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新しいレイアウトと造作収納によって、狭かったアパートが広々とした空間に!
ロックダウン中、将来リタイアした後もこのアパートに住み続けようと考えるに至った住まい手は、アパートをリフォームすることにました。
Bea González
2023年1月5日
Eva Obregón(エヴァ・オブレゴン)さんはスペインのマドリッド中心にあるこのアパートに過去15年間住んでいますが、ロックダウン中、壁が迫って来ているような感覚に陥りました。そこで彼女は、郊外のもう少し大きな家に引っ越す事も考えましたが、できれば引越ししたくありませんでした。「私は、ラバピエスのこの地区と窓を通して入る光が好きなの」と彼女。
このマンションは、南向きで前を遮る物がありません。彼女が、このマンションを買って10年以上経ちますが、当時彼女はリノベーションをしなかったので、少し古さを感じるようになっていました。「ロックダウン中、暖房が壊れたりキッチンが水浸しになったりしました。どうせペンキも塗り直さないといけないのだし、せっかくだからリノベーションしてしまおうかしらと思いました。Houzzでリノベーションをしたアメリカに住んでいる兄弟も、Houzzをすすめてくれたので」
このマンションは、南向きで前を遮る物がありません。彼女が、このマンションを買って10年以上経ちますが、当時彼女はリノベーションをしなかったので、少し古さを感じるようになっていました。「ロックダウン中、暖房が壊れたりキッチンが水浸しになったりしました。どうせペンキも塗り直さないといけないのだし、せっかくだからリノベーションしてしまおうかしらと思いました。Houzzでリノベーションをしたアメリカに住んでいる兄弟も、Houzzをすすめてくれたので」
どんなHouzz?
住まい手: 女性+愛猫
所在地:スペイン・マドリッド
予算: €24,500
設計: StudioMadera
写真:Carla Capdevila / ©Houzz Spain 2022
オブレゴンさんと彼女の猫のモーガンは、工事期間に引越しをすることは考えたくなかったといいます。「自分でリノベーションする方法をグーグルで検索して、ひとつずつやっていくことも考えました。正直、今となっては悪い考えだったと思います。どんなリノベーションであろうと専門家が必要です」と彼女は話します。結果的に、Houzzで専門家を見つけるという選択に満足しているそうです。
住まい手: 女性+愛猫
所在地:スペイン・マドリッド
予算: €24,500
設計: StudioMadera
写真:Carla Capdevila / ©Houzz Spain 2022
オブレゴンさんと彼女の猫のモーガンは、工事期間に引越しをすることは考えたくなかったといいます。「自分でリノベーションする方法をグーグルで検索して、ひとつずつやっていくことも考えました。正直、今となっては悪い考えだったと思います。どんなリノベーションであろうと専門家が必要です」と彼女は話します。結果的に、Houzzで専門家を見つけるという選択に満足しているそうです。
ビフォー:リノベーションを行うなかで最悪の瞬間は、壁を取り払い(4センチものモルタルに埋まっていたものもありました)、床を剥がした時でした。木食い虫がいるかと思ったそうですが、幸いなことにそれは勘違いで、1809年当時の木材の状態は良好でした。
「当初訪れた時から、表面だけでなく構造にも手をつける必要があることは分かっていました」とStudioMaderaの共同創業者であるインテリアデザイナーのJorge Núñez(ホルヘ・ヌニェス)さんは話します。ベッドルームもリビングルームを通ってでしかアクセスできず、レイアウトも快適ではありませんでした。
「当初訪れた時から、表面だけでなく構造にも手をつける必要があることは分かっていました」とStudioMaderaの共同創業者であるインテリアデザイナーのJorge Núñez(ホルヘ・ヌニェス)さんは話します。ベッドルームもリビングルームを通ってでしかアクセスできず、レイアウトも快適ではありませんでした。
アフター:新しいレイアウトにより、住まいが大幅に広く感じられるようになりました。
程良い量の家具が置かれ、そして全ての空間が繋がれたために空間が自然光で満たされています。
「この住まいでリタイア後を過ごすんだと思った瞬間、リノベーションの重要度が増しました。これで完璧になりました」とオブレゴンさん。このリノベーションには全部で4ヶ月かかりました。
程良い量の家具が置かれ、そして全ての空間が繋がれたために空間が自然光で満たされています。
「この住まいでリタイア後を過ごすんだと思った瞬間、リノベーションの重要度が増しました。これで完璧になりました」とオブレゴンさん。このリノベーションには全部で4ヶ月かかりました。
右にあるドアが、オブレゴンさんが毎日使用するベッドルームと仕事エリアに続いています。
ソファーベッドは友達や家族が来て泊まる時に最適です。コーヒーテーブルはMuuto(ムート)の『Airy』です。
ソファーベッドは友達や家族が来て泊まる時に最適です。コーヒーテーブルはMuuto(ムート)の『Airy』です。
写真に写っている二人がオブレゴンさんとヌニェスさんです。彼らはリノベーション中Houzzを使って連絡を取り合ったり、意見交換をしたりしました。
