コメント
南アフリカを感じさせる、穏やかな地に建つ住まい
Houzzで思いどおりのデザイナーを見つけたカップルが、二人の歴史を反映する素晴らしい住まいを実現させました。

Georgia Madden
2023年5月31日
愛馬を飼うのに十分なスペースを持つ静謐なオアシスを長い間探し求めていたこの家のオーナーであるカップルは、メルボルンの東の郊外、リサーチにある広大な敷地の家に辿り着きました。この土地はカップルと若い娘さんが望む静謐さに溢れていましたが、そこに建っていた1980年代の暗い一戸建ての家には、小さく奥まったキッチンや使い勝手の良くないリビングスペースがあり、すべきことは数多く残されていました。
彼らの次のステップは、Houzzを使って彼らが望む現代的で暖かみのある住まいをつくる助けをしてくれるインテリアデザイナーを探すことでした。検索の結果、彼らが出会ったのがSubstance Within Designのディレクター兼プリンシパルデザイナーであるSally Wilson(サリー・ウィルソン)さんでした。「クライアントは家族も増え、人をもてなすのが大好き」とウィルソンさん。「彼らは、南アフリカ出身という自らのバックグラウンドをデザインに取り入れながら、友人や家族をもてなすことのできる開放的で魅力的な明るい住まいを作りたいと考えていました」。デザイナーがどのように希望を現実に変えていったのか見ていきましょう。
彼らの次のステップは、Houzzを使って彼らが望む現代的で暖かみのある住まいをつくる助けをしてくれるインテリアデザイナーを探すことでした。検索の結果、彼らが出会ったのがSubstance Within Designのディレクター兼プリンシパルデザイナーであるSally Wilson(サリー・ウィルソン)さんでした。「クライアントは家族も増え、人をもてなすのが大好き」とウィルソンさん。「彼らは、南アフリカ出身という自らのバックグラウンドをデザインに取り入れながら、友人や家族をもてなすことのできる開放的で魅力的な明るい住まいを作りたいと考えていました」。デザイナーがどのように希望を現実に変えていったのか見ていきましょう。
住まい手:夫妻+娘
所在地:オーストラリア・ビクトリア
延床面積: 約240平方メートル
インテリア・デザイン: Substance Within Design
予算:AU$100,000
写真:Suzi Appel Photography
このプロジェクトではどのようにHouzzを利用したのですか?
クライアントがHouzzで私を見つけ、その後プロジェクト全体を通してHouzzのアイデアブックを共有し、きめ細かいデザイン調整を行っていきました。
このプロジェクトのデザインのためにHouzz Proのソフトウェアを使い始めました。単一のプラットフォームで製品提案や請求書の作成と共有ができるのは非常にシンプルで便利でした。今ではプロジェクトの進捗すべてでHouzzを使用しています。
所在地:オーストラリア・ビクトリア
延床面積: 約240平方メートル
インテリア・デザイン: Substance Within Design
予算:AU$100,000
写真:Suzi Appel Photography
このプロジェクトではどのようにHouzzを利用したのですか?
