直す絶好の機会です。
しかし、いざその時が来るとなかなか取捨選択ができず、引越し先にたくさんのモノを持ち込んでしまうということもよくあります。この記事では、引越し準備の重要項目として外せない、モノの取捨選択について考えてみます。
しかし、いざその時が来るとなかなか取捨選択ができず、引越し先にたくさんのモノを持ち込んでしまうということもよくあります。この記事では、引越し準備の重要項目として外せない、モノの取捨選択について考えてみます。
・キッチンまわり
引越し前と後で仕様が変わる可能性が最も高い場所といえばキッチンです。収納がたっぷりあるキッチンを選んでいても、現在のキッチンに収納してあるものをすべて移すのはNG。キッチンには普段使っていない道具や食器が必ずありますから、きちんと取捨選択しておきましょう。
ここで大切なポイントは、以下の4つです。
引越し前と後で仕様が変わる可能性が最も高い場所といえばキッチンです。収納がたっぷりあるキッチンを選んでいても、現在のキッチンに収納してあるものをすべて移すのはNG。キッチンには普段使っていない道具や食器が必ずありますから、きちんと取捨選択しておきましょう。
ここで大切なポイントは、以下の4つです。
- 現役で使っていないもの
- 劣化しているもの
- 来客用や予備
- 用途がかぶっているもの
壊れているいないに関わらず、現役で使っていないものには、引越し先でも使うタイミングはやってきません。また、しばらく使わないうちに劣化が目立ってきた道具は、処分の対象にしましょう。パッキンの劣化、色あせ、ヒビなどは、わかりやすい劣化といえます。
来客用や予備の食器類も見直しの対象です。引越し先では積極的に人を呼ぶ家にするのか、どのような人をどのようなスタイルで呼ぶのかまで考え、残そうとしているものが本当にその趣旨や目的に合うのかを検証してください。
例えば、自宅に人を呼ぶより、友人家族とキャンプに行く機会のほうが多いのだとしたら、家の中で使う大皿や客用のカップより、必要なのはキャンプ用品ということになります。
例えば、自宅に人を呼ぶより、友人家族とキャンプに行く機会のほうが多いのだとしたら、家の中で使う大皿や客用のカップより、必要なのはキャンプ用品ということになります。
・洗面まわり
洗面まわりのものはとくに絞りこんで、必要最小限のものだけにしましょう。タオルは見直しのチャンス。新しい家では全部取り替えるというのも手です。古いものはダスターにしたり、荷物の緩衝材にするなどして使い切るといいでしょう。
サンプルや使いかけの化粧品など、処分を先延ばしにしていたこまごまとしたものを処分するだけでも、引越し先の収納をごちゃつかせずに済みます。
洗面まわりのものはとくに絞りこんで、必要最小限のものだけにしましょう。タオルは見直しのチャンス。新しい家では全部取り替えるというのも手です。古いものはダスターにしたり、荷物の緩衝材にするなどして使い切るといいでしょう。
サンプルや使いかけの化粧品など、処分を先延ばしにしていたこまごまとしたものを処分するだけでも、引越し先の収納をごちゃつかせずに済みます。
・クローゼットまわり
住み替える際、今よりもクローゼットが狭い家を選ぶケースは少ないため、物理的には全て引越し先に持ち込んでも収まるケースが多いですが、クローゼットまわりでは、とくに減らす意識を強く持って取捨選択することをおすすめします。
とく見直したいのは以下のようなもの。
住み替える際、今よりもクローゼットが狭い家を選ぶケースは少ないため、物理的には全て引越し先に持ち込んでも収まるケースが多いですが、クローゼットまわりでは、とくに減らす意識を強く持って取捨選択することをおすすめします。
とく見直したいのは以下のようなもの。
- サイズアウトした服
- 1~2年使用していない季節小物
- いつか誰かに譲る予定だった子ども服
アウトドアやスポーツなど、趣味にまつわるウェア類は、引越し先でもそれを続けるのかどうかを選択基準にしてみるといいでしょう。