オブレゴンさんはサステナブルな素材を使いたいと思っていたので、当初はコルクの床材を使うことを考えていました。「コルクは少しつまらなく見える事もあるので、結局フローリングにしました。でも、仕事場の壁にはコルクを使ったのよ」とオブレゴンさん。
オブレゴンさんはサステナブルな素材を使いたいと思っていたので、当初はコルクの床材を使うことを考えていました。「コルクは少しつまらなく見える事もあるので、結局フローリングにしました。でも、仕事場の壁にはコルクを使ったのよ」とオブレゴンさん。
特注の造作によって、今あるスペースを最大限有効活用出来るようになり、このプロジェクトの最大の問題であったスペースの無さを克服しました。
アイランドはオーナーが希望したもので、リビングルーム向きに本棚が組み込まれています。StudioMaderaがHouzzプロフィールに掲載したプロジェクトで見つけたそうです。
棚は、フランス人作家のジョルジュ・ペレックの著書やオーナーの趣味であるヨガ、料理、旅行の本で埋め尽くされていています。照明器具は、Muutoの『Ambit』です。
アイランドはオーナーが希望したもので、リビングルーム向きに本棚が組み込まれています。StudioMaderaがHouzzプロフィールに掲載したプロジェクトで見つけたそうです。
棚は、フランス人作家のジョルジュ・ペレックの著書やオーナーの趣味であるヨガ、料理、旅行の本で埋め尽くされていています。照明器具は、Muutoの『Ambit』です。
特注の造作は、ラッカー塗装仕上げ。シンクはマドリッド南部を見下ろす窓に面するように配置されました。
「色々なスープを作るのが好きなの。多分、チキンスープが一番好きな料理だと思う」とオブレゴンさん。リノベーション後には食洗機を置くスペースもでき、「生活が一変した」と笑います。
「色々なスープを作るのが好きなの。多分、チキンスープが一番好きな料理だと思う」とオブレゴンさん。リノベーション後には食洗機を置くスペースもでき、「生活が一変した」と笑います。
特注の造作のおかげで、家に入ってすぐ鍵を置く場所と追加でのクローゼットもできました。グレーになった壁には、トイレのドアが隠れています。「グレー、白そして木目の組み合わせによって、より楽しくダイナミックになっています」とヌニェスさん。
この写真では、バスルームとキッチンの間の塗装のディテールが見えます。
このキッチンとバスルームを分ける間仕切り壁は唯一手をつけられていない部分です。それ以外は、完全につくり直されています。
このキッチンとバスルームを分ける間仕切り壁は唯一手をつけられていない部分です。それ以外は、完全につくり直されています。
Studio Maderaは特注洗面台を入れるために、バスルームのシンクを移動しました。
もともとあった脚付きの洗面台も良かったのですが、肝心の引き出し付き収納を置くスペースがなかったため、収納が足りず、散らかっていたそう。
玄関から仕事場に向きに撮ったこの写真には、廊下の特注ユニットと棚が写真手前に見えています。
オブレゴンさんによると、リノベーション中に一時的に住んでいた住居は暗く、猫のモーガンは辛い時間を過ごしていたそうです。今、彼は楽しく家中を飛び跳ねて、あちらこちらの隙間に隠れています。
「リノベーションを考えている人には、ぜひ専門家を信頼してもらいたいと思います。彼らの提案については、全て調べ上げました。アートのレストレーションをやっていた経験があるので、ある程度の知識はあったのですが、だからこそ構造を直すことの重要性を知っていました。正直に言うとヌニェスさんとチームはすごく辛抱強かったの」とオブレゴンさん。
特注のワードローブがシンプルなベッドルームの中で目を引きます。これは、仕事場との間仕切りでもあります。
リビングと仕事場兼ベッドルームエリアの間には引き戸があります。
Houzz Proが日々の仕事にどう役に立っているか、特に今回のリノベーションに関して、専門家に伺いました。「Houzz Proには、直感的に使えるスケッチや図面ツールがあります。たくさんの機能を備えたライブラリーもあり、クライアントにとってプロジェクトを想像しやすくなっています。Houzz Proを使うとプロジェクトの見通しが良くなるので、凄く役に立っています」とヌニェスさんは答えてくれました。
Houzz Proが日々の仕事にどう役に立っているか、特に今回のリノベーションに関して、専門家に伺いました。「Houzz Proには、直感的に使えるスケッチや図面ツールがあります。たくさんの機能を備えたライブラリーもあり、クライアントにとってプロジェクトを想像しやすくなっています。Houzz Proを使うとプロジェクトの見通しが良くなるので、凄く役に立っています」とヌニェスさんは答えてくれました。
モーガンにも、特別な居場所が。
ビフォー:収納が少なく、リビングにソファーベッドすら置くこともできないレイアウトであったことが見てとれます。
アフター:「私はこのプロジェクトで、クライアントの金銭的負担がたとえ増えようとも、何をすべきかを全て伝える必要があることを学びました。壁を取り壊し、構造をやり直すのは、元の予算より3000から4000ユーロ(約42万円から56万円)多くかかりましたが」とヌニェスさんは言います。
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