クライアントがHouzzで私を見つけ、その後プロジェクト全体を通してHouzzのアイデアブックを共有し、きめ細かいデザイン調整を行っていきました。
このプロジェクトのデザインのためにHouzz Proのソフトウェアを使い始めました。単一のプラットフォームで製品提案や請求書の作成と共有ができるのは非常にシンプルで便利でした。今ではプロジェクトの進捗すべてでHouzzを使用しています。
「家のリデザインに際してのクライアントの希望は、豪華なトラベルリゾートの雰囲気と日々お住まいになっている家の快適さや使いやすさを組み合わることでした」とウィルソンさん。
クライアントの依頼に応えるには、スマートな空間設計は不可欠。「キッチンは狭く奥まっており、壁で区切られた2つの小さなリビングエリアは左右対称にレイアウトされ、どちらの部屋もまるで控室のような感じでした。私たちは屋外につながる明るく広々としたオープンプランのリビングスペースを設けることに重点を置きました」
これを実現するためまずウィルソンさんが始めたことは、狭苦しいキッチンをフォーマルなディナーパーティーにもカジュアルな家族の食事にも対応できるような、こじんまりした居心地の良いダイニングエリアを併設したオープンプランのキッチンに変えることでした。
クライアントの依頼に応えるには、スマートな空間設計は不可欠。「キッチンは狭く奥まっており、壁で区切られた2つの小さなリビングエリアは左右対称にレイアウトされ、どちらの部屋もまるで控室のような感じでした。私たちは屋外につながる明るく広々としたオープンプランのリビングスペースを設けることに重点を置きました」
これを実現するためまずウィルソンさんが始めたことは、狭苦しいキッチンをフォーマルなディナーパーティーにもカジュアルな家族の食事にも対応できるような、こじんまりした居心地の良いダイニングエリアを併設したオープンプランのキッチンに変えることでした。
改修前のリビングルーム
続いて使い勝手の悪い2つのリビングエリアを繋げて1つの広い部屋にし、クライアントがリラックスし、人と繋がり、くつろぐことができるスペースとしました。庭に面した新しいガラス張りの折れ戸から自然光が注がれます。
「変わりやすいメルボルンの天候に対応するため空間を閉じたり完全に開放したりすることを可能にする一方で、できるだけ多くの自然光を取り入れるデザインにしたいと思いました」とウィルソンさん。
続いて使い勝手の悪い2つのリビングエリアを繋げて1つの広い部屋にし、クライアントがリラックスし、人と繋がり、くつろぐことができるスペースとしました。庭に面した新しいガラス張りの折れ戸から自然光が注がれます。
「変わりやすいメルボルンの天候に対応するため空間を閉じたり完全に開放したりすることを可能にする一方で、できるだけ多くの自然光を取り入れるデザインにしたいと思いました」とウィルソンさん。
改装前のリビングルーム2部屋のうちの1部屋
「ベッドルームのうち1部屋へのアクセスが直接メインリビングルームからとなっていたことも解決すべき課題でした。十分な広さのある隣のベッドルームからスペースを借りて、プライベートな入り口を設けることができました」とウィルソンさん。
「ベッドルームのうち1部屋へのアクセスが直接メインリビングルームからとなっていたことも解決すべき課題でした。十分な広さのある隣のベッドルームからスペースを借りて、プライベートな入り口を設けることができました」とウィルソンさん。
改装後のリビングルーム
ウィルソンさんがプロジェクトに参加した時には施工業者による計画作成がほぼ完了しかかっていたため、彼女にとっては難しいタイミングでした。「私が提案した構造上の変更、例えばアウトドアルームを石膏の平屋根ではなく、新しい片流れ屋根で覆うことや、4番目のベッドルームへのアクセスの変更などは、当然計画変更になるのですが、ありがたいことに迅速に実施され、プロジェクトの遅れにはつながりませんでした。施工業者は、これらのアイデアが重要で意味あることとして計画変更に同意してくれました」とウィルソンさん。
ウィルソンさんがプロジェクトに参加した時には施工業者による計画作成がほぼ完了しかかっていたため、彼女にとっては難しいタイミングでした。「私が提案した構造上の変更、例えばアウトドアルームを石膏の平屋根ではなく、新しい片流れ屋根で覆うことや、4番目のベッドルームへのアクセスの変更などは、当然計画変更になるのですが、ありがたいことに迅速に実施され、プロジェクトの遅れにはつながりませんでした。施工業者は、これらのアイデアが重要で意味あることとして計画変更に同意してくれました」とウィルソンさん。
改装前の1階のフロアプラン
提案された1階のフロアプラン
