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バレンシア国際インテリア見本市2022で見つけた4つのトレンド
スペイン第3の都市で開催されたインテリアの見本市は、明るく楽観的な雰囲気に包まれていました。
Rafael F. Bermejo
2022年10月24日
2022 年9月20日から23日までスペインのバレンシアで開催されたバレンシア国際インテリア見本市。今年目立っていたテーマは、楽観主義といえるでしょう。 特に観客を集めた展示ブースでの共通点は、明るく前向きな雰囲気があったこと。多くの家具ブランドや国際的に活躍するインダストリアルデザイナー、インテリアデザイナーが、こうした快活さを肌で感じ、影響を受けたことでしょう。
出展社数も前年より20%増加し、600社以上になった今年の見本市ですが、Houzzスペインチームも参加し、最新の家具やデザインをチェックしました。この記事では、見本市で見かけた4つのデザイントレンドをご紹介します。
出展社数も前年より20%増加し、600社以上になった今年の見本市ですが、Houzzスペインチームも参加し、最新の家具やデザインをチェックしました。この記事では、見本市で見かけた4つのデザイントレンドをご紹介します。
Temasdosの展示ブース
1. 自然に触発されたカラー
2021年にインテリア業界で注目されていた、薄くグレーがかった紫色のモーブ、ライトグリーン、クリーム、サンドカラー、ソフトな小麦色やオレンジのトーンが、2023年には住まいで主流となりそうです。
1. 自然に触発されたカラー
2021年にインテリア業界で注目されていた、薄くグレーがかった紫色のモーブ、ライトグリーン、クリーム、サンドカラー、ソフトな小麦色やオレンジのトーンが、2023年には住まいで主流となりそうです。
スペイン大手家具メーカーSancalとオランダのRaw ColorがコラボしたソファLoop
2023年のカラーパレットは、サステナブルをベースとする自然とのつながりを感じる色が中心となるでしょう。 スペイン大手家具ブランドが展示した新製品には、大胆な色づかいがほとんど見られませんでした。 たとえば、純粋なホワイトではなく、グレーやオフホワイトを好む傾向が強くなってきました。
これらの色と一緒に、アクセントとしてインディゴなどのオークルやディープブルーが使われていました。見た目に完璧な住宅を追求するよりも、周囲の環境との繋がりが感じられ、家族や友人とゆっくりとした時を過ごせるような空間を求めている人が増えてきているからでしょう。
2023年のカラーパレットは、サステナブルをベースとする自然とのつながりを感じる色が中心となるでしょう。 スペイン大手家具ブランドが展示した新製品には、大胆な色づかいがほとんど見られませんでした。 たとえば、純粋なホワイトではなく、グレーやオフホワイトを好む傾向が強くなってきました。
これらの色と一緒に、アクセントとしてインディゴなどのオークルやディープブルーが使われていました。見た目に完璧な住宅を追求するよりも、周囲の環境との繋がりが感じられ、家族や友人とゆっくりとした時を過ごせるような空間を求めている人が増えてきているからでしょう。
Made StudioがデザインしたGandiablascoの屋外アームチェアBosc
2. 人気が集まった屋外家具
コロナ禍で、屋外エリアが脚光を浴びるようになりました。 換気の良いテラス、パティオ、庭園は、住まいに不可欠な要素になりつつあります。
たとえば、ジャスパー・モリソンがイタリアの家具メーカーMattiazziのためにデザインした、キャンプ用のチェアFiondaコレクションのように、屋内外の両方で使えるように設計された家具が増えています。
今回の展示では、Ludovica と Roberto PalombaによるExpormimのソファLizや、Made StudioによるGandiablascoのアームチェアBosc (写真) のように、アームレスト部分に自然素材のアフリカンチークや穴あきのベニヤを採用するなど、手織りの籐を思わせるユニークな作品も目を引いていました。
2. 人気が集まった屋外家具
コロナ禍で、屋外エリアが脚光を浴びるようになりました。 換気の良いテラス、パティオ、庭園は、住まいに不可欠な要素になりつつあります。
たとえば、ジャスパー・モリソンがイタリアの家具メーカーMattiazziのためにデザインした、キャンプ用のチェアFiondaコレクションのように、屋内外の両方で使えるように設計された家具が増えています。
今回の展示では、Ludovica と Roberto PalombaによるExpormimのソファLizや、Made StudioによるGandiablascoのアームチェアBosc (写真) のように、アームレスト部分に自然素材のアフリカンチークや穴あきのベニヤを採用するなど、手織りの籐を思わせるユニークな作品も目を引いていました。
Mobalcoのキッチン
3. キッチンで流行りそうな、突起型リブや溝付きのキャビネット
2022年にバスルームでよく見られた突起型のリブや、溝つき形状が、2023年にはキッチンでもトレンドになりそうです。
たとえば、Mobalco、5Cina、 BC3 Cocinas 、そしてHélice Cocinasが見本市で展示したキッチンキャビネットの表面にはリブが見られました。
3. キッチンで流行りそうな、突起型リブや溝付きのキャビネット
2022年にバスルームでよく見られた突起型のリブや、溝つき形状が、2023年にはキッチンでもトレンドになりそうです。
たとえば、Mobalco、5Cina、 BC3 Cocinas 、そしてHélice Cocinasが見本市で展示したキッチンキャビネットの表面にはリブが見られました。
Norm ArchitectsとExpormimのコラボによるアームチェアCask
4. リビングルームでくつろぐために置くソファやアームチェア
コロナ禍、家族や友人たちと自宅でくつろぎたいという人が増え、リビングルームの在り方が見直されてきました。特にここ2−3年で、リビングに置くソファやアームチェアへの注目度が増したは、リラックスできて、快適さを感じられるアイテムだからです。
Norm ArchitectsとExpormimが2021年にデザインしたアームチェアCask(写真)や、前述のソファLizなどが良い例です。
4. リビングルームでくつろぐために置くソファやアームチェア
コロナ禍、家族や友人たちと自宅でくつろぎたいという人が増え、リビングルームの在り方が見直されてきました。特にここ2−3年で、リビングに置くソファやアームチェアへの注目度が増したは、リラックスできて、快適さを感じられるアイテムだからです。
Norm ArchitectsとExpormimが2021年にデザインしたアームチェアCask(写真)や、前述のソファLizなどが良い例です。
Ramón Esteveが LebomのためにデザインしたソファJumbo
Ramón EsteveがLebomのためにデザインしたソファJumbo(写真)や、 前述のSancalのためにオランダ人デュオ Raw Color がデザインしたソファLoopなども、広々とした座面が特徴的ですが、どちらも待ち合わせ場所に置くことを前提にデザインされたものです。 業務用に考案されたものですが、ソフトで遊び心にあふれたデザインと、座り心地の良さから、家庭用にも最適でしょう。
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