歴史ある別荘地・軽井沢に建つ7つの住まい
別荘地としてだけではなく、最近では移住先としても人気が高い軽井沢。Houzzで見つけた軽井沢の家をご紹介します。
Miki Anzai
2022年9月14日
都会の喧騒を忘れ、静かな森の中で、新鮮な空気を吸いながら過ごせる長野県北佐久郡軽井沢。19世紀の終わり頃、外国人宣教師たちが避暑のためにこの町に滞在するようになって以来、軽井沢は日本でも有数の別荘地となりました。
東京駅から新幹線で1時間ほどの好アクセスに加え、ここ数年はコロナ禍でリモートワークが定着したこともあり、移住者も増えてきています。この記事では、それぞれのオーナーのライフスタイルにあわせて建てられた、軽井沢の7つの家をご紹介します。
東京駅から新幹線で1時間ほどの好アクセスに加え、ここ数年はコロナ禍でリモートワークが定着したこともあり、移住者も増えてきています。この記事では、それぞれのオーナーのライフスタイルにあわせて建てられた、軽井沢の7つの家をご紹介します。
062m-house in 軽井沢
設計:アトリエ137 | atelier137 Architectural Design Office
神奈川県から軽井沢の追分エリアに移住されたご夫妻の住まいです。お2人は、軽井沢のいくつか異なる地域の候補地の中から、大型スーパーが近くにありながら、森に囲まれたような雰囲気が気に入って、この場所に新居を構えることを決めました。
設計を手がけたのはアトリエ137の鈴木宏幸さん。軽井沢での実績が多い鈴木さんのホームページを見て、どの家もシンプルで美しかったので迷わずに依頼したというオーナー。土地探しの段階から親身に相談に乗ってもらえたのも嬉しかったと語ります。
鈴木さんは、敷地の高低差から生まれる基礎部分を利用して駐車スペースを設け、オーナーのリクエストだった防音室、専用電源やLANの配線を完備し、風水的にも配慮した設計をおこないました。
設計:アトリエ137 | atelier137 Architectural Design Office
神奈川県から軽井沢の追分エリアに移住されたご夫妻の住まいです。お2人は、軽井沢のいくつか異なる地域の候補地の中から、大型スーパーが近くにありながら、森に囲まれたような雰囲気が気に入って、この場所に新居を構えることを決めました。
設計を手がけたのはアトリエ137の鈴木宏幸さん。軽井沢での実績が多い鈴木さんのホームページを見て、どの家もシンプルで美しかったので迷わずに依頼したというオーナー。土地探しの段階から親身に相談に乗ってもらえたのも嬉しかったと語ります。
鈴木さんは、敷地の高低差から生まれる基礎部分を利用して駐車スペースを設け、オーナーのリクエストだった防音室、専用電源やLANの配線を完備し、風水的にも配慮した設計をおこないました。
「大きな窓は四季の移り変わりを映し出してくれ、家にいながらリゾート気分に浸っています」というオーナー。
すっきりとした空間ながら、9帖のウォークインクローゼット、4.5帖のパントリー、2帖のシューズインクロークなど、44坪の延床面積に充実した収納が確保されています。別荘と違って、定住者向けの住まいには、「しっかりとした収納スペースに加え、ユーティリティや、洗濯物を室内干しできるスペースをあらかじめ考えます」という鈴木さん。オーナーは、「実際に住んでみてとても快適です!」と喜ばれていました。
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すっきりとした空間ながら、9帖のウォークインクローゼット、4.5帖のパントリー、2帖のシューズインクロークなど、44坪の延床面積に充実した収納が確保されています。別荘と違って、定住者向けの住まいには、「しっかりとした収納スペースに加え、ユーティリティや、洗濯物を室内干しできるスペースをあらかじめ考えます」という鈴木さん。オーナーは、「実際に住んでみてとても快適です!」と喜ばれていました。
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軽井沢 K邸
設計:株式会社ハルタ建築設計事務所
軽井沢在住のオーナーご夫妻が愛犬と暮らす、省エネルギー住宅です。デンマークから輸入した建材・ロックウール(岩綿)で建物全体を包むことで高い断熱性が保たれているため、冷暖房費を大幅に削減できるのが大きなメリットとご夫妻は語ります。
設計:株式会社ハルタ建築設計事務所
軽井沢在住のオーナーご夫妻が愛犬と暮らす、省エネルギー住宅です。デンマークから輸入した建材・ロックウール(岩綿)で建物全体を包むことで高い断熱性が保たれているため、冷暖房費を大幅に削減できるのが大きなメリットとご夫妻は語ります。
設計を担当したハルタは、オーナーの弟さんが創業し、軽井沢を拠点に、北欧の家具・雑貨の輸入販売、素材にこだわったパンやピザづくりなど、デンマーク流の「持続可能な」暮らしをコーディネートしています。