「クライアントは洞察力に富み、素晴らしいセンスを持ち合わせていらっしゃいます。また、熟考を重ねて慎重にレイアウトしていくべきアイテムを数多くお持ちでした」とウィルソンさん。
「リビングエリアにある重さ1トンほどの珪化木のコーヒーテーブルは、AVコンソールキャビネットや本棚と一緒にWeylandts(ウェイランツ)から購入。ダイニングエリアにあるダイニングテーブルやサイドボード、壁掛け鏡は、ご家族から受け継いだものです。リビングスペースのラグもクライアントがお持ちでした」とウィルソンさん。
「クライアントは洞察力に富み、素晴らしいセンスを持ち合わせていらっしゃいます。また、熟考を重ねて慎重にレイアウトしていくべきアイテムを数多くお持ちでした」とウィルソンさん。
「リビングエリアにある重さ1トンほどの珪化木のコーヒーテーブルは、AVコンソールキャビネットや本棚と一緒にWeylandts(ウェイランツ)から購入。ダイニングエリアにあるダイニングテーブルやサイドボード、壁掛け鏡は、ご家族から受け継いだものです。リビングスペースのラグもクライアントがお持ちでした」とウィルソンさん。
新しいカラースキームは、ターコイズと錆色をアクセントに、オーガニックなアースカラーを組み合わせたもの。居心地の良さと暖かさを演出しています。
「(クライアントの)南アフリカの故郷は、このプロジェクトのスタイルを決めていく上で大きな役割を果たしました」とウィルソンさん。「南アフリカの自然でオーガニックな原風景がデザインのヴィジュアル面でのインスピレーションとなったことにワクワクしました」
「(クライアントの)南アフリカの故郷は、このプロジェクトのスタイルを決めていく上で大きな役割を果たしました」とウィルソンさん。「南アフリカの自然でオーガニックな原風景がデザインのヴィジュアル面でのインスピレーションとなったことにワクワクしました」
「Mokun(モクン)の『Zebra』ファブリックで覆われた丸いソファと、Catherine Martin(キャサリン・マーティン)の『Leopardi』プリントのクッションは、紛れもない南アフリカのイメージをメインリビングルームに取り入れるうえでまさにうってつけでした」とウィルソンさん。
家具や什器備品に100,000豪ドル(約930万円)の予算があり、ウィルソンさんは特注品を加えて豪華なインテリアを生み出すことができました。
「デザインコンセプトをトータルで実現するために不可欠な特注のシーティング家具や建具などの特別なアイテムには、クライアントは喜んで予算を充ててくれました」とウィルソンさん。
「デザインコンセプトをトータルで実現するために不可欠な特注のシーティング家具や建具などの特別なアイテムには、クライアントは喜んで予算を充ててくれました」とウィルソンさん。
改装後のキッチン。Laminam(ラミナム)製磁器カウンタートップ(Signorino Tile Gallery)
狭いギャレースタイルのキッチンが取り壊され、2つのリビングエリアの間の壁が取り除かれた結果、広々とした新しいオープンプランのキッチンがつくられました。中央にはゲスト同士が出会い、おしゃべりしたりすることができる大きなアイランドカウンター。その上に設けられた新しい天窓からの光で明るい空間に。
狭いギャレースタイルのキッチンが取り壊され、2つのリビングエリアの間の壁が取り除かれた結果、広々とした新しいオープンプランのキッチンがつくられました。中央にはゲスト同士が出会い、おしゃべりしたりすることができる大きなアイランドカウンター。その上に設けられた新しい天窓からの光で明るい空間に。
クライアントが新しいキッチンに望んだものには、大収納のパントリー、食事の準備のための広いカウンタースペース、アイランドカウンターの椅子、そしてコーヒーステーションなどがありました。
新設したコーヒーステーション
キッチンとダイニングエリアを仕切る豪華な『Offa』ファブリックのカーテンはウィルソンさんのカスタムデザイン。新しいコンクリートのフロアとのコントラストがとても印象的です。
ダイニングエリアにあるダイニングテーブルやサイドボードは、ご家族から受け継いだもの
「キッチン・ダイニングエリアに軽快で柔らかな雰囲気を醸し出すため、ダイニング空間に繊細なカーテンを取り入れました」とウィルソンさん。「カーテンを引くだけで、ディナーパーティーのゲストにくつろいで食事をとってもらえるプライベートダイニング空間になります」
「キッチン・ダイニングエリアに軽快で柔らかな雰囲気を醸し出すため、ダイニング空間に繊細なカーテンを取り入れました」とウィルソンさん。「カーテンを引くだけで、ディナーパーティーのゲストにくつろいで食事をとってもらえるプライベートダイニング空間になります」