環境が変わり、新しいことにチャレンジするケースも多いので、なんとなくそのまま持っていたモノとお別れするチャンスともいえます。
環境が変わり、新しいことにチャレンジするケースも多いので、なんとなくそのまま持っていたモノとお別れするチャンスともいえます。
・収納用品・ケース
引越し先でも使えるかもしれないと、「念のため」空の収納ケースを持ち込むのはやめましょう。収納用品はきちんと計測してからスペースに合ったものを選ばないと、出し入れがしにくくなり、結果片づかなくなる場合が多いからです。
引越し先では、合わないサイズのものを持ち込むより、仮の袋や箱でしばらく対応するほうがいいでしょう。
引越し先でも使えるかもしれないと、「念のため」空の収納ケースを持ち込むのはやめましょう。収納用品はきちんと計測してからスペースに合ったものを選ばないと、出し入れがしにくくなり、結果片づかなくなる場合が多いからです。
引越し先では、合わないサイズのものを持ち込むより、仮の袋や箱でしばらく対応するほうがいいでしょう。
・思い出の品
引越し前に思い出の品の取捨選択を始めると、時間をかなり取られてしまうことが多いので要注意です。ただし、箱詰めする時には、次のようなルールを設けることをおすすめします。
引越し先へ運んだ後、この思い出の品の箱をすぐに開けることはまずありません。新生活に関係するところを優先的に片づけたり、収納したりするからです。そのため、詰めた箱の中身がわかるように、人名や年代を入れたラベルを貼ることを忘れないでください。梱包の時点ですでにいつの誰のものかわからないものは、引越し先へ持っていかないというのが鉄則です。
引越し前に思い出の品の取捨選択を始めると、時間をかなり取られてしまうことが多いので要注意です。ただし、箱詰めする時には、次のようなルールを設けることをおすすめします。
- 人別にする
- 年代別にする
- 思い出せるものだけにする
引越し先へ運んだ後、この思い出の品の箱をすぐに開けることはまずありません。新生活に関係するところを優先的に片づけたり、収納したりするからです。そのため、詰めた箱の中身がわかるように、人名や年代を入れたラベルを貼ることを忘れないでください。梱包の時点ですでにいつの誰のものかわからないものは、引越し先へ持っていかないというのが鉄則です。
このほかに、家電、カーテンやカーペット、寝具などの大型のものも、引越し前に取捨選択しておきたいものです。サイズが少しでも合わないだけで、新居で使うことはほぼないということを念頭に置き、処分する方向で計画してください。
処分に費用がかかるものもありますが、「新居にも置けそうだから持って行く」という考え方はNGです。「引越し先には、そこでの生活で使うものだけを持ち込むこと」を鉄則としましょう。
処分するものの量が多い場合には、引き取り専門のプロに処分を依頼するのも1つの手です。
処分に費用がかかるものもありますが、「新居にも置けそうだから持って行く」という考え方はNGです。「引越し先には、そこでの生活で使うものだけを持ち込むこと」を鉄則としましょう。
処分するものの量が多い場合には、引き取り専門のプロに処分を依頼するのも1つの手です。
こうした引越し前のモノの整理、取捨選択は、1人で担うと相当の労力がかかります。家族で「取捨選択デー」を設けて、場所別にクリアしていくのがおすすめです。ただし、時間的な余裕がない場合は、引越し前に整理収納のプロを呼ぶのも有効です。整理収納のプロなら、取捨選択のサポートのみならず、新生活での収納アドバイスなど、プランニングの相談に乗ってもらえるサポートサービスを扱っている場合もあるからです。
新居での心地よい暮らしのために、ぜひ引越し前にモノの取捨選択を行いましょう。
こちらもあわせて
引越し前に整理収納のプロを呼ぶべき6つの理由
片付け・収納アドバイザーを探す
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