このお宅でも、ハルタが北欧から直輸入した家具の数々が、センスの良い空間をつくりだしています。
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このお宅でも、ハルタが北欧から直輸入した家具の数々が、センスの良い空間をつくりだしています。
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軽井沢音楽アトリエ
設計:studio SHOH / 尚建築工房
東京在住のピアニストのオーナーが、自宅兼サロンに加え、軽井沢でも友人と集い、ミニコンサートが催せるように計画した別荘です。大切なスタインウェイのグランドピアノにカビが生えないように、換気効果もある《そよ風》というパッシブソーラーシステムを導入。また気密性の高いエクセルシャノンの窓を採用することで、「長い間、別荘を空けていても、ピアノや家具にカビもホコリも堪らないのが嬉しいです」とオーナーは語ります。
設計:studio SHOH / 尚建築工房
東京在住のピアニストのオーナーが、自宅兼サロンに加え、軽井沢でも友人と集い、ミニコンサートが催せるように計画した別荘です。大切なスタインウェイのグランドピアノにカビが生えないように、換気効果もある《そよ風》というパッシブソーラーシステムを導入。また気密性の高いエクセルシャノンの窓を採用することで、「長い間、別荘を空けていても、ピアノや家具にカビもホコリも堪らないのが嬉しいです」とオーナーは語ります。
ピアノホールとキッチンがひと繋がりの1階は、広々としていて使いやすく、吹き抜け天井のため、ピアノの響きも良いそうです。
階段は上り下りをするステップと、座ってピアノの演奏を聴ける座席とに分かれており、座席部分は収納スペースとしても利用できるように工夫されています。お孫さんたちが訪ねて来ると、ここをミュージカルの舞台に見立てて遊んでいるそうです。
あまりにもこの1階が快適で、家族やゲストが集まると大騒ぎになるため、ピアノを弾く時間を取られてしまうのが悩みというオーナー。別荘に複数家族で訪れる時にも、ピアノを思う存分に弾けるように、現在ゲスト棟の増築計画が進行中です。
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階段は上り下りをするステップと、座ってピアノの演奏を聴ける座席とに分かれており、座席部分は収納スペースとしても利用できるように工夫されています。お孫さんたちが訪ねて来ると、ここをミュージカルの舞台に見立てて遊んでいるそうです。
あまりにもこの1階が快適で、家族やゲストが集まると大騒ぎになるため、ピアノを弾く時間を取られてしまうのが悩みというオーナー。別荘に複数家族で訪れる時にも、ピアノを思う存分に弾けるように、現在ゲスト棟の増築計画が進行中です。
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カスタマイズからはじめる別荘ライフ
設計:アトリエハトリ一級建築士事務所
ご家族で軽井沢ライフを楽しむために、土地探しや施工に時間のかかる新築ではなく、中古物件を購入した東京在住のオーナー。Houzzで見つけた長野県の建築家に改修を依頼して、飛躍的に自然とのつながりが感じられる住まいへと生まれ変わらせました。
リビングから庭に直接降りられなかったバルコニーは、広いデッキスペースに拡張。屋内外が繋がって、アウトドアリビングとしてだけでなく、子どもたちの遊び場にもなり、多目的スペースとして大活躍しているそうです。
設計:アトリエハトリ一級建築士事務所
ご家族で軽井沢ライフを楽しむために、土地探しや施工に時間のかかる新築ではなく、中古物件を購入した東京在住のオーナー。Houzzで見つけた長野県の建築家に改修を依頼して、飛躍的に自然とのつながりが感じられる住まいへと生まれ変わらせました。
リビングから庭に直接降りられなかったバルコニーは、広いデッキスペースに拡張。屋内外が繋がって、アウトドアリビングとしてだけでなく、子どもたちの遊び場にもなり、多目的スペースとして大活躍しているそうです。
ユニットバスとトイレだった場所は、バスコート付きの癒やしの浴室に大改造! オーナーの奥様は、1日に3回も入浴されることもあり、湯船に浸かりながら、視線の先に広がる緑の景色を堪能されているそうです。
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楓ケ原の家
設計:鎌田建築設計室
埼玉県在住のオーナーご夫妻が、定年後に軽井沢へ完全移住し、セカンドライフを満喫するために建てた家です。一見、和風モダンな平屋ですが、内部は大開口のあるLDKを中心に、鉄道ファンのオーナーのために、「鉄道趣味スペース」のあるロフトや、半地下の寝室など、3層の居住空間で構成されています。