改装前の裏庭テラス
アウトドアキッチンや暖炉、ゲストをもてなすビルトインバーベキュー設備を備えた新しいアウトドアルームは、クライアントが新しいデザインに望んだもののひとつ。
アウトドアキッチンや暖炉、ゲストをもてなすビルトインバーベキュー設備を備えた新しいアウトドアルームは、クライアントが新しいデザインに望んだもののひとつ。
新設したアウトドアリビング
寒い日や雨の日にも風雨にさらされずに過ごすことができる新しいアウトドアエリアは、快適なソファ、バーテーブル、アウトドアダイニング用の椅子やテーブルを備え、ちょっとした集まりにも十分なスペースがあります。
「クライアントは空間に木質素材を取り入れることを強く希望していたので、天井を木で仕上げることを提案しました。木製デッキは継続的メンテナンスが必要ですが、天井の仕上げであれば、木の美しさはそのまま」とウィルソンさん。
寒い日や雨の日にも風雨にさらされずに過ごすことができる新しいアウトドアエリアは、快適なソファ、バーテーブル、アウトドアダイニング用の椅子やテーブルを備え、ちょっとした集まりにも十分なスペースがあります。
「クライアントは空間に木質素材を取り入れることを強く希望していたので、天井を木で仕上げることを提案しました。木製デッキは継続的メンテナンスが必要ですが、天井の仕上げであれば、木の美しさはそのまま」とウィルソンさん。
メインベッドルームに隣接するカップルの個室は、ディナーパーティーの後にゲストと静かな会話をしたり、チェスを楽しんだりするのにうってつけ。
「クライアントは、フレームに入れて飾ることができる美しいアート作品を何点かお持ちでした」とウィルソンさん。「ダイニングスペースに掛かっているのは、ご家族のレストランの宣伝用に使われていたA1サイズの家族写真をスキャンし拡大プリントしたものです」
「また、休暇中にアフリカのアーティストから購入したもので、アフリカの動物を見事に鉛筆で描いたオリジナルのスケッチを何点かお持ちでした。これらは倉庫から出され、フレームし直されて、寝室の廊下に掛けられています」とウィルソンさん。
「また、休暇中にアフリカのアーティストから購入したもので、アフリカの動物を見事に鉛筆で描いたオリジナルのスケッチを何点かお持ちでした。これらは倉庫から出され、フレームし直されて、寝室の廊下に掛けられています」とウィルソンさん。
クライアントがウィルソンに望んでいたことは、味気ないメインベッドルームを居心地の良い豪華な隠れ家に変えること。このために彼女が部屋に加えたものは、特大のフェイクレザーで覆われたベッドヘッド、毛足の長いパイルカーペット、ベッドサイドテーブルの上に吊り下げられたペンダントライト、そしてブロンズカラーのファブリックで作られた新しいカスタムカーテンでした。
ゲストルーム
娘さんの寝室
おすすめの記事
Houzzツアー (お宅紹介)
光に満ちた回廊を再利用して、都市型アパートを開放的に
美しい天井と大きな窓がある、太陽の差し込む明るいロッジアをリビング空間の一部とすることで、住まいを一変させました
続きを読む
Houzzツアー (お宅紹介)
歴史的な住宅をリモートでリノベーション!
この建築家は、イギリスに住むクライアントから、イタリアのコモにある11世紀に建てられた司教の邸宅を改装する仕事を引き受けました。
続きを読む
Houzzツアー (お宅紹介)
レイアウトの見直しにより、光を取り込み、空間につながりを生み出す
1階の空間の流れをイチから見直すことで、キッチンがモダンな家族の住まいの中心になりました。
続きを読む
世界の家
オーストラリアを感じさせる、くつろぎのファミリーラウンジ
まさにオーストラリアといった雰囲気の、居心地の良いラウンジが欲しいと考えていたご家族が、Houzzでうってつけのデザイナーを見つけました!
続きを読む
Houzzツアー (お宅紹介)
広々と暮らせるカリフォルニアの家
1組の夫婦と1人の建築家がHouzzを通じてつながり、「大きいことが常に良いわけではない」ことを証明するような、無駄のない、緑にあふれた家を建てました。
続きを読む
Houzzツアー (お宅紹介)
大胆な色使いとアートが活気を与える、若い家族のための住まい
楽しいことが大好きな若いオーナー家族は、Houzzで見つけたデザイナーに、ワシントンD.C.の住まいのコーディネートを依頼しました。
続きを読む
Houzzツアー (お宅紹介)
新しいレイアウトと造作収納によって、狭かったアパートが広々とした空間に!
ロックダウン中、将来リタイアした後もこのアパートに住み続けようと考えるに至った住まい手は、アパートをリフォームすることにました。
続きを読む