建物をL字型にして庭を囲むことで、奥様のリクエストだったドッグランをつくることができました。
設計:鎌田建築設計室
埼玉県在住のオーナーご夫妻が、定年後に軽井沢へ完全移住し、セカンドライフを満喫するために建てた家です。一見、和風モダンな平屋ですが、内部は大開口のあるLDKを中心に、鉄道ファンのオーナーのために、「鉄道趣味スペース」のあるロフトや、半地下の寝室など、3層の居住空間で構成されています。
建物をL字型にして庭を囲むことで、奥様のリクエストだったドッグランをつくることができました。
半地下の寝室は、設計を担当した鎌田賢太郎さんのアイデアです。寒冷地の軽井沢では、冬期に地面が凍結し、体積の膨みで地盤が盛り上がり、その力が建物を押し上げてしまいます。そのため、地盤と接する最深部を、凍結深度(70cm)より深く掘削する必要があるのですが、この地下空間を有効利用して、半地下寝室をつくりだしたのだと教えてくれました。
埼玉県のご自宅にも地下室があるというオーナーは、「寝室は半地下がベスト! 熟睡できます」と喜ばれています。
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埼玉県のご自宅にも地下室があるというオーナーは、「寝室は半地下がベスト! 熟睡できます」と喜ばれています。
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林に開いた別荘
設計:株式会社ア・シード建築設計/A-SEED ASSOCIATES Co
こちらは、軽井沢の西隣町の御代田にある、林に囲まれた別荘地に建つ別荘です。周囲の林と一体となる空間をつくるために、建物を2つに割って左右に開き、林に溶け込むセンターコート(バルコニー)中央に配置。木製の大きな開口部を引き込むと、リビングと中庭とダイニングがひとつの空間に。室内外とも木材をふんだんに使った優しい住まいです。
設計:株式会社ア・シード建築設計/A-SEED ASSOCIATES Co
こちらは、軽井沢の西隣町の御代田にある、林に囲まれた別荘地に建つ別荘です。周囲の林と一体となる空間をつくるために、建物を2つに割って左右に開き、林に溶け込むセンターコート(バルコニー)中央に配置。木製の大きな開口部を引き込むと、リビングと中庭とダイニングがひとつの空間に。室内外とも木材をふんだんに使った優しい住まいです。
もりのいえ/Shell House
設計:遠野未来建築事務所
軽井沢の静かな森林の中に佇む、約20坪の別荘です。ジブリ映画に出てきそうな建物は、オーナーご一家の希望により、「非日常的で美しく、飽きがこず、心地よく、経年変化も楽しめる家」としてつくられました。
素材には、合板・集成材や石膏ボードなどを一切使わず、長野県の無垢の木と土を用いています。日本の伝統的な木組みと左官技術を現代的に取り入れた、環境に優しい、自然のエネルギーを活かした住まいです。
設計:遠野未来建築事務所
軽井沢の静かな森林の中に佇む、約20坪の別荘です。ジブリ映画に出てきそうな建物は、オーナーご一家の希望により、「非日常的で美しく、飽きがこず、心地よく、経年変化も楽しめる家」としてつくられました。
素材には、合板・集成材や石膏ボードなどを一切使わず、長野県の無垢の木と土を用いています。日本の伝統的な木組みと左官技術を現代的に取り入れた、環境に優しい、自然のエネルギーを活かした住まいです。
美しいフォルムのアイランドキッチンは、ご一家が打ち合わせ当初から設置を希望していた暖炉、そして庭の木々が見渡せる位置に配されています。森林風景をふんだんに取り込めるように、高さ2.4mの木製ガラス戸と網戸は、戸袋に収納できます。
オーナーは、東京からご主人と月に1度のペースで訪れるたびに、自然素材に囲まれた曲線状の建物の効果で、とても優しい気持ちになると話してくれました。
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オーナーは、東京からご主人と月に1度のペースで訪れるたびに、自然素材に囲まれた曲線状の建物の効果で、とても優しい気持ちになると話してくれました。
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私は新潟の豪雪地帯の生まれ、育ちでスキ-場で有名ですが、冬は毎日鉛色空の空、除雪に苦労しました。屋根に積もる雪は1メ-トル以でした、ですから建物の骨組みはとても太くガッチリしています、柱は太いもので30㎝角、屋根組は丸太直径60cm以上の中引きの上に梁を組む、太い柱、梁、が大工の自慢でした、上棟までに二日間かかるものでした、軒先も90cm位ありました、家を守るためです、今回新潟の家を拝見させて頂きましてありがとうございました。